シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

ルドルフとイッパイアッテナ 必ず涙する猫達の熱い友情物語

どんもっす。

 

皆さん、不朽の名作である「ルドルフとイッパイアッテナ」という小説をご存知でしょうか?

この作品自体は今から29年前の1987年に刊行されたものであり、私が小学校時代に初めて最後まで読んだ小説です。

黒猫のルドルフが見知らぬ街にやってきて、人間の文字の読み書きができる野良猫のイッパイアッテナに出会い…という、涙あり感動ありの猫達の熱い友情物語です。

ぜひとも小学生に読んでほしい作品です。

 


何故この小説に言及しているかと言いますと、面白そうな本ないかな?と書店内を物色していたら、

・ルドルフとイッパイアッテナ

・ルドルフ ともだち ひとりだち(続編)

の両本の文庫本が平積みに…。

へー、今頃文庫本がでたんだ~とか思いながら、帯をよくよく読んでみると、なんと映画化の文字が👇

www.rudolf-ippaiattena.com

 

おおーーーー!!

ルドルフが動いてしゃべっている!

めっちゃ可愛い!

めっちゃ感動です。

 

それにしても、なぜ今頃映画化?

なに、なに?

今年、猫年だっけ?

そういえば、「世界から猫が消えたなら」も今年映画化されてたよね?

やっぱり今年猫年?

それとも空前絶後の猫ブーム?

 

と半分興奮、半分混乱しながらも文庫本を衝動買いしてしまいました。

ハードカバー持ってるのに。

 

名作中の名作なので、映画化されるのは全然不思議ではないですし大変嬉しいことなのですが、なぜ今なんでしょうかね?

30周年は来年ですし…。

 

何はともあれ、シャア専用”ねこ”を名乗っている私としては、言及せずにはいられません。

続編の「ルドルフ ともだち ひとりだち」と合わせて、簡単なあらすじと名場面をご紹介したいと思います。

※多少のネタバレ含みます。

 

 

「ルドルフとイッパイアッテナ」「ルドルフ ともだち ひとりだち」のあらすじ

とある家の飼い猫であった黒猫のルドルフは運送用のトラックに誤って乗ってしまい、全然見知らぬ街へやってきてしまいます。

そこの野良猫であるイッパイアッテナと出会い、元の街へ戻る為に色んな事を教えてもらいます(人間の文字など)。

その後、イッパイアッテナは、野良猫を目の敵にしている飼い犬デビルの卑怯な手により大けがを負ってしまいます。

ルドルフは、同じく新しい街で知り合ったお調子者のブッチーと仕返しに向かい、見事に果たします(あくまで相手をこらしめるレベルです)。

その後、新しい仲間を加えながら楽しくやっていくのですが、ついに黒猫ルドルフが元の街に帰る日がやってきます。

ルドルフはイッパイアッテナに教えてもらったことを活かしながら、元の街へ無事に戻ってくるのですが、そこでルドルフを待ち受けていたものは…

 

 

こうあらすじを書いているだけで、涙がでてきそうになります。

続いて、猫達の名シーンを一部紹介。

 

 

「そんなにほしけりゃ、くれてやるよ。いやだっていったって、力ずくで持っていく気だろ」

(ルドルフ  イッパイアッテナに初めて会った時に、口にくわえていたししゃもを置いていけと言われたあとのセリフ)

自然界の弱肉強食を一言で言い表したルドルフのセリフ。

社会で生き抜いていく難しさも教えてくれます。

 

 

「口ほどにもねえやろうだぜ」

(ルドルフ  イッパイアッテナの喧嘩時のセリフを真似して)

この直後、ルドルフはイッパイアッテナにビンタされます。

余りにも汚く、決して真似してはいけない言葉を使ったからです。

この時から、ルドルフは色んな事をイッパイアッテナに教わりだします。

ちなみに、全文は

「口ほどにもねえやろうだぜ。二度とこのへんをうろついてみろ。こんどは両耳ちょんぎって、ドラえもんみてえなツラにしてやるから、そう思え!」

品がなさすぎる…。

 

 

「そういうのを、知識にたいするぼうとく、っていうんだ。それにな、絶望はおろか者の答えともいうぞ」

(イッパイアッテナ  元の街に帰るのをあきらめかけたルドルフに対して言ったセリフ)

そう、そうなんですよ。

絶望は愚か者の答え、なんですよ。

ほんと、イッパイアッテナは良いことを言います。

絶望している暇なんかあったら、少しでも可能性を探せ、と。

あきらめたら、そこで試合終了ですよ。

 

 

「でも、あいつらみたいに、自分だけよけりゃそれでいい、なんて考えちゃいなかった」

(イッパイアッテナ  ルドルフから、なぜ飼い猫や飼い犬を恨むのかと聞かれて)

以前は飼い猫だったイッパイアッテナ。

飼い猫から野良猫になってしまったことで、周りの猫や犬たちから疎外され、嫌な面を何度も見てしまいます。

そんな辛い過去があったから、迷い猫であったルドルフの面倒を見てくれたんですね。

人間社会にも大量にいる、「自分だけ良ければそれでいい人達」。

ホント、この作品を読んでもらいたい。

 

 

「やった。ねこの忠臣蔵だ」

(ブッチー  ルドルフと一緒に、飼い犬デビルへの仕返しが成功した後に)

ルドルフとブッチーは飼い犬であるデビルへ、見事仕返しを果たします。

デビルはブルドッグであり、普通に考えて、腕力ではルドルフもブッチーも到底歯が立ちません。

しかし、二人は怖気づくことなく、罠を仕掛けることにより、仕返しを成功させます。

下手したら、自分たちもやられてしまうのに…。

猫達の友情には本当に泣かされます。

 

 

「それに、お前たちは自由だしな」

(デビル  ルドルフ達、野良猫を見てつい口に出たセリフ)

そう、デビルがイッパイアッテナ達野良猫を目の敵にしていたのは、彼らが自由を持っていたからなんですね。

この辺は、何とも言えませんが、犬や猫を飼うことについて考えさせられます。

ことによっては、人間のエゴになってしまいます。

 

 

「ぼくの名まえは…、ぼくの名まえは、いっぱいあってな」

(ルドルフ  名前を聞かれて)

ルドルフが、イッパイアッテナの真似をして、名前を名乗るシーン。

シーンの緊張感と相まって、本当に涙があふれてきます。

 

 

「どっちにしても、ねこは乗り物がただだから、気楽でいいや」

(ルドルフ  イッパイアッテナと話した後のモノローグ)

全てはここに集約しているような気がしますね。

そう、猫達は自由なんです。

自由奔放にふるまえるから、あれだけ魅力あふれるんでしょう。

 

そんな猫達の友情物語。

読んでない方はぜひとも読んでみてください。

絶対に感動します。

 

あ、そうそう。

私は実は猫については全然詳しくありません。

知ってる猫種は、ゴールデンレトリバーペルシャ、くらいです。

 

んでは、今日はこの辺で。