シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

もしも範馬刃牙と範馬勇次郎がゲームをしたら

どんもっす。

 

最近アニメで死刑囚編が始まった刃牙のSS考えてみました👇

 

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ーある日ー

刃牙「親父ぃ…ゲームやんね? 最近のゲームはリアルだし…」

勇次郎「……………………」

刃牙(言っちまったっっっ!! だが、親子でゲームは普通だ!! 何も悪くない…)

勇次郎「エフっ エフっ エフっ」フルフル…

刃牙(!?)

勇次郎「ハハハハハハハハハハハ!!!」メキメキベキ

刃牙(!!!!!!!?)

勇次郎「ゲームだとぉ!? アハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

刃牙(く、狂った!?)

勇次郎「殺されもせぬ。喰われもせぬ。いかにリアルを追及しようがゲームはゲーム。実体験にはるか劣るシロモノよ」

刃牙「…やっぱ… そうだよね… やらないよね…」

勇次郎「いいぞ。 やろう」

刃牙「えっ!?」

勇次郎「どうした? この範馬勇次郎がゲームをやろうというのだ。」

刃牙「あ、そ、そうなんだ… ハハ… よろしく…」ゴクリ

勇次郎「して、刃牙よ。何のゲームだ?」

刃牙「…あ… スーパーマリオカート99 Final Edition 2nd… 」

勇次郎「ほう」

刃牙「…純粋なカーゲームと比べて…アイテムとか色々あるからさ…技術競えないかも知れないけど…」

勇次郎「うむ・・・・バナナ、赤甲羅、スター・・・様々な妨害アイテムがよかろうハズもない。しかしだからとて腕を競うゲームばかりする。これも健全とは言い難い。アイテムを使う技術も使う。両方を共に面白いと感じ、血肉に変える度量こそがゲームには肝心だ」

刃牙「親父がまともなことを… ヤバ…泣きそうだよ…」

 

刃牙「…じゃ、じゃあ、カセット入れるね…」

勇次郎「待て」

刃牙「?」

勇次郎「……………フーフー」

刃牙「!!! お…親父が……カセットフーフー!!?」

勇次郎「……………フーフーフー」

刃牙「!!!!!  間違いない! 親父はゲームをするときにカセットフーフーをするっ!? (ハードをバンバン叩く俺より)全然行儀がいいや」

勇次郎「ついたぞ」

刃牙「!?」ビクッ

勇次郎「50ccキノコカップだ。使用キャラを選べ」

刃牙「…あ… どのキャラ使ったらいいのか… ハハ…」

勇次郎「…………」フワァ

刃牙「やったことないからさ… どのキャラが良いのかな?…」

勇次郎「マリオカートとくれば、スーパーファミコン、DS、Wii、Switchを問わず、初心者のマリオ使用は必然ッッ!!」 

勇次郎「それを十八にもなろう大和男子が!!!」

刃牙「ゴメン… ゲーム買ってもらったことなかったし」

勇次郎「イヤミか 貴様ッッ!!!」

刃牙「もちろんイヤミだよ。強くあれ それが父範馬勇次郎が息子刃牙に発信し続けたたった一つのメッセージだ。それは守った。試してみたらいい。 いまここででも」

 

勇次郎「…キャラを…」

刃牙「あ、じゃあ、マリオで…」

勇次郎「フン」

刃牙「(あ、クッパ選んだ…)」

勇次郎「チュートリアルだ。やってみろ」

 

ピコピコピコピコ…

 

刃牙「面白いや………」

勇次郎「ん………」

 

ー数時間後ー

勇次郎「なっちゃいない」

刃牙「……え?」

勇次郎「漫然とゲームをするな」

勇次郎「開発スタッフが何を考えてこのゲームを創ったか意識しろ」

勇次郎「それがゲームする人間に課せられた責任 義務と知れ」

刃牙「なんてマトモなことを………ッッ!!」

 

勇次郎「それにしても…」

刃牙「?」

勇次郎「珍しいな。こうして俺とおまえが同じ方向を見て 並んで座るなど」

勇次郎「何年振りのことだ…」

刃牙「画面内でも珍しいことが起こってるね」

勇次郎「ドリフトだ」

勇次郎「コース沿いに速度を落として曲がる体勢と比べ、いかにも不利に見えるがこれが曲者だ」

勇次郎「あの一見無造作な曲がり方に最速が完成する」

勇次郎「直線同様の曲がる姿に勢いが秘められている」

刃牙「文字通り ドリフト…」

勇次郎「その通りだ 学べ…バキ…」

刃牙「オレの使用キャラが…ドンキーコングJrであっても…かい…?」

勇次郎「上手に曲がるんだ。上手けりゃ喰ってやる」

 

ーさらに数時間後ー

 

