シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

もしもるろうに剣心の志々雄が実際に煉獄を購入したら

どんもっす。

るろうに剣心のスピンオフというか、現実だったらこんな感じというのを考えてみました。

 

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越後屋「くっくっく…ぷくくくく…ぐわーっはっはっは!」

部下「どうなされたので?」

越後屋「これが笑わずにいられるかいな。みてみい、この銭」

部下「! ど、どうしたんですか、この大量の札束」

越後屋「相場をなんも知らんド素人が来よってな。カモネギや、カモネギ。これでしばらく運営には困らんでぇ」

部下「騙し取ったので?」

越後屋「騙したとはなんやねん、人聞きの悪い。ワシの提示した金額を疑いもせんとホイホイ払った向こうがアホやっちゅう話や」

部下「といいますと、例の?」

越後屋「せやせや、あの大型甲鉄艦発注した、大たわけもんや」

部下「私、詳細を知らないので、詳しく教えてほしいんですけど」

越後屋「なんちゅうことはあらへん。オリジナルの大型甲鉄艦作ってほしい、いう依頼があったわけやけどな。奇抜すぎて部品から工場から何から何まで0からせなあかん。それを一週間で作れ!言うてきよった」

部下「一週間!」

越後屋「せや。アホ丸出しやろ? 起工から竣工までいうに2~3年はかかるで。工場作るだけでも半年がかりや。一週間じゃあ部品すら届かんで。アマゾンやないっちゅうねん、アホか」

部下「それで引き受けたので?」

越後屋「あったりまえやん。2秒でカモネギ認定したったわ。で、もらうもんもらって、銭すっぱ抜きや」

部下「ファーwww」

越後屋「な? 笑いが止まらんやろ?」

部下「実際の納品はどうされたので?」

越後屋「その辺にある適当な船の外装だけ適当に変えといたわ。で、カルヴァリン砲とか適当につけて、見た目はそれっぽくしといたわ。半分ハリボテやけどな。ワシが段ボールで作ってる場所もあるで。そんな船を疑いもせんともらっていきよった」

部下「ちなみにどういう客でした?」

越後屋「なんや、身体中包帯ぐるぐる巻きのけったいな男とその腰ぎんちゃくやったわ。で、これで明治政府に一泡吹かせるとか、国盗りや!とかイキッとったわ」

部下「あ~最近そういう輩多いですもんね。打倒明治政府とか言ってる痛い奴ら」

越後屋せやねん。何が政府転覆や。笑わしよるわ。お前らは所詮1商人の手の平で踊らされるだけの存在やっちゅーねん。あほらし」

部下「でも、金は持ってたんですよね、そいつら? 案外明治政府を翻弄したりするんじゃないですか?」

越後屋「ないわw。ありえへん。所詮テロ起こそうなんて奴らは明治政府の規模からしたら蠅みたいなもんや。放置しとったらうるさくてしゃーないけどな。」

部下「ということは万に一つも勝ち目はないと」

越後屋「ないわ。0。安西先生も諦めたら試合終了、絶対に勝ちの目はある、言うとったけどあれはあくまで高校生VS高校生の話やろ? これは政府と蠅の戦いや。可能性0。大体からしてあんな船で戦い挑んで勝てるわけないやん。政府の本気砲弾喰らったら一撃で沈みよるわ。なんやったら、手榴弾の2~3発で沈むで」

部下「手榴弾でw そんなに適当に作ったんですか?」

越後屋「ええボディなかったからな。その辺の漁船や。カタログ品でも一週間でボディ作るの無理やしな。見た目はそこそこカッコええで! 職人呼んで外装だけはそれなりにしといたからな」

部下「しかし、適当な作りがバレたら仕返しに来るのでは?」

越後屋「かめへんかめへん、びびんな。あんな船で戦に行ったら、二度と帰ってこれん。断言できるわ。行く前に気付いたとしても、後にはひけんやろ。腰ぎんちゃくの参謀役っぽい奴が色々と手続き進めたからな。自分のミスであんなスカ掴まされたなんて、死んでも言えんやろ。みんなで仲良くオダブツや」

部下「まあ、仮に仕返しに来ても返り討ちにするくらいの兵器がありますもんね」

越後屋「せや。あいつらに渡した兵器の10倍はする兵器を扱っとるからな。なんも怖くないわ。所詮世の中金と情報や」

部下「www。 それにしてもあくどいですね」

越後屋「人聞きの悪い。あんなわけわからん連中から金をむしり取って、経済を回す。何も悪いことやないで。ああいう輩は何に使うかわからんからな。下手したらもっとやばい地下組織とかに金が回るで」

部下「なるほど~。勉強になりました」

 

 

~~一方そのころ~~

ほーじ(ええ!? うっそ! 手榴弾で戦艦煉獄が沈んだよ? 夢なら覚めてくれ…ってか、やっぱりあいつらクソみてーな船売りやがったな…おかしいと思ったんだよな、戦艦が1週間でできるわけねーだろ。それをアホししおがイキッて一週間で作れ!とか言うから… 絶対無理だと思ったけど、部下として恥かかせるわけにはいかねーから、のっかったけど。 は~…ほんと上司がアホだと苦労するわ…)

ししお(うっわ、煉獄めっちゃ沈んでるやん。ドン引きなんですけど。やっぱ、偽物だったんだな、あれ。おかしいと思ったんだよ。戦艦が1週間でできるわけねーだろ。 最初の交渉の時に、めっちゃ急いでる感出すために、かましたのがまずかったな。でも、ほーじものってきたし… え?マジで一週間でできるの?って内心思ってたのに、ほーじのアホがあれよあれよと手続き進めちゃうから… は~…ほんと部下がアホだと苦労するわ…)

ほーじ(っつーか、これ、俺のせいじゃないよね? アホししおのせいだよね? アホししおがあんなこと言いださなかったら、こんなことにはなってないよね?)

ししお(っつーか、これ、俺のせいじゃないよね? アホほーじのせいだよね? アホほーじが手続き進めなかったら、こんなことにはなってないよね?)

ほーじ(別に責任取らされるのは構わないんだが… 無能扱いされるのだけはやだな)

ししお(別に責任取るのは構わないんだが… 無能扱いされるのだけはやだな)

ほーじ&ししお(よっし! 煉獄に非はなく、敵が凄かったことにして、適当にごまかそう)

 

ほーじ「苦心して作った煉獄が、あんなバラガキにぃ! おのれ、おのれぃ!」

ししお「(ええ! やっぱそうなの? あいつらが凄かったの? 煉獄は悪くないの? ここはのっとこう) あいつ一人じゃねぇ… 抜刀斎の読みと斎藤の判断…そしてこの俺の隙が最大の原因だ!(さりげなく自分のせいにして、いやそんなことないっすよ!っていう展開を狙いつつ…)」

ほーじ「(そーだそーだ! てめえのせいだぞ、このクソボケが! 反省しろや! 大体根拠のねえ自信ばっかつけやがって…)」

ししお「(あれ? のってこねえ… 普通、そんなことないっすよ!ってフォローするくね? なにコイツ黙ってんの? 舐めてんの?)」

ほーじ「………」

ししお「………」

 

 

 ~~戦い終わって~~

ほーじ「あーあ。何の希望も見出せんかったら死んでみたけど…って、げえっ! あ、あれ、アホししおじゃね?」

ゆみ「ほーら、少し待てばほーじも来るっていったでしょ」

ししお「ふふ、ああ。(いや、ほんとこのアマ、何言ってくれちゃってんの! 地獄でのんびり過ごそうと思ってたのに! まーた何かやらないといけない雰囲気になっちゃったじゃん!)」

