シャア専用ねこのブログ

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ブラックバイトに対抗する高校生たちの奮闘の記事を読んで考えたこと

どんもっす。

 

先日、ブラックバイトに悩む高校生たちが、ブラックバイトを許さない高校生ユニオンを立ち上げたという記事が話題になっていました。

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私が、この記事を読んで思ったことは以下の2点。

①行動を起こした高校生たちに拍手を贈りたい!!&ネット社会万歳!!

②一般市民の経済活動のしわ寄せがどこにいくか、ということ。

 

 

まず、①について。

 

今回の件で、首都圏高校生ユニオンが発足される予定とか。

すなわち、高校生労組が初めて作られるとのことです。

 

まず、行動を起こした高校生たちの行動力には本当に脱帽です!!

拍手を贈りたい!!

わー、ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち!!! ⇐拍手のつもり

 

ネットが身近になって情報過多の時代になったから、が主な理由と私は思うのですが、最近はこういう自ら行動を起こす若者が増えていますよね。

私が知らなかっただけかしらん?

起業したり、NPO法人立ち上げたり、縁も因もない田舎に移り住んだり…

 

また、ネットがあるおかげで、後押しされる環境が整っています。

該当記事における皆さんのツイッターはこちら👇

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150825-00000015-mai-soci - Twitter Search

 

大体、世の中で話題になっている記事といえば、言葉狩りとか、キラキラネームだとか、モンスターペアレントだとか…

これらの記事を読んでいると、

「おいおい、日本大丈夫か?」

って心配になりますけど、モンスターペアレントなんて、ほんとーに、ごく一部の人間だけってのがわかります。

 

上記のツイッターを覗いてみるとわかると思うんですが、皆さん、高校生の意見に賛同して、支持したり、エールを贈っています。

 

この記事に限ったことではありません。

ネット上の記事には、ツイッターやコメント欄への投稿が多く寄せられていますが、素晴らしい意見や思いで溢れています。

 

これって本当に素晴らしいことですよね。

自分がやっていることを自信をもってできる人間はそう多くありません。

ましてや、世間で初めての試みとなると、相当度胸がいりませんか?

今の、ネットの社会はそういった勇気ある行動を肯定的にとらえてくれる、後押ししてくれる。

そういった意味で、ネット社会は本当に素晴らしいと思います。

 

もちろん、いくら環境が整っていても、最初に行動するのは本当に勇気が必要です。

ですから、この高校生たちは本当に素晴らしい!!

そして、それを後押ししている方々も素晴らしい!

 

私は心の底からそう思います。

 

現代の社会は、生き辛い云々~と言われていますが、私はそうは思いません。

今の社会は、自ら正しい行動をしようとするものを後押ししてくれる土壌が整っています。

これは、有史以来数多くの先駆者たちが血を流して、命を懸けてまで手に入れようとしてきたものであり、数多くの犠牲があったからこそ、今この土壌が整っているのです。

 

自分も、世のために立ち上がらんといかん!!

そんな気持ちにさせてくれる記事でした。

 

 

話は変わって、②について

今回の件は、一般市民の経済活動のしわ寄せがもろに顕在化した形です。

今回の例で言えば、高校生のアルバイトたちにしわ寄せが来ていますね。

 

では、一般市民の経済活動のしわ寄せとはどういうことか?

 

一般にブラックバイトやブラック企業などブラックと呼ばれる職業は

・休みが少ない

・給料が少ない

この二つが当てはまります。

 

休みが少ない理由を因数分解してみると、

・給料が低いから人が集まらない

・人の量に対して仕事が多すぎる

といったところでしょう。

 

つまり、極論としてはいわゆるブラックバイト、ブラック企業の給料が増えたら、ある程度の問題は解決されるといえます(そもそもの人材不足云々はとりあえずおいておきます)。

 

では、なぜ給料が低いのか?

それは、一般市民の経済活動のしわ寄せがきているからです(やっとでてきた)。

 

そもそも、皆さんは、例えば正社員であればなぜ毎年給料が上がっていくのか、ご存知ですか?

別に、年功序列賃金制だから、なんていうくだらない理由ではありません。

 

その答えは、その人が所属する組織が毎年売り上げアップしているから、です。

ここ重要だからよーく聞いておいてくださいよ。

ここを勘違いして、毎日出社して、椅子に座ってるだけで給料が上がっていくと思いこんでいる人は相当数いそうです。

 

今年度において、組織の売り上げを上げる方法は以下の三点

・去年よりも売る数を増やす(量的増加)

・去年よりも売る単価を増やす(質的増加)

・去年よりもコスト削減する(人件費、材料費、etc…)

 

…無理でしょ?

元々日本人はコスト削減が下手です。

無駄の塊のような仕事で食べている方々が山ほどいます。

なので、三番目の項目はほとんどあってないようなもの。

 

では、売る数を増やすか、単価そのものを上げるか…

無理でしょ?  

今の日本では。

 

たかだか消費税が5⇒8%に上がっただけで怨嗟の声が上がるような国ですよ?

1円でも安いガソリン入れるために、隣町まで行く人間が大量にいるような国ですよ?

資産の大半を60代以上が所有しており、40代以下は全体の10%もない、というような超少子高齢が進んでいる国ですよ?

 

つまり、ブラックバイトやブラック企業を作り出しているのは、他でもない我々日本人なんですよね。

我々日本人がお金を使わないから、経済を上手く回せてないから、ブラックと呼ばれる職種が現れるんです。

 

ブラックバイトやブラック企業がなぜなくならないのかは、卑怯なことをやっているからとか、違法しているからなどという理由ではありません。

我々がその企業、職種のサービスや商品を求めているからです。

 

ブラックバイトやブラック企業は、人件費を相当抑えてます。

結果、商品単価が相当抑えられています。

他よりも安く提供することが可能になるんです。

 

皆さん、大して吟味もせずに、安い商品、サービスを受けに行くでしょ?

提供されている商品がなぜ安いのか、考えもせずにその恩恵を受けているでしょ?

それは、我々が忌み嫌っているはずのブラックと呼ばれる体質だからこそ提供できている値段なんです。

 

そのしわ寄せが、今の世の中では高校生バイトたちに来ている、ただそれだけのことです。

 

ブラックと呼ばれる企業をなくそうと思うのであれば、端的に言えば、ブラックと呼ばれる企業から商品やサービスを買わなければいい。

そのためには、経済をもっとうまく回す必要があります。

 

でも、経済はもう回りません。

日本国内の需要だけで経済活性化は夢のまた夢です。

我々日本人一人一人の意識が変わらない限り、ね。