シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

空が灰色だから 究極のほんわか&鬱エピソード満載漫画

どんもっす。

 

シャア専用ねこがお勧めする漫画シリーズ

記念すべき第十五回目は

空が灰色だから(ばばばばばばばばばばばばばばばーん!!!)

 

 

もうね…

はっきり言って、この漫画は鬱!!

 

全5巻という少ないボリューム、10代女子を中心に、人々のうまくいかない日常を描いたオムニバスショート漫画!と言えば何となく取っ付きやすそうな感じなんですが、いかんせん内容がヤバい。

究極の鬱漫画と言っても過言ではありません。

ヤバすぎて、ヤバいという単語しか出てこないくらいにヤバい。

もうヤバすぎてヤバい。

 

作者である阿部共美さんは、どうやら男性漫画家らしいんですが、男性であそこまで女性の心理をかけるのはある意味ヤバい。

かといって、女性漫画家だとしたらそれはそれでヤバい。

北九州弁で言うと、ヤバいばい!!

 

もうほんとヤバい感情の倍々げーむ。

 

作中には、ほんわかしたエピソードととんでもない鬱エピソードが入り乱れてます。

私の好きなほんわかエピソードと鬱エピソードをいくつか紹介したいと思います。 

 

まずは私の好きなほんわかエピソードから。

 

ほんわかエピソードその①

「ネガティブスリーパー」

続編がある、数少ない珍しい話。

続編含めて全部で3話で、女子中学三年生、美緒と璃瑚奈と翔の友情を描いたエピソード。

最終的には高校生になってます。

キャラクター説明をすると

・美緒…ミスター凡人。テストの点数から、睡眠時間まで全てが凡人の範囲に収まっているという恐ろしいほどの凡人。

・璃瑚奈…やる気のかけらもない言動をするやる気のない女の子。ネガティブ思考と言い訳の才能を併せ持つ、やる気のない女の子。

・翔…ハイパー天然少女。突然叫びだしたり、ゲームの技を繰り出したりする。でも、テストは全て満点と典型的な天才肌だったりもする。

 

この全然タイプの違う3人のやりとりが非常に面白い。

とりあえず、璃瑚奈がやる気のかけらもない言動をとって、美緒が諫めるけど口喧嘩では勝てず、むしろ美緒からすると璃瑚奈のやる気のない言動は鋭利であり甘美な響すらしてしまう…。

で、ラストで翔の真理を突く一言で締め。

間違いなくベストエピソードでしょう。

 

 

ほんわかエピソードその②

「スーパー宇佐美物語伝説」

恋人も友達もいない無職の女、宇佐美が通販で買ったバニコス着て深夜徘徊する話。

これだけ聞くと何のこっちゃって感じですが、この宇佐美という女性が実は極度の恥ずかしがり屋。

で、恥ずかしがり屋を克服するために、滅茶苦茶恥ずかしい思いをして、耐性を身につけようとする話。

この漫画に出てくる女性は、巨乳で極度の恥ずかしがり屋が多いです。

第一話にして、この漫画の全てを表しているといってもいい良エピソードです。

 

 

ほんわかエピソードその③

「イチゴズ オブ デスティニー」

大学デビュー戦未勝利

大村いちご 19歳 牡羊座 A型

右利き 恋人いない歴=年齢

という限りなく残念な女の子の物語。

特注のワンピースを購入しようとするが、様々な運命に邪魔をされつつも、その邪魔してくる運命を切り裂いて、ワンピースを購入するという物語。

お金をおろそうとするもATMが恐ろしく混んでおり、町中で友人に土下座してお金借りて、高校時代に憧れだった男性に声をかけられるもこれを無視して、同時に商品に手をかけた女性から奪い取るようにしてワンピースを購入!

そしたら、東京にいるお姉ちゃんから同じものをプレゼントしてもらって、結果的に2着手に入るという、あるある話です。

マーフィーの法則とでも言いますか…

 

 

ほんわかエピソードその④

「選択する私と選択しない私を選択する私と選択する私と選択しない私を選択しない私の選択」

もう題名からして何のこっちゃ、って感じですが、要は不思議系天然女子とその彼氏の話。

天然女子が、やたらと物事を選択するかしないかに拘り、Aを選択したら、しなかった私が存在する~ってことをやたらと気にするんです。

いるよな~、こういう奴。

とにかく終始物事を選択するかしないかに拘って、選択したり選択しなかったり…

 

 

ほんわかエピソードその⑤

「世界一我侭な私から世界一ブスなお前に」

そこそこ可愛い今崎とそこそこブスな中浦の友情物語。

二人とも口が非常に悪く、話すたびに相手のことをけなします。

特に今崎は、中浦のことをブス呼ばわり。

中浦中浦で、今崎をおこちゃま扱い。

で、中浦バイトの面接に行ったらそこでも中浦はブス扱い。

それを陰でこっそり見ていた今崎がぶちぎれて、店内に乱入。

最後は二人して泣きながら慰め合うっていう話。

本当の友情とはこういうものかも。

 

 

で、こっからは鬱エピソードの紹介です。

 

鬱エピソードその①

「お前は私を大嫌いなお前が大嫌いな私が大嫌い」

ヤバいエピソードその①。

何がヤバいって、この話を連載第二話目に持ってきているのが、もうヤバい。

第一話目は上記の「スーパー宇佐美物語伝説」。

ほのぼのしてて、なんとなく共感もできます。

 

ところが、第二話目にこの話を持ってくるのは、相当ヤバい。

明と言う名前の女子高生が、森永という友人である女子高生を嫌いになり、別の女友達に嫌いになった理由を延々と上げるという話。

嫌いになった理由も最初は、友達より受験を選んだ、ポテトチップスを箸で食べる、可愛いいと思ってすましている、という何となく納得がいきそうなものなのですが、途中から、風呂上りに必ず1L水を飲むことが嫌い、寝る前に枕を叩くことが嫌い、勉強と称して音楽やネット動画見ているだけだから嫌い、と本人しか知りえない内容に次々と変わっていきます。