ほーじ「(やっべ! 地獄でのんびりしようと思ってたのに! アホししおのことだから、閻魔相手に地獄の国盗りだ!とかわけわからんこと言い出すぞ、きっと!)」

ししお「ほーじ!(あー、どうしよ。ぜってー言いたくねえ。超のんびりしてえ) 閻魔相手に地獄の国盗りだ!(自分で言ってて意味が分かんねぇ…)」

ほーじ「(やっぱりね… なんだよ、閻魔相手に地獄の国盗りって… 心底アホやな、この人)」

ゆみ「宇水も今度は本当の仲間にしてあげましょうよ」

ししお「(いやいや、ほんっと、何言っちゃてんの、この人。あんな奴入れてたら、なおさらのんびりできねーだろが。ほんと、女は気楽でいいよな)そうだな。考えておくか(今はこれが言えるぎりぎりの精一杯)。 どうした、ほーじ。なにぐずぐずしてる」

ほーじ「(いや、行きたくねーんだよ。空気読めよ。そんなんだから負けるんだよ、馬鹿が! ここで断ったら、日和ったと思われるだろうな…それだけはやだな…仕方ねえ)ハッ! 只今」

ししお「抜刀斎との戦いは時代が俺を恐れて奴に力を貸したが、ここには悪人しかいえねェからな。今度はそうはいかねえぜ。(やっべ! 自分でもマジで何が言いたいのか分かんなくなってきた。仕方ねえ、笑ってごまかせ!) ハッーハハハハハハッ!!(しまった! なんかめっちゃ不自然な感じの笑い方に!)」

ほーじ「(いよいよわけわからんこと言い出したよ、この人… しかも今、笑い方おかしくなかった?)」

ししお「…」

ほーじ「…」

 

終わり

 

 

 

 

店員やってて、それってどうなの?と思うお客

どんもっす。

 

以前、私は分かっているコンビニ店員、わかってないコンビニ店員という記事を書きました👇

分かっているコンビニ店員、わかってないコンビニ店員、そして鳥取初のセブンイレブン - シャア専用ねこのブログ

 

今度は店舗側に立って、それってどうなの?と思ってしまうお客様、嬉しいお客様について書きます(店舗はコンビニだったり、一般的なスーパーだったりします)。

 

 

それってどうなの?と思ってしまうお客様

・前の人がまだレジ台に商品を乗せただけなのに、横からひょいっと商品を乗せてくる客。

これはねー、別に横入りしようとしているわけではないみたいなんですよ。

ただただ、物をもって並ぶのがダルイというだけの人。

前の人と年齢が近い場合、夫婦かな?と思ってしまい、会計一緒にしてしまいそうになるので、やめていただきたい。

老人特有の行動です。

 

・家族や夫婦で会計を別にしてくる客

これも混んでなければ別にいいんですけどねー。

混んでるときにはやめていただきたい。

というか、夫婦で会計別って悲しすぎません?

財布も一緒にできない夫婦が、人生一緒にできるんでしょうか?

 

・買うものが決まってないのに、物をレジ台に乗せてくる客

一つ乗せては商品探して、一つ乗せては商品探して…

もうゆっくり選んできてはいかがでしょうか?

ちなみに、商品をレジ台に乗っけても、それはレジの予約でも何でもありません。

こっちは先にレジを済ませそうな人を優先します。

あしからず。

 

・ポイントカードを精算後に出してくる客

こっちはカードを持っているかどうかしっかり聞いて、なおかつ

「ああ、いい、いい」

と言われたことを確認して、精算したにもかかわらず、最後の最後で

「あ、あったわ」

とか言いながらポイントカードを出してくるのはやめていただきたい。

またレジ打ち直すこっちの身にもなってほしい。

というかポイントついてもせいぜい2~3ポイントなのであきらめていただきたい。

 

・同じく精算後に小銭があったといってくる客

いや、今の今まで財布確認してなかったやん。

こっちがレシートと、お釣り渡してから、確認してるやん。最初から確認すればいいやん。

もうあきらめて、大量の小銭を受け取っていただきたい。

 

・こっちが目を離したすきに、さりげなく台に商品を追加している客

これはねー…

何か一言言ってくれればいいんですけど…

合計〇点で〇〇〇円です!ってこっちが言いますよね?

で、袋とかを出すために下向いた瞬間に商品足してるんですよ、これが。

ぱっと見で違和感に気づいて、商品数数えたら、やっぱり合わない…。

いや、向こうも別にどさくさに紛れて商品増やそうという気はないのは伝わってきますが…

何か一言いっていただきたい。

 

・発する言葉が単語のみの客

こういう人たちは幼稚園でまともな教育を受けてこなかったのでしょうか?

「先生、お茶」

「先生はお茶ではありません」

ってやりとり、されませんでした?

まあまだね、商品名とか支払う方法(カードとか、WAONとか)を言ってくれるお客様は大丈夫です。

が、

「おい」

などとぶっきらぼうに言ってくるお客様。

いや、わかんねーから。

それでは伝わりません。

普段よほど奇跡的なコミュニケーションの取り方をしているのでしょうか…。

今の世の中、電子マネーもクレジットも多種多様で、どの支払いとか明確に言っていただかないとわからないんですよ、これが…

ので、ぜひとも店員と最低限のコミュニケーションをとっていただきたい。

 

・集団でくる客

別に集団で来ること自体は構いません。

最悪なのが子供と大人の組み合わせ…。

どこかの野球チームとか…

皆でわいわいやる分には構わないのですが、買うものを決めて、並んでいただきたい。

子供が商品持ってきて、ん?並んでる?と見せかけて、親元に走ったり、親が商品レジ台に乗っけてきたかと思いきや、

「これはいらないでしょ!」

とかいって、また戻ったり、挙句の果てにはレジを通して、精算済ませて、子供が

「やっぱりいらない」

とか言い出して、返品を要求してくる集団。

一旦落ち着こう!

落ち着いて対処しましょう。

レジは逃げません。

子供のしつけをしっかりしてから、挑みましょう。

 

・物凄い体臭の客

これも老人に多いですね。

特にたばこを吸われる方。

鼻が曲がりそうな悪臭を放ってます。

悪臭にはくしゅー!!

 

・精算後も、レジの前でもたもたしている客

これ最近滅茶苦茶増えている気がします。

後ろに別のお客様が並んでいても気にならず、レジの上で小銭入れ替えたり、財布をバッグにしまおうとする客。

占有時間にして10~20秒くらいですが、待ってる方はかなりストレスになります。

ほんのちょっと横によけるか、レジから離れればいいだけなのに、ずっとレジを占有している客。

ちょっと気づかいがなさすぎではないでしょうか。

 

 

以下、普段なら構わんけど、繫忙期にはやめてほしいこと

・子供一人一人に買うものもたせて、「ほら、出して!」とレジ前で言うお客様。

これ流行ってるんですかね? 最近やたらと遭遇するのですが…

私が子供のころは、親がカゴに入れて、ひとまとめで出してましたけど…

子供がずっと持ってて、レジ通し忘れる時があるんですよ、これが…

 

・家族内で会計を別々にするお客

これも子連れのお客様に多い。

一人一人会計済ませようとするんですよ…。

いや、まとめて払って、あとでレシート見て分けてくれと言いたい。

めっちゃ後ろ並んでるの、見えないのかな?

