シャア専用ねこのブログ

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日本百名山の谷川岳に残雪期登山してきました

どんもっす。

 

2018年5月5日に百名山の一つ、谷川岳に登ってきたので、紹介しておきます。

 

【登った山】谷川岳

【標高】1977m(オキの耳)

【ルート】天神平駅(1308m)より天神峠を通り、頂上へ

【標高差計】登り:898m  下り:898m

【歩行時間】5時間前後

【天候】晴れ  気温は15℃前後(体感は10℃前後)

【登山レベル】中級向け

【技術度】★★★☆☆(5段階中3) ※残雪の量により変動

【体力度】★★★☆☆(5段階中3)

【登山適期】6月中旬~10月下旬

【植生】ショウジョウバカマサンカヨウ、イワカガミなど

高山植物も多く見られます

【備考】ロープウェイは年中無休、3分間隔で運営しているため、時間を調べていく必要はありません(但し、17:00まで)。

往復大人2060円、子供1030円。

ロープウェイのチケットを持っていけば、湯の陣ホテルの日帰り温泉割り引き(980円⇒590円)。但し、温泉はそこら中にあり、他の温泉施設は概ね500~700円程度なので、このホテルにこだわる必要はありません。

5月はその年により残雪の量が大幅に変動する(下手すれば雪が降る)ため、自信の無い方は6月まで待った方が無難です。

5月に登る場合、軽アイゼンもしくはピッケルが必要になってきます。

稜線に出ると非常に風が強く、また地形的に天候が変わりやすいために、雨具や防寒具は必須です。

谷川岳の頂上付近の小屋は、5月上旬~11月上旬までやってます。

積雪期でなければ初級者でも登れる山ですが、人の多い時期に登りましょう。

また、ひたすら登り、ひたすら下りが続き、標高差計も大きいため、膝を痛めている人などは注意が必要です。

一般に、谷川岳魔の山と恐れられがちですが、これは積雪期の西黒尾根からの登山ルート(日本三大登りの一つ)です。

無雪期の天神尾根ルートは非常に快適かつ安全に登れます。

 

以下、写真付きにて谷川岳を説明

 

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 ロープウェイ天神平駅より朝日岳方面を望む。

群馬県の山は、この時期でも雪に覆われている山が多く、圧倒されます。

 

 

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 道中綺麗に咲いていたイワカガミの群生。

低山でも咲くようですが、ここまで綺麗に咲いているのを見るのは初めてです。

 

 

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登山道より、谷川岳山頂方面。

この辺りから見ると、登るルートが不安になるくらい雪に覆われているように見えます…。

 

 

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日当たりの悪い(北向き)の斜面はこんな感じ。

歩行に自信のない方は、無理は止めましょう。

一度ツルッと行ってしまうと、果てしなく滑り落ちてしまい、命の保証はありません。

 

 

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天神平駅~山頂ルートの中間ほどに位置する熊穴沢避難小屋。

避難小屋の写真撮るの忘れましたけど、至って普通の避難小屋です。

この辺りは南向きの尾根が続いているため、雪融けが進んでいます。

 

 

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天神尾根より、右側の丸いピークがオジカ沢の頭で、中央のとんがって見える山が俎嵒(マナイタグラ)山(なんちゅう名前や)。

登山道はありませんが、稜線がずっと続いています。

 

 

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天神尾根より南部方面。

かすかにみなかみ町が見えます。

中央にぽこっと出ている霞んで見える山が子持ち山で、向かって左に伸びている尾根でつながっているように見えるのが鍋割山や黒桧山。

向かって右側のはるか遠くに雲取り山が見えてます(遠すぎて何が何だかわかりませんが)。

 

 

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熊穴沢避難小屋~頂上までの中間ほどに位置する天狗の留まり場。

全行程の3/4ほどに位置します。

 

 

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天狗の留まり場上から見た図。

大きな岩があり、そこが天狗の留まり場になっている模様。

見て分かる通り、付近にはまだまだ多くの雪が残っています。

 

 

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天狗の留まり場からの道。

 

 

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雪渓が素晴らしいので、撮ってみました。

中央付近の稜線が伸びている山が万太郎山で、そこから左奥方面に稜線が伸びている山が仙の倉山です。

 

 

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頂上まであと少しのポイントで現れる雪渓の急斜面。

下りは皆さん、ほとんど滑り落ちてました。

南向きで登山者も多いのに、これだけの雪が残っているのは素晴らしいです。

 

 

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大雪渓を越えたら、小屋まではすぐです。

ここから山頂(トマの耳)まで10分程度。

そこから最高峰(オキの耳)まで10分程度。

それにしても、太陽電池設置した山小屋増えましたね。

貴重な電力源です。

 

 

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西黒尾根方面。

確かに、積雪期はかなり危なそう。

残雪期でも身震いしてしまうような山容です。

中央遠くに見えているのが尾瀬方面、至仏山笠ヶ岳

 

 

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山頂(トマの耳)から山頂(オキの耳)を望む。

雪渓の残り方とか見てると、高さを感じずにはいられません。

この辺の雪、簡単に手に届いたり、上に乗れる位置にある(実際に乗った場合、命の保証はありません)ため、リアルな怖さを感じます。

右に見えているのは朝日岳

 

 

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谷川岳頂上から北側には一ノ倉岳(手前の雪のないピーク)や茂倉岳(奥のピーク)が続いています。

 

 

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山頂付近より、西側方面。

谷の深さが物凄いスケールですね。

中央付近で遠くに見える、雪に覆われている付近が苗場山妙高山火打山です。

 

 

天気も非常に良く、絶好の登山日和でした。

5月だとやはり雪に苦しめられるため、雪が完全に融けた季節に登ることをお勧めします。

 

 

おまけ:日本一のモグラ駅 土合

この谷川岳近辺の路線に、日本一のモグラ駅である土合(どあい)駅があることを皆さんご存知でしょうか。

2017年の一度は行ってみたい駅No.1に選ばれたこの駅、地下深くに作られた駅なんです。

何が凄いって、上りは普通のホームなのに、下りは地下鉄仕様になっていて、何考えてこんなところに駅作ったんだ?ってツッコまずにはいられない点です。

 

 

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土合駅の説明看板。

階段数462段+24段の計486段、駅舎と下りホームの標高差計70.7m、改札口まで所要時間10分という、恐ろしい駅です。

新宿とかのダンジョン駅とは全然違う深さです。

一本道だし。

 

 

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上から階段見た図。

比喩や誇張でなく、マジで下が見えません。

 

 

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今度は下から見た図。

本気で上が見えません。

本当にダンジョンです。

 

所々に休憩用のベンチが設置されているんですが、ベンチ本当に必要です。

というか、膝が悪い人とか、運悪く降りる駅間違えた高齢者とかは行き倒れても何ら不思議でない駅です(次の電車が3時間後とかなので)。

 

駅のホームは防空壕か?ってな感じで非常に怖い。

あそこで電車を待つのは勇気がいります。

 

 

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見た目と上りホームは普通の駅です。

 

なお、無人駅なので下りホームへは自由に行くことができます。

観光客もかなり多かったので、入場料100円くらいとってれば、そこそこ儲かりそうなんですけどね。

適当にBOX設置して、半年に一回くらい回収するだけでもかなりの収入が見込めそうです。

 

ということで、見どころ満載の谷川岳登山でした。