シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

「ちきりん」と「きのりん」の生You tubeトークを聞いて考えたこと

どんもっす。

 

 社会派ブロガー「ちきりん」さんと地域再生のプロ「きのりん」さんによる2/13(土)のyou tube生トークを聞きました!!

テーマは「人口減少社会における地方再生」

副題(裏テーマ)は「世の中を知らない若者の人生を崩壊させるNHKの闇」

でした。

非常に面白い内容で私自身色々と考えさせられたので、記録残しの為にも記載しておきます。

 

ちなみに、ちきりんさんも、きのりんさんもご自身のブログで当日のライブトークの宣伝をしてました。

お二人とも非常に勉強になるブログを書かれています。

 

で、当日の話の議題が👇

1.人口減少社会においてまず理解すること

2.メディアに騙されるな!

3.過疎地が今すべきこと

4.地方中核都市の現状と進むべき道

5.東京の問題

  

んで、私の頭に特に残っている内容をざっくりと記載しておきます。

・メディアの情報は非常に偏っている。その情報に踊らされていると若いうちのキャリア形成に大きな損失をもたらす可能性がある

・地方は水平展開(他がやっているので自分たちもやるぜ)が好きだが、それではだめ。他地域で上手くいっている事例はそれなりの理由があり、それをまねたところで上手くいくとは限らない

・終末期医療をどうするかが、今後の日本の課題

・営業力は非常に大事。何はなくともまずは営業力を身につけるべき。営業も準備万端にして売るのではなく、宣伝してから準備を整える

・地方は魅力ある資源が多いのだから、有効活用すべき。補助金などに頼っているようではだめ。自分たちで稼げるようにならないと

 ・県単位で市町村及び都道府県の統合、再編成が必要。今の区分は大昔の名残であり、車もネットもある今ではもっと大きな単位にまとめてしまって良い

 ・コスト意識は非常に重要。

・一過性に人が必要になる業種は需要のピークを過ぎてからが問題。

 

とまあ、こんな感じ。

私自身お二人の意見を聞きながら、ツイッターでつぶやいたり、他の人のコメント読んだり、速記したりと大忙しだったので、若干ニュアンスなどが違っているかもしれませんが、概ねこういう内容でした。

 

 

お二人の話の中で「地域おこし協力隊」の話が出てきたのですが、私自身、地域おこし協力隊をやっているので、こりゃー真剣に聞かなあかん、と拝聴しておりました。

んで、地域おこし協力隊についてお二人の話を聞いたり、視聴者のコメント見たり、一般的に言われていることについて、私なりに地域おこし協力隊を体験して考えたことや伝えたいことを以下、記載したいと思います。

 

 

起業しろという意見は、草野球やっている少年に野球やりたいならメジャーに行けと言っているようなもの

一般的に言われている、地域おこし協力隊をやって地域社会に貢献したいなら、地域おこし協力隊に志願するよりも起業しろ!という意見。

正しいです。

正論だと思います。

 

税金もらって何かやるよりも、起業して地域に雇用創出してお金落としたほうがよっぽど価値があるし、やりがいもあるし、意味がある。

でも、誰も彼もが起業・創業できる能力を持っているわけではない。

全ての野球少年がプロ野球選手になれるわけではないのと同じ。

これは理解してほしいです。

 

ましてや、地域おこし協力隊をやっている方々は大半が20~30代です。

社会人になってまだ間もない時期。

今の日本の教育システムや労働環境が、若者の起業・創業を応援するものだとはとても思えません(それでも昔よりはマシになっていると思いますが…)。

その時期に地域に貢献する手段として、地域おこし協力隊に志願するのは決して間違いではないと私は思っています。

 

もちろん、税金を使ってまでやるようなことか?という意見もあるかもしれません。

見方によっては、3年間のモラトリアムと見られるのは仕方のないことかもしれません。

自治体には協力隊員の扱い方がわかっていないところもあり、無為に時間を過ごす協力隊員も少なくないです。

 

色んな問題があって、一般的に問題視されていることは全て間違ってないでしょう。

それでも、現場にいる地域おこし協力隊達は負けじとやっています。

その活動に救われている方々が大勢いるのも事実です。

 

だから、大目に見てほしいといっているわけではありません。

縁もゆかりもない、何も知らない地方の土地で、何とか答えを出そうとしている協力隊員たちが大勢いる、そのことは知っておいて欲しい。

 

 

地域おこし協力隊をやると営業力が身につく!!    