 

嬉しいお客様

・意思疎通ができるお客様 

特に「はーい、ありがとー」って言って下さるお客様には涙が出そうになります。

・何人で来てても、会計をまとめてくださるお客様

・支払いをカードや電子マネーで分かりやすく言ってくださるお客様

 

こんな感じですかねー。

 

 

客側が断絶される

最近、コンビニでもスーパーでも可能な限りレジを無人にしようという試みがなされています。

 

で、無人化した場合、高齢者がそのシステムについていけるかどうかが問題になるわけですが、大多数の高齢者はついていけないでしょう。

今現在、セルフレジを使用しているのは大半が50代以下で、60代以上の多くはいまだに有人のレジに並んでいます。

曰く、「やり方がわからないし、ミスしたくないから」

とのこと。

 

ふむ。

今後完全無人の店舗が増えていくわけですが、そうすると無人化の店舗には高齢者が足を運ぶのはハードルが高いということです。

高齢者の中には、店員と無駄話をするためにやってきているみたいな人もいるわけで、時間を持て余している高齢者にとって、無人レジを利用するメリットは一つもないわけです。

でも、お金を持っていて、消費してくれるのは高齢者なわけで…

 

なので、今後実店舗は

無人化…主に若者向け。高回転、低コストで薄利多売を目指す。

有人店舗…主に高齢者向け。回転率は悪いし、コストもかかるが、客単価高め。

 

っていう風に戦略的に分かれていくと思われます。

 

高齢者ばかりが来る店舗には、たぶん若者や家族連れは足を運ばなくなると思います。

だって、滅茶苦茶ストレスたまりますもん。

 

今後各業界がどちらの層をターゲットにしていくのか見ものです。

 

若者の投票数が高齢者を上回ることができるのか

どんもっす。

 

芸人のたかまつななさんが「若者よ、選挙に行くな」という動画を上げたことが話題になっているみたいですね。

 

タイトルとは裏腹に、選挙に行かなければ老人が得することをアピールし、危機感や反骨心をあおることで、逆に若者の目を選挙に向けという素晴らしい動画。

 

ふむ。

とはいえ、得票数が全てを決める選挙において、人数の少ない若者が不利なのは事実。

これ、投票率総務省などで年代別で出してくれているのですが、そもそも人口の差によって、どのくらい若者が不利なのかを記載したサイトはどこにもありません(たりめーだ)。

ということで、どのくらい若者が不利なのか調べて、数値化してみました👇

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日本の年代別人口、投票数、投票率

(データはH29年のものを参照:総務省|国政選挙の年代別投票率の推移について

統計局ホームページ/人口推計/人口推計(平成29年10月1日現在)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐

単なる数字なので見にくいかもしれませんが、見やすい方がいい人は、勝手に棒グラフとか作ってください。

 

人口について、60代よりも40代の方が多いのは意外かも知れませんが、40代は団塊ジュニア世代なので、数が多いです。

また、団塊の世代は70代に既にかかっているのと、死亡により数が減っています。

 

現在、20代の投票率は30%代で、その投票数はたったの420万票。

大して、60代は72%の投票率で、その投票数はおよそ1270万票で、20代の3倍近い票を持っています。

30代でさえ、総得票数は670万であり、60代の半分程度です。

こりゃー若者に良い世の中になるわけがありません。

 

 

実際問題、若者は投票数で勝てるのか?

ここからは上の表を元に、計算してみます。

なお、簡単に考えるため、細かいことは考えません。

とりあえず、投票数で考えるとします。

また、若者の投票数が多い=若者寄りの政治になり、高齢者の投票数が多い=高齢者寄りの政治になると簡単に考えます。

投票率がもたらす影響やどの政党に入れるのか、などといった細かいことは考えません。

数字も大体の数字で表します。

 

では、上の表をもうちょっと年代別に分けます。

即ち、若者VS中年VS高齢者の構図になるように年代を

・18~30代を若者…就職して社会人になる、結婚して子供を産む年代であり、子どもの年齢もまだ義務教育である年代

・40~50代を中年…子育てが一段落しているが、子どもが大学生の年齢であり、家のローン、退職金、年金が気になり始める年齢であり、最もお金が必要な年代。

・60代以上を高齢者…その多くが仕事を引退しており、基本的に年金+貯金で生活している家庭が多い年代

に分けて、それぞれの年代の投票数を考えてみます。

そうすると、

・若者世代…人口3000万人、投票数1200万

・中年世代…人口3460万人、投票数1940万

・高齢世代…人口4300万人、投票数2810万

となり、圧倒的に高齢者が強いことが分かります。

現段階で、60歳以下と60歳以上でほぼ互角の票数です。

 

では、高齢者の票数が変わらないものとして、若者が投票数で勝つには、若者の投票率は現時点で何%にすればよいのか?

計算した結果…

 

94.0%!!!(どどんっ!)

 

高いわ!!!

 

いや~これは高い!

ってかほぼ不可能な数字じゃん。

アメリカ大統領選挙より余裕で高いです。

 

なお、60代の投票率はそのままで、70代以上の投票率が68%まで上がった場合、若者の投票率が100%に達したとしても投票数では勝てません。

上記94%という数字も、諸々の理由で投票に行けない若者が10%ぐらいはいるだろうから、実質達成不可能な数字です。

なんだ、選挙行っても若者勝てないじゃん!

※実際には投票率を上げることには意味があるので、良い子のみんなは選挙に行きましょう。

もちろん、私も行きますよ~。

 

まあでも、実際に若者の投票率が90%超えてきたら、結局高齢者も危機を感じて選挙により行くようになるだろうから、結果は変わらないでしょう。

但し、政治家が、もっと真面目に政治に取り組むようになり、今よりもいい世の中になることは確実です。

それは断言できます。

 

 

高齢者が言うな!!

で、まあ選挙に勝てないのは仕方がないです。

若者の投票率が低いのも事実ですし。

 

でもね…

それを高齢者が言うな!と言いたい。

この国を、今現在の現状を作ったのは、今の60代以上であり、そのツケは子孫に払わせようとしている、高齢者が言うな!と言いたい。

何かと言うと、今の若者は~とか文句を言い、困ったときは適当に持ち上げ、若者に期待している!なんて美辞麗句を並べ立てて、若者から搾取しているあなたたちにいう権利は一切ない。

これ、政治だけではなくて、世間全般に言えることです。

 

私は、色んな職場で働かない50代60代をたくさん見てきました。

働かないのに、それ相応の立場であることを利用して、高い給料をもらっている50代60代をたくさん見てきました。

その人たちは、既得権益を利用して、若者を働かせて、若者から金を搾り取ってます。

 

私は仕事上、どうすればより会社が発展するか、どうすればより地域が発展するかといった内容の相談をされることがあります。

これ、働いてない50代60代が聞いてきたら、まともに取り合いません。

心の中で、

「お前たちが聞くな。お前たちが聞くことだけは許さない」

と思っています。

だって、そうでしょ?

風邪のウイルスが

「どうやったら風邪を無くすことができますかね?」

って聞いているようなもんです。

あなたたちが聞いてはいけません。

 

さて、色々と長くなりましたが、この辺で。

若者の皆さん、選挙に行って、若者の投票率を上げましょう!

 

 

2019/07/23 追記 

NHKスクランブル化に対して、石田総務相が「NHKスクランブル化は放送制度を崩しかねない」と発言して、スクランブル化には否定的な模様。

 

じゃあ、選挙するなよ。

選挙して、その一票が国を変える!みたいな夢を与えるなよ。

 

今回の参院選で、NHKから国民を守る党議席を獲得したことにより、国民がNHKスクランブル化に賛成であることは明白です。

もちろん、議席を獲得しただけでは国民の総意とまではいきませんが、それでもスクランブル化を願う声が選挙の票として実現した形。

そもそも、スクランブル化して困るのはNHKとそこに天下る政治家ぐらいで、国民は全然困らない。

というかむしろ得する人が多い。

 

ニュースのコメント欄も、スクランブル化を推奨する声こそあれど、スクランブル化反対!なんていう声は一つもありません。

 

これで、スクランブル化が承認されないのであれば、何のための選挙?

