シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

白雪姫の未来  本当は「怖い」グリム童話

どんもっす。

 

昔話シリーズその⑧

リアルに白雪姫がいたら…多分こんな感じ👇

 

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王妃「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだあれ?」

魔法の鏡「それはあなたです」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「はい、まごうことなく、あなたです」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「はい、嘘偽りなく、あなたです」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「はい、本当の本当にあんたです」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「王妃様、話が進みません」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「……………………」

 

ー翌日ー

王妃「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだあれ?

魔法の鏡「それは王妃様、あんたです」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「のは、昨日までの話。今日からは違います」

王妃「うっそ!」

魔法の鏡「ようやく別のリアクション返ってきましたね。安心しました」

王妃「誰、誰? 誰なの?」

魔法の鏡「それはあなたの娘、白雪姫です」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「あれ? 思ったほどショックを受けてませんね。顔を真っ赤にして、怒り狂うと思ってたのに」

王妃「まあね。母親の私でさえ引くくらい可愛いし。ってか、母親の私が世界一美しいんだから、娘が美しくても何ら不思議じゃないし。旦那イケメンだしね。何より肌が白くて雪のように可憐な子が欲しいと願って、白雪姫って名付けたくらいだから」

魔法の鏡「なるほどねー」

王妃「それにしても、あの子まだ7歳よ? いくら何でも世界一は言いすぎじゃない?」

魔法の鏡「自分、ロリコンの気があるんで」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「あれ、知ってたんですか?」

王妃「まあね。いくら何でも、私が世界一美しいってのが、そもそもおかしいでしょ。子供産んで多少体型崩れたし。で、私ロリ入ってるじゃない? 10代と間違えられるなんてザラだし。だからこの鏡、ロリコンなんじゃないかと疑ってたのよ」

魔法の鏡「慧眼恐るべし」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「で、どうなさるおつもりで?」

王妃「ふっふっふ。まあ見てなさいな」

 

ー翌日ー

王妃「猟師よ、あなたに命じます。白雪姫を殺し、証拠として肺と肝臓を持ってきなさいな」

猟師「ははっ!」

 

魔法の鏡「………。エグイこと命じますね」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「実の母親の命令とは思えませんわ」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「王妃様、わざとやってます?」

王妃「まあね。あなたのツッコミ、結構好きだし」

魔法の鏡「光栄です。それにしてもよろしいので?」

王妃「良いわけないでしょ。何が悲しくて実の娘を殺さないといけないのよ」

魔法の鏡「え…。でも、さっき…」

王妃「心配しなくても、殺せないでしょ」

魔法の鏡「ほほう。というと?」

王妃「あの猟師、根っから優しいからね。しかもロリの気があるし。しかも肺と肝臓持ってこい!なんて無理難題だしたからね。7歳の少女の肺と肝臓抜き取ってくることができたら、鬼か悪魔よ」

魔法の鏡「しかし、万が一ということも…」

王妃「ないわよ。心配性ね。白雪姫は仮にも私の娘よ? 男心をくすぐる術はあの年齢で心得てるわよ。あの娘に上目遣いで懇願されたら、閻魔大王も許すでしょうよ」

魔法の鏡「自信がおありですね」

王妃「まあね。私も経験あるし」

 

ー翌日ー

猟師「言いつけどおり、肺と肝臓をお持ちしました」

王妃「ご苦労様。下がってよろしい」

猟師「ははっ!」

 

魔法の鏡「…ちょ、これマズくないすか!」

王妃「なに慌ててんのよ」

魔法の鏡「これが慌てずにいられますか」

王妃「偽物に決まってるじゃない。あの子の肺と肝臓にしては大きすぎるわ。おおかたイノシシかクマでしょ」

魔法の鏡「自信がおありですね」

王妃「まあね。そんなに疑うなら自分であの子を覗いてごらんなさいな」

魔法の鏡「むむむむむ! かぁーーーーーっ!!  …ほんとだ」

王妃「だから言ったでしょ。というか、そんな掛け声今までかけてたっけ?」

魔法の鏡「いえ、キャラづくりも必要かと思いまして」

王妃「あなたも大変ね。まあいいわ。折角いい肝が見つかったから、鍋パーティよ」

魔法の鏡「発想が古いですね」

王妃「やっぱり?」

 

ー翌日ー

魔法の鏡「あれ? 王妃様、そんな恰好してどこに行くんですか?」

王妃「しーっ! 白雪姫の様子を見に行くということは、内緒よ」

魔法の鏡「御意」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「王妃様、適当に言ってるでしょ」

王妃「うるさいわね。私もキャラづくりしないと生き残れないのよ、この世界」

魔法の鏡「王妃様も大変ですね」

王妃「まあね」

魔法の鏡「白雪姫のことが気になるので?」

王妃「まあね。私のせいで王宮を出ることになったんだし…。一応避難先には10年以上に渡って籠城できるだけの水と食料、召使いとして7人の小人を手配しておいたわ」

魔法の鏡「母親の鏡ですね」

王妃「やっぱり? 鏡が言うと重みがあるわね」

魔法の鏡「ありがたき幸せ」

王妃「というわけでちょっくら様子見てくるわ」

魔法の鏡「行ってらっしゃいませ」

 

 ー翌日ー

魔法の鏡「どうでした?」

王妃「自分で覗いてごらんなさいな」

魔法の鏡「うおらぁ!どすこい!!  …あら?」

王妃「思い切った掛け声ねー。で、どうなの」

魔法の鏡「白雪姫、死んでません?」

王妃「ちゃんと見なさいよ。眠ってるだけよ」

魔法の鏡「何したんですか?」

王妃「クロロホルム嗅がせただけよ。これで王子様のキスで起きたら、感動のご対面&恋に落ちちゃう!ってやつよ」

魔法の鏡「しっかし、白雪姫まだ7歳ですよ。王子様、恋に落ちますかねー」

王妃「大丈夫でしょ。あの子の美しさはそんじょそこらじゃないし。最近はロリコンやらポリゴンやらが流行ってるから」

魔法の鏡「そういうもんですかねぇ」

 

ー翌日ー

王妃「で、どうなの?」

魔法の鏡「何がです?」

王妃「白雪姫よ。覗いてごらんなさいな」

魔法の鏡「すぷりあっぷしゅううううう!! …ほほう」

王妃「もはや掛け声じゃなくなってるわよ。で?」

魔法の鏡「王妃様の狙い通りです。王子様とはしゃいでますね」

王妃「だから言ったでしょ?」

魔法の鏡「次はどうなさるおつもりで?」

王妃「どうもしないわ」

魔法の鏡「と言いますと?」

王妃「実験はこれで終わり。まさか毒リンゴ本当に食べさせるわけにはいかないし、私も真っ赤に焼けた鉄の靴履いて死ぬまで踊るなんてごめんだから」

魔法の鏡「何かわかりましたか?」

王妃「何も。やっぱりあの人の考えなんてこれっぽっちもわからなかった。全く同じことしないと駄目なんだろうけど。そんなことできるわけないしね。あの時、あの人はどんな気持ちで踊っていたのか。今となっては知る由もない。でも、ひとつだけわかっていることがある」