地域おこし協力隊をやっていると、

・自分を売り込む能力

・コミュニケーション能力

の二つが爆発的に鍛えられると私は思っています(あらかじめ長けている方も鍛えられるわけではありません。あしからず)。

 

ちきりんさんときのりんさんが身につけるべき能力として営業力をあげていました。

お二人の考える営業力と私の考える営業力が必ずしも一致しているとは限りませんが、上記二つは営業力に直結していると私は考えています。

 

協力隊員をやっていると、ほぼ毎週知らない誰かと出会ってビジネスの話をする機会に恵まれます。

ここで重要なのは、出会う方の分野がてんでばらばらということです。

通常の営業であれば、相手先は大体似たような業種の方でしょう。

しかし、協力隊員が会う方々は本当に職種がばらばら。

こういった方々と日々話していると、本当にコミュニケーション能力が鍛えられます。

 

相手も、こっちが協力隊員だと知ると何ができるのか、何か連携してできないか、という視点で話を聞いてくれるんです。

そこで、すかさず自分のできること、やりたいと思っていること、将来的にできるようになりたいこと、得意分野などを売り込むと、相手も身を乗り出して聞いてくれます。

私は元々研究開発職をやっており、データの分析や報告はお手の物でした。

しかし、自分自身の売り込みなど就活の時にしかしたことがなく、こういった経験は非常に刺激的でした。

 

お蔭様で、今現在は私個人にお仕事を依頼してくださる方が多数でてきました。

協力隊員としての職務範疇に入るものはもちろん、それ以外の業務もボランティアとして依頼を受けています。

そうすることでさらに人脈や自分のできることが広がっていきます。

私個人の名前に仕事が来るという経験は(研究ばかりやっていた私とっては)本当に楽しいです。

 

 

ちなみに、自分を売りこむときの重要なポイントは

「多少無理なことやできないことでもできると伝えること」

「自分のできることは誇張して伝えること」

です。

 

私が協力隊員をやっていて最近出会った、私が尊敬する自然体験ガイドの方がいるのですが、その方がまだ若い(多分30代後半)のに知識も経験も豊富なんです。

もう尋常じゃない。

さぞかし若いころから色んな経験をしてきたんだろう、生粋のガイドなんだろうと思っていたのですが、脱サラして、ガイドになったのはここ数年とのこと。

どうしてそんなに知識・経験豊富なのかお聞きしたところ、

「とにかく何でもできると相手に伝える。そうして仕事をとってきたら、逃げられないから必死で勉強したり経験する。そうすると必ず身につく」

とのこと。

目から鱗でした。

ちきりんさんもきのりんさんも近いニュアンスのことを言っていたと思います。

 

つまり、できるようになってから売り込もうという気概で仕事していたのではダメで、そんなやり方では永久にできるようにはならないし、仕事も来ない。

それよりも、多少誇張であってもまずは自分を売り込む。

必要な知識や経験はそのあとで身につける。

こういうことなんです。

 

私もこの話を聞いて以降、自分のできることを相当誇張して相手に伝えています。

そうすると、本当に私個人あてに仕事が来るようになりました。

そして、それが自信となってさらに無理なことにも挑戦できるようになります。

正のスパイラルが描けるようになるんです。

これはぜひとも皆さんに実践していただきたい事柄です。

 

 

地域おこし協力隊に応募しようか、どうしようかと悩んでいる方へ

最後に、地域おこし協力隊に興味がある方へのアドバイスです。

迷わず飛び込みましょう!

 

世間では色々と言われています。

問題も多い。

 

3年間を棒に振ると言われていたり、キャリアが築けないと言われていたり、定住するための仕事につけないと言われたり…

 

でもそれって、もはや他の職種でも同じですよね。

定年まで順調にキャリアを積めて、リストラしないで勤めあげられて、年金もらって、老後が安泰で…

そんな職業はもうないでしょう。

断言できます。

 

そして、一つの企業に勤めたキャリアが役に立つのかどうかと言われるとそれもNoでしょう。

今、大企業を40代50代でリストラされて、難なく再就職できる方、どの程度いらっしゃいますか?

その方々が若いころから積んできたキャリアは存分に活かせているのでしょうか?

 

であれば、若い時の3年間にこういう職種に就くのは決して間違いではないと私は思っています。

ただし、何もしなければ何も得ることなく時間が過ぎていきます。

 

結局のところ、どういう状況にいても、どういう職種に就いても、成長できるかどうかは自分次第です。

理想と現実とのギャップに腐って何もしなくなるか、そんな状況でも打開しようと行動するのか…

そこにこそ差が産まれると私は思っています。

 

私が知っている、とある協力隊員の名台詞に

「協力隊員の3年間はバカになる三年間」

ここでの、バカとは良い意味で、です。

もう周りの目なんか気にせず、自分のやりたいこと思いっきりやろう!とその人はおっしゃっていました。

事実、その人は色んな事を精力的にやっていて、メディアにも取り上げられており、地域の中心人物として活躍されていました。

 

この3年間はあなたの人生で、必ずかけがえのないものになるはず!

