シャア専用ねこのブログ

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山中選手の敗北について、ボクシングの計量がそもそもフェアじゃない からの比嘉選手減量失敗

どんもっす。

 

3月1日に行われたプロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦、残念ながら山中選手は敗れましたね…。

このタイトルマッチ、前日計量で対戦相手のネリ選手が大幅に体重超過していたことで問題になっています。

  

 1.3キロの体重超過で失格となり、この日、正午に行われた当日計量は57.5キロ。前日に設けられた58.0キロのリミットは守ったが、その後、胃袋を満たし試合時には、60.1キロまで増量していた。軽量級の増量は、通常リミットのプラス4.5キロとされている。だが、ネリは53.5キロのリミットからプラス6.5キロ。ちなみに60.1キロは、4階級も上だ。 

 

全然ルール守ってないということで、とりあえず王座をはく奪されてからの対戦。

山中選手が負けてしまったので、王座が空白になってしまいました。

で、計量も守らず、ファイトマネーを全額受け取った元王者であるネリ選手に避難が集中しているわけですが…

 

これ、ネリ選手が滅茶苦茶悪いってわけでもないように思えるんですよね。

てか、ネリ選手は王座はく奪というペナルティをしっかりと受けているわけで。

王者なのに計量オーバーなんてどうなの?っていう意見があるかと思いますが、貧困国であるメキシコで生まれ育ったのなら、ファイトマネーもらうためなら何でもやるぜ!っていう選手がいても全然おかしくありません。

 

この試合、山中選手が勝利していたら何の問題もなかったはずなんですよ、当然。

もちろん、計量守らんネリ選手との体重差を跳ね返した!っていう相当な美談で終わったはずです。

でも、負けてしまった。

だからネリ選手に批判が集中している…。

おかしくありませんか?

 

負けて批判するんだったら、最初からやらせるなよ、と。

山中選手自身に拒否権があったのかどうかはさだかではないので、山中選手個人に言っているわけではないです、念のため。

 

そもそも、ネリ選手は最初こそ1.3kg超過しており、違反ということでベルトをはく奪されていますが、58.0kgのリミットは守っています。

で、当日体重増えてきたのは、ルールの中で最善を尽くしているというだけの話。

前日計量から当日までに体重を増やして有利にするなんて、ボクシングでは昔から行われていました。

だから、対戦そのものは成立したわけです。

 

ちなみに、当日の体重は

ネリ選手:60.1kg

山中選手:59.2kg

ということで、2人とも58.0kgのリミットは守っていません。

つまり、ネリ選手も山中選手も前日計量ということを利用して、当日までにやることやってるわけです。

 

ネリ選手が最後の最後まで体重リミットオーバー(例えば65kgとか)だったら、今回の対戦は完全に流れていたでしょう。

でも、ルールに従ってペナルティを受けつつ、最終的には計量リミットOKだったので、試合が実現した。

ネリ選手、全然悪くないですよね?

むしろ、私がネリ陣営だったら、してやったりとほくそ笑んでいるところです。

 

この試合、

「これだけの体重差があったら100%山中選手が負ける!」

ということが分かっていたら、絶対に実現しなかったと思うんです。

でも、

「まあ、体重差はあるけど、何とか跳ね返してくれるに違いない」

とかなんとか関係者も適当なこと考えてたんで、実現してしまった。

それで山中選手が負けてしまったので、実現させてしまった後ろめたさがあって、ネリ選手を批判しているように思えます。

 

それっておかしいでしょ?

 

試合を中止にできなかった理由はわかるんですよ。

興行上の問題や、山中選手の年齢的な限界であったり、空白になってしまった王座…

中止にできない理由なんていくらでもあったと思います。

だから、続行した。

で、ネリ選手が勝ってしまったので、ネリ選手を批判する。

 

絶対におかしいでしょ。

 

批判するなら、中止にしなかった関係者と、フェアな対戦を実現できないボクシングのルールに対して、でしょ。

 

そもそも、試合を続行させてしまった方々は、フェアな対戦よりも興行としての収入などの方が重要だったんでしょう。

もしくは、体重差を舐めていたか。

自分たちで実現させておいて、いざ負けたら対戦相手を批判する…、どう考えてもおかしいでしょう。

 

仮に、WBCのルール上で、最初の1.3kgオーバーの段階でネリ選手を失格、対戦無効にできないのであれば、それはWBCのルールがおかしいので、そちらを批判すべきです。

 

ネリ選手を批判するなら、最初の1.3kgオーバーの時点で完全に試合を中断して、王座はく奪、興行収入をネリ選手に負わせる、くらいのペナルティを課すべきでした。

でも、対戦実現させちゃった。

別にネリ選手悪くないでしょう。

何度も言いますが、最終的なリミットは守ってたわけなので。

 

批判されるべきは、ボクシングの計量のルール、やり方であり、フェアな対戦を望むのであれば、そちらを見直すべきだと思います。

とりあえず、マスコミが体制そのものに文句が言えない為、ネリ選手を悪者にして、批判させる方向を意図的に変えている、そんな印象を受けた試合でした。

ま、マスコミの印象操作でしょうな。 

 

 

2018/04/17 追記

WBC世界フライ級チャンピオン比嘉大吾選手、減量に失敗

 

比嘉大吾選手、やっちゃいましたねー。

まあ、ボクサーの減量失敗は、自業自得だと思っているので特に思うことはありません。

 

私が「おいおい、おかしいだろ」って心の底から思うのは、ネットの記事や、周囲の人の反応。

 

ね?