最終的には、

「私が大嫌いなお前の大嫌いと私には大嫌いをお前が大嫌いが私のお前が大嫌いの大嫌いが私が大嫌いだからお前が大嫌いに私の大嫌いのお前が私を大嫌いなお前が大嫌いはお前が大嫌いの私が大嫌いで…(倍くらい続く)」

というカオス極まりない言葉をつぶやきながら、ぶっ倒れるという話。

まあ、広い心で読んでみると、遊んでくれなくなった友人に対する苛立ち、のようなものが感じられなくもないですが…。

 

 

鬱エピソードその②

「黒」

この話はヤバいというよりもナゾい。

沢村亘理という名の女子高生が、目を覚ましたら暗闇の中にいて、そこから出られないという話。

そもそも暗闇にいる理由もわからないし、出られない理由もわからない。

本人なりに色々と推理はしてみるものの、暗闇から出られないため全ては推理の範疇でしかありません。

最終的に暗闇から出られず、そのまま話が終了。

閉所恐怖症の人にはたまらんエピソードです。

 

 

鬱エピソードその③

「こわいものみたさ」

これもヤバいというよりかはナゾい。

極度の怖がりにして、極度の怖いもの見たがりの前園という名の女子中学生の話。

いるよなー、こういう奴。

んで、皆で廃墟探索に行こうという話。

ただ、これだけなら普通の話なんですが、それは普通の漫画。

忘れてはいけません。

この漫画は「空が灰色だから」。

この廃墟探索がかなりヤバい。

この廃墟内にある扉に、びっしりと貼られたお札。

前園は怖いもの見たさの為、このお札を憑りつかれた様にはがし始めます。

皆が怖くなって廃墟の外に避難したところ、前園は

「とれちゃった」

という言葉だけを残して失踪します。

何がとれたのかも、なぜ失踪したのかも全て謎のままこの話は終わり。

 

 

鬱エピソードその④

「ただ、ひとりでも仲間がほしい」

これまで紹介した鬱エピソードは、鬱と言いながらもそれなりに考えさせられたり、ただ単に良くわからんだけのナゾいエピソードで、真の鬱とは程遠いものでした。

しかし、それもどうやらここまでです。

このエピソードはほんまもんの鬱。

鬱の中の鬱。

鬱の神。

もうね、ヤバい。

ヤバすぎて、ヤバいという感想しか出てこないくらいヤバい。

 

あまりにもグロテスクな絵を書きすぎて、周りから孤立していた来生という女子高生が、自分を解放することの大事さを力説することにより、佐野という女子高生の精神を解放してしまう話。

精神が解放された佐野は、自分で自分に絵を書くのですが、その絵が、大量のコバエのようなものが沸いた液体を自分に塗り付けて表現したもの。

もうその時の絵がヤバすぎる。

真っ黒の体に、白い液体で丸を描き、それにコバエのような虫が大量に張り付いたもの。

そして、精神を解放した佐野のセリフも色々とヤバい。

 

こんなもの読んだら、100%気がめいります。

作者も一体何を考えてこんなエピソードを考えたのか。

この漫画に限らず、他の色んな漫画を含めても、Top3に入るくらいの鬱エピソードです。

このエピソードほどではありませんが、近い感じのエピソードはまだまだ一杯あります。

 

 

この作者の他の漫画には

大好きが虫はタダシくんの

 ・死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々

ちーちゃんはちょっと足りない

といったものがありますが、これらも「空が灰色だから」に負けず劣らずほんわかエピソードや鬱エピソードが満載です。

 

もう題名からして、なんのこっちゃ?って感じでしょ?

本屋に注文するときとか、どないせーちゅうねん。

 

ま、この作者の本を読むときは、ある程度覚悟して読んでください。

鬱になっても、知りませんよ。

 

SFC版ドラゴンクエストⅥやった感想 今でも楽しくプレイ可能

どんもっす。

 

過去の名作(迷作?)レビュー、第二回目は

SFC版 ドラゴンクエストⅥ(ぼぼんっ!)

 

1995年にSFCスーパーファミコン)用ソフトとして開発されたこのゲーム、12月に発売開始という、明らかにクリスマス商戦を狙ったタイミングで世に出てきました。

当時、多くの小学生がクリスマスプレゼントにお願いしたものです。

ってか、当時の発売価格12,800円て…。

当時の小学生のクリスマスプレゼントとしては相当高額と考えるのは私だけ?でしょうか。

 

転職システム有り、仲間モンスターシステム有り、裏ダンジョン裏ボス有り、と過去作品で好評だったシステムを全て取り入れたこの作品、BGMの音源も戦闘シーンもシナリオも、そしてゲームとしての完成度も当時としては非常に高く、多くのファンが魅了されました。

一方で、やる気のかけらもないボスのグラフィックやバランスを投げ捨てている特技と呪文、Ⅴ(ファイブ)と比べえると仲間モンスターが変な奴ばっかり…と色々と不評も多かったこの作品。

特に、呪文と特技のバランスに関しては、きちんとテストプレイしたのかと、開発スタッフを小一時間問い詰めたい

問い詰めて説教したい。

ドラクエのナンバリングでも、賛否両論が最も分かれる作品ではないでしょうか。

 

私的な賛否👇

賛成点

・グラフィック、BGMの音源が秀逸

・仲間モンスターシステム有り

・職業システム有り

・中ボス、ラスボス、裏ボスが非常に強く、難易度設定が的確

・裏ダンジョンの雑魚敵が強く、やりごたえがある

 