刃牙「わかんないなぁ、ノコノコ。直線よりも明らかにカーブのほうが早い」

勇次郎「だからノコノコなのだ!」

刃牙「…」

勇次郎「一見無造作に見えるあの曲がる姿。あの姿が既にドリフトなのだ!」

勇次郎「道がカーブしてから曲がっているのではない。曲がりながらカーブに突入することでドリフトを完成させる。故に周りからは曲がる動作が見えぬ。体勢は十分。カーブ後の加速は既にカーブの中で終了している。例え敵がカーブを終えた直後から加速しても決して出遅れはない。少なくとも五分。ならば軽量級のノコノコにカーブで敵うワケがない」

 

勇次郎「競うな 持ち味をイカせっっ!!」

刃牙「フン………」

 

ーカーブ突入ー

 

勇次郎「持ち味…… イカしやがったなぁ~~~~……」

 

 

ー数日後ー

 

勇次郎「刃牙よ。150CCスペシャルカップが解放された」

刃牙「(…え…もう? 一日何時間ゲームやってんだよ、この人…)」

勇次郎「アクションRPGー シミュレーションー Wii Fitに代表される体験型ゲームー  ことゲームのジャンルを追及させたなら任〇堂という企業は生半可ではない」

勇次郎「他社には想像もつかぬ、思いもかけぬ発想で独自の境地に達する」

勇次郎「そんな任〇堂がカーアクションというゲームとして避けては通れぬジャンルで数十年もの時を掛けーーー 丹念に積み上げて辿りついた。それが150CCのスペシャルカップレインボーロードだ」

勇次郎「任〇堂がなりふり構わず牙をむいた」

勇次郎「バキよ」

勇次郎「俺はそんな歴史を踏まえた上で」

刃牙「…」

勇次郎「踏まえた上でなお、レインボーロードの落とし穴を許しちゃいねぇ」

勇次郎「ぶっちゃけたハナシー」

勇次郎「その落とし穴をショートカットしてぇ」

勇次郎「バキよ。俺に協力できるかい」

刃牙「俺はー」

刃牙「あなたが大嫌いだ」

刃牙「思想もゲームスタイルも使用キャラも全てがだ」

勇次郎「…」

刃牙「ただ…現在のレインボーロードの落とし穴に対する思い その一点だけはあなたと同じだ」

 

とにもかくにもここに親子チーム結成!!!

 

ー数日後ー

勇次郎「…なぜ… それを今訊く?」

刃牙「なぜって… 聞いておきたいからだよ。どうしても。おかしいかな… 父親が母親をスピンさせた理由を知りたがること。俺は一度だって聞いちゃいない。 なんで…? なんでお袋に赤甲羅を使ったの?」

勇次郎「…」フワァ

勇次郎「小僧っ子の理解力では踏み込んではならぬ領域がある。身の丈をわきまえろ」

刃牙「理解力の問題じゃない。知ることは息子としての権利だ」

刃牙「なぁ親父。 どうしたら教えてくれるのかなぁ… 緑甲羅ぶつけりゃいいのかい? それとも…バナナか?」

 

ー後にyou tubeにあげられた動画を見た中野二夫は後述しているー

 

あの光景だけは一生忘れません

わが目を疑う恐るべき光景を

画面いっぱいに所狭しと並べられたバナナと、走り回る緑甲羅

不思議な光景でした

止まっているのもやっとという、妨害アイテムの中、スピンしてないのです

あの二人だけが、まるでスターを使っているかのように

 

勇次郎「緑甲羅とはいえ…俺の機体に投げる意味。ワカらぬワケじゃあるまい」

刃牙「緑甲羅を投げる? へ…あんなもんどうってこたぁねえ。通用するなんて思っちゃいないよ。天下のオーガに緑甲羅なんて…ただの戯れに決まってる」

勇次郎「貴様は…俺とのゲームを親子喧嘩と表現しているそうだな」

刃牙「ダメかな」

勇次郎「いいやそれでいい…刃牙…かしこまれいッッ!!」

 

ピシャア!!

 

刃牙「!!」

刃牙「あ…赤甲羅…投げたな…」

勇次郎「いつまでスピンしている。この程度でくたばるタマかッッ」

刃牙「後ろから押してよ。進まないんだ」

勇次郎「チッ」

 

刃牙(バナナ ぷりっ!)

 

父が自機で押してあげようとする好意に対してのバナナ使用というあからさまな奇襲!!

 

勇次郎「こ………の………」

勇次郎「無礼者がッッッ!!」

 

勇次郎「小僧っ子の分際でバナナ設置という不確定な攻撃」

勇次郎「あるのか…?」

勇次郎「この俺に対し手加減する資格…貴様にあるのか…?」

 

雷ピシャー!!

 

勇次郎「答えるおお!!!」

刃牙「ち…ちっちゃくなっただろ、バカッッ」

勇次郎「フフ… 長い夜になりそうだ」

 

刃牙(俺たち二人がゲームする以上 どこまで行っても親子喧嘩…! だから…赤甲羅は使わない………!)

勇次郎「聞き分けのないガキだ……」

 

赤甲羅を使わないとはいえ、相手は範馬勇次郎

 

勇次郎「かつては女子供の技術と貶めたものだが…」

勇次郎「制裁時には都合がいい」

勇次郎「効果範囲は狭く… 威力は絶大…」

勇次郎「スター…」

 

刃牙範馬勇次郎のスター、どんなだ!!?)