上記本文で触れてる通り、ネリ選手、悪くなかったでしょ?

 

何が言いたいかと言いますと、今回の比嘉選手の件において、比嘉選手をボロカスに非難する声ばかりではないんですよ。

ネットの反応見ても

「またリングに戻ってきてくれると信じてる」

だの

「これは比嘉に与えられた試練。一回り大きくなってくれるはず」

などといった、むしろ比嘉選手を擁護しているとさえとれるような頓珍漢な反応が多いです。

 

ちなみに、ネリ選手のときは擁護する声など一切なく、批判する声しかありませんでした。

「もう二度と日本に来てほしくない」

「恥を知れ」

といったような反応ばかり。

 

これはおかしいでしょ。

 

要するに、ネリ選手の場合は、国外選手だからあれだけ批判されたってだけで、別にやったこと自体に対して大きな批判をされたわけではありません。

同じこと、比嘉選手もやったのにね。

よく、中国などに対して日本は、反日感情があって云云かんぬん言いますが、日本もやってることは変わらないということですよ。

 

で、極めつけはこの記事☟

比嘉大吾、帰ってこい。減量失敗の大罪を抱え、ふたたび立ち上がれ|格闘技|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 

いや、帰ってこい、じゃねーよ。

 

記事中には

JBC日本ボクシングコミッション)は、体重超過により王座を剥奪されたネリを日本での無期限活動停止処分にしている。比嘉には1年間の国内試合出場禁止の厳罰が科せられる可能性が極めて高い。 ネリを罵倒しておきながら、適正階級で比嘉が再起してくれる日が1日でも早く訪れることを願うのは、ダブルスタンダードだと言われるだろう。それでもかまわない。

 

いや、構うわ。

というか、ネリ選手が無期限活動停止処分で、なんで比嘉選手は一年間の国内試合出場禁止なんでしょうね?

同じ罰を与えられることを望みましょうよ。

 

可能性が極めて高い!じゃねーよ。

高いも何も、むしろ甘いでしょ、1年だったら。

まあ、無期限にしたところで、1年やそこらで復帰できるんだろうから、あまり変わりませんが。

その場合、ネリ選手の停止処分もといてやってくださいよ。

 

それでもかまわない(キリッ)!じゃねーよ。

かまいますよ。

こういうのを厚顔無恥というんでしょうね。

どの面下げてこの記事書いているのか、見てみたいです。

 

勘違いしないでいただきたいのは、私は比嘉選手を非難しろと言ってるわけでも、復帰を妨げているわけでもありません。

ネリ選手と比嘉選手で周りの反応や対応があまりにも違いすぎているので、文句を言っているだけです(対応についてはまだこれからなので、可能性の範囲ですが)。

 

上記で述べているように、そもそもネリ選手を批判するのはおかしいと私は述べてますから。

ネリ選手を罵倒して批判した方々は、同じように比嘉選手も罵倒して批判していただきたい。

 

 

ボクシングの減量は成功させて当たり前

で、ネットの記事を見ると、

「以前から比嘉の減量苦はささやかれていた…」

といった、日本人の好きそうな如何にもな書き方して、同情を集めようとしてますが、減量で苦しむのは当然です。

減量が苦しくない人なんて、この世にいません。

 

そして、もう一つ大きな勘違いが。

ボクシングって、別に減量する必要ないですからね?

自分のベストなウェイトで勝負することは、全然できますからね?

 

ボクシングは、体重制限はありますが、身長制限はありません。

つまり、体重さえ階級通りにあれば、どの階級に挑んでも構わないんです。

 

ではなぜ、皆わざわざ減量に苦しんで、階級下げて戦うのか?

答えは、そっちのほうが有利だから、です。

 

計量は大体が試合前日に行われます。

で、ゴングが鳴るまでに時間があるから、その間にウェイトを戻すことができるんです。

そうすると、ある程度体重をベストウェイトに近づけることができ、下の階級に大きな体格で挑むことができるようになるわけです。

当然、パンチ力が相対的に増えます。

で、有利になるわけです。

 

そのことを知っているから、ボクサーは必死に減量するわけです。

つまり勝つための作戦なわけで、それを苦しんでいるとか、いかにもお涙頂戴な記載をするのはいかがなものかと。

 

野球選手が筋トレに苦しんで…

とか、

ラソン選手が長距離の練習に苦しんで…

とか書いてあっても、それが仕事なんやから苦しいの当たり前やん!って感じでしょ?

同じことです。

 

苦しいなら、階級上げればいいだけです。

ウェイト守れないなら、階級変えればいいだけの話。

ベストのウェイトで勝てないのであれば、それだけの選手だったというだけの話。

 

ただ、それだけ。

 

ちなみに、山中選手の言動☟

 ネリの減量失敗時に「ふざけるな!」と叫んだ山中慎介は、比嘉にこうメッセージを送る。
「体重に関しては言い訳できない。ただ、体調が万全ではないのは明白だった。そのなかでよくやった。次、がんばれ」

 

いや、皆さん本当に自分の言動は一致させたほうが良いですよ。

恥を知りましょう、恥を。

 

あ、最後に☟

比嘉がKOで勝てば16連続KOの日本新記録は認められる

この業界はアホしかおらんのか。