大学の授業料があまりにも高いが、今の時代において大学は授業料に見合った価値を提供できていない
どんもっす。
大学全入生時代に突入して数年、大学に入学して卒業する意味、価値ってなんなんでしょう?
大学を卒業された皆さんは、自分が大学を卒業して得ることができたものについて、その大学でしか得ることのできなかったものが何か、自信をもって答えることができますか?
私は、「学歴」です。
これしかありません。
就職して、大学時代に学んだことが役に立ったとはどうしても思えない。
理系でしたので、研究室での生活は確かに役に立ちました。
しかし、それが仕事に必須の内容だったかと問われると言葉に詰まります。
大学で「学歴」を得るためにどれだけのお金を使ったのか、計算してみます。
私は国立でしたので、国立の授業料などで計算します。
・入学料 = 30万円
・授業料 = 50万円/年 ×4 = 200万円
さらに、私は理系で大学院まで進んだので、その分もプラスしてみます。
・入学料 = 30万円
・授業料 = 50万円/年 ×2 = 100万円
これだけ合計すると、授業料関連だけで、360万円必要だったことになります。
+で教科書代やら、ゼミ代やら… トータルで400万以上は費やしているでしょう。
それだけのお金を費やして手に入れた「学歴」。
これが役に立つのは、新卒&20代の間だけです。
今はもう何の役にも立ちません。
ちなみに、大学+大学院に行く代わりに、高卒で働いたとしましょう。
6年間分先に働く(72か月)わけですから、ひと月の給料を18万円と仮定すると…
・18万円/1月 × 72 = 1296万円!!
つまり、高卒で働くのと、大学院卒で働きだすのとでは、25歳の時点(院卒が働きだす年齢)で1700万円程違いがでるということです。
大卒だと、23歳の時点ですから差はもう少し縮まります。
それでも、1100万円程度の差…。
こ、これは滅茶苦茶大きくないでしょうか。
しかも上の計算は、大学、院卒はストレートに来ている計算です。
さらに、高卒はボーナスや昇給、残業代が一切出ていない、福利厚生などの恩恵を含めていない計算です。
これが、大学卒側が浪人、留年したり、あるいは私立だったり、高卒側がもっと待遇の良い職場に勤めていたら、上記の差はもっと広がります。
確かに、入社後に大卒や院卒のほうが給料の伸びはいいかもしれません。
それでも、1000万円以上の差を取り戻すのは結構な時間がかかります。
しかも、今のご時世では学歴関係なしに出世させる企業も増えていますし、大卒で就職した会社が未来永劫安定しているとも限りません。
じゃあ、大学の意味って?
今なら、断言できます。
今の日本の大学のカリキュラムは相当時代遅れです。
1,2年時の教養科目、一般科目なんてほとんど意味がありません。
誤解しないでください。
教養科目などが存在する意味がないと言っているわけではありません。
大学に高い授業料を払ってまで受ける意味がない、と私は言いたいのです。
だって、そうでしょう?
教養科目なんて大半が、教科書買ったり、あるいは教授の手作りの資料を購入させられて、座学を受けるだけでしょう?
大学に、高い授業料を払わないと決して学べないような内容ですか?
独学で簡単に学べる内容ですよね。
ましてや、今の時代はネットがこれだけ発達しています。
教養科目や一般科目が、視野を広げるのに役立つ!というのであれば、有識者のブログでも読んでいた方がよっぽど役にたちます。
教養科目に限らず、文系学部のほとんどの内容は独学で勉強できるものではないでしょうか?
大学に通わないと取得できない資格はもちろんあるでしょう。
でも、その資格を大学が付与する意味ってどこにあるのでしょうか?
別にそういう専門学校が付与すれば良いのでは?と思います。
大学卒業して、一流企業に勤めている人間が仕事終わりに資格を取るために通信教育をならったり、スクールに通ったり…
そうやって得た資格で生きていくのなら、尚更大学出た意味ってなくなりますよね。
ってか、大学行かずに四年間資格取得しまくったほうが、まだましなんじゃないの?って思えます。
なんでこんなこと書いているかというと、こんな表を見つけたからです。
元になっているサイトはこちら👇
何とかならない?負担が増える一方の大学授業料と奨学金制度の見直し - Dr.Walletナビ
以下、一部抜粋
授業料の値上がりには、少子化問題による経済難があげられます。大学は以前より増えているのに対し、入学生徒数が少なく、すでに定員割れをしているところも。
そして、私立大学が値上がりをすると、国立大学も格差是正により私立大学と足並みを揃える結果になるのです。
ふむ。
大学に入ることが、昔と比べて価値が落ちているにもかかわらず、大学に入るのに必要なお金が上がっているというのは、いかにも皮肉な話です。
これからの世の中に役立つことを教えることができず、どんどん時代遅れになっている大学のカリキュラムに、これ以上お金を払う意味ってあるんでしょうか?
甚だ疑問です。
私も、大学卒業したのは10年前でしたから、その頃であれば胸を張って意味があると言えたでしょう。
ですが、今では………です。
よほど新卒カードとして使うのに強力な名前の大学だったら私も勧めますが、誰も聞いたこともないような大学をでるなら、とっとと社会に出たほうがよほどこれからの人生に役に立ちます。
しかも、新卒カードとして使うにしても、その大学の名前を最終学歴として使うことができるのは高校時代に必死に勉強したからですよね。
もちろん、大学でも勉強しないと卒業できないですが、日本のシステムでは高校時代ほどは勉強せずに大学卒業できます。
大学時代に、高校時代よりも勉強した!!なんて人は本当に一握りでしょう。
大学では、学費の為にアルバイトをして、就職活動に少しでも有利になるようにボランティアやサークル活動に精をだし、3年時の途中(!!)から就職活動の為に情報を集める。
就活が早い学生は、4年時の4~5月にはもう決めています(2015年だけは別)。
下手すると卒論のテーマが決まる前ですよね。
一番重要であるはずの卒論が、就活にはまったく関係ないってのは、システムとしてもおかしくないでしょうか。
いずれにしろ、大学側はもっと考えないとこれから先は到底生き残れないでしょう。
今後ますます少子化が進み、日本の経済は下降します。
今ですら、上記の授業料を払うのが苦しくて、奨学金を借りている学生は大勢います。
大学のみが提供できる価値、コンテンツを作っていかないと、早晩大多数の大学が経営困難に陥ると思われます。
少なくとも、大学の講師陣は覚悟しておいたほうがいい。
自分たちの研究を進めるよりも、まずは大学が存在する意味について討論し、レポートにでもまとめて世に発表したほうがいい。
もちろん、そんなものがあれば、ですが。
というか、エラそうに講釈垂れている教授陣に、皆に説明してほしいくらいです。
大学に行く意味、価値を。
そうしないと、多分、大多数の人間が気づき始めると思います。
今の時代、大学行く意味ってなくね? ってね。
※2015/12/02(水)追記
2031年に、国立大学の授業料が54万から93万円に値上がり!!
本当に政府の方々は何が重要で、何が問題かわかってない。
合掌。
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