 

刃牙がここに受けた衝撃…過去に前例なし

スピンは予測を遥か裏切り

もはやドリフトどころではなく…

どころではなく…

どころではなく…

 

まるで…回転の渦!

標的は機体

ふせぎきれるものではない…

 

放つしかなかった…

父からの手ほどき…

スター!!!

 

どんなに避けてもー

如何にドリフトしてもー

やっぱりスピン…

スター

 

最重量のクッパも最軽量のノコノコも当たり判定は同じ

機体の面積(サイズ)はおよそ2平方メートルに及ぶ

概ね甲羅4つ分かー?

 

自機をキラキラ点滅させることにより手にした…

自機の無敵化…

狙いは相手の機体ー

 

刃牙「スピンしやがれ!!」

刃牙「回転(スピン)しやがれ!!」

刃牙「回り(スピン)しやがれ!!」

刃牙「廻り(スピン)しやがれ!!」

 

刃牙「…な…」

 

少年が驚愕くのも無理はなかった

突如の父のコントローラー捌き

事態はー

単純明確

 

スターによる左スピンを分散…

 

自機をジャンプ右回転と左スピンを拮抗させ

要するに

敢えて自機をスピンとは逆回転させることにより

かろうじて直線運動を保持していた

 

勇次郎「半人前の分際で凶悪アイテムを使わぬ愚」

勇次郎「如何に出来の悪い頭にも多少なりとも理解できたことだろう」

勇次郎「スピンさせるつもりでこいッッ」

刃牙「言われなくてもそうするさ」

 

刃牙(緑甲羅 ポイッ)

 

勇次郎「なっちゃない…」

勇次郎「貴様が手を抜き…その侮辱に対して俺もまた手心を加える」

勇次郎「なぁ…バキぃ…」

勇次郎「もういい加減によぉ 父さんに赤甲羅使ってくれよォォッ」

勇次郎「やろうぜホンキで… もう…」

 

刃牙「わかったよ…父ちゃん…」

 

あのヨッシーにだけ可能とされるー

最高速を初速に実現!!!

 

いかがですか父上…

あなたの息子が発見した

時速270キロ!!?

スタートダッシュ…ッすッッ

 

勇次郎「どこで覚えた」

勇次郎「良き師を持った」

 

近代初のスタート勝負ッッ

 

アクセルボタンを押した父に対しー

事前に察知した息子は余裕をもってアクセルボタンを押しー

その迎え押しを父は更なる事前に察知し………

 

勇次郎「スタートのシグナルが点灯する」

勇次郎「Aがアクセルボタンを押す」

勇次郎「その点灯の0.5秒前にBが知覚しボタンを押す」

勇次郎「その早押しをAは直ちに感じ取りBよりも早く押す」

勇次郎「そのAの早押しをさらにBは」

勇次郎「さらにAはさらにBはさらにー」

勇次郎「やれやれ」

勇次郎「どこまで続く スタートダッシュの輪廻」

 

刃牙「カンベンしてよ」

刃牙「”よーいドン”で勝てるなら始めからそうしてるさ」

勇次郎「いいぞ」

勇次郎「スタートシグナル点灯の0.5秒前」

勇次郎「スタートダッシュの奪い合い」

勇次郎「付き合おう」

勇次郎「シグナル点灯0.5秒前をつかみたい刃牙

勇次郎「掴ませまいと俺」

勇次郎「察知してみよ」

勇次郎「全速力のスタート」

 

”スタート”を意識する0.5秒前

ゲーマーですらが自覚できぬ神の領域

お互いに手元を隠してボタンを押す瞬間を待つ

 

勇次郎「あ…そうだ…」

勇次郎「もういい」

勇次郎「シグナル点灯前の0.5秒など待たんでいい」

勇次郎「アクセルボタンを押す5秒前から俺が自らカウントダウンしよう」

勇次郎「5…4…3…2…1」ピク

 

最速の”アイテム”

結果少年が選択んだ最速は”キノコ”

息子刃牙からの今宵最大の贈り物

その名もキノコダッシュ!!!

快挙!!!

 

ー数時間後ー

 

刃牙「親父ぃ 救われたなぁ……」

勇次郎「この俺を…救ったと…」

勇次郎「フフ…その通りだ…」

勇次郎「思い当たるフシがある」

勇次郎「あの機体は少しチートっぽい」

勇次郎「認めるのが嫌で…バトルゲームにしちまった…」

勇次郎「俺の動揺を察したオマエが」

勇次郎「雷で俺を救った」

勇次郎「貴様はこの俺を 地上最強をゲームの場へと立たせた」

勇次郎「我が儘というならこれ以上はあるまい」

勇次郎「ここに地上最強のゲーマーを名乗れ」

 

親子喧嘩 ここに終了…!!!

 

ー翌日ー

刃牙「親父… 今ネットで…タイムアタックの世界記録が更新されたって…」

勇次郎「聞いたよ」

勇次郎「さすがは高橋名人ということだ」

 

おわり