ふざけるのもいい加減にしろ!と言いたい。

これでは、若者が選挙に行っても何も変わらないと思っても仕方がありません。

 

裸の王様の悪意 本当は「賢い」アンデルセン童話

どんもっす。

 

昔話シリーズその⑨

 

裸の王様が賢かったら、たぶんこんな感じ

 

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ある国に、新しい服が大好きな、おしゃれな王様がいました。

 

ある日、城下町に二人組の男が、仕立て屋という触れ込みでやってきました。

彼らは、馬鹿な人間の目には見えない、不思議な布地をつくることができました。

噂を聞いた王様は2人をお城に召し出して、大喜びで大金を払い、彼らに新しい衣装を注文しました。

 

仕立て屋「王様、完成しました。馬鹿には見えない、大変綺麗な衣装でございます。ご覧ください、この素晴らしい出来栄えを!」

王様「原理は?」

仕立て屋「はい?」

王様「いや、だから原理は?」

仕立て屋「え…えーと… 原理と申しますと?」

王様「だから、見えない原理を聞いておるのじゃよ」

仕立て屋「これは、馬鹿には見えない素材でできています。ですから、馬鹿には見えない次第でして…」

王様「いやいや、馬鹿には見えない、というのはわかった。その原理よ、ワシが聞きたいのは」

仕立て屋「と申されますと…」

 

王様「よいかな? そなたらも知っての通り、物が見える原理というのは、物がそこにあるから、などというアバウトな説明では到底解決されんのじゃ。とある物体に光が当たり、その反射した光を、生物の目が感じ取ることによって、初めて物体があると認識できる(物体が見える)わけじゃ。すなわち、可視光線の反射じゃよ、反射。それが、全く見えないときている。少なくともワシの目には見えん。大臣はどうじゃ?」

大臣「左様でございますな。 私の目にも全く見えません」

仕立て屋「であれば、恐れ多いですが、王様と大臣が馬鹿だというだけの話では…」

王様「ふむ。それは問題ない。馬鹿には見えない服であり、ワシと大臣は見えない。すなわちワシと大臣は馬鹿であるということじゃ。しっかりと証明できておる。何の矛盾も問題もない。問題は、馬鹿だとなぜ見えないのか?ということじゃ。それはどういう原理じゃ? 馬鹿には感知できない波長の光ということか?」

仕立て屋「え、え? 波長? 光?」

 

王様「いやいや、専門用語で説明されて構わん。ワシも大臣も、馬鹿ではあるが、それなりの物理学や生物学を専攻しておる。のう、大臣よ?」

大臣「左様でございますな。 手前みそではございますが」

仕立て屋「せ、専門用語?」

王様「例えば、じゃ。カラスと人間では見える光の波長が異なる。したがって、カラスは人間よりも多くの色を見分けることができる。」

仕立て屋「は、はあ…」

 

王様「おぬしらは、馬鹿には感知できず、賢者には感知できる波長の光を反射する素材で服を作ったと見える。どうじゃ?」

仕立て屋「お、仰る通りでございます」

王様「ほほう。やはりのう。これは、材料の素晴らしさにのみ目が行きがちじゃが、生物学を網羅していなければ、できないことじゃ、のう大臣?」

大臣「左様でございますな。馬鹿と賢者で感知できる光の波長が異なることを生物学的に突きとめ、しかる後にその条件を満たした素材を使用して、服を作らねばなりませんから」

王様「いや、誠にあっぱれ! 世が世なら、ノーベル賞間違いなしじゃ! しかも生物学と物理学同時受賞! ものすごい功績よ!」

仕立て屋「あ、あの~…」

 

王様「早速学会で発表するがよい! それとも、もうされたのかな?」

仕立て屋「い、いや… 学会とかで発表するつもりは…」

王様「なぜじゃ? ワシはそなたらに、100代先まで遊んで暮らせる金を与えることはできる。しかし、名誉を授けることはできん。学会で発表すれば、そなたらの名前は1000年先まで語り継がれるであろう」

仕立て屋「い、いやですね、あの…その… そういう名誉とか地位とかは全然興味がなくて…」

王様「なんと! これほどの大発明&大発見をしておきながら、地位も名誉もいらぬと申すか! いや、誠にあっぱれ! 大臣よ、ワシらも見習いたいものよのう」

大臣「左様でございますな。私がこのような発見&発明をしてしまったら、動悸が止まらず、そのままショック死するかもしれません」

王様「ワシも死ぬ自信がある。いや、今もう既に興奮で死にそうじゃ」

仕立て屋「いやいやいやいや、死んではいけません。で、では、わ、我々はこのへんで…」

 

王様「何を言っておる。その着心地を試させい!」

仕立て屋「ええ! 着るんですか!」

王様「おうとも! 着ずにはおられん」

仕立て屋「で、では、失礼して…」

 

ー王様試着中ー

 

仕立て屋「いかがでございましょう?」

王様「ふうむ。全く着ている感じがせん。そもそも肌触りを全く感じない。これはどういう原理じゃ?」

仕立て屋「あ、見えない素材でできておりまして… そのー…肌ざわりとかも…」

王様「いやいや、遠慮しないで説明してくれて構わん。それなりの専門用語その他使って説明してくれぬか」

仕立て屋「ですから、王様には見えない素材ですから… 触っている感触もないのではないのかと…」

王様「これは異なことを申すのう。見えないことと触れないことは全くもって違う理じゃ、のう大臣よ?」

大臣「左様でございますな」

仕立て屋「あ、あの…その…」

 

王様「よいかな? 例えばガラスじゃ。ガラスは透明じゃ。しかし触れることはできるじゃろ? 物理的に存在するからじゃ。すなわち、見えない=触れないということは成り立たん。もっとも、ガラスは見えるといえば見えるがのう」

仕立て屋「は、はあ…」

王様「推測するに、そなたらは、馬鹿では触れても感じない素材で作ったと見える。どうじゃ?」

仕立て屋「あ、そそ、その通りでございます」

王様「ほほう。やはりのう。これは材料の素晴らしさにのみ目が行きがちじゃが、生物学を網羅していなければ、できないことじゃ、のう大臣?」

大臣「左様でございますな。馬鹿と賢者で感知できる物質のセンサー限界を生物学的に突きとめ、しかる後にその条件を満たした素材を使用して、なんやかんやで服を作らねばなりませんから」

王様「それにしても見事よのう。重さを全く感じないし、着ている感じも全くしない。そもそも寒い。まるで着ていないかのようじゃのう」

仕立て屋「お、お褒めにあずかり光栄でございます」

 

王様「ところで、大臣の分はないのかな?」

仕立て屋「お、恐れながら、もも、もう一着用意させていただいてございます」

大臣「では僭越ながら…ほほう、これはお見事! 確かに何の着心地もないですな。そして寒い。本当に何も着ていないかのような錯覚でございます」

王様「いや、誠にあっぱれ! 世が世なら、ノーベル賞間違いなしじゃ! ものすごい功績よ!」

仕立て屋「あ、あの~…」

王様「早速論文で発表するがよい! それとも、もうされたのかな?」

仕立て屋「い、いや… 論文とかで発表するつもりは…」

王様「なんと! これほどの大発明&大発見をしておきながら、地位も名誉もいらぬと申すか! いや、誠にあっぱれ! 大臣よ、ワシらも見習いたいものよのう」

大臣「左様でございますな。私がこのような発見&発明をしてしまったら、動悸が止まらず、そのままショック死する自信があります」

王様「ワシも死ぬ自信がある。いや、今もう既に寒さで死にそうじゃ」

仕立て屋「そ、それでは我々はこれで…」

 