否定点

・仲間モンスターが仲間になりにくい

・仲間モンスターが強すぎる

・仲間モンスターが微妙な奴らが多い

・呪文と特技のバランスが崩壊しており、呪文の存在意義が薄い

・特技は「ねる」などというふざけた特技さえ滅茶苦茶使える

・ボスキャラのグラフィックが雑魚敵の色違い(使いまわし)

・フィールドの音楽がなんか暗い

・各職業ごとのステータスマイナス補正がデカすぎる

・最終的には皆似たり寄ったりの性能になる

・かしこさの存在意味がない

 

こんな感じ。

割と最近0からプレイして裏ボスまで倒したので、色々と感じたことをレビューしたいと思います。

 

※ネタバレあり

 

 

普通にクリアする分の難易度が馬鹿高く、反対にやり込むと難易度が恐ろしく下がってしまい、個性もなくなる

このゲーム、基本職9種、上級7種、モンスター職2種の計18種類の職業があるのですが、全キャラクターが何のリスクもなく全ての職業に就くことができます。

これが何を意味するのかというと、一部固有の特技・呪文を除いて、最終的に全てのキャラが同じ呪文と特技を覚えるということです。

ちなみに、個別に覚える呪文で便利なのはベホマズン(全キャラのHP完全回復)くらい。

なので、ベホマズンを使えるキャラクター以外は、最終的には全員似たり寄ったりの性能(ステータスは別)になってしまいます。

 

但し、これはやり込んだ場合。

普通にプレイして、通常の到達Lv(最終ボスに30~35程度)で挑んだ場合、各キャラクター個性満載で、滅茶苦茶楽しい&難しいです。

ここは評価していいポイントです。

普通にプレイしてラストまでたどり着くと、基本職2~3つ、上級職1つくらいしかマスターせずにラスボスに挑むことになります。

 

最近プレイした私のデータでは、ラストダンジョンに入ったタイミングで各キャラクターがマスターしていた職業は

主人公⇒戦士、武闘家、バトルマスター、勇者(途中)

ハッサン⇒武闘家、僧侶、パラディン

ミレーユ⇒踊り子、遊び人、スーパースター

チャモロ⇒僧侶、魔法使い、賢者

バーバラ⇒魔物使い、盗賊、商人、レンジャー

テリー⇒戦士、バトルマスター

アモス⇒戦士、魔法使い、魔法戦士

ドランゴ⇒ドラゴン

 

こんな感じ。

各キャラクターにうんと個性を出すために、別々の上級職を目指し、マスターしてもそのまま上級職固定でプレイ(とはいえ、上級職をマスターしたタイミングくらいでラストダンジョンだった)。

当然、それぞれ覚えている呪文や特技が異なり、ステータスは各職業の±補正も相まって、相当差別化を図れました。

誰か一人が死んだら攻略上困ることがでてくる、みたいな。

 

で、この状態でラスボスに挑みました。

 

はっきり言いましょう。

 

舐めてます。

 

何が?

 

ラスボスの強さに対する、こちらの戦力が。

挑んだ私が言うのもなんですが、舐め腐ってます。

 

ラスボスにおけるこちらの戦力の私なりの評価👇

主人公⇒勇者になっているだけあって重要なダメージソース。装備の耐性も吉。彼が死んだら終わり。

ハッサン⇒僧侶やったので、回復ができる。ザオラルもある。彼が死んだら終わり。

ミレーユ⇒一撃で葬り去られる。

チャモロ⇒一撃で殴り殺される。

バーバラ⇒一撃で冥界へ。

テリー⇒ドランゴ引換券。誇るべきベンチウォーマー。ダメージ与えるだけ与えたらとっとと死亡。

アモスメラゾーマが良い感じ。すげぇ地味。ダメージ与えるだけ与えたらとっとと死亡。

ドランゴ⇒ザオリク未習得(レベルが低いので)。立派な壁。

 

ミレーユのハッスルダンス(全員HP中回復、MP消費0)があれば何とかなるだろうと意気込むも一撃で殺され、チャモロザオリク(HP完全回復状態で死者蘇生、MP消費20)とベホマラー(全員HP中回復、MP消費18、ハッスルダンスよりも回復する)があるから守ってあげなきゃ!と装備を充実させるも一撃で殺され、バーバラに至っては特にやることもなく一撃で殺され…

 

 

 

これで俺にどうしろと?

 

 

 

これはひとえに、ラスボスの攻撃があまりにも苛烈なことと、職業毎の-補正がデカすぎることが原因です。

いや、ラスボスが強いのは良いことなんだけどね。

それまでのボスで強い、というか苦戦するのはせいぜいムドー(転職前なので)、アクバーくらいで、他のボスは総じてザコ。

 

ところが、このラスボスの強いこと強いこと。

最終的に生き残ったのは、主人公、ハッサン、ドランゴでしたけど、お気づきのように、蘇生と回復手段が限られてます。

主人公⇒ホイミ(HP小回復、MP消費3)とめいそう(自身のHP500回復、MP消費無し)。

ハッサン⇒ベホマ(HP完全回復、MP消費7)、ザオラル(蘇生呪文、確率は五分、消費MP10)。

ドランゴ⇒なし。ゲントの杖(べホイミと同様の効果、無限に使える)使用。

 

当然、賢者の石なんて持ってません。

回復役のミレーユとチャモロはあっさり殺され、ザオラルで何とか生き返らせるも、よみがえった瞬間またまた殺され…。

ハッサンはMP低いので、ザオラル唱えてる場合じゃねーし、唱えたところで意味ねーし。

死すべき運命のキャラは、ここぞとばかりにダメージを与えて死んでいく役目に。

ハッサンにはありったけの魔法の聖水と祈りの指輪(どちらもMP回復)持たせてましたよ。

 

もうね、本当に総力戦

 

ラスボスの攻撃が苛烈なときは馬車に皆入れて、眠らされたらアストロン唱えて、主人公やハッサンが瞬殺されたときはやり直して…

30回くらいやり直したのではなかろうか。

最終的に倒せたときは感無量でした。

ラスボス強すぎ…

 

