現行の大学入試方法を変えるなら、いっそのこと桃鉄形式にしたら?
どんもっす。
大学入試に関する論争が以前から起きています👇
大学入試は今現在下記のようなことでもめているようです。
1.大学入試センター試験一発型を改めて、複数回実施したい! ⇒より公平性を求めて
2.主体的な学びを評価するための大学入試に変更したい! ⇒より生きる力、考える力を求めて
まあ、入試なんて大昔から何度も何度ももめております。
その度に、上記のような変更案が出てくるわけですが、なぜこんな訳の分からん案が出てくるのか、不思議でたまりません。
今現在の大学入試は非常に理に適っていて、公平性が保たれています。
これ以上の入試方法はありません。
断言できます。
そもそも多くの大学が一発勝負ではない
今現在、多くの大学の入試形態は
・マーク式のセンター試験 + 記述式の二次試験
という形態をとっており、マーク式、記述式の二つの試験結果から合否を判定しています。
また、記述式は、前期試験と後期試験を設けており、前期で不合格だったものにも後期で再度チャンスがもらえるようになっているんです(後期試験は難易度、偏差値が上がってしまいます。後期試験がない大学もあります)。
なので、全然一発勝負ではありません。
マーク式のセンターで多少低い点数であっても、記述式の二次試験で挽回できるんです。
センター一発が嫌であれば、センター試験の一発のみの受験方法である「センター試験利用」を利用しなければ良いというだけの話です。
心配しなくても、東大、京大を含めて、誰もが知っている大学の大半は二次試験を設けています。
大体、一発勝負の弊害って何よ?
試験当日最大限の力を発揮できないこと?
風邪ひいたりしていたら、最高のパフォーマンスが発揮できないから?
いや、んなもん、試験当日にピークが来るように調整しとけよ!
って思いません?
これ、仮に10回に増やしたら、むしろ年に10回もピークを持ってこないといけないってことですよね。
逆に難しくない?
10回とも最高のパフォーマンスで受けれました!なんていう人、ほとんどいなさそう。
そうすると、10回中10回とも最高のパフォーマンス出し切れた人よりも、10回中9回の人の方が不利で、10回中8回の人はさらに不利で…10回中一回も最高のパフォーマンス出せなかった人が一番不利。
結局、何回に増やしても
「今回は全力が出せなかった」
「自分たちの試験をやらせてもらえなかった」
「もはや自力合格は無理なので、誰かがこけるのを待つ」
なーんていう奴はいるんだから、現行が最もいいです。
新しく課されようとされる、生きる力、考える力の定義とは?
主体的な学びを得る力を評価するために、生きる力、考える力を評価する試験方法…
って謎すぎませんか?
定義があやふやすぎる。
そもそも、考える力や生きる力なんてどうやって評価するんでしょう?
こういう明確な指標がない試験では、誰もが納得する評価方法なんて絶対に作れません。
仮に、誰もが納得する方法の試験&評価方法ができたとします。
しかし、その場合必ず傾向と対策が練られます。
つまり、幾らでも事前に準備することができるため、結局現行と何ら変わらないということになります。
事前に準備(要は勉強)したもの勝ち。
そういう試験方法や評価方法が確立できない場合、問題作成も、添削方法も主観が少なからず入ってしまうため、非常に公平性を欠きます。
一発試験を止めて公平にするぜ!
とか言っておきながら、
生きる力、考える力を評価するぜ!
っていうのは見ようによっては真逆のことを同時に推し進めようとしていることになります。
そりゃー、話決まりません。
なお、現行の試験方法は前述したとおり、
マーク式のセンター試験
という全く主観が入らない、誰が採点しても同じ点数になる試験と、
各大学ごとに問題が異なる記述式の二次試験
という、考えさせて答えを書かせ、各大学ごとに採点する試験の点数を併用して合否を判断するという形態をとっており、非常に公平かつ理に適っています。
センター試験と二次試験の合格に寄与する点数配分も各大学ごとに決めることができ、所謂難関大学ほど、二次試験の点数を重視する傾向にあります。
つまり、各大学が求める人物像にあわせて試験内容を決めて、その点数配分や評価方法も決めることができるんです。
生きる力や考える力を測る試験を行いたいなら、各大学が独自にやればいいだけの話。
現にそういう傾向に持っていきつつある(考える力を評価する試験内容にシフトしている)大学はもう既にいくつも出てきているので、現行の試験方法や回数を変える必要は全くありません。
いっそのこと、桃鉄形式の試験にしたら?
それでも、回数増やして生きる力を評価したい、というのであれば、もういっそのこと桃鉄みたいな形式にしたらいかがでしょう?
受験生全員を適当な会場に集めて、目的地を適当にサイコロで決めて、目的地まで誰が一番早くたどり着けるか。
もちろんスマホなどの使用は一切禁止です。
お金も所持品も最低限しか持ったら駄目。
芸人がやっているみたいに、ヒッチハイクしたり、日雇いのバイトして金稼いで目的地を一斉に目指す…
中には初めてのお使いみたいなドラマが生まれるかもしれません。
現地住人の方と絆も深まりそうです。
で、全員が目的地に集まった段階で再度サイコロ降って別の目的地へ。
試験管側が納得いくまで(飽きるまで)繰り返します。
で、最終目的地までの合計タイムが早い順に合格を出していきます。
これなら生きる力を評価できそうじゃないですか?
ってか、試験やっている最中に相当鍛えられそうです。
鍛えられすぎて、途中で何らかの悟りを開く奴も出てきそう。
別の道を模索する奴も出てきそう。
いずれにしろ、色んなドラマが生まれそうです。
どっかの大学こんな試験方法試してくれんかな。