アフリカ最高峰、キリマンジャロに登ってきた
どんもっす。
タイトル通り、セブンサミッツ(七大陸最高峰)の一つ、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895m)に登ってきました!
あ、登ってきたと言うと語弊があります。
正確には、私は5500m地点で引き返してきました。
重度の高山病にかかり…
まともに立っていることもできない状態になってしまったので、やむなく下山しました。
下りはほとんど転がってましたよ~。
↑私がつけたスロープの跡(写真ではさすがにわかりません)
高山病の憎いあんちくしょうめ…
まあ、行くときと帰りとで身体的には全く変わりがないので、個人的には成功したと思ってます。
命あっての物種ですから。
ちゅうわけで、記録残しのためにも色々と記載しておくだす。
【全日程】9泊10日
【登山日程】5泊6日
【国】タンザニア(通貨シリング アメリカドルで支払い可能)
【山容】キリマンジャロ 最高点5895m(ウフルピーク)
【気温】下界30℃ 中腹10℃前後 頂上付近-10~-20℃
【費用】60~70万円程度
費用内訳:
・宿泊飲食含むツアー代金(50~55万前後 時期により変動)
・海外保険(1万前後 補償内容により変動)
・道具代(10万前後 通常の登山道具で可 私は少し買い足しただけなので、1万前後でした)
・チップ(1~2万前後 現地のガイドさんやポーターさんへ)
・お土産(2~3万前後 量、質によります)
・パスポート(1万2000前後 持ってなかったので…)
・ビザ(5000前後 タンザニアはビザが必要 ツアー会社が代行で取得してくれます)
・その他消耗品(1万前後 行動食とか…)
【必要事項】一年以内の健康診断書(肺活量測定含む 個人で現地へ直接申し込む場合、健康診断は不要)
【推奨レベル】国内の3000m峰に登頂経験がある、3000m付近で宿泊経験がある、とにかく滅茶苦茶スタミナがある
私が登ったルートはマラングルート(山小屋泊)です。
【ルート】マラングルート
【全長】69km
【宿泊】山小屋泊
【日程】登り3.5日 高度順応日1日 下り1.5日
以下、登山に関しての日程(理想のルート、時間であり、私は途中までしか行けませんでした)を記載しておきます。
【初日の行程】マラングゲート(1860m)~マンダラハット(2720m)
【歩行時間】3~4時間程度
【備考】全長8km 樹林帯を歩く
【2日目】マンダラハット(2720m)~ホロンボハット(3720m)
【歩行時間】6~7時間程度
【備考】全長11km 半分樹林帯、半分高原を歩く
【3日目】ホロンボハット周辺散策
【歩行時間】4時間程度
【備考】高度順応日 4200m付近までゆっくり登って散策
【4日目】ホロンボハット(3720m)~キボハット(4720m)
【歩行時間】6~7時間程度
【備考】全長9km 土漠帯を歩く
【5日目】キボハット(4720m)~ウフルピーク(5895m)~キボハット(4720m)~ホロンボハット(3720m)
【歩行時間】キボ~ウフル 9~10時間程度
ウフル~キボ 4時間程度
キボ~ホロンボ 3時間程度
【備考】全行程で21km キボ~ウフルピークは6km
仮眠後、夜24:00に出発、朝日が昇る頃にギルマンズポイント(5685m)、その2時間後にウフルピーク登頂、その後引き返す
※私はこの日のギルマンズポイント手前で引き返しました。
【6日目】ホロンボハット(3720m)~マラングゲート(1860m)
【歩行時間】6時間程度
【備考】全長19km 来た道を引き返す
キリマンジャロはタンザニアの国立公園に指定されているため、滞在期間が決まっています。
行程は4泊5日~7泊8日からしか選べず、ハット(山小屋)泊の場合は、4泊5日 or 5泊6日の2パターンしかありません。
5泊6日の場合は1日高度順応する日が設けられています。
登山中の荷物は全てポーターさんが持って下さり、自分は最低限の荷物(水、行動食、防寒着、その他)だけ持てばよいので、登山自体は非常に快適かつ楽です。
が、それでも相当きつい(高度障害により)です。
キリマンジャロは、他の山域と比べると、この高度順応がポイントらしく、多くの登山者がこの高度順応で苦しめられているとかいないとか…
ラスト1.5日で富士山と同じ高さから、2000m登って2000m降りてくるわけですから、相当過酷です。
私はゲロンゲロンのぐにゃんぐにゃんでした。
タンザニアには雨季と乾季が存在し、乾季に登山客が集中するため、雨季から乾季への移り変わりに行くと、快適に登れます(3月くらい)。
今回(3月中旬)は、ホロンボハット~キボハットの土漠帯を通過する前日まで雨で、その後はずっと晴れという非常に天候に恵まれた日程になりました。
土漠帯は砂だらけなので、連日乾燥していたら巻き上がる砂で非常に不快な登山になると思われます(土漠帯は風の通り道なので、砂が巻き上がりやすい)。
下界では、気温が30℃越えしてますが、登るにつれてドンドンと下がっていき(約1000mにつき6℃低下)、5000m超えると夜間では-10℃をきることも珍しくないです(5000m付近は雪だらけ)。
国立公園の規定上、ガイド及びポーター、コックさんをつけないと、登山できません。
が、そのサービスが至れり尽くせりであるため、非常に満足感の高い登山になります。
登山客6人に対して、現地ガイド3人、ポーター11人、料理関係者2人くらいかな。
宿泊場所では、ポーターさんが無限にお湯を沸かしてくれるため、飲むものには困りません。
キリマンジャロティーやココア、珈琲など多様な飲み物が出てきます。
食事も準備から片付けまで全て行ってくれるため、自分たちでやることはほとんどありません。
朝は、温かいお湯を沸かしていただくため、顔を洗うこともできます。
まさに至れり尽くせりの登山です。
日本ではまず味わえない状況ですね。
頂上には立てませんでしたが、個人的には非常に満足のいく登山でした。
やはり行くときと同じ状態で帰ってくるのが登山は重要です。
天変地異でも起きない限り、山は逃げません。
皆様も、十分にお気を付けください。
登山中のアレコレについては、また後日