 …で、裏ボスがいるんですけど、こいつが輪をかけて強い。

もう滅茶苦茶。

職業のはぐれメタルの熟練度を5にした瞬間、ラストダンジョンに挑みましたが、ラストまで行けねぇ…。

ラストダンジョンの雑魚敵が強すぎます。

強さが軽くインフレ起こしていて、全然太刀打ちできません。

何とか裏ボスまでたどり着くも、一方的にボコられて終了。

ギガデイン喰らって全滅した時は、さすがにレベル上げして挑みました。

 

ここまでなら、今までのドラクエの中でも屈指の出来だと言わざるを得ないでしょう。

ラスボスを除き、裏ボスですら雑魚敵の色違いなのはさすがに引きましたが。

 

ところが、ところがですよ。

ちょっとやりこんで、レベルと職業の熟練度を上げると途端にバランス崩壊を起こしてしまいます。

全体的に特技が強すぎる。

特技のほとんどはMPを消費せず、無制限で使えるのに対して、呪文はMPを大量に消費します。

特技の多くが全体攻撃可能であり、無属性攻撃が多いので、敵の耐性によって与えるダメージが減ることはほとんどありません。

が、呪文は敵側が大勢を持っていることが多く、属性呪文は与えるダメージが減ってしまいます。

さらに、ドラゴンが覚えるブレス(息攻撃)である、しゃくねつ(灼熱の炎)やかがやくいき(輝く息)は、両方耐性持っている敵キャラはほとんどおらず、イオナズンよりもダメージを与えるという高性能。

 

ドラゴンは、ドランゴ含めてクリアまでに最大4人なれるので、これになったら雑魚戦は勝ちです。

何も考えずに息吐いてりゃ終了します。

この二つ覚えたら、もう攻撃呪文は完璧に用なしです。

せいぜい、山彦+ギガデインか山彦+メラゾーマ、山彦+イオナズンくらい。

※山彦とは山彦の帽子のことで、唱えた呪文が1度に2回効果になります。

 

防御系でも、呪文は特技に負けています。

呪文のフバーハは、敵のブレス攻撃軽減、MP消費、味方全体

特技のおいかぜは、敵のブレス攻撃を一度だけ反射、MP消費無し、自分のみ

フバーハは敵のブレス攻撃を軽減するだけですが、おいかぜは完全に反射します。

おいかぜは一回で消えて、自分のみ、という制限はありますが、反射したらまた使えばいいという話。

何より、反射が強すぎます。

裏ボスなんかは、反射ダメージで相当削れます。

対してフバーハは凍てつく波動でかき消されるし…

ラスボスがおいかぜを使ってくる時点で、どちらが強力か察せられます。

 

結論:呪文不要、というか特技が強すぎ

 

呪文と特技のバランスに関しては、きちんとテストプレイしたのかと、開発スタッフを小一時間問い詰めたい

問い詰めて説教してやりたい。

 

 

 

「物理で殴る」が強すぎる件、はぐれメタルが弱すぎる件…

ある日のこと。

 

カダブウはまわしげりをはなった!!

はぐれメタルに5のダメージ

はぐれメタルをやっつけた。

 

 

ん?

 

 

おい、ちょっと待て

 

今普通にはぐれメタルにダメージ与えなかった?

 

いやいや、昼間から幻覚見たようだ。

ゲームのしすぎか?

 

気を取り直して、もう一戦。

 

カダブウはメタル斬りをはなった!!

はぐれメタルに7のダメージ

はぐれメタルをやっつけた。

 

おいおい、マジか?

 

はぐれメタルを殴り殺したぞ?

 

そんなんあり?

 

そう、ドラクエ6はシリーズでも初の、メタル系スライムを殴り殺せるゲームなんです。

それまでのシリーズでは、どうあがいても1ずつしか与えられなかった(ドラクエⅢのドラゴラムを除く)のが、攻撃力が500を超えた時点で、はぐれメタルメタルキングに普通にダメージが通るようになります。

この段階で、しっぷう突きという100%先手が取れる技を使うと、攻撃をミスらない限り、はぐれメタルを100%の確率で仕留めることができるんです。

 

これは本当に衝撃でした。

この事実を知ったのは、当時リアルタイムでやっていた小学生時代ですが、今改めてやってみても無茶苦茶やなぁと思います。

 

とはいえ、これで仲間になりにくいどころか、倒すのさえ難しいはぐれメタルをほぼ確実に倒せるようになったのは、非常にありがたい。

私のドラクエプレイ歴で初めて、はぐれメタルを仲間に入れることができました。

ところが、このはぐれメタルが苦労の割には弱い…。

ほとんど全ての攻撃に耐性があり、身の守りも初期レベルからMAXなのですが、ラスボス、裏ボスはもちろん、ラストダンジョンの敵の攻撃もダメージが普通に通ります。

 

そう、こちらがはぐれメタルを殴り殺せるということは、こちらのはぐれメタルも殴り殺されるということです。

これには参った。

メタルキングシリーズを装備させたら、雑魚からのダメージは通らなくなるのですが、それも裸の身の守りが500の状態のときのみ。

戦士系以外の大半の職業で身の守りがマイナス補正になる本作では、ほとんどを馬車の中で過ごす羽目に。

 

そもそも、本作は敵も味方も攻撃力が高すぎるので、やられる前にやれ!が最も戦術として有効です。

そういった意味では、守り重視のはぐれメタルは非常に不遇。

ゲーム中でも1,2を争うくらい仲間になりにくいのに。

滅茶苦茶苦労して彼を仲間に入れても、既に使っている仲間が強すぎて、活躍の余地がほとんど残されていないのも不憫です。

 