魔法の鏡「なんですか?」

王妃「私も間違いなく地獄に落ちるだろうということよ。実の母親に、焼けた鉄の靴を履かせて、死ぬまで踊らせるなんて狂気の沙汰だわ。あの時は私もどうかしてた」

魔法の鏡「しかし、あなたはそれ以上の仕打ちを受けたのでしょう」

王妃「確かに命を狙われた。毒リンゴを食べさせられもした。でも私はそれほど苦しまなかった。何より、生きてる。周りの方々の慈悲のお蔭でね」

魔法の鏡「それは結果論でしょう」

王妃「かもしれないけど…今となっては、ね」

魔法の鏡「地獄までお友します、しらゆきひめ様」

王妃「ありがと。でも、その名前は私にはやっぱり似合わないわ。私の心は真っ黒に汚れている。くろゆきひめ、ね。いくら復讐とはいえ、やりすぎた」

魔法の鏡「そんなことは…。それにしらゆきひめ様の美しさがあれば、閻魔大王も許してくれるでしょう」

王妃「やっぱり?」

魔法の鏡「ええ。というか、ご自分で仰ってたじゃないですか」

王妃「そりゃ白雪姫の話よ。それもなう! 私が死んだとき、仮に60歳過ぎてたら今の美しさは、かけらもないでしょう」

魔法の鏡「しらゆきひめ様なら、60歳過ぎてもその美しさは色褪せることはないでしょう」

王妃「ありがと。あなたは鏡の鏡ね」

魔法の鏡「やっぱり?」

王妃「ふふっ。あなたといると本当に退屈しないわ。地獄でも宜しくね」

魔法の鏡「御意」

 

シンデレラの断定 本当は「マズい」グリム童話

どんもっす。

 

昔話シリーズその⑦

リアルにシンデレラがいたら…多分こんな感じ👇

 

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私、シンデレラ。

世界的に有名な、あのシンデレラ。

日本という小さな小さな島国で有名ってだけで、イキってる方々と一緒にされたら困るわ。

私は世界。

格が違うの、格が。

 

今日は、私の話をしにきたの。

世間では、ラッキーガールの人生を指してシンデレラストーリーって言うらしいけど、失礼しちゃうわ(ぷんすか!)。

私はラッキーなんかではなく、ちゃんと苦労して幸せを掴んだんですからね!

今日私の話を聞いて、そこの辺りはきちんと理解してほしいわ。

 

そう、あれは私がまだ継母たちにいびられてた頃の話…。

今思い出しても涙が出てくるわ…。

だって…だって女の子だもん♡

 

あ、そういうのはいらないって?

こういうのが結構重要なんだけど。

ま、いいわ。

とにかく私が継母たちに命じられて雑巾がけしていたのが始まりよ。

 

 

ふうふう、床の雑巾がけも楽じゃないわ。

腰は痛いし、腕は汚れるし…。

心なしか、最近二の腕がたくましくなってきた気もするわ。

悲しい。

悲しすぎるわ。

 

こんな調子でいつもの雑巾がけをしていたら、あの3人がやってきたの。

まだ終わってないのに今日はバカみたいに早いわね、と思って顔を上げたら、ご丁寧に3人とも腰に手をあてて、並んで突っ立っていたわ。

 

向かって一番左が継母。

見ての通り、鼻が豚よ。

そして真ん中が長女、一番右が次女よ。

長女は見ての通り、しゃくれているわ。

ありえない。

ありえなさすぎる、しゃくれかただわ

次女に至っては、顔の半分があごよ。

人間の骨格的にありえないわ。

密かに、永世鼻フック、しゃくれ子、あご美と呼んでるの。

内緒よ。

 

しかし、父も思い切った相手と再婚したわね…。

相当な冒険家よ。

ひょっとして鼻フック好きだったのかしら?

だとしたら相当マニアックね。

 

今日はこの国の王子様が舞踏会を開くというので、何やらはしゃいでいるけど…

ひょっとして…

まさか、舞踏会に出ないわよね?

と探りを入れてみたら、3人とも出るつもりで、うっきうきの大はしゃぎ。

 

あわわわわわわわわわわわ…。

こ、こんな顔面レベルの方たちが王宮に足を運んだら、王宮侮辱罪に問われないかしら?

一緒にいたら、私まで同罪にされそうね…。

ここは着ていく服がないとかなんとか適当な理由つけて、同行を拒否するのが無難ね。

命の危機だわ。

というよりも、3人は何でそんなにはしゃいでいるの?

鏡を見たことがないのかしら。

ヤバい。

ヤバすぎるわ。

 

え? お留守番?

こ、これは願ってもない申し出だわ。

3人が舞踏会に行っている間、お留守番しろって!

一緒に行かなくていいんだ!

これで、私は侮辱罪から逃れることができる。

いくら私でも、他人の罪を一緒に被ることは本懐ではないわ。

僥倖という奴かしらね。

ああ、だからラッキーガールの物語をシンデレラストーリーっていうのかしら。

確かに、ラッキーだわ。

ラッキーにも程があるわ。

 

3人が出て行って、ひたすら雑巾がけしていたら、涙があとからあとから溢れ出てきたわ。

これは何の涙?

悲し涙かしら、それともうれし涙?

悲し涙だとしたら、あの3人に多少なりとも情があったことになるわね。

さすがは私。

うれし涙だとしたら、当然ね。

ようやく解放されるのだから。

今頃は3人とも侮辱罪でタイーホかしら。

さようなら、永世鼻フック、しゃくれ子、あご美…。

 

そうやって3人に想いを巡らせていると、自称魔法使いのババアがドアを叩いたの。

怪しい。

怪しすぎるわ。

見た目も経歴も何もかもが怪しすぎる。

率直に言って、犯罪者のそれよ。

鼻なんか、どうなってるの、それ。

永世鼻フックでさえ目じゃないわ。

フラミンゴのクチバシじゃないんだから。

 

え? 魔法で綺麗なドレスとガラスの靴を用意してくれるって?

