タンザニア旅行記② ~発展途上国を発展させるには~
どんもっす。
前回のエントリでは、発展途上国(タンザニア)が発展しない最大の理由について、考えたことを記載しました。
今回はその続きです。
前回のエントリと分けたのは、今回は愚痴が混じっているような気がしたので、あえて分けました。
私が、タンザニアが発展しないと考える理由は以下の点です。
①車社会であり、動線が悪い(←前回のエントリで記載)
②オペレーションが悪すぎる
③人力による農業の限界
①については、前回記載したので今回は②、③について記載します。
また、発展するにはどうすれば良いのかを最後に記載します。
②オペレーションが悪すぎる点について
多くの国にとって、海外からの観光客の消費は、外貨を得るための非常に有効な手段です。
日本でもインバウンドという言葉が流行ったように、自国で消費していただくのは、大きな経済活動に繋がります。
そのためにも、多くの観光客に来ていただくだけでなく、多くの消費を行ってもらわないといけません。
残念ながらタンザニア(発展途上国)では、その土台ができておらず、消費したいという気持ちが全然湧き上がってきません。
オペレーションが適当過ぎるからです。
私はエチオピア航空を利用してタンザニアへと行きましたが、CAのサービスが悪すぎて、驚きました。
ある程度は予想していたのですが、海外客と最初に接触するCAがあのレベルでは、国内のサービスもたかが知れるというものです。
機内サービスで、機内食や飲料水を配布するサービスがありますが、もうぐだぐだです。
カートをあちこちにぶつけながら、飲料水や機内食をこぼしながら配布を進めていく現地CA。
私もズボンに飲料水かけられました。
機内食も複数種類があるにもかかわらず、要望を聞かれた(ビーフ or チキン? ってやつですね)のは最初だけで、後はなぜかCAが選んだものが出てきました。
一番驚いたのは、CAがこぼしたりぶちまけた食材やカップを、全く拾わずにいたこと。
お客さんがこぼした、ではなく、そのCAがこぼしたものを、ですよ?
普通に考えて、拾って清掃するでしょう。
この人たちは、重大な何かが欠落しているとしか思えないようなサービスでした。
↑CAが落としたカップ二つ。
私の横の通路(←!)には、キュウリのようなものがずっと拾われずにありました。
これは、本当に一部です。
着陸後の機内は、滅茶苦茶汚かったです。
ゴミだらけ。
街一番のホテルも中々でした。
シャワーの圧が弱すぎる部屋がいくつもあり、逆に圧が普通の部屋では排水が全く追い付かない状況です。
食事も、19:00開始で予約していたのに、出てきたのは21:00。
宿泊客、我々(数名)しかいないのに、ですよ?
行列ができているわけでもないのに、2時間待たされたのはさすがに初めてです。
ちなみに、食事は10分くらいでできそうな代物。
舐めてんのか。
白ワイン頼んだら赤ワイン出てくるし。
前払いしているのに料金請求してくるし。
彼らには、業務上の報連相という意識が0なのでしょうか。
街に存在する市場もいただけません。
ぼったくる気が満々だからです。
「All 1 dollar」
「じゃあ、これください」
「10 dollars」
ギャグか。
あるいは、勝手にこっちの手や頭に物をのっけてきて、色々訳の分からん説明した挙句、
「5 dollars」
買うか、ぼけぇ!
