これから登山を始める超初心者の方々へ
どんもっす。
最近、登山教室の講師を始めました。
その登山教室の謳い文句が
超初心者向け登山教室開催!!
ですので超初心者向けに色々と講座を行う予定です。
折角なので、ブログの方でも内容をかいつまんで紹介しようかなと。
これから登山を始めようと思っていらっしゃる方々へ少しでもお役に立てれば幸いです。
※ちなみに、私は日本山岳ガイド協会公認のガイドです。
超初心者向け!ですので、登山とは何ぞや?というところから説明させていただきます。
登山とは何ぞや?
山登りと一口に言っても、色々あります。
登山にハイキングにトレッキング…それぞれの違いは以下になります。
・登山…山に登ること。主に頂上を目指すこと。
・ハイキング…自然を楽しむために、野山を歩くこと。
・トレッキング…山歩き。風景などを楽しむこと。
とそれぞれなっておりますが、明確には大きな違いはありません。
最大の共通点は、非日常であることです。
そのことを念頭に入れて、皆さん行動しましょう。
100mだろうが200mだろうが、山は山です。
平地であれば10分以内に救急車がやってきますが、山ではそうもいきません。
そもそも自分一人しかおらず、誰も登らないような山だったら、気を失ってそのまま…なんてこともありえます。
しっかりと備えて登山に向かいましょう。
登山と他のスポーツの違い
これはもちろん、ルールの有無です。
登山には勝敗がなく、対戦相手といった概念もないため、ルールがありません。
なので、周りの人や自然に迷惑をかけず、マナーを守ってれば何やっても構いません。
ハイヒールで登ろうが、スーツで登ろうが、食料を一切持って行かなかろうが、自分が登っている山がどんな山か知らずに登ろうが…
登山はどこまで行っても自己責任の世界です。
そのことをしっかり認識して、登山をしましょう。
ストックいりますか?
この山きついですか?
雨具はいりますか?
私でも登れますか?
といったような質問に対しては、
知りません
としか答えようがないです。
ストックや雨具を持って行っても使わずに済むときもあるでしょうし、たまたま調子が良くて、きつさを感じないこともあるでしょう。
でも、それは偶然に過ぎないんです。
次の登山ではどうなるかわかりません。
皆さん、それを忘れないでください。
登山に最も必要な要素
と聞いて、皆さん何を思い浮かべるでしょうか?
私は以下の5つを挙げています。
体力(筋力含む)、経験、技術、知識、道具
これを皆さん、重要な順に並べることができますか?
人によって重要なものが変わってくるかと思いますが、私が考える重要な順は
体力>道具>知識>技術=経験
です。
体力が一番重要であると私は考えています(もちろん、どれも重要ですよ、念のため)。
多少、経験や知識がなかったとしても、極論一日100km動ける体力があれば、何とかなります。
反対に、一日5kmも歩けないような体力ではお話になりません。
また、体力は日常生活でつけることが可能であり、必ずしも山に登る必要はありませんし、高いお金がかかることはありません(技術、経験を身につけるには山に登る必要があるし、道具をそろえるには金がかかる)。
言い換えると登山は日常生活の努力が如実に出るとも言えます。
なので、これから登山を始めようと思っていらっしゃる方々は、日常生活で体力をつけることから始めてください。
余談ですが、最近300m程度の山に十数人お連れしたのですが、一人足を攣って、一人下りで膝を痛めました。
その山は、ほとんど車道を登っていく山で、登山道も険しい場所は一つもありません。
人によっては山にあらず!とさえ言ってしまうような山です…。
上記のお二人は、普段から運動をせず300m位の山なら…と軽い気持ちだったみたいですが、この状況です。
昔取った杵柄は通用しません。
人間は20歳を越えたら、何もしなかったら衰える一方なので、皆さん日ごろから運動して体力をつけてください。
ぜぇはぁぜぇはぁ言いながら登っても、面白くありませんしね…。
景色や植生を楽しんだりする余裕があればあるほど登山は楽しくなります。
登山のマナーについて
・ゴミは持ち帰りましょう
・すれ違いざまに挨拶しましょう
・基本的には、登りが優先です
・登山道(木道)からは、はみ出ないように
・声かけ情報(石が浮いている、落石がある、滑りやすい、などなど)しっかり伝えあいましょう
・(狭い道や休憩場所などは)譲り合いの精神で
こうして書くとほとんど当たり前のことしか書いていません。
が、ゴミのポイ捨てがやはり目立ちます。
皆が快く登れるように、持ってきたゴミは持ち帰りましょう。
もう一つ、登り優先について。
これは、下っている人の方が視野が広いので、相手を見つけやすいからです。
登ってくる人たちが見えたら、ちょっと立ち止まって、道を譲ってあげましょう、ということですね。
また、位置関係を想像していただいたら分かるのですが、下りを優先した場合、下っている人たち(位置的に標高が高い)が失敗(例えば落石をおこす)した場合、下で待っている登ろうとしている人たちに被害が及ぶ可能性があります。
登りの人が失敗しても、上で待っている人たちに被害が及ぶことはありません。
こういう観点からも、登りを優先したほうが良いのです。
また、人数は少ない方が優先です。
特に、相手が一人二人の場合は、道を譲ってあげてください。
但し、これらはあくまで優先の話。
状況により、登りを優先したりすることもあるかと思いますので、臨機応変にいきましょう。
長くなってきたので、今日はこの辺で。
皆さん、マナーを守って快適な登山を楽しんでください!!
装備についてはこちら参照👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com
登山の魅力や良い出会い方についてはこちら👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com