反対に、ランプの魔王とキラーマシン2は強すぎる。

AI行動にしたら、ともに2回行動(キラーマシン2は100%ではありませんが)、強い力と身の守り、耐性と非の打ちどころがありません。

ランプの魔王は、ラスボスを倒した後の裏ダンジョンでしか入りませんが、それでも十分すぎるほど強い。

Lv.40くらいで、裏ボスとタイマンはって勝ってしまいます。

このあたりのバランスはもっと何とかならんか、と言いたいところ。

 

 

天空シリーズとしてのつながりが弱い

ドラクエのナンバリングは

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ⇒ロトシリーズ

Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ⇒天空シリーズ

となっています。

時系列はそれぞれ

Ⅲ⇒Ⅰ⇒Ⅱ

Ⅵ⇒Ⅳ⇒Ⅴ

となっており、天空シリーズロトシリーズの焼き増しとも言えます。

但し、ロトシリーズはつながりや時系列が非常にわかりやすく、特にⅢでアレフガルドに到着した時は思わずニヤリとしてしまうのですが、天空シリーズではそれがない。

Ⅳ⇒Ⅴはエスタークの存在や天空への塔の荒廃ぶりから繋がりや時系列が連想しやすいですが、Ⅵはそれが非常に薄い。

天馬の塔やゼニスの城というそれらしいものは出てきますが、言われてみれば…という程度の物。

 

天空装備に至っては、Ⅳ、Ⅴは同じ天空の〇〇で統一されていてわかりやすいですが、Ⅵは過去の勇者?か何かの名前を踏襲しており、攻略本の挿絵を見比べないと同じものだとわかりません。

ゲーム中にグラフィックを確認する術がないので。

 

そもそも、ロトシリーズのつながりと時系列が大好評だったからと言って、同じことをもう一度やるのはいかがなものか。

この辺り、エニクスの成長度合いとスケベ根性がうかがえます。

 

 

とまあ、長々と書きましたが、当時のRPGとしての完成度は秀逸です。

まだ未プレイの方は、実機でぜひともプレイしてみてください。

ドラクエシリーズの根強い人気の理由がわかります。

そんで、呪文いらなくね?ってなります。

 

スペースワールドが閉園… 何とかならんもんか…

どんもっす。

 

北九州市スペースワールドがついに閉園します👇

スペースワールド、来年末に閉園 魚氷漬けリンクで批判

 

北九州で生まれ育った私としては、非常に悲しいお話です。

スペースワールドができた年に足を運んで、以降は新しいアトラクションが増える度に行っておりました。

 

1998年から2013年までは、北九州市の成人式の場所として開放されておりました(私は行ってないけど)。

市民には非常に親しまれており、遊びに行くならスペースワールド!ってくらいだったのに…

 

関西より東側では知名度が相当低いですが、このスペースワールドのアトラクションはそんじょそこらのアトラクションではないです。

キャラクターやショーで人を集めているTDLUSJよりも全然面白いアトラクションが多いです。

絶叫系ですね。

 

富士急ハイランドナガシマスパーランドにも決して負けないアトラクションを備えています。

断言できる。

 

できた当時は、日本最高最速のローラーコースターである流星ライナー・タイタン(富士急ハイランドで言うところのフジヤマ、ナガシマスパーランドで言うところのスチールドラゴン)は、タイタンMAXと名前を替え、座席が非常に頼りげなくなり、更に絶叫度を増しました。

今現在でさえ、間違いなく国内Top3に入るローラーコースターだと私は思っています。

 

さらに、割と新しいザターン(富士急で言うところのドドンパ、ナガシマスパーランドは知らん)。

惑星サターンをもじったこのコースターは最大時速130km/h、最大傾斜角89°という化物コースターです。

速度こそ富士急のドドンパの172km/hに大きく離されていますが、乗った感じ体感はそこまで変わりません。

 

そして、、”コースターの神様”アントン・シュワルツコフ氏が設計したヴィーナス(富士急で言うところのええじゃないか、ナガシマは知らん)。

日本最大級の直径23mのループとレースの傾き95°という地面スレスレ感で、乗った人を魅了します。

 

この他にも、ブラックホールコースターやツインマーキュリー、エイリアンパニック、惑星アクアなど、滅茶苦茶面白いアトラクション目白押しです!!

 

………上記の記事を書くために、スペースワールドのサイト👇

アトラクション | 福岡県北九州市のテーマパーク『スペースワールド』

を見てて思った。

 

アトラクション、減ったなぁ。

 

ザターンを乗りに行ったのが、今から7年くらい前の話で、その時も思ったんですが、アトラクション減りすぎじゃない?

代わりに、プールとかできてましたが。

それじゃない感が滅茶苦茶大きかった。

 

過去にあったスペースワールドの乗り物で特に印象深かったものを挙げたいと思います。

 

・スターシェイカー…座席に座って、画面の状況に合わせて座席が動くというもの。時代を先取りしていて、滅茶苦茶面白かった。今現在のVRと組み合わせたら滅茶苦茶面白そうですが。

キャプテン・マンドレイク、皆知らん?

 

・アトラスタワー…垂直上昇、垂直効果を繰り返す、超絶叫マシーン。これは当園が事故起こしたからなぁ。でも、車なんて年がら年中事故起こしてるのに、走り回ってるから、ひよりすぎじゃない?って気もする。

 

・フリーフォール…これは、ゆっくり上がっていって、一気に落ちるアトラクション。アトラスタワーよりかはこっちの方が怖くない、かな。どっちもどっちか。

 

・ルナスイング…なんて言うんだろ? 大勢が座った座席がグワングワン回る…。座る場所によっては、開幕いきなり後退+逆さま+高速上昇が味わえます。当時これがある遊園地少なかったんですよね。

 

これら以外にも、まだまだ面白いアトラクションいっぱいあったんだけど…

凄く減りました。

残念です。

 

 

色んな記事見ると、経営難ってなってるみたいですが、ホンマかいな?

