2015年の日本は、少子高齢化社会ではなく超少子超高齢社会だった
どんもっす。
こちらの記事で、色々と日本の経済活動?の問題点を論いました👇
ブラックバイトに対抗する高校生たちの奮闘の記事を読んで考えたこと - シャア専用ねこのブログ
その中で、少子高齢化についてちょろっと触れたのですが、今回はこの少子高齢化について書いてみたいと思います。
そもそも、日本は長らく少子高齢化が社会問題として触れられており、国民の皆さんもご存じだと思います。
んが、少子高齢と一口に言っても、皆さん言葉の定義まではご存じないのではないでしょうか?
そこで、今回色々と調べてみました。そうすると驚くべき結果が…
①少子化について
そもそも少子化とは、
合計特殊出生率(一生の間に女性が子供を産む数)が2.07(~2.1)を下回った状態
のことを言います。
この、2.07という数字は、長期的に見て人口が安定した状態を保つために必要な数です。
つまり、女性(正確には一組の男女)が平均して、2.07~2.1人子供を産めば、人口は安定するということですね。
これが、2.0ジャストだと、他の社会的要因で死亡(例えば、病気や交通事故)
して子孫を残せない可能性があるので、長期的にみると人口は減っていってしまいます。
※この合計特殊出生率は国によって、ある程度変動すると思われます。
例えば、アフリカのように乳児の段階での死亡可能性が高いと、より多くの子供を産む必要があるからです。
日本では、どうやら1970年代(⇐!!)からこの少子化が始まっているようです。
これ、結構驚きではないですか?
私は、2000年以降の問題と思っていたのですが、実は40年以上前からの問題だったわけです。
②高齢化について
こちらは細かく定義されているようです。
まず、高齢化率という言葉があります。
高齢化率=総人口に占める65歳以上の占める割合
とのこと。さらに
と分けられているとのこと。
ちなみに、日本では、
1970年に高齢化社会!!
1995年に高齢社会!!!
2007年に超高齢社会!!!!!
になっているとのこと
よく少子高齢化、少子高齢化と叫ばれてますが、そんなもんは1970年から始まっていて、もう既に終わっています。
そう、今は超少子超高齢社会なのです!!
言葉は正しく使わないといけませんね!!
現状認識して、危機感を皆で共有できませんから。
ふひー、危ない危ない。
ちなみに、2014年の日本の状態は
合計特殊出生率 = 1.42(新生児数は100万ぎりぎり!!)
高齢化率 = 25.1%(65歳以上の人口なんと3190万人!!)
………そろそろ、マジで何とかしないとやばい数字ですよね。
んで、少子化が1970年から始まっているのに、日本の総人口減少は割と最近の話。
理由としては、
①平均寿命が延びた
②移民を受け入れている
のどちらかだと思われますが、まあ、①でしょう。
海外からの移住者って、2015年現在ですらまだそんなに多くないですからね。この辺のリサーチはまた別の機会に。
じゃあどの程度少子化が進んでいるのか、という話。
昨年、2014年は統計を取り始めて、年間での人口減少が最も進んだ年でした。詳細はこちらの記事👇
日本人の総人口、27万人減少 出生数も過去最少 :日本経済新聞
1年間で27万人減少!?
とんでもない数字です。
鳥取県は2015年現在で人口60万人いませんから、およそ二年で一つの県が消滅するレベルで人口が減っている計算。
島根県も80万人いませんから、今後五年で鳥取&島根が消滅する速度で人口が減っていることに。
なお、どこの県が減って、どこの県が増えているの? という都道府県別の人口増減率の表がこちら。
なんと、人口が増加している都道府県は東京含む、1都5県の計6つ。
沖縄、愛知を除けばすべて関東圏です。
他全てで減少。特にワーストは東北が多いですね。
特筆すべきは、大阪(!!)、兵庫、北海道、福岡でも人口が減っているということです。
今現在、政府は地方創生として、地方に活力を戻そうと色々と試みていますが、これを見ると、もう日本全体で活力が減っているってことですよね。
都会⇒地方への移住者を増やす試みとして、地域おこし協力隊なんてものをやってますが、焼け石に水です。
なんせ、移住元の都会ですら大多数で、人口が減っているのですから。
ただし、今現在の日本は明らかに関東圏、愛知、大阪に人口が偏っているので、ここらの地域すべて合わせて、1000万人くらいは地方に移住できそう。
1000万という数字は適当です。
でもまあ、東京だけでも200~300万人くらい地方に移せるでしょ。
東京は人が多すぎる。
0.8掛けくらいでちょうど良くないですか?