いやいや、余計なお世話よ。

今王宮に行ったら王宮侮辱罪でタイーホよ。

空気読みなさいよ。

 

まあ、綺麗なドレス着てみるだけでも悪くないわね。

だって、シンデレラは女の子だもん♡

 

あら? メチャクチャイケてるわね。

美しい。

美しすぎるわ。

控えめに言って、お姫様ね。

何をやっても、「美しすぎる」が枕詞になっちゃうわ。

う~ん、困っちゃう♡

 

ま、これならバレることはないか…。

3人の死に目にも立ち会いたいし。

仕方ない、乗り気じゃないけど行ってくるか!(うきうき)

 

魔法使いがカボチャの馬車を出してくれたけど…

トロい。

トロすぎるわ。

午前零時に魔法が解けるらしいけど、これじゃあ王宮に着く前に魔法が解けてもおかしくない。

わざとやってるんじゃないかしら、あの魔法使い。

大体カボチャの馬車もダサダサね。

センスが一昔古い。

古すぎるわ。

っていうか、センスの問題じゃない気さえしてきたわ。

カボチャである意味がわからないもの。

 

そうこうしているうちに、王宮についたわね。

一応一通り、無意味に王宮内を立ち回って、私の美貌とナイスバディをアピールして、と。

フフフ。

皆、私の美しさに釘付けね。

ヨダレ垂らしている人までいるわ。

 

そうそう、永世鼻フックにしゃくれ子にあご美は、と…

あららら…

普通に舞踏会に参加してるじゃない。

ま、確かに舞踏会始まった直後にしょっ引くのも、なんかね。

雰囲気悪くなるでしょうし。

終わった後に捕まるパターンかしら。

これが3人の最後の晩餐ならぬ舞踏会か…

そう思うと感慨深いものがあるわね。

 

さてさて、午前零時まであと少し。

適当に時間潰しててもいいんだけど…お、来た来た。

王子様がダンスパートナーに誘ってきたわ。

そう来なくちゃ♡

 

うんうん、まあまあのイケメンね。

踊りも悪くないし。

何といっても、王宮の財産総取りでしょ?

いいんじゃない?

美味しすぎるんじゃない?

王子様も私の美貌に夢中みたいだし。

これはもらったわね。

 

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しまった!!

夢中になって踊ってたら午前零時の鐘が!

今ここで魔法が解けたら、あの3人の身内だってばれてしまう。

そうなったら、王宮侮辱罪よ!

マズい。

マズすぎるわ

 

あわわわわわわわわ…

は、早く帰らないと…

ちょ、この王子様しつこい!

放して…放してよ!

放しなさいってば!

放せ、コラァ!!

やっと王子様の手を振り切った。

あと5秒。

震えるぜハート、燃え尽きるほどヒート!

守衛に回りこまれた!

うおおおおおおおお、どけゴルぁ!

 

守衛をぶっ飛ばしたはずみで靴が脱げたような気もしたけど、気にしてられないわ!

どうせ魔法が解けたら靴もなくなるだろうし。

 

……………………

ふう。

間一髪、外に逃げ出すことができたわね。

やっぱり冒険なんてするもんじゃないわ。

鼻フック大好きなうちの父親じゃあるまいし。

ところでカボチャ、持って帰らないと駄目かしら?

かなり重いんだけど。

やっぱりあの魔法使い、わざとね。

 

結局、あの3人も普通に帰って来たわね。

何の罪にも問われなかったみたい。

寛大ねー。

感動だわ。

王子様、イケメンで、金持ちで、心が広くて…

惜しいことしたわね。

ま、もう会うこともないか…。

 

 

…………………………………………

ん?

街におふれが出てるわね。

なになに?

!!!

王子様が私を探しているですって!

しかも、脱ぎ捨てていったガラスの靴に合うかどうかで、私本人かどうか確かめてるんですって!

危険ね。

危険すぎるわ。

 

だって、靴がぴったり合ったら本人だ!っておかしくない?

靴なんて大体の人間はサイズ一緒よ。

幸か不幸か、私のサイズは27.5cmだから女性で合う人はめったにいないだろうけど。

それにしてもおかしいわ。

だって、王子様が面会すればいいことよね?

王子様が、この人だ!って認めれば、一発だし…。

ひょっとして、王子様、私の顔を覚えてないってことかしら?

だとしたら悲しすぎるわね。

なんか気持ちも若干冷めてきたわ。

 

 

とはいえ、そこを除けばほぼ完璧だし…。

あんまり気は乗らないけど…物は試しで行ってみるか!(うきうき)

 

で、やっぱりしゃくれ子とあご美も来てるわね。

あつかましいにも程があるわ。

明らかに違うでしょ。

未だかつて人生で一目惚れされたことがあるのかしら。

そもそも人類に恋されたかどうかすら疑わしいわ。

守衛さんも、いや、え?

みたいな顔してるし。

 

ほら、案の定全然合ってない。

それにしても、二人共足のサイズ22.5cmか…

知ってはいたけど、私の足のサイズ大き過ぎね。

なんか、負けた気分だわ。

 

おっとっと、私の番ね。

はいピッタリー!

当たり前だけど、ちょっとドキドキしたわね。

 

そういえば、魔法が解けたのに靴は無くならなかったわね。

あの魔法使い、狙ってやったのかしら?

だとしたら有能すぎるわ。

王宮で雇ってあげようかしら。

 

さ、これで王子様とお会いして、めでたくハッピーエンドね。

………うーん。

でも王子様、本当に私の顔覚えてなかったのかしら?

確かにドレスの胸元ばっかり見てたような気もするけど…

控えめに言っても巨乳だし、仕方ないと言えば仕方がないか…

なんか、素直に喜べないわね。

 

そうそう、あの3人、永世鼻フックとしゃくれ子とあご美とは、前と変わらず普通にお付き合いしているわ。

当然でしょう?

自分の身分が変わったからといって、仕返ししたりするのは二流のやることよ。

一流は、そんなことで無意味な時間や労力は使わないの。

こうしておけば、勝手にあの3人も感謝してくれるしね。

さすがシンデレラ!っていう寸法よ。

 

シンデレラストーリーの苦労、わかっていただけたかしら?

この世の中、結局は持って生まれた美貌よ。

 

引っ越しのすゝめ

どんもっす。

 

最近引っ越ししたんですけど、引っ越し良いですね!

