はじめの一歩の迷走ぶりを、発行部数から読み解く!
どんもっす。
はじめの一歩、迷走してますねー。
最新話を見ると、ボクシング編(←??)が終わって冒険編(←???)が始まりそうな、この先の展開を予想すると変な汗が出てきそうなくらい、嫌な予感しかしません。
私自身、滅茶苦茶好きな漫画で、近年の劣化具合が本当に悲しくなります。
30巻過ぎてからの内容は神としか言いようがなく、鷹村と一歩のアームレスリングなんて腹抱えてゲラゲラ笑った記憶があります。
単行本も100巻までは集めましたが、それ以降は購入してません。
それほど劣化がひどい…。
三大長期連載におけるグダグダ漫画は、「バキ」「はじめの一歩」「カイジ」で間違いないでしょう(他にもいっぱいあるけれど)。
恐らく最もスマートかつ綺麗なストーリー展開は、
沢村戦(デンプシーの弱点克服)⇒宮田戦(因縁対決)⇒リカルド戦(公式戦唯一の敗北である伊達越え)で70巻くらいで終了!でしょう。
ここで終われば、神漫画認定間違いなし。
あしたのジョー越えと言っても過言ではないです。
鷹村の6階級制覇なんて、スピンオフとかでやってりゃーいいんです。
…が!!
だらだらと引き延ばしてしまいました。
糞漫画認定されてしまいました。
で!!!
なぜこんなにも引き延ばしてしまったのか?
こんなにもグダグダになる前になぜ終われなかったのか?
森川ジョージと編集部の間で、長年にわたりどういうやりとりがなされたのか?
一旦はじめの一歩を終了して、新しいタイトルで出発ではだめなのか?
はじめの一歩を取り巻く色々な環境を、発行部数に着目して、恐らくはこういうことがあったんではないか、という私なりの推測を記載したいと思います。
そもそも長期連載は止め時が難しい
当たり前ですが、長期連載しているということはそれなりに面白い漫画であり、ファンなり、アンチなりが一定数以上存在し、商業的にも話題的にも、出版社からすれば美味しい!!ので、止めさせるという手はありません。
味のしないカルピスの如く、水で薄めて薄めて薄めまくって、内容が水になっても構いません。
そのせいで、単行本一冊当たりの売り上げが全盛期の半分になろうが、1/10になろうが、構いません。
たった10話で打ち切られるしょーもない漫画に比べれば、ある一定の売り上げが見込めるからです。
とりあえず人気タイトルなら、続けてさえいれば、購入してくれるアホな読者がある一定数以上いるから、半分詐欺みたいなものですが、だまして購入させればいいんです。
内容なんて、ほとんど水みたいなしょうもない内容だろうが、連載初期なら確実に打ち切られているであろう内容であろうが、どーでもいいんです。
ちょっと話がそれました。
本題に戻ります。
はじめの一歩の最新刊は119巻(2018/01/12現在)
で、単行本の総発行部数は9400万部
(発行部数については、↑のサイトを参照しました)
発行部数については、カウント方法が色々とあるのか何なのか、サイトによって異なりますが、上のサイトは普段目にする数字と近いのである程度信頼してよいかと。
ここで重要なのは、
はじめの一歩が9400万部という非常に中途半端な数であり、1億部に到達しそうでしてない
ということです。
歴代の発行部数1億部突破漫画は、全部でわずか12タイトル。
しかもそのうち6タイトルが週刊少年ジャンプで連載していた漫画です。
週刊少年サンデーも名探偵コナンとタッチで、2タイトル入っています。
が、週刊少年マガジンと週刊少年チャンピオンは入っていません。
ところが、秋田書店は「鉄腕アトム」というタイトルが達成しています。
そう、四大週刊少年誌を発行している四つの出版社の内、講談社だけ1億部突破している漫画がないんです(金田一少年関連を諸々合わせると到達しそうですが、どうにも卑怯な感じはします)。
はじめの一歩は、初版発行部数が100万部近く売れている巻もあるくらいの人気タイトル。
で、今から15年くらい前に、人気絶頂、沢村戦も終わり、そろそろ宮田とタイトル戦か?と読者が期待し始めたはじめの一歩60巻が出たあたり(巻数は適当です)で、こんな会話が編集部と何代目かのジョージの間でなされたのではないかと。
編集部「先生!! はじめの一歩、絶好調ですね!!」
〇代目ジョージ「ほう、そうかね」
編集部「このままいけば、1億部突破も夢じゃありませんよ!!」
〇代目ジョージ「(ピクッ)そ、そうかな?」
編集部「絶対いけますって! 1億部突破して、レジェンドになりましょうよ!!」(←当時1億部突破していたタイトルは10タイトル未満であったと推定されます)
〇代目ジョージ「わ、悪くないな」
編集部「でしょでしょ? このまま終わらせるのはもったいないので、宮田戦はもっと後にして、連載続けましょうよ」
〇代目ジョージ「うむっ!!」
金田一少年ももう終わり、他に一億部突破しそうなタイトルが見当たらず、ここは何としてでもはじめの一歩に1億部突破してもらわにゃ!と編集部は必死で説得します。
講談社はもちろん、週刊少年マガジンで到達することに意味があるんです。
はじめの一歩はそういう意味で、講談社にとって、週刊少年マガジンにとって相当に重要な立ち位置だったに違いありません。
で、7~8年後に90巻くらいが出た時のやりとり