確かに、05年に経営破たんに陥って、その後は何とか持ち直した印象。

ってか、ここよりも全然大したことない地方の遊園地が経営していること考えたら、収益構造悪すぎでしょ!

 

とかなんとか思っていたら、こんな記事が👇

スペースワールド17年末閉園 「経営難が理由でない」 :日本経済新聞

これが理由らしいです👇

関係者によると、土地を保有する新日鉄住金と賃貸契約更新の交渉が不調に終わったもようだ

 

アホか。

 

 北九州商工会議所(北九州市)の利島康司会頭(安川電機特別顧問)は「閉園は、新たなまちのにぎわい創出のための“次の段階”を迎えたのだと前向きに捉えたい」とした。

↑こういう意見があるみたいですが、あんないい施設を活用できないのであれば、何しても無駄です。

 

長崎のハウステンボスも赤字経営で経営難に陥り、経営企業を変更して難を乗り切りました。

今現在では、日本有数のレジャーランドと化してます。

スペースワールドなんて、いくらでも人集められそうなんですけどね…。

TDLUSJは圧倒的な知名度とキャラクターのパワーがあり、この点ではスペースワールドはオリジナルキャラで押しているので、不利っちゃ不利。

でも最近は宇宙に興味がある人が増えている(宇宙兄弟のお蔭か?)ので、人は呼べそうなものなんですけどねー。

ここ以上に経済効果をもたらすように活用するのは結構難しそう。

残念です。

 

 

ちなみに、スペースワールドが閉園することによる、皆さんの嘆きがこちら👇
・(16歳女性)「友達と遊ぶならスペースワールドだったが、これから行く所がなくなってしまう」

・(47歳女性)「子供が小さかった10年ほど前に戦隊モノのステージショーを見に行った。閉園は福岡市民にとっても寂しい」
・(41歳男性)「近場にあるアトラクション施設で、(自分が)経営する塾の生徒たちを連れて行ったこともある思い出の場所で、閉園と聞いて残念だ」

・(21歳男性)「(北九州市に住んでいた)子供のころから親や友達と何度も行った。お客さんが減っていることも感じていたが、なくなると思うと寂しいです」

指原莉乃さん(24、大分県出身)「えっ、、スペースワールド、、、」
・元バトミントン選手・潮田玲子さん(33、福岡県出身)「うわーマジかぁ~ 高校の麓にあったスペースワールド...九国生の青春の場所がぁ~」

※「九国生」とは、出身校の九州国際大付属高校(北九州市八幡東区)の生徒のことを指します。

・お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(43、山口県出身)「スペースワールド閉園かぁ... よくデートで行ってたなぁ...」
博多華丸さん(46、福岡県出身)「CMもやらせてもらったこともあったんですが...残念です」

・「アンジュルム」のメンバー、上國料萌衣(かみこくりょう・もえ)さん(17、熊本県出身)「ちっちゃい時行ってました!小学校の修学旅行でも行きました!すっごい楽しいのに!!!! ザターンっていう、めーーーっちゃ!上の方から落ちるジェットコースターが大好きでした!」
・元AKB48篠田麻里子さん(30、福岡県出身)「ええええーーー!!! 九州の修学旅行先が」


これだけ多くの歎きの声が…
 
何とか継続できませんかねぇ。
 

魔界塔士Sa・Ga サガシリーズ第一作目にして名作中の名作

どんもっす。

 

最近、昔のゲーム(ファミコンゲームボーイゲームギアスーファミなど)をまたやりだしたので、昔のゲームについて一つ一つレビューでも書いていこうかと思います。

 

記念すべき第一回目はゲームボーイ

魔界塔士サ・ガ(ぼんっ!

 

1989年にゲームボーイで、携帯ゲーム機初のRPG(ロールプレイイングゲーム)として発売されたこの作品。

記念すべきサガシリーズの第一作目でもあります。

 

※以下ネタバレ注意

 

このゲームはそのストーリーもさることながら、BGM、システムすべてにおいて圧倒的なまでのクオリティを誇っています。

とても今から27年前のゲームとは思えません。

一つ一つ見ていきましょう。

 

 

圧倒的な世界観と悲愴なストーリー

世界の中心にそびえたつ塔の上にあるという楽園を目指して、荒廃しきった町から旅立つ冒険者たちの話(塔の最上階を目指すので、魔界塔士とは非常にシャレがきいてます)。

だが、この荒廃しきった世界は元々神によって作られたものであり、悪者として出現したアシュラも、塔の上に楽園が広がっているという噂も全て退屈した神が作りだしたもので、全ては神の手のひらの上で踊らされていただけだった…

 

と、ここまでなら今でこそありふれたストーリーなのですが、当時のゲームでこのシナリオは本当に衝撃的でした。

しかも、途中のストーリーが妙にリアルであったり、変にシュールであったり。

 

核シェルターに(アシュラの手から?)逃げ込んだ親子がいるのですが、皆死体で見つかります。

 

これ、R指定されてないゲームだよね?

 

で、その父親の死体が手記を持っているのですが、その内容が👇

てちょうがおちている
「‥‥なんとか このシェルタ-ににげこめた。
かぎられた みずと しょくりょうをながもちさせるため わたしは
ほとんど てをつけずにこどもたちに あたえてきた。
だが もう げんかいだ‥‥
ケン ユキ おまえたちをおいていく とうさんをゆるしておくれ。
アキラ ふたりのことを たのむぞ。
かみよ わたしのいのちとひきかえに
このこたちを おまもりください!
わたし‥は‥‥

何ちゅう内容だ!

ちなみに、子供たちも死んでいます。

全然救いようのない話。

 

神に祈ってますが、神の仕業ですから!

 

で、この手記(死体)を見た後にアイテム欄を確認すると、なぜかかくばくだんが手に入ってます(メッセージなどは何もなし)。

 

ん? かくばくだん?

そう、核爆弾です!