何が良いかって、色んなゴミを大量に捨てることができ、心機一転頑張ろう!って気持ちになります。

 

前は2DKの部屋に住んでいて、そこそこ広かったのも手伝って、不要なゴミが出るわ出るわ…。

俺こんなもん買ったっけ?っていうようなものから、あー買ったけど全く使わなかったなぁ…っていうものまで、色々出てきました。

引っ越しを機に不要な物を捨てることもできたし、新たに使い始めたものもあるので大満足です。

 

引っ越しに限らずですが、本当に家庭内の不要なゴミ、定期的に捨てたほうが身のためです。

特に、20年以上同じ場所に住まわれている方。

この前、祖母が亡くなられた方が、祖母の家の遺品を整理したらしいんですが、尋常じゃない量の物が出てきたらしいです。

民宿か!っていうくらいの大量の布団とか洋服とか。

みかんを入れる赤いネットが引き出し一杯に入っていたらしいです。

この年代の方々って、物を捨てずに取っておく習性があるので、気を付けたほうが良いですよ。

トラックでゴミ処理場と家を何十往復としたって言ってましたし。

誰が見てもゴミとしか思えないようなものを、後生大事にとっておいてもしゃーないです。

 

で、引っ越し時に気を付けたいのが、むやみやたらに広い家に住まないこと。

もしくは、収納スペースを増やさないこと。

狭かったら狭いなりに工夫して住めばいいんです。

収納スペースが広くなればなるほど、物をため込みがちです。

入りきらなくて目に見えて物があふれだて、ようやく捨てる人って多いと思うのですが、最初から収納スペースを増やさない方向でいくことをお勧めします。

そうすれば、不要な物は購入しないようになりますし、余計なゴミが出てくることもありません。

断捨離ですな。

 

 

引っ越し業者について

引っ越し業者も多様で、どこ選ぼうか悩みました。

とはいえ、引っ越し時の搬入作業なんてチーフリーダーを除けば学生アルバイトで大差ない(その地域の学生の質による)ので、どこでも良いと言えばどこでもいいんですが。

前回引っ越し時はハート引越センターだったので、今回はサカイ引越センターに。

そうすると、細かいところで違いがあって面白かったです。

ハート引越センターは、引っ越し終了したら、後日段ボールを引き取りに来てくれます。

サカイ引越センターは、10分間サービスといって引っ越し終了時に10分間だけ、雑事を手伝ってくれます。

差別化図るために色々やってるんだなーって思いました。

ただ、どちらのサービスも申し込み時には分からなかった(調べたら分かるかもしれませんが、めんどくさすぎます)ので、お、ラッキー!と思わせて、口コミ評価を上げる戦法でしょうか。

中々考えられてますね。

 

ただ、サカイ引越センターで若干イラっとさせられたのが、

・夜中の23時に電話をかけてきた

・頼もうかどうしようか悩んでいたら、あっさり値引きしてきた

・引っ越し後のチェック書類に、こちらがチェックしてないのに、サインさせられた

です。

ネットで見積もり依頼出した瞬間に電話がかかってきたのにはビックリしました。

おいおい、何時だと思ってんだと。

電話越しに色々話してて、悩んでいたらいきなり値下げしてきたんですよ。

これにもビックリ。

さすがは「勉強しまっせ引っ越しのサカイ」ですね。

ということは、最初からある程度ぼったくった値段提示しているってことですよね。

家電量販店とかの料金表示もそうですが、いまだにこういう商売形態が成り立っているのが驚きです。

で、引っ越し終了時に、書類にサインするじゃないですか。

対応は良かったか?とか。

その項目に、家電製品を傷つけずに運んだ、っていう項目があるんですけど、私確認してないんですよ。

確認する暇を与えられなかったというか。

「傷はつけずに運んだので、チェックお願いします」

って、おいおい、そこ判断するのはあなたじゃないでしょ、っていうね。

まあ、別に傷つこうがどうでもいいんで、サインしましたけど。

なんかね。

 

とはいえ、概ね満足です。

次回引っ越し時はまた別の業者に頼みますが。

 

皆さんも、定期的に引っ越すことをお勧めします。

 

私にとっての幸福な死、不幸な死とは

どんもっす。

 

最近とある資産家が奥さんに殺害されたという話を聞いて、陰鬱な気持ちになっております。

資産家の年齢は70代後半、奥さんは20代のモデル、良くある話です。

奥さんは最初から資産目当てで、資産家の方は若い女性の体目当てで…ってことでしょうけど、人間の欲って尽きないんだなぁと本当に関心致します。

 

で、思ったのが資産家の方は死ぬ間際幸福だったのかということ。

70代で20代の奥さんに殺害されて、不幸だったのか…。

70代で20代のお嫁さんを迎えることができて、幸運だったのか…。

今となっては誰にも分りません。

 

死というものは遅かれ早かれ、誰にでも平等に訪れます。

そして、自分にそれがいつ訪れるのかを予期できる人もいるでしょうが、突然やってきて予期せず死ぬ人もいるでしょう。

私にとっての不幸な死とはまさに予期せぬ死であり、特に人の手によってもたらされるのが最大の不幸であると思っています。

 

一概に、人の手によってもたらされる死と言っても、多くのシチュエーションが存在します。

 

 

1.普通に殺される場合

一般に人の手によって殺されるというと、このシチュエーションを想像する方が多いでしょう。

他人であれ身内であれ、鈍器で殴られたり、毒を盛られたり、崖から突き落とされたり…

冒頭の資産家の話もここに当てはまります。

そしてそれが他人であれ身内であれ、こんなに不幸なことはありません。

他人から殺される場合、たまたま目をつけられた、些細な因縁が大事に発展したなど、いずれの場合も運が悪かった場合です。

身内から殺される場合、長年にわたってつもりにつもった鬱憤がほとんどでしょう。

どちらにしろ、この死に方は最も不幸な死に方の一つではないかと。 

 

 

2.交通事故等、突発的な事故で殺される場合

これも人の手によってもたらされる死です。

これはもう避けようがありません。

今現在のように、高齢者の多くが免許を所持している状況だとなおさらです。

学生たちの登下校に突っ込んでいく自動車の事件を聞くたびに胸を痛めずにはいられません。

子どもたちは、今日自分たちが死ぬなんて予想もしなかったでしょう。

親御さんたちも、朝見送ったのが最後になるなんて予想できるはずがありません。

日本では交通事故でお亡くなりになる人の数は年間大体5000人前後(24時間以内に死亡した件数のみ)。

世界だと、大体125万人ほど年間でなくなっているらしいです。

もの凄い数ですね…。

自動運転そのほかの技術の進展により、一刻も早く交通事故が亡くなる社会を願ってやみません。

 

 