王様「待てい!」

仕立て屋「(びくぅ!)な、なんでしょう?」

王様「何をこそこそ帰ろうとしておるのじゃ? 褒美を取らせてしんぜよう」

仕立て屋「あ、ああ。ありがとうございます!」

王様「大臣よ、彼らに100代先まで遊んで暮らせる財宝を授けい!」

大臣「御意!」

仕立て屋「あ、い、いえ、そんなには…」

王様「なぜじゃ? 少々の財宝では、ワシの気が済まん。ちょっと重いが、頑張って持って帰ってくれい!」

仕立て屋「は、はい」

王様「そうそう、この衣装はそなたらに返そう。これを着て帰るがよい。これはそなたらのような賢者にこそふさわしい服じゃ!」

大臣「では、私めの衣装もお返しいたしまして…これで二人分ちょうどですな」

仕立て屋「い、いえ、結構でございます…」

王様「なぜじゃ? 遠慮はいらんぞい」

仕立て屋「あ、いえ…その… そ、そうですよ! これを我々が着て帰ったら、王様たちの分がなくなります。そうなると、献上した意味が… 財宝もいただいたことですし…」

王様「いやいや、見えない、触れないワシらが持っておっても、それは宝の持ち腐れじゃ。それに財宝のことは気にせんでもよい。それはそなたらの発明に敬意を表して授けたものじゃ。この衣装との対価として渡したものではない。遠慮はいらんぞい」

仕立て屋「そ、そうは申されましても…」

王様「どうした? 何か都合の悪いことでもあるというのか?」

仕立て屋「い、いえ、そういうわけでは…」

王様「決まりじゃ! 早速この場で着替えるがよい!」

仕立て屋「ええっ!!!」

 

ー仕立て屋着替え中ー

 

王様「ほほう。ものの見事に着こなすものよ」

仕立て屋「え? 王様…見えないはずでは?」

王様「うむ、全く見えん。しかし、着こなしているのはわかる。いや、あっぱれ!」

仕立て屋「わ、我々はこの辺で…」

王様「待てい!」

仕立て屋「(びくぅ!)ま、まだ何か?」

王様「そのまま返しては、この国の恥じゃ! 盛大なパレードで持って帰そうぞ!」

仕立て屋「い、いやいやいや、そそ、そんな恐れ多い!」

王様「なに、遠慮するには及ばん! 大臣、早速仕立て屋凱旋パレードの準備じゃ!」

大臣「御意」

 

ー仕立て屋パレード中ー

 

民A「世紀の発明家、仕立て屋コンビ、バンザーイ!」

民B「ありがとぉぉぉ! ありがとぉぉぉ! 仕立て屋、思い出ありがとぉぉぉ!」

仕立て屋「あ、あわあわあわ…」

王様「うむうむ。民よ! 写真も遠慮なく撮るがよい! そして、インスタとかフェイスブックとかにあげまくるがよい!」

民「うおおおおおおお!!!」

仕立て屋「えええ! お、王様それは困ります…」

王様「なぜじゃ? どっちみちワシが着て公開する予定じゃった。それがそなたらが着ているだけ。何の不都合もあるまい」

仕立て屋「い、いえ、我々は…その… SNSとかに顔だしNGなので…」

王様「それは有名人の宿命というものじゃ。そなたらは遅かれ早かれ、世界中に名前が知れ渡る。であれば、今のうちに写真を撮らせてくれてもよかろう」

仕立て屋「い、いや…それはそうかもしれませんけど…」

王様「心配しなくとも、そなたらに何かあれば、こっちで全力で守ってやるわい。そもそもそなたらに与えた財宝で、100代先まで遊んで暮らせるしのう」

仕立て屋「は、はあ…」

 

ー子供登場ー

子供「あれれ~? おかしいよ~? このおじちゃんたち、裸だよ~」

王様「ほっほっほ。坊や、これは馬鹿には見えない衣装なのじゃ。したがって、坊やは馬鹿ということになる。このバーカ!」

大臣「馬鹿でございます、坊や」

仕立て屋「そ、そんなストレートに…」

子供「うわーん! ぐれてやる!」

王様「馬鹿なガキは始末に負えないものよ」

大臣「全くでございますな」

 

ー国境付近にてー

仕立て屋「こ、このへんでもう結構でございます」

王様「そうじゃな。名残惜しいが、この辺でお別れじゃ」

仕立て屋「そ、それでは色々とありがとうございました」

王様「待てい!」

仕立て屋「(びくぅ!)ま、まだ何か?」

王様「おぬしら、財宝をたんまり持っておる。道中不安じゃろ? そこで我が国の精鋭中の精鋭、グランとリオンを護衛につけよう」

仕立て屋「い、いやいやいやいや! 結構でございます」

王様「なぜじゃ? この辺は山賊に海賊に空賊がうようよおる。それだけの財宝を抱えておいては、良いカモじゃ。それとも、何か不都合でも?」

仕立て屋「い、いえいえ、滅相もございません!」

王様「よし、決まった! グランとリオン、護衛につけい! くれぐれも粗相のないようにな!」

グランとリオン「ははっ!!!」

王様「それではの。達者でな。また我が国の近くを通ることがあれば、ぜひとも立ち寄ってくれい」

大臣「首を長くしてお待ちしております。」

仕立て屋「あ、ああ… は、はいいぃ…」

 

ー数日後ー

王様「して、奴らはどうなった?」

大臣「死体で見つかってございます」

王様「死因は?」

大臣「凍死でございます」

王様「財宝は?」

大臣「グランとリオンが回収済みでございます」

王様「ふむ。概ねこっちの思惑通りじゃの」

大臣「左様でございますな」

王様「グランとリオンは良くやったようじゃの」

大臣「はい。彼らが服を着そうになったら、あの手この手で妨害したようです」

王様「よかよかうむ。それにしても…ぷーくっくっくっくっくっくっく! ぐわーっはっはっはっはっはっは!」

大臣「ふふふ。そんなに面白かったので?」

王様「これが笑わずにおれるか! あいつらの困り果てた顔、覚えておるか?」

大臣「しっかり写真に収めてございます」

王様「おお! さすがは大臣! それにしても…くくく…ぐわーっはっはっはっはっはっは!!」

大臣「傑作な連中でございましたな」

王様「そもそも、あの程度の知識でワシを騙そうなどと考えるのがお門違いじゃ! ここの国境は、今の季節は吹雪が吹き荒れる。そんな環境を裸で、クソ重たい財宝を引きずりながら歩き通して、挙句の果てに凍死じゃぞ! ぐわーっはっはっはっはっはっは!!!!」

大臣「ちなみに、死体の写真はグランとリオンが撮ってございます」

王様「おお! 早く見せんか! ほー、折り重なるようになっとるのう」

大臣「グランとリオンの報告によると、二人で肌を寄せ合って、暖めあっていたとか」

王様「くっくっく! 最期はぜひ見たかったがのう! 早々に罪を認めれば、許してやらんでもなかったのじゃが…」

大臣「これは、意地の悪いことを… アイアンメイデンと迷っておられましたでしょうに」

王様「おう! そうじゃそうじゃ! せっかくアイアンメイデンを買ったから、使わねばのう。宝の持ち腐れじゃ。次はどんな奴らがターゲットじゃ?」

大臣「そうですな。この者たちはいかがでしょうか」

王様「ほほう。面白そうじゃのう。早速連れてまいれ!」

大臣「御意」

 

こうして、王宮の一日は過ぎていくのであった。

 

大学入学共通テストで民間試験活用はありえない

どんもっす。

 

2020年度から、大学入試センター試験に代わって始まる大学入学共通テストの英語の民間資格検定試験において、TOEICが撤退の意思を表しました。

国内で、英検についで2番目に受験者が多いTOEICが撤退の意思表示をしたことで、大学なども慎重にならざるを得ないでしょう。

おそらく文部科学省TOEICをかなりあてにしていたはずで、マジ?ってな感じでしょう。

 

ちなみに、文部科学省が認定した残りの7つの試験がこちら👇

ケンブリッジ英語検定実用英語技能検定(英検)、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFLiBT

英検とTOEFLE以外は聞いたこともないんですけど…

文部科学省は癒着してんのか?

