北海道の山中に置き去りにされた男児の驚異的なタフさに脱帽
どんもっす。
北海道で山中に置き去りにされていた男児が一週間ぶりに保護されました。
この事件を知らない方が、全容を理解できるように記事を一部抜粋します👇
北海道鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内にある訓練用の宿泊施設内で、行方不明となっていた小学2年、田野岡大和さん(7)が6日ぶりに見つかった。大和さんは28日の夜以降、演習場内の施設で水だけで過ごしたといい、命に別条はない。
道警函館中央署などによると、発見されたのは大和さんが不明になった七飯町の山中から北東に6〜7キロの場所。
家族は当初、山菜採りの途中ではぐれて行方が分からなくなったと説明していたが、その後、貴之さんは「公園で人や車に石を投げつけたため、しつけの意味で置き去りにした」と説明を翻した。
本当に良かった!
父親の行き過ぎた躾については賛否両論あるでしょう。
父親が当初捜査当局に、「虐待を疑われたくなかったので嘘をついた」というのも非常に人間味があって、理解できるというもの。
そもそも、子育てや躾には正解はありません。
虐待の範疇に入らない限り、外部の人間がとやかく言うのは野暮と言うものです。
世の中には、範馬勇次郎のように躾と称して、
「…ふしゅる…」
とか言いながら、子どもを振り回して人間ヌンチャクにしてしまうひどい話もあるくらいです。
※漫画の話です。念のため。
それよりも私が凄い!と思っているのが、保護された小学2年生の生きる力、サバイバル能力です。
野山に入って、獣を仕留めて、山菜を採っていたというわけではないので、サバイバル能力とは少し違う気がしますが、生きる力というとこれまたちょっとニュアンスが変わってくるので、その両方で。
驚嘆すべきその精神力と行動力
最も驚かされるのが、これ。
そもそも置き去りにされた時点で、通常ならうずくまってその場で泣きわめきそうな年頃です。
それが、6~7キロも知らない場所を自分で歩いて、陸上自衛隊の施設を見つけてしまいました。
これが他にできる小学校低学年、日本にほとんどいないでしょう。
私の知る限りでは、ドラゴンボールの孫悟空とか、ワンピースのルフィとかその辺になってしまいます。
もう完全に漫画の世界。
さらに、(恐らくは)一週間近く誰とも会わなかった。
生中な子どもがこんな孤独に耐えられるでしょうか。
このくらいの年頃だと、普通、家で留守番するのも半日~1日が限界じゃないですか?
小学生が一週間見知らぬ場所で一人なんて、考えただけでも可哀そうです。
でも、この子は耐え抜いた。
その精神力、恐るべし…。
置き去りにされた直後にいなくなったりと、親に対する反骨心的なものが見え隠れしないでもないですが、いずれにしろ大物になると確信できます。
水を飲んで生き延びたそのサバイバル能力について
ずっと自衛隊の施設内にいたようですが、色々とうろついて体力を消耗しなかったのも素晴らしい。
水を入手出来て、雨風をしのげて、獣に襲われず、十分な睡眠を確保することができる場所から動かなかったのは、我々が考えている以上に素晴らしいサバイバル能力です。
大抵、登山なんかで遭難して早死にするのは、うろちょろ動き回って無駄にエネルギーを消費する人。
普段生きていれば、お腹が空いたことでしかエネルギー消費って気づきませんが、こういう状況では動き回った後に気づいたとしても手遅れです。
この子がそうしようと考えたかどうかはわかりませんが、この施設内にずっといて、無駄なエネルギー消費を防いだのは紛れもないファインプレー。
人間は動きさえしなければ、水だけでも一か月は生きることができます。
しかし、子どもの内は体内に蓄えているエネルギーや脂肪の量が大人に比べると断然少ないです。
が、この子は特に衰弱しきった様子もなく保護されたとか。
どんだけタフやねん!
都会の20~30代でも同じ状況に陥ったら、発狂したり、動き回ってエネルギー消費して死んでしまいそう。
この子のタフさは本当に驚異的です。
今、世間では子供たちが生きる力を獲得するための教育なんかが流行っているみたいですが、この事件見ると結構重要な力だなって思います。
これで生き延びれたんだから、この子は大抵のことは乗り越えられる気がしてきませんか?
山中置き去りはさすがに厳しいですが、自然体験などを通じて慣性を磨くのは重要だと思った事件でした。
本当に、無事でよかった。