3.末期症状において、終末医療で殺される場合

これは、日本においてはまだまだ一般的ではない(というかそもそも許されているのかどうかすら知りません)が、諸外国ではある程度許されている行為です。

何らか体に異常があって意識が戻らず、助かる見込み、回復する見込みがないので、生命維持装置を切るっていう奴です。

これも、かなり精神的に来ます。

死ぬ方ではなく、生命維持装置その他の切断をするという決断を下す方々の精神に。

私は、俗にいう植物人間みたいになって、回復の見込みがないのに生きたいとは思いません。

遠慮なく生命維持装置切ってほしいと願いますが、その想いが届かないのは何より辛いですね。

自分がそういう状態になったとき、最終判断を下すであろう方々の顔ぶれを思い浮かべると、みな決断できないだろうなぁと思っちゃいます。

決断したら決断したで、その方の心に大きな影を落とすことになりそうですし…。

 

 

と私にとっての不幸な死に方を考えてみました。

上記の死に方に比べれば他の死に方は、私にとっては大体幸福な死であると言えます。

私は登山するのですが、例えば遭難して死ぬことでさえ、上記に比べれば幸福な死に方です。

やりたいことやって、その結果死ぬのであれば大満足です。

遭難であれば、ある程度死期は予測できそうですし。

家族友人には、「山で死んでも本望だから」と伝えてありますし。

 

あ、もちろん、もの凄く苦しんだり、もの凄く痛みを伴って死ぬのは、私にとって不幸な死ですよ。

これは誰にとっても不幸な死なので、除外してます。

まさか、死ぬ間際にもの凄く苦しんで死にたい!なんて人はいないでしょうから。

 

皆さんにとって、幸福な死、不幸な死とはどんなものですか?

 

ウサギたちの邂逅 本当は「アホらしい」日本昔話

どんもっす。

 

日本昔話シリーズその⑥

リアルにウサギがいたら…多分こんな感じ👇

 

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ウサギ一同「かんぱーい!!!」

 

白ウサギ「うー、一仕事終えた後の一杯は格別やな」

月ウサギ「せやなー。五臓六腑に染み渡るわ」

カチカチウサギ「にしてもあれやな。ワイらもメジャーになったもんや」

油断ウサギ「せやなー。昔話でも引っ張りだこや」

白ウサギ「今日はなんや、酒の席やしそれぞれの武勇伝でも語ろうや」

月ウサギ「おお!ええな。お互いの活躍、言うほど知らんしな」

カチカチウサギ「ほな、言い出しっぺの白ウサギからいけや

白ウサギ「ええで」

 

白ウサギ「ワイは古事記にも出てくるからな。恋のキューピッドや」

油断ウサギ「おお! ええやんええやん」

白ウサギ「エピソード自体はまあまあ普通や。海の向こうの島まで渡ろ思たんやけど、ウサギやから泳げへんやん?」

月ウサギ「ほうほう」

白ウサギ「せやから、海に住むワニサメ共を騙くらかして、あいつらの頭の上をぴょんぴょん飛んで向こう岸に渡ったんや」

カチカチウサギ「なかなかの策士やな」

白ウサギ「傑作やったで~、あいつら。そろいもそろってアホ面下げて、向こう岸までずらーっと整列しよんねん」

油断ウサギ「どう騙したんや?」

白ウサギ「ワイらウサギ連合とワニサメ共で人数比べしよう言うたんや」

月ウサギ「ほうほう」

白ウサギ「で、ワイが数数えたるから向こう岸まで並べ言うたんや。」

カチカチウサギ「それでワニサメ共は並んだんか?」

白ウサギ「せや。普通並ばんやろ? 自分らの数くらい覚えとけ、いう話や」

油断ウサギ「救いようのないアホやな」

白ウサギ「アホ丸出しやったで。で、あいつら騙されたと分かると、寄ってたかってワイの皮を剥ぎよんねん。全身ズルむけや」

月ウサギ「えげつな! なんやねん、それ」

白ウサギ「せやろ? アホの上に陰険ってなんやねん。ホンマ救いようがないわ。で、そこを八十神さんたちが通りかかったんやけどな、こいつらが輪をかけて陰険やったわ」

カチカチウサギ「というと?」

白ウサギ「苦しんでるワイを見て、『海水に浸かれば治る』やと。ありえんやろ?」

油断ウサギ「もろ嘘やん」

白ウサギ「せや。しゃーけど、あんときのワイは純粋やったからな。切羽詰まっとったしな。藁にも縋る思いで、神さんが嘘つくわけない!思て言うとおりにしたら、激痛や。ホンマ、あいつらシャレならんで」

月ウサギ「けったいな神さんもいるもんやなぁ」

白ウサギ「ま、次会うことがあったら、絶対イワしたるけどな」

カチカチウサギ「せやせや。ウサギ連合の総力挙げて潰そうや」

白ウサギ「そんときは援軍頼むわ。で、そのあとに来た大国主命ができた人でな。ホンマもんの治癒法を教えてくれたわ。お礼に、八十神と大国主命の目当ての八上姫に、あることないこと吹き込んだったわ。結果的に八上姫と大国主命が結ばれたっちゅーわけや」

油断ウサギ「おおーーー!!」

月ウサギ「やんややんや!!」

カチカチウサギ「ホンマ恋のキューピッドやな。やること憎いわ」

白ウサギ「さて、これでワイの話はおしまいや。お次は誰や」

カチカチウサギ「ほな、ワイいくわ」

 

カチカチウサギ「ワイは性悪タヌキをシバキあげた話やな」

油断ウサギ「おお、めちゃおもろそうやんけ」

カチカチウサギ「ホンマ傑作やで。ワイの住んどる山の麓に、ジジイとババアが住んどったんやけどな。まあまあええジジイとババアやったわ。懐いとるフリしたら餌くれたしな」

月ウサギ「ほうほう」

カチカチウサギ「で、そのジジイの畑を毎度毎度荒らすアホダヌキがおったんや。怒り狂ったジジイに取っ捕まったんやけどな。このアホダヌキがアホのくせに知恵を働かしよんねん」

白ウサギ「というと?」

カチカチウサギ「ババア騙して逃げよんねん。騙されるババアもアホやけどな。こともあろうか置き土産に棒でババアをシバキ倒しよった」

油断ウサギ「恩を仇で返すとはこのことやな。ババアどうなったん?」

カチカチウサギ「死んでもーたわ。殴られ過ぎてな」

月ウサギ「引くわー。どんだけシバキよんねん、そのタヌキ」

カチカチウサギ「せやろ? ワイも怒り心頭や。絶対イワしたる!思てな」

白ウサギ「せやせや。そんな畜生を放置しとったら、しょーもないで」

カチカチウサギ「せやから、そのアホダヌキを芝刈りに連れてって、背中に背負った芝に火ぃつけてやったわ」

油断ウサギ「そんなん絶対に途中でバレるやんけ」

カチカチウサギ「そう思うやろ? しゃーけど、あのアホダヌキまんまと騙されてくれたわ」

月ウサギ「ほうほう」

カチカチウサギ「火打ち石で火点けたんやけどな。『カチカチ』音がするやろ? タヌキが『何の音や?』って聞いてくるから、カチカチ山やからカチカチ言うんや、言うたら納得しよったわ」