ちなみに、出生数の推移のグラフがこれ👇。
1973年以降、急激に出生数は減っています。
去年が100万人ぎりぎりだったので、100万人を切るのは時間の問題でしょう。
特に、今までは団塊ジュニア世代の駆け込み出産でなんとか数を保てましたが、これから先は、親世代の人数も少なくなってくるし、そもそも結婚する人も少なくなってきています。
私の周りも、30代で独身の方々、いっぱいいますからね。
なので、ここから先の日本は、加速度的に少子化が進んでいくと思われます。
そして、合計特殊出生率の推移がこちら👇。
2.07~2.1を維持しないといけないのに、なるほど、1970年代から維持できてないですね。ここ20年くらいは1.5を下回っているようです。
やばくね?
日本、終わってない? 大丈夫?
割と最近、出生率が回復した!! わーいわーい!!
という記事をどこかでみたのですが、回復して、1.4~1.5?
いや、確かに、1.3くらいの年もあるので、回復しているね!!
すごーい!
…って、アホかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
ほとんど、変わらんわ!!
人口を維持するためには、合計特殊出生率は2.07~2.1を維持せにゃならんのに、今現在が1.4~1.5…
本格的に、対策練らんとまずいよね。
※仮に今すぐ2.07~2.1になっても、人口はしばらくの間は減り続けます。親世代の数が以前に比べて少ないので。
続いて、どの程度高齢化が進んでいるのか、という話。
今現在の高齢化率と未来予想図がこちら👇
…………マジ??
今現在の日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は、なんと25%越え。
そして、これが2055年ごろには40%に達するとの予想(この辺の予想は諸説ある模様)。
マジでやばくないかい?
そして、一番わかりやすい日本の人口推計がこちら👇
グラフは2010年のものですが、大体2015年はあっている模様。
このグラフ、面白いのが2050年まで75歳以上の人口が増加するということですね(2040年に減っているのは、団塊世代の多くが天に召されるという予測がたてられているからだと思われる)。
さらに、2050年~2060年には75歳以上を除くすべての世代でガクッと人数が減っているにも関わらず、75歳以上の世代は若干減少しているだけです(2015年を基準に考えるなら、75歳以上は大幅増加)
2030年までは団塊世代が、2050~2060年は団塊ジュニア世代がこの世代に多く含まれるからですね。
2050年になると、科学技術の発展などにより平均寿命はさらに延びてそうですね。
車が全自動化されていたら、交通事故死する方も減っているでしょうし、医療の発達で、寝たきりでも相当長期間生きられそうです。
上のようなグラフも、75歳以上っていう括りですが、そのうち、85歳以上、90歳以上といった括りも出てきそうです。
80歳までは現役で働け!! みたいなね。
20歳で就職して60年間働き続ける!! といった将来が本当にきそうです。
言葉も新しい言葉が色々でてきそう。
80歳以上でも現役で働ける人は、後期高齢者(現)、寝たきりの人は後期高齢者(寝)。
生活保護も、老人支援金とかになってそう。
このころになると、出生数は現在のさらに半分、年間50万人程度しか生まれない予想がたてられています。
各都道府県に一万人程度しか新生児が生まれないってことですね。
多くの学校が統廃合されていることでしょう。
ちなみに、純粋な出生数だけの推移の予想はネット上には転がっていませんでした。
上のグラフのように0~14歳という括りでの予想はいくつか見つかりましたが。
これってどうして?
出生数の推移を予想するのが恐ろしいから?
何か、どこかの機関で不都合があるのかしらん?
いずれにしろ、日本としての国力は相当低下することになります。
日本だけでなく、多くの今現在先進国と呼ばれている国々のパワーも低下しているでしょう。
そのころになると、今現在のアフリカあたりが世界を牛耳っていたりするのだろうか。
あと35年…
そうなった世界を見てみたい気もするし、相当怖い気もする…。
ということで、少子高齢がどの程度進んでいるかというのはこれでおしまい。
次回はじゃあ、世の中がどうなるの?ということについて考えてみたいと思います。
これらの記事も併せてどうぞ👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com
超少子超高齢社会のもたらすもの👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com