バキ道をドラゴンボールに例えてみた
どんもっす。
今現在連載中のバキ道、あまりにも面白くない展開と今までのストーリーや強さの序列を無視した展開に、ネットでは非難囂々です。
しかし一部では
「アンチがわいている」
だの
「そんなに非難して何が面白いんだ? もっと純粋に漫画を楽しめよ」
といった意見も散見されます。
ふむ。
私も最近の内容には眉をひそめておりましたが、刃牙はひょっとして昔と変わらず面白いのか?
純粋な目で見たら、実は面白いのか?
長期連載の弊害なんてそもそも気のせいだったのか?
ということで、現在連載中のバキ道を純粋な目で見るべく、またどこがおかしいのかを検証すべく、その内容をドラゴンボールで例えてみることにしました。
人造人間セル(バキでいうピクル)とZ戦士との戦闘が終了した後、天下一武道会の審判のおっちゃん(バキでいう徳川みっちゃん)が、より刺激的な戦いを見物したいがために、ドラゴンボール(バキでいう霊媒)で伝説のスーパーサイヤ人ブロリー(バキでいう宮本武蔵)を復活させた。
早速主人公である孫悟空(バキでいうバキ)はその気をかぎつけ、戦いを挑む。
悟空は瞬間移動を使ってブロリーに攻撃を加える。
ブロリーは瞬間移動を見たことがなく、避けようと思えば避けることができたが、後学のためにとりあえず攻撃を受けることに。
思いがけずダウンをとられ、ブロリーは怒り心頭。
「一人用のポッドでか?」
とぶちぎれて悟空を一方的にボコるも、なぜか決着がつかず(読者的には予想通り)にブロリー逃走。
悟空はこの後、
「ブロリーの前でアクビしてやっぞ!」
と修行&解説モードに入り、現在に至るまでリベンジする気配は一切無し。
当然、ブロリーの話はZ戦士たちにも伝わり、(準地上最強の悟空がやられた段階で)よせばいいのに皆こぞってブロリーに戦いを挑もうと画策する。
第一の犠牲者は安定の神コロ(バキでいう烈)。
神コロらしく、手伸ばしたり、巨大化したり、卵吐いたりと、多種多様な技でブロリーを翻弄する。
なな、なんと!
まさかの神コロのK.O勝ちか?と見せかけて、ブロリーは死んだふりをしていただけ。
全くのノーダメージで、反撃開始。
神コロまさかの死亡。
このとき、なぜかわからないが
「でぇじょうぶだ! ドラゴンボールで生き返る!」
とはならず、皆で神コロの死を惜しんで終了。
神コロは仲間の薄情な対応のせいで強制退場となってしまった。
※実際武蔵は霊媒で生き返らせたので、烈も生き返らせることができたはずではあるが…
なお、審判のおっちゃんは試合を止められる権利を持っていたにも関わらず、傍観に徹し、神コロの死体を見ながら号泣と訳の分からない対応をとる。
この後何をとち狂ったのか、天津飯(バキでいう本部)が突然
「私がZ戦士を守護る!」
と動き始める。
Z戦士(バキでいう地下闘技場戦士とか)を守護る云々の発言は以前からしており、神コロも当然守護る対象であったが、神コロを守れなかったことでどうやら本腰入れて活動することにした模様。
天津飯ごときが何をやろうと知ったこっちゃねぇ、と誰も相手にしていなかった。
スーパーサイヤ人2になり、名実ともに地上最強の存在となった悟飯は、その強さゆえ、対戦相手に困るという日常を送っていた。
日々自分と対等に戦える存在を探していたにもかかわらず、ブロリーの存在を知った後も
「闘りてぇ…」
と言いながらホテルの一室で一日を過ごすという、本当に戦いたいのか何だかよく分からない言動をとっていた。
そこに天津飯が訪問。
いきなり地上最強の存在である悟飯に対して、
「安心していい。君たちは俺が守護る」
と自分の立ち位置が全く見えてない勘違い発言をする。
地上最強である自分が、ましてや天津飯ごときに守護ってあげる宣言をされた悟飯はぶち切れ、いきなりスーパーサイヤ人2へと変身。
スーパーサイヤ人2の悟飯はご存知の通りとんでもなく気が荒い。
「殺してやる~」
と半ば涙目になりながら天津飯に飛びかかるも、ここはさすがに天津飯。
お得意の太陽拳でピカっ!とやって見事逃走に成功。
しかし、地上最強の悟飯を挑発したことから、内心は汗びっしょり、膝ガクガク、ションベンもらす勢いでビビっていた。
天を仰ぎながら、
「フフ…地上最強相手に我を通せたじゃないか…」
と守護る発言しておきながら、実際は焚き付けただけという真逆の事をしているにもかかわらず、悟飯を挑発して生き延びた事実にご満悦。
調子にのった天津飯は今度は悟空を訪ねる。
守護る発言を受けて、さすがの悟空もご機嫌斜めな様子。
「誰であろうとオラを守ることは許さねぇ」
と天津飯に勝負を挑もうとする。
悟飯から逃げおおせた自信と、温厚な悟空だからまさか殺されることはあるまいと、高をくくって余裕綽々の天津飯。
親子二代に対してのまさかのピカっ!!