こっちはね。
買おうという気があるんですよ。
珍しいものだったら、それだけで面白いし、多少値が張っても、まあいいかなと。
でもね。
こんなあからさまに嘘をつかれたり、強引な商法だと、さすがに買う気がなくなるというもんですよ。
いやいや、待て待て、と。
この辺のオペレーション、国をあげて磨く必要があると感じてます。
もう、こんな詐欺まがいの商法で買う人はいないでしょう。
それよりも、ちゃんと誠実な態度で誠実な方法で売ってくれれば、こっちも買おうというもんです。
未だにこんな商売方法が横行しているのには辟易します。
こっちは、ゆっくり物を見て、納得して買いたいんですよ。
そんな押し売りみたいな方法では観光客は買いません。
事実、我々は誰一人買いませんでした。
皆、買おうという意思で市場に行ったんですけどね…。
国全体のオペレーションがこれでは、消費したり優雅に観光したり…という気持ちが沸き起こってきません。
非常に残念です。
③人力による農業の限界について
タンザニアに限らず、途上国にとって農業は死活問題です。
が、あまりにも広い土地を人力で耕しています。
あれだけ広くて平坦であれば、まず間違いなく耕運機などの機械化が必要であると思われるのですが、全く見かけませんでした。
車よりも耕運機の導入が先じゃね?って感じです。
土地も荒れ果てたような土地が多く、人力で耕しても、うーん、って感じです。
外貨収入の多くを農業に頼っているのに、その農業が非常に非効率でお話になっておりません。
というわけで、タンザニアが発展しない理由について考えてみました。
はっきり言えば、青年海外協力隊なんて、ほとんど無力です。
井戸掘ったって、何の解決にもなりません。
現地の人たちにとっては多少なりとも意味があるのかもしれませんが、全体の繁栄からすると、焼け石に水です。
では、どうすれば発展するのか?
これはもう、先進国の街を再現するしか方法はありません。
まず、先進国の人々を送り込んで機能的な都市を作ります。
場所は空港から鉄道を引いて、一発で行ける場所です。
都市には、市民活動に必要な建物を機能的に配置します。
病院、役所、学校、コンビニ、飲食店、ホテル、等々。
それらに加えて、一般住宅やマンション、アパートを取りそろえます。
あわせて上下水道の整備、ネット環境の整備、電力などの安定供給を行えるようにします。
街から一歩も出ないで、用が済むようにします。
これを急ピッチで、先進国民で進めていきます。
この仕事を、青年海外協力隊が担っても良いでしょう。
徐々に、働く人間を現地の人間と入れ替えていきます。
現地の方を雇う場合、家族そろってこの街に移り住んでもらいます。
なので、子育て世帯、若者が優先的になります。
現地の人には、十分な年収を約束します。
街の主な収入源は、観光客です。
この街から、タンザニアのどの観光地へもアクセスしやすいように整備、手配します。
また、街内で経済が回るように、街内にタンザニアの若者や子育て世代が消費できる魅力的な娯楽や飲食店を配置します。
必要であれば、街内で消費する飲食や物品を作る工場を建てることもあるでしょう。
新たな雇用の創出につながります。
街づくりを担う先進国民と徐々に入れ替えていくタイミングで、先進国のオペレーションを学んでいただきます。
一流のもてなしが浸透したタイミングで、先進国民は完全に撤退、後は現地の方々にお任せします。
タンザニアで、もしくはアフリカで最も治安が良く、一流のホテルに宿泊することができ、現地の観光地へとアクセスが容易となれば、多くの観光客が訪れることになるでしょう。
ホテルや飲食店の値段は、それ相応の値段にします。
とにかく移動に掛かる費用と時間を徹底的に排除します。
農業に従事している方の多くを、サービス産業へと移行させます。
農業を捨てるわけではありません。
農業は、機械化・大規模化を図り、少人数で今まで以上の生産量をカバーできるようにします。
先進国から強引に開発の手が入らない限り、途上国の発展は望めないでしょう。
何時まで経っても先進国からの搾取という構図が変化しないからです。
ちらっと見たら、ラインのようなアプリも使っていました。
が、スマホは消費端末であり、生産端末ではありません。
そのスマホを使うのを見ると、通信料やスマホの機種代などが搾取されていくのだろうなぁと悲しくなりました(通信料は国かもしれませんが)。
タンザニアで知り合ったガイドの人が、パソコンの値段を聞いてきました。
子供たちにパソコンをプレゼントしたいから、ということです。
一部の意識の高いタンザニアの方々は、あの現状を変えたいと心の底から願っているんです。
今、高速道路を作る目的で、大きなチャイナマネーがアフリカへ流れ込んでいますが、私は良いことではないかと思います。
チャイナマネーの功罪はさておき、強引に外力が加わることによって、良くも悪くも発展せざるをえないからです。
以上、タンザニアに行って感じたことでした。