 

当然のごとく、これらの試験はそれぞれ内容が異なるため、著しく公平性を欠きます。

TOEICが撤退するのも当然の話。

文部科学省にはアホしかおらんのか。

 

で、全国に82校ある国立大のうち北海道大、東北大、京都工芸繊維大は、公平性に問題があるなどとして活用しないことを決めています。

私、これを最初に見たときは、この3大学に拍手を送ったくらいです。

 

当然です。

こんな公平性に欠く内容で、受験に加えて良い訳がありません。

受験とは、この日本に残されたただ一つの公平であり、その公平性を損なおうとしている文部科学省はアホ以外の何者でもありません。

 

で、残りの79の国立大学は利用するのか…とがっかりしていたところ、東京大学

 

 「民間試験の活用は、地域や経済的な格差によって受験機会が左右されるなどの課題が残る」  

として、成績提出を必須としないことを明らかにしました!

さすがは東大ですね。

これにより、他の大学も動き始めるでしょう。

で、東京大学の動きと前後して、全国の大学も方針変更を検討したり、もう既に変更していたりするようです。

 

良かった。

日本の教育はまだ終わってなかった。

文部科学省はアホなので置いといて、各大学は本当に毅然とした態度で、自分たちの独自の試験を課せばいいのだと思います。

今の大学の二次試験は、本当に良く練られた問題ばかりであり、公平性も担保されている素晴らしい試験であると私は思っています。

民間の試験に頼る必要なんて一切ありません。

 

ちなみに、英語のテストに詳しい京都工芸繊維大の羽藤由美教授は 

「懸念が残ったままなのに民間試験を合否判定に使うのは、入試の実施主体として無責任だ。円滑に運営できることが確実になってから制度を導入すべきで、受験生を実験台にしてはならない」と批判している 

とのこと。

いや、本当に素晴らしい言葉です。

文部科学省のアホどもは、全員爪の垢を煎じて飲んでください。

 

上記大学を除く、国立大学82校のうち、13校は受験機会の均等が保障されていないことや英語の不得意な受験生に門戸を閉ざさないことを考慮して、「中学卒業程度」を出願資格とすることを決めたとか。

これもまあまあ、ありがたい措置ですよね。

割とマジで、理数が得意な生徒の中には、全然英語ができない人がいます。

そんな人たちが、上述した民間試験で高得点が取れるとは到底思えません。

私の知り合いにも、理数だけなら東大レベルだけど、英語ができないからレベルを落として受験した人がいるくらいです。

これって、相当もったいないと思いませんか?

 

他のまだ方針を検討中の大学もすぐに、民間試験を活用しない方向にかじを取るべきです。

特に、偏差値や立地が近い大学同士で、一方の大学が活用せず、もう一方の大学が活用する場合、活用しない大学に生徒が殺到して、活用する大学は著しく受験者数を減らすことが予想されます。

 

というか、国際的に活躍する人材育成=英語ができる人っていう考え方がもう既に時代の流れにそぐわないと思っているのですが、私だけ?

別に英語が不要といっているわけではありませんが、高校卒業、大学入試レベルの読み書きができれば、特段苦労はしません。

私も英語の論文読んだり書いたり、海外の学会で発表したりしましたけど、何とかやれました。

 

そもそも日本人が英語が苦手な理由は、必要ないから、であって、海外で活躍したい!って思った人だけが、留学するなりして、高レベルな英語能力を取得すればいいのだと思います。

日常会話程度なら、それこそアプリが解決してくれる世の中ですし…。

 

今後は小学校の高学年から、英語教育を施すみたいですけど、マジでやめといた方が良いと思います。

それよりも、国語と算数をしっかりやった方が全然将来の日本のためになると思います。

今の小学生たちは、驚くほど国語が苦手です。

自国語さえままならない子たちに、他国の言語を教えて身に付くわけがありません。

 

文部科学省のアホどもは、もっと現実を見るべきだと思います。

 

もしも、ドラクエ1~6のラスボスが集まって会議をしたら

どんもっす。

 

ドラクエ1~6のラスボスが集まって会議したら、たぶんこんな感じ

 

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デスタムーア「諸君、お集まりいただきありがとう。これより第一回魔王会議を始める。議題は誰が一番魔王らしいか」

ゾーマ「あ、魔王会議じゃなく、大魔王会議にしてもらえると助かる。魔王だとカバのほうになるし」

竜王「相変わらず気にしぃだな、ゾーマは。大魔王の名が泣くぞ」

ゾーマ「べ、別にいいじゃん。カバのせいで、何となく影薄いし…」

ミルドラース「にしても有名じゃんか。あの登場はインパクトあったし。画期的だよ~。俺なんか、めちゃめちゃ影薄いし、最弱のラスボスとか言われてるし」

シドー「……………」

デスピサロ「相変わらずシドーは無口だな。キャラ設定抜きにして喋れば?」

シドー「じゃあ、遠慮なく。影の薄さとか言い出したら、俺なんて一言も喋らないからなぁ。何より、姿現す前に戦闘に入っちゃうし」

デスタムーア「あれは、やっぱり不本意なの?」

シドー「そりゃそうだよ。何喋ろうとか、どんな登場シーンにしようかな、とか色々考えてたら、いきなり戦闘だもん。やんなっちゃうよ。え、え? もう出番? ちょ、5分だけ。あと5分だけ待って、みたいな。ゾーマみたくカッコいいセリフ言いたかったのに~」

 

竜王「登場シーンで思い出したけど、やっぱりある程度凝ったものにしようとか、皆思ってるワケ? 俺なんて椅子に座って鼻ほじってたら、普通に勇者来て、慌てて色々喋っちゃったけど…」

ゾーマ「そりゃそうだよ。やっぱりインパクト与えたいし。勇者達驚かしたいじゃん。カバがやられてからは、勇者達驚いてくれるかなーって、ずっとドキドキしながら、スタンバってたから。結果上手くいったよ~」

デスピサロ「………今の発言もそうだけど、皆勇者達を喜ばせようとしてない? 勇者たちを抹殺する気ある?」

ミルドラース「いやいや、失敬な。勇者たちを喜ばせようなんて微塵も考えてないけど。抹殺する気満々だぜぃ」

デスピサロ「それならいーけど。皆自分のダンジョンに、強力な武具や回復ポイント作ってるよね。あれは何なの?」

デスタムーア「何って…ちゃんと勇者たちが自分の所まで辿り着けるように配慮しているんだけど… 無駄にダンジョン長いし、配置している自軍キャラも強いし…」

ミルドラース「そうそう。配慮大事」

デスピサロ「抹殺する気ないじゃん」

ミルドラース「いやいや、そんなワケないじゃん。きちんと自分のところまで来て欲しいからだよ。来なかったら、自分の強さをアピールするチャンスないじゃん。せっかく考えた登場時のセリフや演出も無駄になっちゃうし」

