シャア専用ねこのブログ

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GPSを筆頭に、何が重要か子供たちに教えるべき

どんもっす。

 

皆さん、GPSという言葉をご存知でしょうか。

G=グローバル 

P=ポジショニング

S=システム

の略で、全地球測位システムのことですね。

地球上の現在位置を、人工衛星からの電波で測り知る装置です。

 

要は、GPS機能を持ったハードを持っていれば、地球上のどこにいるのか、瞬時に割り出されるということです。

最近はスマートフォンなどにも当たり前のように実装されていて、ものすごく身近になってきました。

 

私が、GPSという言葉を聞いたのは、今から20年くらい前(記憶があやふやですが…)だったと思います。

社会科の地理の授業で、GPSというものが開発されて云々~というのが初めてでした。

当時は、なんでこんな言葉を覚えるんだろう?と疑問に思っていました。

だってそうでしょ?

GPSっていうシステム自体は便利なものだとはわかっていましたが、それにしても授業で習うようなことか?と。

他にもいっぱい習うべきことがある中で、なぜこんな雑学みたいなことを習う必要があるのか?と。

当時の私は、その凄さの全容を知ることが全く持ってできませんでした。

 

時がたち、GPSの精度が年々向上し、誤差±数mmで場所を特定できるようになり、カーナビなどの精度も上がり、世の中便利になったのね~くらいに軽く考えていた時に、私に衝撃が走ります。

 

ドローンの登場です。

なぜ、ここまでドローンが騒がれているのか、なぜここまで画期的な開発になったのか、皆さんご存知でしょうか?

そう、GPSの精度が爆発的に上がったからですよね。

 

ラジコンのヘリコプターやドローン自体は20年以上前からあったので、ドローンが話題になった当初、私は何が凄いのかわかりませんでした(スネ夫が大昔から飛ばしてましたもんね)。

普通に、プロペラ四つつけて、安定性を増して、ソフト搭載しただけじゃん、って思ってたんですよ。

 

ところが、ドローンの安定性飛行にはGPS機能が必要不可欠って聞いて、大きな衝撃を受けました。

最近のドローンは風などに煽られた場合、今現在の位置に留まろう、あるいは元の位置に戻ろうとソフトウェアで指示することができるんです。

これが超安定飛行につながっています。

当然元の位置に戻るには、人間が目視で操作していた場合、何となく元の位置まで操作して戻してやればいいのですが、自動運転ではそうはいきません。

元の位置の地球上での座標が必要になりますが、この座標をGPSがもたらしてくれるんです。

ソフトウェアで、指定した座標に戻るように指示するのは難しいことではありません。

元の座標を見つけるのが非常に困難であり、これにGPSが必要不可欠なんです。

なので、もしもGPSというシステムが開発されなければ、ドローンがここまで話題になることはありませんでした。

人力で頑張って飛ばして、人が操作する技術に左右される(要はラジコン技術が上手い人のみ扱える)、非常に使いづらい技術になっていたでしょう。

 

私は、このドローンの仕組みを知った時に、ものすごく驚いた記憶があります。

地球上での座標というものがこんなにも大事なのかと。

ああ、だから今から20年前に、GPSという言葉を習う必要があったのね、と。

 

当時、最先端の科学技術を開発していた科学者や有識者たちからすれば、GPSの開発は喫緊の課題だったのでしょう。

そして、そこに大きな夢と希望を見ていたに違いありません。

これによって、多くの仕事から人間が解放されるであろうと。

 

で、私がこのGPSという技術に関して思うことは、そんなに重要な技術なんだったら、誰かもっと早く教えてくれよ、と。

GPSという言葉が出てきたとき、その技術の重要性を説いてくれる大人は私の周りには一人もいませんでした。

地球上での座標を測定できることが、こんなにも重要な技術であるとは夢にも思いませんでした。

とりあえず言葉だけ記憶したあの学生時代…。

何の意味もねぇ…。

 

今の子どもたちって、スマートフォンを当たり前のように所持しており、当然GPS機能についても多少なりとも知っているはずです(GPSという言葉自体は知らないにせよ)。

GPSに限らず、スマートフォン内部からアクセスできるインターネットの世界がどれほど素晴らしいものなのか、理解できている子たちは本当に一握りでしょう。

多くの子どもたちにとって、インターネットやそれに付随する技術は、非常に身近な存在であり、彼らにインパクトを与えることはほとんどないからです。

我々大人は、新しい技術が出てきたときに、少なくともそれが世界に及ぼす影響と今後の展望について、子どもたちに教えるべきであると思います。

そうすることによって、初めて子供たちが科学技術や自分たちの将来について真剣に考えるようになるからです。

 

特に、これからの世の中は人工知能の開発により、既存の多くの職業がなくなり、新たな職業が産まれてくると予想されます。

今、子どもたちが目指そうと思っている職業は、10年後にはなくなっていてもおかしくないんです。

子どもたちに情報を与えてあげるのは、我々大人の責務です。

 

もしも、今から20年前の私に出会うチャンスがあるなら、GPS機能により、世の中がどう変わり、どう発展していくのかを伝えます。