熊本地震に見る、何よりも大事なのは普段からの危機意識
どんもっす。
今なお多くの余震が続いている現地では、多くの方々が恐怖と戦いながら過ごされているかと思います。
現在では被害状況がおぼろげながらに判明しているようですが、これ以上被害が広がらないように祈るばかりです。
なお、九州で震度7を観測した地震は、観測史上で今回の熊本の地震が初めてだとか。
私は生まれも育ちも九州で、20年以上九州に住んでおりました。
当時から、九州の北部は自然災害がないので安心して住める、と言われていたのですが、最大震度6弱の福岡西方沖地震を体験し、さらに今回の熊本の地震を見るに、
「そんなことないよね」
ってのが感想です。
日本に住む限り、どこに行っても何らかの自然災害を受ける覚悟は必要です。
「日本で地震が起きない場所はない」
とのことです。
で、どの程度年間に地震が起きているのか、ということを色んなサイト覗いて調べてみました👇
結論から言うと、
国内で発生している地震が多すぎてまとめる気にすらならない
です。
特に、最大震度が震度6弱(1996年以前は震度6)以上とされている日本の地震を、「大規模地震」と気象庁は定めているのですが、1993年以降この大規模地震は27回起きてます(余震は含んでいません)。
平均して、一年に一回は震度6弱以上の地震が起きている計算です。
ちなみに、1993年以降震度7は4回起きてます。
6年に一回の割合で家屋の大半が倒壊する地震が起きているわけです。
オリンピックか!
って思わずツッコんでしまいました。
こんなに何回も起きている感覚、皆さんあります?
私は全然ありません。
特に震度6弱~強がこんなにも起きていることに非常に驚きました。
震度6は震度7に比べて、被害が比較的小さく、かつ日本の建築技術が非常に優秀なおかげで被害が最小限に食い止められているので、大きなニュースにはなっていないみたいですが、これって結構怖くないですか?
比較的古い建物で震災したので、非常に揺れたのを覚えています。
当時は
「え、これで5だったら、6や7ってどんだけ?」
って驚いたものですが、ここ10年位に建てられた住宅にいた方々は、揺れをほとんど感じなかったそうです。
これって結構問題かも!って思いました。
建築技術が向上するのには何の問題もありません。
それによって被害が減るのも喜ばしいことです。
問題なのは、地震が怖いものであるという意識が薄れるのではないか、ということです。
地震で一番怖いのは地震そのものの揺れ、ではなくてそのあとの「津波」や「火災」といった二次災害です。
東日本大震災でも亡くなられた方々の9割以上は津波による被害です。
沿岸部でなければ安全?
とんでもない。
日本は山岳地帯が大半を占めます。
雨が降り続けば土砂災害なども起こりうるでしょう。
都市部であれば、火災がもっとも起きやすい状況になってしまいます。
何が言いたいかと言うと、
「あ、地震だ。でもうちは大して揺れなかったから大丈夫!」
ってことにはならないわけです。
冒頭でも触れましたけど、日本はどこでも地震が起きます。
生死を分けるのは、耐震構造の強い建物に住むのも重要ですが、何より大事なのは常日頃からの危機管理意識です。
画面の向こうで起きていることは自分の身にも降りかかってきます。
そのことをしっかりと理解しておきましょう。
んでは、今日はこの辺で。
2016/04/21 追記
こちらのサイトで日本の最大震度マップというものが公開されていました👇
サイトで紹介されているマップがこちら👇
震源からの距離や、建物自体の耐久力、耐用年数などがあるので、一概には言えないとは思いますが、日本中で震度6~7の地震が過去に1度は起きていることに。
興味深いのが、東日本大震災が起きたにも関わらず三陸沖は一部を除いて震度7を経験していないということ。
あの地震における津波被害がどれほど大きかったかを物語っています。
また、中部地方は震度7を経験しておりますが、多くは1900年以前のもの。
当時の建築技術がどれほどのものなのかはわかりませんが、今現在であればもっと被害を抑えられるでしょう。
そうであることを願って。
皆さん、気をつけましょう。