油断していた悟空の目をくらませて背後をとることに成功し、悟空へ敗北感を味わわせることに見事成功。
「負けたんだな…オラは…」
と背後を取られただけなのに、妙に潔い悟空に気を良くしたのか、
「君たちはこういう戦いに慣れていない」
と慰めているのか、おちょくっているのかよくわからない発言をしていく。
一方、特に戦う気はなかった悟飯は、焚き付けられてしまったのでブロリーのもとへ。
読者の期待を良い意味で裏切り、いきなり地上最強と伝説のサイヤ人の夢のカードが実現してしまう。
この夢のカードが見たかった審判のおっちゃんは
「最高の幸せ~」
と喜んでいた。
両者一進一退の攻防を続け、悟飯がやや優勢に勝負を進めるも、ついにブロリーの奥義が炸裂!!
と見せかけて、すんでのところで天津飯が割って入り、ブロリーの攻撃を一身に受けて悟飯を守護ることに成功。
ブロリーの攻撃を受けて気絶するも、恍惚の表情を浮かべていた。
勝負を邪魔されたことと、守護られたことに悟飯は怒り狂い、
「この馬鹿ぁ~」
とまさかのオネェ言葉、内またでビンタというおおよそ普段の悟飯からは考えられない攻撃を天津飯に繰り出す。
さすがに見かねた審判のおっちゃんが
「この勝負は無し」
として、ブロリーと悟飯の勝負は読者の予想通り、つかずじまいになってしまった。
天津飯が目を覚ますと、目の前には怒りに満ちた審判のおっちゃんが座っていた。
「私が守護らなければ、やられてましたよ、悟飯は」
と自分が無傷であるにもかかわらず、なぜか悟飯やられていた宣言。
審判のおっちゃんは
「で? わからんのぉ…」
と天津飯ごときに夢の対戦の邪魔をされて取り付く島もない。
半ばあきれていた様子で話を聞いていたが、天津飯の話を聞くにつれ、
「天津飯でいい!!」
となぜか手のひらをかえした。
なお、審判のおっちゃんは、この世界は闘って強さを示してナンボのはずなのに、口だけ上手い天津飯にだまくらかされて
「いいよな~ 天津飯」
などという、審判という立ち位置にあるまじき発言をしてしまっている。
さらに、パワーアップしたフリーザ(バキでいうジャック)がブロリーと闘いたくて審判のおっちゃんを訪ねた際も、
「あの天津飯じゃ」
と、誉めてるのかけなしているのか皆目見当もつかない発言をする。
フリーザもフリーザで、無視してブロリーに闘いを挑めばいいものを、律義に天津飯に闘いを挑む。
フリーザ対天津飯の勝負は人知れず特殊重力室(バキでいう公園)で行われることになった。
この天津飯、なぜか特殊重力室ではやたらと強く、フリーザを圧倒。
フリーザはフリーザで、昔は楽々足蹴りで跳ね返していたような攻撃を律義に目玉にくらったり、気円斬で自分自身を攻撃したりと、パワーアップして帰ってきたはずが、ものの見事に弱体化に成功。
あっさり天津飯相手に土をつけられる(というか縛られる)。
そうこうしているうちに、今度は人造人間セルとブロリーの対決カードが決まる。
天津飯は、Z戦士でないセルに対して
「あいつだけ守護らんわけにはいかんなぁ」
と守護る発言したにも関わらず、やはり勝負開始には間に合わないという愚行を犯す。
セル対ブロリーの勝負は一方的な試合展開となっていた。
セルは太陽系全てが吹き飛ぶほどのMAXパワーかめはめ波を放ち、ブロリーはノーガードで受け止める。
ブロリーはダウンしたかと思いきやまたもや死んだふりで、まさかのノーダメージ。