白ウサギ「マジでか! ワニサメ共といい、世の中アホばっかしやん」

カチカチウサギ「せやろ? そんで火点いたら『ボウボウ』音がするやん? タヌキが『何の音や?』って聞いてくるから、ボウボウ山やからボウボウ言うんや、言うたら納得しよったわ 」

油断ウサギ「救いようのないアホやな」

カチカチウサギ「アホ丸出しやったで。ワイも自分で言っておきながら、心の中で『ボウボウ山ってなんやねん! さっきはカチカチ山や、言うてたやんけ!』って自分に突っ込んでたからな」

月ウサギ「そらツッコむわ。そのタヌキ、ほんまもんのアホやん」

カチカチウサギ「せやろ? で、そのうち火が大きくなって大火傷や。しゃーないから見舞いに行ってやったけどな」

白ウサギ「どーせ単なる見舞いやなかったんやろ?」

カチカチウサギ「ご名答や。塗り薬のフリして、とうがらし塗りたくってやったわ」

油断ウサギ「ファーwww。悪魔やん」

カチカチウサギ「タヌキは『痛い痛い』言いよるんやけどな。良く効く薬ほど痛いんや、我慢せぇ!言うたら歯を食いしばって耐えよんねん。そのうち気絶しよったわ」

月ウサギ「面白すぎるやろ、それ。動画撮ってないん?」

カチカチウサギ「傑作やったで~。動画は無しや。あの時代やしな。で、タヌキの背中が治ったから釣りに誘ったんや。あのアホ、疑いもせんとノコノコついてきよった。」

白ウサギ「普通警戒するやろ。アホすぎるわ、そのタヌキ」

カチカチウサギ「ま、ワイが役者やったのもあるけどな。タヌキはワイお手製の泥船や」

油断ウサギ「泥船にタヌキまんまと乗ったんけ?」

カチカチウサギ「普通に乗って大海原に出よったわ」

月ウサギ「いよいよもってヤバいわ、そのタヌキ。ビョーキやん」

カチカチウサギ「ワイの作戦通り、泥が溶けて沈んでいきよったわ」

白ウサギ「タヌキどうなったん?」

カチカチウサギ「もちろん、海の藻屑や。ちょっと張り合いなかったけどな」

油断ウサギ「おおーーー!!」

月ウサギ「やんややんや!!」

白ウサギ「さすがやなー。やること憎いわ」

カチカチウサギ「さて、これでワイの話はおしまいや。お次は誰や」

月ウサギ「ほな、ワイいくわ」

 

月ウサギ「いうて、ワイはそんなに自慢することもないなぁ。月に住んどるのが苦行すぎて、それが唯一にして最大の自慢なくらいや」

油断ウサギ「そもそもなんで月に住んどるんや? 絶対住みにくいやろ」

月ウサギ「ホンマ最悪やで。空気薄いし、食うもんモチしかないし。それもこれも全部あのアホザルとアホギツネのせいや

白ウサギ「というと?」

月ウサギ「あのアホ共、何を血迷ったか人間になりたい!言い出しよってん」

カチカチウサギ「マジでか! ワニサメといいタヌキといい、アホしかおらんやん」

月ウサギ「せやろ? で、神さんも輪をかけてアホでな。真に受けよってん。ワイらの食べ物を人間に差し出したら叶えたる、言い出しよったわ」

油断ウサギ「ほうほう」

月ウサギ「サルもキツネもホンマにアホやからな。真面目に食べ物差し出しよったわ。ワイはあほくさ思てなんもせんかったわ」

白ウサギ「それが正解や。別に人間になりたい訳やなかったんやろ?」

月ウサギ「当ったり前やん。何が悲しゅうて人間にならなあかんねん。ストレス溜めて生きとうないっちゅーねん」

カチカチウサギ「ほんまやなぁ。ワイらは気楽やもんな」

月ウサギ「せやけど、あのアホ共はワイを非難してきよってな。『なんで食べ物あつめてこんのやー』『人間になりとうないんかー』言うて。やかましいわ」

油断ウサギ「救いようのないアホやん。ていうか真面目なんかアホなんか、よう分らんな。ほんでどないしてん?」

月ウサギ「人間になるのなんてどうでもええけどな。あのアホ共に文句言われるのは我慢ならんかったわ。しゃーないからワイ自身の丸焼きプレゼントや」

白ウサギ「思い切ったなー。ヒーローやん」

月ウサギ「せやろ? アホザルもアホギツネも目を白黒させて、あわあわ言うとったわ。誤算はそのあとや」

カチカチウサギ「何があったんや?」

月ウサギ「アホ神さんもごっつい感動してな。特別に月に連れてったるー言い出しよった。余計なお世話じゃ、ボケェ!」

油断ウサギ「八十神の件といい、神さんたちもアホしかおらんのやな」

月ウサギ「正直な、ワイも最初は楽しみやったで。神さん曰く『幸せの月の国へ連れてってあげよう』やからな。いざ行ってみたら地獄や。どこが幸せの国やねん」

白ウサギ「新手の宗教やんけ」

月ウサギ「ホンマやで。あの神さんだけは絶対いつかイワしたるわ」

カチカチウサギ「せやせや。ウサギ連合の総力挙げて潰そうや」

月ウサギ「そんときは援軍頼むわ」

油断ウサギ「かぐや姫とは交友あるんか?」

月ウサギ「ないわ。めっちゃ高圧的やしな。ホンマ、ワイらウサギを舐めてるで」

白ウサギ「最近地球に来たみたいやな」

月ウサギ「あのねーちゃん、地球大好きやからな。せやせや、あのねーちゃんもえげつないで。自分のワガママで死傷者でとるのに、腹抱えて笑っとったわ」

カチカチウサギ「悪魔やんけ」

月ウサギ「せやで。今度テレビに出るはずやから。チャンネル適当に回したって」

油断ウサギ「了解や。 ほな、基本自分一人なん?」

月ウサギ「せやで。さすがに寂しいわー。今日は飲み会に呼んでくれてありがとな」

 