編集部「はじめの一歩、8000万部突破しました! 順調ですよ、先生!!」
〇代目ジョージ「ところで、電子書籍化して売らなくていいのかな? 電子書籍で売り上げが伸びる可能性もあると思うんだけど…」
編集部「いえいえ、あんなのは子供だましです。売れても大した売り上げにはなりません。本当のファンはきちんと単行本を購入してくれますから、ご心配なく!」
〇代目ジョージ「あと、あんまりネタもないし…もうそろそろ終わらせたいんだけど… マンネリ気味だし… なんか売り上げも落ちているみたいだし…」
編集部「何言ってるんですか! ファンは続行を期待しているんですよ。宮田戦までまだまだ書くことはいっぱいあるでしょう。」
〇代目ジョージ「うむっ!!!」
当然電子書籍で出すという話もでてきますが、他の1億部突破タイトルは全て単行本での話。
はじめの一歩だけ電子書籍をカウントするわけにはいきません。
ってか、電子書籍化したら、明らかに単行本の売り上げが落ちるので、死んでも電子書籍化するわけにはいきません。
ので、この当時は編集部側から電子書籍化するのを拒んでいたのではないかと。
で、最近の話。
110巻以降、単行本の売り上げはどんどんと落ちていって、今現在1巻あたり10万部らしいです…。
編集部I「これやばいんちゃう?」
編集部F「今が9400万部やから…ファッ!? 1億部突破するまでにあと60巻必要やんけ!」
編集部I「ファー~~~www!! こち亀に匹敵するやんけ。絶対無理やん。どないしまひょ」
編集部F「せやなぁ… 正直もうあまり美味しいコンテンツでもないし、休載多いし、ジョージは年やし… 新しい漫画家発掘した方が得やん」
編集部I「せやせや。もう終わりにした方がええで。むしろ、終わらせたら話題性が出て、120巻合わせて600万部くらい新たに売れるかもわからんし。」
編集部F「ついでに、電子書籍化しようや。そうしたら今の若年層にも売れて、ちっとは売り上げ貢献するやろ。間違いなく単行本の売り上げ落ちるけど、1億部突破する可能性はほとんどなくなったわけやし。損して得取れ、や」
編集部I「よしゃ。ほなら善は急げや。早速ジョージに通達しようや。」
〇代目ジョージ「ざけんな。10年前にオレがあれだけ言ったのに今さらfじょあっじょあがmだjfぁじゃ!!! やり返す! 覚えとけ!!」
編集部I「思ってたよりジョージ頑固やなぁ」
編集部F「長年否定してきた意見を、ここにきて手のひらクルーやからな。しゃあない」
編集部I「電子書籍化も絶対に許さん!言うてるで?」
編集部F「それについては、ゆっくりと軟化していくしかないやろなぁ。ていうか、まだ1億部っていう夢を捨てきれんのかなぁ。なんや、ワイらのせいとは言うても、可哀想になってきたわ」
編集部I「!? ピーンときたで。 ボクシング編はこれにて終了や。新しい章を始めればいいんや! 冒険ものでもデスゲームでもラブコメでも何でもええで」
編集部F「せやったら、はじめの一歩連載終了して、他の漫画家に書かせればええんちゃうん? ジョージにわざわざ書かせる必要ないやろ」
編集部I「はじめの一歩はそのまま続行や。9400万部売れとるのに、リセットする手はないわ。新章が人気でて、新たな読者獲得でけたら、1億部いく可能性もあるやろ」
編集部F「おお! ええな!」
編集部I「せやろ? コケても痛くも痒くもないし。むしろコケたらジョージに引導渡せるし。一石二鳥や」
数日後…
編集部F「本格的に危険やなぁ」
編集部I「セコンド編真面目なんか、適当なんか全然わからんな」
編集部F「一つだけはっきりしとるのは、1mmたりとも面白くないっちゅーことやな」
編集部I「せやなぁ。ジョージは自分がおもろいもん書いとると思うとるんやろか。一歩のイスだし失敗なんて、散々ネットで心配されとった糞展開まんまやんけ」
編集部F「ジョージに気づかせるために、単行本の帯工夫してみたやで」
120巻帯:日本中がひっくり返ったあの夜がここに……!!!
121巻帯:この青天の霹靂…どう受け止めろと!?
編集部I「これでジョージ気づくかなぁ。今の展開誰も得せんこと」
編集部F「焼け石に水かも知れんけどな。やらんよりはマシやろ」
…そして、今に至る。
編集部I「本格的にヤバいわ。速水完全にイカレとるやん」
編集部F「リングに上がる前と終わった後で別人やな。ていうか、このエピソードいる? なんもおもろないし、なんも心に響かんやん」
編集部I「今後ずっと脇役でええんか!言うてるけど、仮にも日本チャンピオンになって、世界に挑戦した人間に言うセリフやないで」
編集部F「せやなぁ。他のキャラもしきりに一歩を復帰させようとしとるけど、世界相手に2連敗した人間に何期待してんねん、ちゅー話や」
編集部I「全くや。復帰する理由0やん」
編集部F「それよりなにより、先週と今週で…」
編集部I「せやせや。先週木村判定勝ちやったやろ。今週KO勝ちになっとるやんけ」
編集部F「いよいよもって、ジョージ末期症状やなぁ」
というようなことがあったのではないかと、推測。
あ、ネタですよ、ネタ。
良い子のみんなは真に受けないように。
※文中に出てくる、名前やイニシャルには何の意図もありませんし、実在する人物とは何ら関係がありません。