私はそう信じています。

 

 

最後に、ちきりんさんときのりんさんのトークの試みは本当に楽しいもので、刺激的でした。

今日この長文を書いていて、まだまだ書き足りないくらいです。

お二人ともYou tubeの生放送で今後も新しい試みを行う予定みたいなので、皆さんもぜひ参加してみてください。

 

きっと生き方や考え方が変わるはず。

少しでも多くの方が、自分らしい生き方を見つけられるように願って。

 

大企業に勤めたらキャリア形成されるという無意味な幻想

どんもっす。

 

先日地域おこし協力隊についての記事を書きました👇

「ちきりん」と「きのりん」の生You tubeトークを聞いて考えたこと - シャア専用ねこのブログ

 

地域おこし協力隊の仕事って凄い特殊で、自治体によっては地方高齢者の家庭見回りとか雪かき、雪下ろしがメインの仕事!みたいなところもあります。

 

先日の記事の中でも触れましたが、そういう仕事に20~30代の貴重な3年間(地域おこし協力隊の通常任期)を費やしてしまうと、キャリア形成できないのではないのか、という懸念点。

下手すると、モラトリアムともとられかねない期間になります。

もちろん、仕事内容によってはきちんとキャリアとしてカウントできる仕事もあるんですが、そうではない任務も多々あるのはいかがなものか、という議論。

これが世間一般に言われている地域おこし協力隊のデメリットなわけです。

 

ふむ。

では、大学卒業後に一流と呼ばれる企業に就職して、モラトリアムの期間なんか一切存在せず、世間的に見てきちんとしたキャリアを築いてきたらどうなるのか?

そんな方々の末路がこちら👇

diamond.jp

 

 

どうでしょう?

もう、通常の企業に勤め上げたらキャリアが形成されるってのは幻想以外の何物でもないよね。

だったら、若いうちの3年間、キャリア形成とか関係なしに、地域おこし協力隊やあるいはそれ以外のやりたいことやって過ごすのって全然ありだと思います。

 

え?

上の記事は極端すぎるって?

安定している企業で定年まで勤めあげればOKって?

 

安定している企業なんてありますかね?

今の30代、40代、50代で定年まで職場変わらず勤めあげられる!って断言できる方、どのくらいいます?

 

シャープ、東芝パナソニックといった大企業が今現在これだけリストラしている現状を5年前に想像できた方、どれくらいいます?

10年前には?

 

大企業に入って、

「よっしゃよっしゃ、これで一生安泰や」

とか考えていると、あっさり梯子外されます。

 

「まあ、リストラされても大企業におったんやから、再就職先には困らんやろ」

とか思っていても、40~50代の再就職状況なんて悲惨なものです。

よほど輝かしい業績を持っていない限りは。

 

 

私自身、以前は通常のサラリーマンで研究開発をやっていました。

当時私が勤めていた企業は、人数的には大企業に属する企業でした。

資金的にも余裕があり、福利厚生といった待遇面は他の大企業に負けず劣らずです。

その企業に勤めてて、転職して賃金UPできる人は稀といわれるくらいでした。

 

私も、会社の経営状態をみて、定年まで勤めて年金いっぱいもらえるんだろうなぁ、とのほほんと考えていました。

が、リーマンショック以降の1ドル70円台という驚異的な円高の影響を受け、あれよあれよというまに会社の決算は赤字化し、高給取りの40~50代の社員の大多数がリストラされました。

 

その中には輝かしい業績を誇っていた方も当然いました。

が、再就職には相当な期間を要し、また再就職後賃金は半分程度になった方も大勢いました。

 

私は会社に残ることができたのですが、その理由は

「若くて、賃金も安いから」

ただ、これだけの理由です。

要するに運が良かっただけ。

 

実力でもなんでもありません。

また、輝かしい業績を誇っていた方々が次々とリストラされ、

「これ、さらに業績悪化するんじゃね?」

と心配していましたが、そんなことはなく、会社は今まで通り滞りなく通常運転していました。

 

企業なんて、組織なんてそんなもの。

 

もうリストラされずに定年まで勤めあげるのなんて、幻想でしょ。

今の20~30代なんて、残り40~50年くらい働かないといけないんですよ。

無理でしょ。

はっきり言えば。

 

企業に属していれば、キャリアが形成されるとか、技術が身につくとか、遠い過去の話です。

 

そうであれば、若い時期にやりたいこと、面白いことに挑戦するのは何も間違っていないと私は思います。

 

そもそも、若いうちに企業に勤めて、老後に安泰な人生送りたいって考えおかしくない?

若いうちにやりたいこと、いっぱいありません?

身体や思考能力が低下している老後で楽しめることって限りなく少ないと思います。

 

ましてや今の若い世代なんて、年金なんかほとんどもらえないことが確定しているようなもんだし。

 

要するに、何が言いたいかというと、モラトリアムとかキャリア形成が~とか、人生設計が~とか言ってる暇があれば、やりたいことやって今が面白ければいいんでない?ってことです。

 

若干最初の主張から外れているような気がしますが、言いたいことは伝わると思います。

では、今日はこの辺で。