シリーズでも屈指の強武器であるかくばくだん。

敵全体に防御力無視のダメージをぶち込むのですが、すぐ近くの目の前の敵にかくばくだんを放り投げるのはいかがなものか。

下手したら自分たちも巻き添え食らうのではなかろーかという心配をよそに、何のためらいもなく敵に投げつける主人公たち。

まあ、特に反射ダメージはありませんが。

 

気を取り直して塔をさらに登っていくと、とある死にかけの老人に出会います。

この老人が持っているものが、なんと「エクスカリバー」。

エクスカリバー

大事なことなので二回言いました。

シリーズでも最強武器であることが多いこのエクスカリバー(ちなみにSaga1最強は正宗 なぜ?)。

寿命で死にかけのじいさんが持ってます。

なんでも、神に、ここを通る人間に渡すように頼まれたとか。

 

だから、その神が全ての元凶だよ!

 

50年間、剣を渡すためだけに待っていたらしいですが、なんちゅう救いようのない話。

 

さらに神が、塔の最上階を目指して力尽きていった者たちの記録を逐一残している(という描写がある)のは、当時は衝撃でした。

 

他にも色々と救いようのない話を目の当たりにしながらもなんやかんやで塔の最上階に行くと、当然の如く神が待ち構えています。

喧嘩っ早いSaga主人公たちは、ここまで全て神の仕業ということを知って、怒髪天を衝く状態。

折角、神がなんでも願いを叶えてくれるというのに、一考もせずに神に当然の如く喧嘩売っちゃいます。

いや、そこはグッとこらえて、願い事叶えてもらえよ。

人の話はちゃんと聞きましょう。

 

ちなみにその時の神の、やれやれこいつらは…的なセリフ👇

 かみにケンカをうるとは‥‥どこまでも たのしい ひとたちだ!
どうしてもやるつもりですね

これもいきもののサガか…
よろしい! しぬまえに かみのちから
とくと めに やきつけておけ!! 

神という設定、RPG屈指の強ラスボス、上記セリフなどから、ゲーム業界では非常に有名なこの神。

神のみぎてや神のひだりて、作中最強攻撃のフレアを惜しげもなく連発してきて、一定ダメージを与えるとHPが全回復する「ふっかつ」を使うというとんでもないラスボス。

 

しかし、この強ラスボスである神、なんと!

一撃で倒せる方法が存在するんです!(この神を有名足らしめている由縁の一つ)。

 

そう、皆さんご存知チェーンソー(モンスター能力で言えば、のこぎり)です。

HPを完全回復したり、チェーンソーやのこぎりで一撃で倒せるラスボスて…

神は紙でした(半熟英雄では完璧にネタ扱いで、チェーンソーを持った紙というエッグモンスターが登場します)。

当時はあまりの強さに正攻法では倒せない(一定ターン、一定ダメージを与えると、全回復してくるので)とまで言われていたので、救済措置としては上手く機能していたかも知れません。

 

ストーリーとは関係ないですが、Sagaシリーズには最強武器の一角として

ガラスのつるぎ

というものが存在します。

そう、単なるガラスでできたつるぎ。

一回こっきりしか使えず、単体攻撃なのですが、なぜかこの武器がエクスカリバーやかくばくだん、フレア(要は核融合)を超えるダメージを叩き出すことがあります。

 

もう一度、ガラスのつるぎ。

子供心に、ガラスって凄いんだなぁと感心してましたが、今冷静に考えると、単なるガラス。

これが最強ダメージをたたき出すので、あの世界のかくばくだんはひょっとしたら現実世界の爆竹みたいなものかも知れません。

 

 

BGMが秀逸

ミュージックプロデューサーが植松伸夫氏なので、当然と言えば当然。

しかし、当時あれだけのクオリティの音楽を作ったのは、驚愕の一言に尽きます。

特に戦闘の音楽。

 

雑魚敵、ボス戦、ラスボス戦と3種類の戦闘音楽がこの当時存在したのには本当に驚きです。

スーパーファミコンのゲームでさえ、敵の音楽は全部一緒の作品もあるのに…。

 

特にラスボスの神戦のBGMは「怒闘」という名に相応しい臨場感があります。

今聞いても、今現在のゲームとして使用しても何の違和感もないかと思えるほどのクオリティ。

いやがおうにもテンションが上がります。

 

それにしても、怒闘て。

確かに主人公たちは怒り狂ってましたけどね。

そのせいで神に喧嘩売っちゃって、願い事を叶えそびれたわけだし。

人の話はしっかりと聞きましょう。

 

 

システムが他のRPGとは一線を画す

このゲーム(シリーズ)最大の特徴として、キャラクターの強化方法が単なる経験値を積み重ねてのレベルアップではないことが挙げられます。

 

このゲームでは人間、エスパー、モンスターの3種類をキャラクターとして操作することができるのですが、それぞれ強化方法が異なります。

・人間(男/女)⇒「ちからのもと」「すばやさのもと」といったアイテムを使うことで強化。金食い虫。

エスパー(マン/ギャル)⇒戦闘してたら勝手に成長。ゲームではこれを突然変異と呼ぶらしい。さいきょう。にしてもギャルて…

・モンスター⇒敵モンスターが落とす肉食べて成長。がいこつやハエおとこも肉を落としてくれる親切設計。

 

所謂経験値というものが存在しないこのゲーム。

特にユニークで良くできているのが、モンスターがお肉食べて成長するシステム。

 

モンスターには色んな種類(タコ、カニ、悪魔、スライム、鬼などなど)があり、他の種族のお肉を食べると、別の種族に変身できます。

隠しパラメーターとして、モンスターごとにLVが決まっており、各種族(タコとかカニとか)は、そのLVごとに名前と能力が変わります(見た目は一緒)。

例えば、タコのLV7はあめふらしというモンスターで、LV12がだいおうイカ(!)となっています。

LVは1~14あり、全てのLVに全ての種族がいる訳ではありません。

例えば、タコはLV1,2、4,6,8、10、13に該当するモンスターがいません。

これを上手く利用して、タコに変身する食い合わせのときに、自分自身と食べるモンスターの肉がLV1,2でも、タコは3からしかいないので、一気にLV3になる!と言う強化方法がとれるわけです。