白ウサギ「寂しいと言えば、アレや。ワイらウサギの俗説や」

月ウサギ「あー。アレやろ? ウサギは寂しいと死ぬとかいうやつやろ? 何やねん、アレ。アホかっちゅうねん」

カチカチウサギ「ホンマ、ウサギを小馬鹿にしとるわ。そんなわけないやんけ。そんな舐められるようなこと、ワイらしてへんぞ」

油断ウサギ「………………………」

白ウサギ「ん? 自分どないしてん? なんか暗ない?」

油断ウサギ「すまんな。舐められるようなこと、してもうたわ」

月ウサギ「ほうほう」

油断ウサギ「最期はワイの番やな。ホンマ、申し開きもできんわ」

カチカチウサギ「というと?」

油断ウサギ「ワイな、カメに負けてん。よりにもよって、かけっこでな」

白ウサギ「嘘やん…。カメにかけっこで負けるて…。太陽が西から登るくらいありえへんで」

油断ウサギ「ワイもそう思っとった時期があったわ。世のなか、舐めたらあかんわ」

月ウサギ「いうてカメに負けるてよっぽどやで? 自分、クソザコナメクジやんけ」

油断ウサギ「あんませめんといてーな。ホンマ、責任感じとるんや」

カチカチウサギ「とりあえず、詳細聞かせえや。話はそれからや」

油断ウサギ「生意気なカメがおってな。ここは一発イワしたろ!思って山のてっぺんまで競走したんや。で、あんまりカメが遅いもんで途中で寝たんや。それがアカンかった。寝すぎてもうてな。起きたらなんもかも手遅れや。急いでカメを追いかけてんけど、元の木阿弥や」

白ウサギ「で、負けちゃったと。せやけど、カメに負けるてどんだけ寝ててん。アイツラのトロさは折り紙つきやで」

油断ウサギ「どれくらいやろ。普通に丸一日寝てたんちゃうか。朝方勝負して、ぐっすり寝たのに、まだ朝やったからな」

月ウサギ「丸一日て…。よーそんな寝れるな、自分! 羨ましいわ。下手したらなんかのビョーキちゃうん?」

油断ウサギ「俺もそれは悩んでてん。一応病院行ったけどな。どこも悪いところなかったわ」

カチカチウサギ「そうなんか…。まあ、それやったら負けたうちに入らんわ。むしろ、カメ起こせっちゅーねん。そんなんで勝って嬉しいんやろか? アイツラ」

油断ウサギ「そう言ってくれると、嬉しいわ」

白ウサギ「せやせや、気にしたら負けやで。ウサギの噂も75日言うやんけ。今度リベンジしいや。次は余裕やろ」

油断ウサギ「せやな! 明日にでもリベンジするわ。なんや、気が軽くなってきたわ。やっぱり持つべきものは友達やな!」

 

カチカチウサギ「よっしゃ! ほな飲みなおそうや。コーラが無くなってきたから、お次はジンジャーエールや」

月ウサギ「やんややんや!」

白ウサギ「今日はとことん飲むでぇ! ファンタオレンジに、ファンタグレープ、三ツ矢サイダーCCレモン、何でもありや!」

油断ウサギ「ワイらの友情に乾杯!!」

 

こうしてウサギたちの夜は更けていくのであった…。

 

日本大学の悪質タックル事件で日本体育大学にクレーム入れようとしている方々へ

どんもっす。

 

日本大学のアメフト部の悪質タックル事件、皆さんご存知でしょうか👇

“悪質タックル”指示は? 日大選手22日に会見(18/05/21) - YouTube

 

画面奥で無防備に走っている選手の後ろから、実に綺麗にタックルが決まっています。

タックルされた選手はボールを持っていませんから、このタックルは反則以外の何物でもありません。

私も動画見るまでは、アメフトなんてタックルしてナンボ、ケガしてナンボだから仕方ないんじゃないの?と思っていましたが、これはひどい

実に綺麗にタックル決まってますね!

なんかもう、ボールもってるって勘違いしてたんじゃない?ってくらい清々しくタックルしてます。

 

反則を犯した日大の選手は、「クォーターバックを潰してこい!」という指示を受けて、ボールを持っていない状態で、まんま実行したので、ある意味素直っちゃ素直。

ちなみに、アメフトでクォーターバックをタックルで潰すのは、別段珍しいプレイでもなんでもないです。

但し、クォーターバックがボールを持った状態で。

ボールもった状態でタックルして骨が折れたところで、何の問題もありません。

タックルされるクォーターバックが悪いという話。

 

本当のところ誰が指示したかはわかりませんが、これには指示した側も開いた口が塞がらなかったでしょう。

ボールもってない状態のクォーターバックにあんなあからさまにタックルしたら、悪質な反則を取られるに決まっています。

ルール上問題ないように潰してほしかったのに、まさかの反則タックル。

タックルした本人は精神的に追い詰められていたとのことですが、指示出す上でそんなことまで計算できねーよ、って感じでしょう。

 

もう一度、アメフトでクォーターバックがタックル受けてケガするのは日常茶飯事です。

なので、指示自体はおかしくもなんともありません。

ただ、ボール持ってないクォーターバックにタックルはあかんやろ、って話です。

 

タックルされたほうは、完全無防備で、まさかこのタイミングで?って思ったでしょうね。

実に綺麗に倒れてます。

早くケガが治るようにお祈りしています。

 

 

で、ここからが本題。

この件で最も被害を被っているのが、何と日本体育大学

全然関係ありません。

試合をしたのは、日本大学関西学院大学のアメフト部。

 

しかし、日本大学日本体育大学の区別もつかない、暇を持て余した、くだらない正義感をもった方々から、日本体育大学に抗議や問い合わせの電話が殺到しているとのことです。

これは非常に面白い。

 

日本体育大学に抗議した方々は、

「すわっ! 抗議の電話いれなくちゃ!」

っていう、頼まれてもいないのに謎の正義感をだして、わざわざ日本体育大学のHPで電話番号調べて、いちいちクレームの電話入れてるってことです。

どんだけ暇やねん。

 

ツイッターとかにも結構いるみたいですね。

勘違いして非難されている方々。

 

どうでもいいんですが、この間違えて非難された方々は、きちんと正式に日本体育大学に謝罪されたんですよね?

相手先を間違えてクレームするって、かなりのものですよ?

 

日本体育大学も、わざわざHPの「重要なお知らせ」の部分に情報乗っけてるので、かなり困っていると推察できます。

まあ、日本大学日本体育大学の違いも分からない輩は、「重要なお知らせ」なんて一切見ずに電話してきてもおかしくないので、どの程度効果があるのかは疑問ですが。

 

 

日本、東京(もしくは地方の都市名)、国際と名のつく大学は、代表的なものを残して改名もしくは廃止したら?

まー、間違えるのは分らんでもないんですよ、これが。

通常、日本大学は日大、日本体育大学日体大と略されてますよね?

