シャア専用ねこのブログ

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ノーベル賞受賞の梶田隆章教授の発言から、役に立つ立たないを考える

どんもっす。

 

皆さん、この記事を読まれました??

ノーベル賞受賞の梶田隆章教授、NEWS小山慶一郎に「意味が分からない」 - ライブドアニュース

 

NEWSの小山君の

「今後ご自身の研究をどのように活かしていかれたいと思われていますか?」

という質問に対して、梶田さんが

「意味が分からない」

「(基礎研究なので)役に立たない…ぐらいに思っていた方がいいと思います」

と回答したということがニュースになっています。

 

すっごい面白い、というか奥が深い。

質問に悪意はないのだろうけど、基礎研究に対する質問にしてはちょっと厳しいし、梶田さんも回答には困ったと思います(笑)

というか、梶田さんは答えようがなかったでしょう。

 

そもそもの話、役に立つ、立たないってどうやって決めるんでしょう?

 

対象も、人類の役に立つのか、世界平和なのか、地球の役に立つのか、宇宙の役に立つのか…

定義がもの凄く難しいですよね。

なので、あくまでここでは人類の、ということにして考えてみます。

 

梶田さんの言う通り、ニュートリノに関する研究や発見が全く役に立たないものだと仮定しましょう(そんな訳ないけど)。

そうすると、今現在人間が携わっている、大体のもの(文化)って役に立たない部類に入ってしまいますよね。

 

そもそも、スポーツやオリンピックのメダリストたちにも上記の質問は当てはまりますし、小説や漫画といった文化も意味のないものになってしまいます。

 

そんな訳ないですよね。

 

人間にとって、一定以上の娯楽って絶対に必要だし、知的好奇心を満たすことも大事。

上記のニュートリノの研究であれば、知的好奇心を満たすことになるから、それだけを考えても絶対に必要な研究ですし、人類の役に立つ発見です。

どこかの小学生が、この研究結果を見て宇宙に想いをはせるようになったり、宇宙の軌跡がより判明して多くの人間の知的好奇心を満たすことができれば、大成功!ですよね。

 

なので、厳密にいえばこの研究成果を活かすのは我々周りの人間の責務であって、梶田さんの仕事ではないです。

そらー、梶田さんも回答できないでしょう(笑)

 

「いや、役立てるのはおめーらだよ!」

って心の中で思ったのかどうかは知りませんが。

 

 

知的好奇心以外にも、基礎研究を進めることは非常に意味のあることです。

 

基礎研究は、原理原則の究明が多く、今現在の科学でわかることとわからないこと、あるいはできることとできないことの境界線をはっきりと告げてくれます。

+αで物理的に不可能なこと、起こりえないことも教えてくれます。

 

さらに、基礎研究を進める上では分析機器は非常に重要な役目を持ちます。

研究者がより高度な分析機器を要求するということは、要求される側はより高度な技術開発に挑む必要があるということです。

それら技術開発のノウハウが人類の発展に大きく寄与することは疑いようのないことでしょう。

 

なので、人類の役に立たない研究なんて存在しません。

もちろん、研究のみならず、仕事でもなんでも、絶対に意義は存在します。

ただ、その意義を見出せる人が多いか少ないか、ってだけの話。

 

 

では、人類規模の役に~ではなく、地球規模あるいは宇宙規模で見た場合は?

知りません(笑)

 

地球にとっては、我々人間の経済発展自体が害毒だとする説もありますがそれもおかしいと私は思っています。

我々人間の存在自体が地球の一部ですし、地球は「痛い」とも「痒い」とも言いませんからね。

 

この辺の話を突き詰めていくと、

我々人類の発展そのものが、この宇宙全体にとって何の役に立つの?

なんていう論争に発展しかねませんから、深く考えずに、凄い研究に対しては素直に

「すげぇ!!」

でいいんじゃないでしょうか(笑)

 

 

余談ですが、役に立つ立たないということに対して、とある数学教師の名言を思い出しました。

その教師の生徒が、微分積分を勉強することに対して

「こんなもの、これからの人生の何の役に立つんですか?」

と質問したところ、その数学教師はこう答えました。

「確かに、直接の役には立たないかもしれない。

でも、考えてみてほしい。

プロスポーツ選手というのは必ずといっていいほど筋トレを行っている。

腹筋、背筋、腕立て伏せ…

別に腹筋の世界選手権に出るわけでもないのに、皆やっている。

なぜか?

確かに、腹筋は種々のスポーツにおいて重要な要素ではないだろう。

しかし、直接役に立たなくても、間接的にそのスポーツ選手の動きを確かに支えている。

実感することは本当に難しい、でも確実に支えとなってくれている。

数学も同じことだ。

できないよりも、できたほうが当然良いに決まっている。

確かに、日常の生活で数学が役に立っていることを実感することはほとんどないだろう。

しかし、数学を多く理解しているものは、理解していない人間よりも、物事に対してより深く思考することができる。

どんな物事に対してもだ。

そしてそれは確かに人生を豊かにするものだ」

 

この名言を聞いたとき、私は感動して涙が出そうになりました。

あ、泣いてませんよ。念のため。

 

え、その生徒がどうなったか?

知りません(笑)

きっとどこかで立派に育っているんでしょう(てきとう)