渾身の力を込めた技をぶちかましておきながらノーダメージと、セルに勝ち目はなく、一方的にボコられ、負けを悟ったセルはまさかの逃亡。
逃亡先には天津飯が待ち構えており、セルと入れ違いに武道場へ姿を現す。
作中きっての技巧派である天津飯は、気功砲、四身の拳、排球拳(行くわよ~)、四妖拳と多彩な技を繰り出し、ブロリーを翻弄する。
また、このとき天津飯はカプセルコーポレーションが開発した戦闘服(サイヤ人が着ていたアレ)を着込んでおり、なりふり構わず防御力を上げていた。
ブロリーはブロリーで、頭とか首を狙えば一撃で倒せるのに、わざわざ戦闘服の上から攻撃という、非常にアホ臭い戦闘を繰り広げる。
いよいよ戦闘も佳境に入ったところで、天津飯が決めに選んだ技はまさかのチョークスリーパー。
単純な腕力であれば、大人と赤ちゃんほどの差がある(もちろんブロリーが圧倒的に上)のに、大人しく落とされるブロリー。
復活後、ブロリーは自ら敗北を認めたが、天津飯はこれは練習試合であり、死合いであれば負けていた…などと語りお互いに勝ちを譲り合うというまさかのグダグダで本編の(作者的)ベストバウトは幕を閉じた。
その後、テレビ出演などを経て、なんやかんやで警察に追われる身となったブロリー。
警察は、過去に人造人間セルやピッコロ大魔王(バキでいうスペック)相手に軍隊が全く歯が立たなかった教訓を少しも活かさずに、少人数で重火器や兵器も持たず、ゴム弾と拳銃でブロリーを捕えようとする。
部隊の責任者が一対一でブロリーに面するも、瞬殺。
100人からなる警察部隊は、多勢とゴム弾からか、勝ちを確信してブロリー捕獲に挑む。
勝ちを確信しすぎて、乗ってきた戦車から、まさかの全員降車。
こともあろうにブロリー相手にほぼ生身で挑むという、作中でも愚行中の愚行を犯す。
さらには、持ってきた重火器を一切しようせず、
「うしろうしろ!」
「うわぁ~~」
「囲まされてるんだよ!」
と緊張感の欠片もない応戦で、一方的にブロリーにやられていく。
さすがのブロリーも、このまま一般人相手に暴力をふるうのはヤバい(というかあまりにも面白くない)と感じたのか、一括して追い払ってこの戦闘はここで終了。
↑今ここ。
なお、ベジータ(バキでいうオリバ)は重力室で一人筋トレ中の為、現在まで一度も出て来ず。
↑出てきたが、冷や汗かいてビビるという引き立て役に。
という感じ。
ドラゴンボールに例えるとわかりやすいです。
フリーザにすら勝てない天津飯が大活躍し、悟空、悟飯は空気と化し、セルは使い捨て、神コロは謎の死亡、ベジータ未登場。
今更普通の警察とブロリーの勝負なんて誰が見たいんだ?
結論:バキ道はつまらん
以上。
2018/03/13 追記
その後の話。
ついにブロリー対悟空が始まった。
対戦前から、ブロリーを屠りさる、とおよそ悟空らしからぬ発言が目立つ中、天下一武道会場への入場シーンだけで2話も使うという愚行を犯す。
その後、悟空対ブロリーの瞬間移動対決が始まるが、ブロリー優勢。
この二人、一発殴ってはくっちゃべっているので、どうにも戦いのテンポが悪い。
いよいよクライマックスというところで、まさかの占いババ(バキでいう寒子)乱入。
ブロリーにディープキスをかますと、ブロリーはショックで昇天してしまい、決着。
なに、これ?
読者舐めるのも大概にせーよ。
バキ世界における強さランキングはこちら👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com