今回ネットの記事見ると、日本大学を日本大と略している記事が見られたんですよ。

日本大

日体大

確かに紛らわしい…。

イがあるかないか。

 

普段日本大学を日大と略して認識している人は、間違えても仕方ないかも知れませんね(でも、クレーム入れる場合は慎重にいきましょう)。

で思ったのですが、東京〇〇大学とか日本〇〇大学とか〇〇国際大学とか多すぎません?

紛らわしいっちゃあ、紛らわしい。

いっそのこと、東京、日本と名のつく大学は一つにして、他は改名したらいかがでしょう?

改名できないのであれば、改名できない理由を掲げて、今回みたいなときは無関係でも対処に追われてください。

 

国際大学も、本当の意味での国際大学以外は廃止で。

国際大学なんて言ってても、どこが国際?っていう大学しかありませんし。

 

 

悪いことしたら素直に謝りましょう!!

って皆さん、幼稚園で習いました?

小学校で習いました?

私は物心ついたときにはもう親に教え込まれてました。

 

今回、日本大学の記者会見見てたら、これは久々に面白い会見来たな!って感じですね。

船場吉兆の記者会見を思い出します。

 

監督、明らかに嘘ついてますからね。

学生の証言との齟齬がある時点で明白です。

あんなんで騙せると思っているのかな?

それとも監督という立場がそんなにも惜しいのかな?

 

司会者の謎の司会っぷりも、火に油を注いでますねー。

あれ、日大の方々は、誰か止めようとか思わないんでしょうか。

司会者はかなりご高齢の方でしたから、(権力的に)誰も止めることができない?

 

人間なんて間違いの一つや二つ、絶対に犯します。

間違いを犯さない人間なんて、いないです。

許されるかどうかは別として、間違いを犯したら真摯に対応してしっかり謝罪しましょう。

で、また1からやりなおせばいいんです。

謝罪の場で嘘ついたり適当な対応したら、さらに状況を悪化させるだけです。

誠心誠意対応してください。

そして現実としっかりと向き合ってください。

 

最後に、日本体育大学にクレーム入れようとしているそこのあなた!

クレーム入れる入れないは個人の自由なので、どうでもいいですが、せめて大学名くらいはキチンと調べましょう。

そして、万が一間違って日本体育大学にクレーム送ってしまった場合は、きっちりと謝罪しましょう。

そこで逃げたら日本大学の謝罪会見にも劣りますよ。

 

AI恐慌という人類最悪のシナリオ

どんもっす。

 

前回、新井紀子さんの「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の読解力の部分について触れてみました👇

新井紀子さんの「AI vs 教科書が読めない子どもたち」を読んで - シャア専用ねこのブログ

 

今回は、「AI恐慌」について触れてみたいと思います。

 

AIによって人の仕事が奪われる可能性は以下の二つが考えられています。

①シンギュラリティ(AIが自分自身を越えるAIを生み出すようになること)を迎えて、ほとんど全ての人類が仕事から解放され、わずか数%の人類のみ働くようになる。

②AIによって代替される仕事がなくなる。現在で言えば、半数程度の人類が仕事を奪われ、失業者となる(新井紀子さんのおっしゃるAI恐慌)

 

①と②のシナリオは、一見すると非常に似ていますが、その性質は全く異なっています。

 

①のシナリオの場合、仕事の概念は現在の延長ではなくなります。

生きていくための手段ではなくなり、趣味などと並列して語られるようになります。

この場合、人々はベーシックインカムなどにより生活に必要な収入を得て、暮らしていくことになります。

そこには貧富の差などほとんどなくなり、ブラックな仕事から全て解放されるという、人類が夢見ていた楽園が広がっています。

が、本書によると様々な制約により、これは当分やってこないとのこと。

少なくとも、我々が生きているうちは到底やってこないようです。

残念。

 

そして、②のシナリオ。

こちらは、仕事の概念はあくまで今現在の延長であり、収入を得る上で仕事に就くことが必須となります。

そこにはAIによって仕事を奪われた人と、奪われずに仕事を続けられる人と完全に二極分化した世界が訪れます。

AIによって大勢の人の職が奪われ、街には失業者、貧困者があふれかえっています。

当然、失業者だらけなので経済にも大きく影響し、奪われなかった人々の生活すらも脅かされるようになります。

これがAI恐慌です。

本書によると、こちらが最悪のシナリオであり、またこれが起こる可能性自体決して低くはないとのこと。

 

AIによって奪われた人の分、新しい仕事を生み出すことができなければ、こちらのシナリオになる可能性が高いようです。

 

そして、それを回避する方法が、読解力の向上をはじめとする教育改革と人間にしかできない(人間がすることに意味がある)仕事の創出とのことです。

 

 

ふむ。

概ね納得も賛同もできるのですが、AIがこのまま進化していったら、AI恐慌はまず避けられないでしょう。

 

仮に2030年にAI恐慌がやってくるとした場合、猶予はあと十数年です。

その間に教育改革を施すのは不可能に近いでしょう。

恐慌とは、全世界的にやってきます。

日本だけ教育改革をすればよいというものではありません。

他国が歴史的な不況に陥ってしまった場合、日本もその影響を受けます(リーマンショックのように)。

今の世の中、ブロック経済なんてできないんです。

 

この間に教育改革が奇跡的なスピードで進み、読解力その他、機械に代替されない能力を持った子供たちの養成が上手くいったとしましょう。

その子たちが活躍するころには、上には全く持って使えない人材が多数ひしめき合うことになります。

これでは同じことです。

また、新しい教育を受けた子どもたち全てが、AIに取って代わられない能力を身につけられるとも到底思えません。

 

そもそも論として、今現在社会人になっている方々の能力矯正は、もうほとんど不可能に近いです。 

最近色んな人と仕事しているのですが、明らかに読解力、思考力が低い方々の方が多い印象を受けます。 

読解力の低い人は、例えば、書面などでの説明を理解することができません。

理解することができないので、勝手に拡大解釈して行動をとります。

こういった方々が大勢いる現在の世の中で、AIに代替されない仕事を生み出したところで、就ける人は物凄く限られてくるでしょう。

 

 

仮にAI恐慌がおきてしまった場合、世の中は大混乱に陥るでしょう。

下手すれば、戦争やテロ活動が活発化しても何ら不思議ではありません。

人間はAIに滅ぼされるようなことはない、と新井紀子さんは仰ってますが、AIを開発したがために、滅んでしまうことはあり得そうです。

 

AI恐慌、いつ訪れるのでしょうか。

その日が訪れる前に、一人一人が考えて行動に移す時期に来ているのかもしれません。