登山超初心者~初級者にお勧めの登山スタイル
どんもっす。
前回の登山記事に引き続き、超初心者向けに登山とは何ぞや?ということに関して、記載していきます。
登山者のレベルについて
この記事は超初心者向けに記載しておりますが、そもそも初心者、中級者、上級者の違いと何でしょう?
登山には級や段がないし、それをそもそも付与する団体もないので、中々判断が難しいところですが、概ね以下のような目安で考えると良いかと思います。
・初心者 ⇒ 無雪期の生涯登山日数が300日以下
・初級者 ⇒ 無雪期に森林限界を超える山への生涯登山日数が50日以下
・中級者 ⇒ テント泊で一泊以上の生涯登山日数が50日以下
・上級者 ⇒ 積雪期を含め、あらゆる状況で登山を行ったことがある
結構ハードルが高いですね。
特に、初心者から初級者へのレベルアップがかなりハードルが高いです。
年に50日以上登山を行っても、初心者から初級者へのジョブチェンジは、6年後…。
初心者脱出に6年かかるスポーツって中々ないですね。
それだけ、登山は難しいということです。
なお、登山する場合も、同じ山、同じルートで何回も登っていても、あまり良い経験値が溜まりませんので、可能な限り違う山、違うルート、違う季節に登りましょう。
登山は、山毎に、また登る日ごとに全然違うアプローチが必要になってくるので、色んな経験をする必要があります。
生涯登山日数が300日を超えてくると、大体の日帰り登山の経験は積むことができたと考えてよいでしょう。
また、中級者を脱出するには、テントで一泊以上の山行を何度も行う必要があります。
日帰り登山と、テントで宿泊する登山では、荷物の量が劇的に変わります。
宿泊する登山では、長期間山の中に滞在するため、天気も崩れやすいし、エスケープルートといった概念も必要になってきます。
ぜひ色んな山行で、良い経験値を貯めましょう。
登山の形態について
登山の形態には大きく分けて4つあります。
・往復型…
下りと登りで全く同じ登山道を通ってくるスタイルです。
同じ道を帰ってくるので、下りは安心感がありますし、計画を立てやすいです。
一方で、変化が少ない…という欠点もあります。
・周回型…
スタートとゴールが同じですが、登りと帰りで別のルートを使うスタイルです。
できる山が限られる(とはいえ、大量にありますが…)のですが、行きと帰りで景色が変わるので、楽しい登山が可能です。
アクセスも容易なのが特徴です。
・縦走型…
複数のピークを踏破する、最も人気のあるスタイルです。
ピークハントに向いています。
一方で、多くの体力や技術を必要とし、滞在時間が増えるので事故なども起きやすくなります。
・定着型…
ベースキャンプを決めて、そこを中心に複数の山に登るスタイルです。
宿泊を伴いますが、荷物をベースキャンプにおいておけるので、登山自体は非常に快適です。
できる山が限られます(それでも大量にある)が、快適な登山をめざうならこれ。
重い荷物背負って登る必要はどこにもありません。
標高差計という概念
初心者の方は、とにかく登る山の標高を気にしがちですが、標高差計をもっと気にすべきです。
確かに、山の標高が高くなればなるほど危険度は相対的に増していき、気温は絶対的に下がります。
これは紛うことなき事実です。
が、低い山だから安全、高い山だから危険と二極分化するのはいただけません。
低い山でも危険な山やルートは多く存在しますし、3000m級の山でも天気とアプローチが良ければさらっと登れる山も存在します。
それよりもむしろ、標高差計に注目してください。
標高差とは、登山口から頂上までの標高の差です。
登山口が300mで頂上が1000mであれば、その差は700m。
登山口が2500mで、頂上が2800mであれば、その差は300m。
どちらがきついかは、言うまでもありません。
また、標高差計とは、その上り下りの差の合計です。
山は、ひたすら登って頂上にたどり着き、帰りはひたすら下る…という方がルート的には珍しいです。
それよりも、上りと下りを繰り返して頂上につき、上りと下りを繰り返して登山口に戻ってくる…というルートが圧倒的に多いです。
標高差計はこの合計です。
この合計の値が大きくなればなるほど、相対的にきつい登山になります。
縦走では、この値が大きくなりがちです。
なので、頂上の標高だけでなく、標高差の合計にも注意して山行計画を立ててください。
初心者~初級者へお勧めの山選び
上記の事及び前回の記事を踏まえて、初心者から初級者の方が選定すべき山の目安を記載します。
【標高】1000m以下の山 ※標高差計にも注意
【季節】4~11月(無雪期)
【時間】歩行時間が概ね5時間以下で日帰り
【施設】アクセスが容易である、登山口に水場やトイレがある
【形態】往復型もしくは周回型
【コース】岩場などが少なく、基本的に整備されている山
【その他】ある程度認知度があり、当該季節に登山者が多い山
この辺りを参考にしつつ、登る山を選びましょう。
なお、登る前には、ガイドブックやインターネットなどで登る山の事を調べましょう。
最低限、
何という山の、どこから(どのルートから)、どこまで登って、どこに降りてくるのか
は調べていきましょう。
遭難して、自分の現在地が分からないときはどうすれば良いですか?
と聞かれたことがあるのですが、これは登山計画書などをしっかりと書いておくこと、としか言えません(登山計画書についてはまた別の記事で書きます)。
自分が登った山の名前もルートも分からない場合、はっきり言ってお手上げです。
GPS機能付きの機器を持っていれば別ですが、それがない場合は、本当の本当にアウトです。
ですので、事前に登る山を調べていきましょう。
何度も言いますが、登山は自己責任の世界です。
今はネットが普及して、調べるのは非常に簡単になってます。
手間暇かけて安全対策を行うか、何も考えずに登るか…
どちらがお勧めかは言うまでもありません。
ではこの記事はこの辺で。
質問があれば答えます。
過去記事はこちら参照👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com