デスピサロ「それで負けたら、元も子もなくない?」

ゾーマ「いや~。部下はともかく、自分が負ける絵は想像できないんだよねぇ、不思議と」

ミルドラース「そうそう」

デスタムーア「そういうこと」

デスピサロ「ふ~ん。なら、いーけど」

 

シドー「俺は召喚された直後だからなぁ。全部ハーゴン任せだ。まあ、かなりきついダンジョンだから満足してるけど」

竜王「俺は結構シビアな感じだぞ。二択問題だして、間違えたらアウトだし」

デスピサロ「世界半分こしよう、っていうアレだろ? あれ、ひっかかるかぁ?」

竜王「あんまり。どうせ戦闘だろ?って考えてる奴がたまにひっかかるくらい。でも、抹殺しようという意思は伝わるでしょ」

デスピサロ「う~ん。あんまり」

デスタムーア「その点デスピサロは画期的だよなぁ。いきなり勇者の住む村滅ぼしちゃうんだから」

デスピサロ「まーね」

竜王「でも、結局倒せなかったんでしょ?」

デスピサロ「そうなんだよ~。まさかのモシャス使いがいたからねぇ」

ゾーマ「それは仕方ない。まあ、でも勇者に恐怖を与えたという点では、デスピサロが一番だね」

 

シドー「恐怖といえば…デスタムーアは、あれは狭間の世界に逃げ込んでた的な雰囲気になってない?」

デスタムーア「ぎくり」

竜王「そうそう。しかも狭間の世界や自分の世界に来る手段を破壊してたよね? あれは勇者たちにビビってたとも取れるんだけど」

デスタムーア「い、いや、そんなワケないじゃん。部下が優秀すぎてさぁ。やることなかったんだよね。仕方なくペガサス封印したりしたけど…」

ミルドラース「あ、部下が優秀だと、困るよね。大魔王あるあるだわー。」

 

シドー「部下といえば、ゾーマミルドラースデスタムーアはかなり慕われているよね。上司の鏡だ。ゾーマに至っては、部下が骨になっても守ってくれてたしね」

ゾーマ「あ、ああ、うん…」

竜王「どしたん? 嬉しくないん?」

ゾーマ「いや、お陰で一層影薄くなってる気がして…あのカバ、兄弟もウジャウジャいるし、ゾンビになっても動くしで、めちゃめちゃ目立ってない?」

ミルドラース「気のせいだよ~。そんなこと言い出したら、俺の部下の骸骨みたいな奴、やりたい放題だったからね。俺の出番が本当になくなるくらい」

竜王「あ~、あれは酷かった。空気読めよ、みたいな。マジ大魔王サイド、ドン引きだったから」

 

デスピサロ「にしても、タイトル通りドラゴンなのって竜王だけだよね。しかも変身後の形態だし。その点凄まじくインパクトある」

竜王「ありがとう。ってか、シドーってドラゴンじゃないん?」

シドー「いやー、どうだろ? ドラゴンって言いきってしまえばそれまでなんだろうけど。 ドラゴン要素皆無だしなぁ」

ゾーマ「変身形態あるのは羨ましいなぁ。無いのは俺とシドーだけ?」

ミルドラース「そういやぁそうか。デスピサロに至っては、7段階変形でしょ? 凄すぎるよ~」

デスピサロ「どもども」

シドー「ほんと、色々画期的だよなぁ、デスピサロは」

 

ゾーマ「そういえば、デスタムーアは本体はあの玉なんだよね? 爺じゃなくて」

デスタムーア「そうそう。だから爺口調辞めたよ」

ミルドラース「自分を自分でぶん投げてなかった? 痛くないん?」

デスタムーア「ちょっとだけ。キラーマシン2やはぐれメタルがいたら、かなり痛い」

竜王「自分を投げるっていうのも画期的だなぁ」

シドー「画期的という点では、ゾーマの凍てつく波動でしょ。補助呪文の効果を全てかき消すって凄すぎる」

ゾーマ「いやぁ…それほどでも…」

デスピサロ「お! ゾーマが照れてる!」

ミルドラース「今日はカバのこと気にしてか、元気なかったから心配だったんだよね。元気出たみたいで良かったよ~」

ゾーマ「ありがとう! 画期的ではないにしろ、シドーのベホマデスタムーアザオリクも中々じゃない?」

シドー「う~ん。自分で使っておきながらなんだけど、ラスボスがベホマはどうかなぁ…ザオリクはまだ許せる気がする…」

竜王「そう? 良い感じにラスボスの存在感示せてるから、いいじゃん。ザオリクは複数キャラありきだし」

デスタムーア「そうそう。ザオリク使い勝手が悪いしね。使い手が真っ先にやられる羽目になるし」

ミルドラース「みんな色々工夫してるんだなぁ。見習わないと」

 

こうしてとりとめもない話で、大魔王たちの夜は更けていくのであった。

 

to be continued

誰かのためではなく、自分のための人生を

私は、通える範囲で最も偏差値の高い高校に進学し、旧帝大の理系学部にストレートで合格、留年することもなく大学院まで卒業し、何の苦労もなく就職しました。
大学時代の理系の友人は皆、誰もが知っているメーカーに就職し、文系の友人たちは国家公務員や県庁といった場所へ就職していきました。
私自身、世間一般的には認知度は低いですが、その業界では有名な企業に就職しました。
私がその企業を選んだ理由は二つ。
1.やりたい仕事ができるから
2.いわゆる一般的な大企業と比べると社員数が少ないので、自分の力がより試されると思ったから

誰もが知るメーカーへと就職していく友人たちを横目に、私は
「そんな大企業に行っても所詮歯車の一つになるだけ。自分の力を試した方が良いに決まっている!」
と息巻いていました。
当時の私は、自分の能力を信じて疑っていなかったので、
「俺がこの会社をもっと大きくしてやる!」
といった、ある種中二病的な考えまで持っていたのです。

就職後の私は一年目の時点で、日本の平均年収を超えており、昇給額から逆算すると年収1000万円を超える日もそう遠くないと思えるものでした。

そこまでの私の人生は順風満帆そのもの。
一度も自分の人生について、真剣に思い悩んだことはありませんでした。
自分の行く先には、明るい未来しか待っていない、そう信じて疑っていなかったのです。

ところが、就職3年目くらいからその思いは揺らいでいきました。

私は焦っていました。
現場レベルでは優秀な人材として重宝されていましたが、会社の利益には何の貢献もできていないのが明らかだったからです。
学生時代の友人は、海外研修や海外勤務が決まった友人が多数いて、大きなプロジェクトの一員になっている友人もいました。
当時の私には、第一線で活躍している友人たちの姿が余りにも眩しく、このままでは、キャリアで大きな差がついてしまう!
と危機感を感じ、意味なく多数のビジネス書を読み漁り、資格習得のために通信教育に手を出したり、社外研修などに積極的に参加したりして自分自身のスキルを高めようと必死でした。
しかし、何一つ実ることなく、時間だけがただ過ぎ去っていきました。
この頃が、この会社で一生を過ごせるのか?と迷いだした時期でもあります。
 
私が成果を出せないのは所属している企業のせいだ!

