山の日の名前、自然の日とかにしたらどうでしょう?
どんもっす。
新しい国民の祝日「山の日」。
2016年8月11日がその第一回目に該当します。
制定されるにあたって紆余曲折あったみたいですが、祝日が増えるのはまあまあ嬉しいお話し。
お盆の前なので、恩恵が少ない人もいるかもしれませんが、少なくともマイナスではないでしょう。
が、気になるのが祝日の名前。
山の日。
もう少し何とかならんものだったんでしょーか?
「自然の日」とか「環境の日」とか…。
気持ちはわかるんですよ、山の日という名前にしたかった気持ち。
海の日は既にあるので、山の日を作ろうというのは自然な流れ。
また8月なので、富士山をはじめとする北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳などなど、日本に名だたる山々に挑戦できる季節です。
これが夏以外の季節であれば、「山の日」と名付けられたところでこれら3000m級の山々に挑戦できる人は相当登山慣れした方々に絞られてしまうので、
「何が山の日だよ!」
ってなってしまいます。
このあたりの匙加減は非常に難しいところですが。
が、この8月という糞暑い時期に山の日と名付けてしまったのは、やはり愚行と呼ばざるを得ないでしょう。
なぜなら熱中症患者が爆発的に増えることが予想されるからです。
もう未曽有のバイオハザードが予想されます。
2015年までの熱中症による死亡者推移はこちら👇
ただでさえ、熱中症にかかる人及び熱中症が原因で死亡される方は20年前と比較して増加傾向にあります。
ちなみに、熱中症患者数はここ数年5万人前後で推移している模様。
これは、6~9月のみの統計であり(他の月はほとんどかからない)、当然のごとく、7、8月に集中しています。
そんな時期に「山の日」を制定してしまったら、この糞暑いのに山に登らなければ!とばかりに、皆さん山に殺到してしまうでしょう。
上述した3000m級の山々も、気温こそ低地と比較すると低いかもしれませんが、如何せん森林限界を超えており、太陽を遮るものがないので、直射日光をダバダバ浴びることになってしまいます。
滅茶苦茶暑いです。
正直な話。
んで、3000m級以外の山であれば気温が高いままなのでやはり暑いです。
特に1000m以下の低山なんて、体感的にはほとんど暑さ変わりません。
そして今は登山ブーム。
中高年の方々の多くが
「山の日が制定されたから、せっかくだし山にでも登ってみるか!」
と思うのは当然の流れ。
そんなわけで、熱中症患者が増えることが予想されるので、病院関係者は戦々恐々としていることでしょう。
余談ですが、8月の登山は絶対にお勧めしません。
登山を始める季節としては、冬と並んで向いてない季節です。
よほど普段から運動慣れしている方でない限り、登ったところで暑さにやられて訳わからん状態で家に帰る羽目になるので、おとなしく家でそうめん食べていた方がよほど有意義です。
私は知り合いで、この山の日(というか8月)に山に登ろうとする人がいた場合、取りあえず止めることにしています。
今年、もしも予想以上に熱中症患者が増えた場合、来年以降は
「山の日だけど暑いんで、家から一歩も出るんじゃねぇ!」
っていうお達しが政府からあるかも知れませんね。
ちょっと見てみたい気もしますが。
つーわけで、山の日という名前だと糞暑い時期に人が山に殺到してしまうという悲劇が生まれてしまうので、「自然の日」とか「環境の日」とかいう風にして、冗長性を持たせてしまったら良いのではないかと思います。
どちらの名前も、川遊びや森林セラピー、スカイスポーツ、星空観察といくらでも関連する体験を思いつくことができます。
これならイベントを実施する場合も、そこまで熱中症を気にしなくて済みます。
もちろん、夏場に活動するので熱中症気味になる方々はいるかもしれませんが、山よりはましです。
登山の不利な点は、なんといっても即座に救急隊が駆けつけることができない点、にあります。
以上の理由で、山の日だからと言って山に登るのはお勧めできません。
もしも周りでそんな方がいたら、取りあえず止めておきましょう。
山の日、来年以降命名しなおしませんかね?