と身勝手な考えをもち、転職も検討して色んな転職サイトに登録したりもしました。
まだ20代でもあり、私の経歴ならば転職は何の問題もなかったのでしょう。
転職サイトからは非常に多くのオファーをいただきました。
しかし、その中に自分のやりたい職種はありませんでした。
もちろん、理系である自分の経歴を活かす分野の職種ばかりでしたが、私にはピンポイントでやりたいことがあり、就職時もそうだったのですが、そこは絶対に譲れないものだったのです。

やりたいことができるだけマシか…と前向きに考えるようにして、当時の会社に残る決意をしました。

当時、私は両親への近況報告に良く手紙を使っていました。
電話やメールで済ますことも多かったのですが、自分の中でなんらか思うことがあった時は手紙で報告していました。
もちろん、仕事に思い悩んでいることなど微塵も感じさせずに、最近取り組んでいることやこれからやりたいことを書いて伝えていました。
両親からすれば、私は自慢の息子だったのでしょう。
両親からの手紙は、いつも私への期待と称賛の言葉で一杯でした。
就職したての頃はそれが嬉しかったのですが、いつしか重荷に感じるようになっている自分がいました。
両親をがっかりさせたくない、自慢の息子でありたいという思いから、仕事で何の成果も出せずに思い悩んでいることなど、とてもじゃないですが相談できなかったのです。

そして大きな出来事が起こります。
所属部署の廃止です。
私が所属していた部署に関わる分野から会社が撤退する意思を示したことにより、私はその会社ではやりたいことがやれなくなってしまいました。
部署が廃止になったことを受け、私と同じグループの方々は全員人事部と面談を行い、会社に残るか、退職するかの2択を迫られました。
私は迷いました。
会社を離れることを以前にも一度考えていただけに、やりたいことがやれなくなった会社に未練はありませんでした。
しかし、次の仕事が決まっていない状態で会社を辞めることは、私には絶対にできないことでした。


企業に勤めていない状態が、不安で不安で仕方がなかったから…

再び会社に残ることを決めたのですが、同時に転職活動も再開しました。
幾つかの企業が見つかって、応募したのですが結果は全敗。
当然です。
私は数年働いて、何の実績も上げることができていなかったのですから。

まるで、世の中から必要とされていないような感覚に陥ったのを、今でも鮮明に覚えています。

一流と呼ばれる企業で活躍する友人たちの話を聞くたびに、今の自分の状況があまりにも惨めに感じられて仕方がありませんでした。

それから私は徐々に精神を病み始めました。
仕事は与えられた仕事のみを淡々とこなし、定時に帰宅、家に帰りつくのが夕方18:00頃でした。
家に帰った私は、真っ先に布団の中に潜り込んでいました。
それから翌朝起きる8:00まで、毎日14時間ほど寝ていました。
睡眠が必要だったわけではありません。
寝ることによって、現実の嫌なことを全て忘れようとしていたのです。
夢の中だけが、安息の場所でした。

病院にも行って、薬も処方していただきました。
いっそのこと鬱病にかかってしまったら、どんなに楽か…
このまま、こんな辛い思いを抱えながら一生を過ごすのか…

そんなことばかり考えていたある日、とあるネットの記事を読みました。
一人の女性の生き方を紹介する記事です。
その女性は、大学卒業後地方に残って個人の力で生計を立てていました。
奇しくも、その女性が選んだ仕事は、私がやりたいと思っていたもう一つの仕事でもあったのです。

私には、一生涯のうちにやりたい仕事が二つありました。
1.大学で専攻した専門分野の研究開発
2.子供のころからの趣味を延長したもの

記事で紹介されていた女性の仕事は、2に当たります。
女性の生き方は、その当時の私にとっては涙が出るほど羨ましい生き方でした。
その分野の仕事は、組織に所属するにしろ、独立して活動するにしろ、多かれ少なかれ個人の名前で勝負する必要があります。
社会に必要とされていないような錯覚に陥っていた私には、個人の名前で勝負できることは、何より価値のあるもののように見えたのです。

私はすぐに、そちらの分野で仕事を探しました。
人手不足の業界ということもあり、簡単に見つかりました。
普通なら、ここですぐに転職活動を行うところですが、私は二の足を踏んでいました。

もう少し後でもできる、もう少しそっちのスキルを磨いてから、まだこの企業に何の貢献もしてないのに去るのはちょっと…、大学で学んだことを活かせないのはちょっと…
年収が大幅に下がるし…私は転職しないで済む理由をいくつも挙げました。
それらは全て単なる言い分けに過ぎないことを、自分でも気づいていました。

当時私が所属していた企業は、最先端の研究開発を行っており、上述したように待遇も良く、業界内での知名度も高く、その企業で働けることは私にとっての誇りであり、自分のちっぽけなプライドを保つための最後の拠り所でした。
その企業に必要とされていないのに、その企業でやりたいことはできなくなったのに、私は何の意味もない見栄やプライドのために、転職をためらっていたのです。

この期に及んで、私は学生時代の友人たちが、一流と呼ばれる企業で活躍していることを気にせずにはいられませんでした。

そうして転職すべきか、このまま会社に居続けるべきか…悶々とした日を過ごしていたところ、ある一冊の本に出会うことができました。
他人の目を気にせず、自分の気持ちに正直なり、自分のための人生を送ることの素晴らしさについて書かれた本でした。
転職するべきか悩んでいた私にとって、天啓のような本でした。
まるで、自分の背中をそっと後押していただいたような…

転職することを決意した瞬間でした。

無事に転職活動を終え、新しい土地へと向かう前に気になったのは、両親へどう伝えるかというでした。
大学の高い授業料を何も言わずに払ってくれた両親、私が研究開発職に就けたことを喜んでくれた両親、私の職場を一目でいいから見てみたいと飛行機に乗って会いに来てくれた両親…
私が仕事を辞めて、全く別の道に進もうとしたら両親はどう思うだろう…
転職先の仕事が、大学時代の専攻とは何の関係もないことを知ったら、がっかりするだろうか…

転職して住む土地が変わるのに、両親に伝えないわけにはいきません。
引っ越すまで時間もありません。
新たな仕事で自分を試してみたい、と意を決して両親へ伝えました。

両親からは
「あんたのことは何も心配しとらんけん、自分のやりたいことをやりなさい」
とだけ返事が。

その時、私が学生時代に、両親が
「世界中が敵に回っても、何があっても、わたしらだけは、あんたの味方やけん」
と言ってくれたのを、思い出しました。

ああ、そうだった…
両親はいつでも自分の味方でいてくれた…

涙腺が崩壊して大泣き…することはありませんでしたが、もう迷うことは何もありません。
転職先の、新しい土地で、新しい職場で、新しい仕事で、新しい自分になるだけです。

あれから数年、本当に楽しい時間を過ごすことができています。
仕事の性質上、フリーランスになるときもあったりしましたが、自分宛に仕事が来るから何とかなるだろ!といった感じで、非常に楽観的に生きてます。
いつか、無職になることを心底おびえていた自分が嘘のようです。

私のそれまでの人生は、誰かと比較した、名も知らない誰かに認めてもらうための、誰かのための生き方でした。
一流企業へと就職していった友人たちと対等に張り合わなければ!という意味のないプライドを抱えて、勝手に比較して、一人で焦って、必要とされていない企業にしがみついて…
やりたい仕事ができなくなったとき、精神を病んでしまったのは、そんな自分のくだらない見栄やプライドのせいだったのだと、今になって気づかされました。

私は一人の女性の生き方に、一冊の本に、そして両親に救われました。

もしも、今日本のどこかで、自分の生き方に迷っている人や、他人と比較して惨めな思いをしている人がいたら、この文章がほんの少しでも力になれれば。
一人一人が自分のための人生を歩まれることを願って。