これは逆もまたしかりで、該当するLVのモンスターがいない場合、低いLVのモンスターへ変身してしまう恐れがあります。

一長一短です。

 

最強モンスターのLV14は全ての種族で用意されているので、LV14まで上がった場合は、下がることを心配する必要はありません。

但し、LV14になるためには、四天王2のお肉を食べる必要があります。

四天王2とは、玄武、青龍、白虎、朱雀の復活Ver.玄武2、青龍2、白虎2、朱雀2のことです。

多分、げんぶに、せいりゅうに、びゃっこに、すざくに、と読むんだと思います。

彼らのお肉を食べたら、問答無用で最高レベルのモンスターに変身できます。

 

 

このゲームは4キャラ選ぶことができるので、ゲームをクリアする場合、バランスなどを考えると

人間、エスパー、エスパー、モンスター

といったパーティだとクリアしやすいし、成長システムを堪能できて面白いです。

最強メンバーなどを目指すなら、

エスパー、エスパー、エスパー、エスパー

といったチームもありです。

 

なお、最速クリアを目指す場合、お勧めなのが

モンスター、モンスター、モンスター、モンスター

のパーティ。

金稼ぎやLV上げが一切不要で、ひたすら肉食って前進できるからです。

 

前述した神戦も、スライムLV14であるスーパースライムを揃えることで簡単に撃破できます。

このスーパースライムは、とかすという攻撃方法を持っています。

相手をとかして消化することにより、攻撃と同時に回復もできるという非常に優秀な技。

要は、相手の一部を食べているわけですが、このとかすが300前後のダメージをたたき出します。

かくばくだん、魔力MAXフレア、ガラスのつるぎのダメージが300~400であることを考えると、非常に優秀です。

回復もダメージ量分回復するため、神のフレアを食らいながらほぼ完全回復、なんてこともできます。

四天王2は4匹いて、全部で4つのお肉を落とすので、パーティ全員がLV14のスーパースライムになれるのも大きいです。

まだモンスターパーティでクリアしてない方は、ぜひともチャレンジしてみてください。

 

最後の最後、スライムに溶かされて死んでいく神…。

シュールすぎる。

 

 

 そのほかのツッコミどころ

昔のゲームだけあって、やはりツッコミどころ満載です。

一例をのせておきます。

・主人公たちが基本的に、重要アイテムは殺してでも奪う!の精神

・村一番の美人がスライム(←?)

・キャラクターに性別があるが、会話時はすべて野郎会話

👇一例として(全て女キャラでも同じセリフ)

「ここはひとはだ ぬぎやしょう」

「オレだ!」

「かんしゃはともかく ほうびのほうは?」

「ガルガルやろうといいおんなと どっちがすきだ?」

「おまえのためにここまできたんじゃねえ! よくも おれたちを みんなをおもちゃにしてくれたな」

・りゅうおう(たぶん竜王)という重要キャラが、初登場時はただのオッサン。重要アイテムをくれるのに、凄いわかりにくい問題を出してくる。

・アシュラが大魔王のくせに、目の前に落とし穴を用意している。

・アシュラの後ろにも落とし穴が設置されている

 

 

色々書きましたが、本当に名作中の名作です!

まだプレイしたことない人はぜひ。

 

ブラック客を撲滅せよ お客様も店員も同じ人間です

どんもっす。

 

日本の過剰労働を防ぐには、ブラック客を排除すべきという記事を発見。

 

とある会社員のツイートが話題になった模様。

ブラック企業をなくしたいなら、社員にまともな賃金を払っている、適切な労働時間を働かせていることによって生じる不便さに寛容でないと。「土日休みなんで納品までにもっと時間かかります」「定時過ぎたんで会社もう閉めました」と言われて文句言う人は、言ってみれば「ブラック市民」ですよ 

 

なるほどねぇ。

まさしくこのとおりですね。

 

物事には全て理由があります。

コンビニが24時間空いているのは、そこで夜間中に働いてくれる人がいるからです。

amazonでクリック一つで翌日荷物が届くのは、昼夜を問わずトラック走らせてくれる方がいるからです。

 

日本の社会は、明らかに過剰サービスで溢れています。

多くの人々の善意で成り立っている事業さえ存在します。

さらに、日本には

「お客様は神様です」

という不文律を馬鹿真面目に受け止めて、まさしく神様扱いしてしまう店舗が数多く存在します。

そりゃー、お客様も頭にのりますよ。

どこ行っても神様扱いしてくれるんだもの。

モンスターペアレントとか、クレーマーとかいう類の言葉が流行って久しいですが、そろそろ日本も神オペレーションを諦めて、店舗側も言いたいこと言うべきじゃないですかね。

そうしないと、オペレーション側が疲弊しきっちゃって、果たすべきサービスが果たせなくなって、結果お客様の不満がたまって…とデフレスパイラルになり兼ねません。

 

っつー訳で、提案。

もうお客様を過剰に神様扱いするのはやめましょう。

司法や警察もお店側を少しは守ってあげましょう。

 

そういえば、この前テレビで嫌なお客の紹介してました。

「スカッとTV」?でしたっけ?

番組名覚えてませんが。

 

そのお客の行動パターンが、

・一度開けて使用したリップや履いたパンストを返品して、返金を要求する

・品物を一度は購入するが、返品して返金を要求する。但し、商品についていた試供品はきっちり取っている。

・品物を一度は購入するが、返品して返金を要求する。但し、〇〇円以上お買い上げのお客様は一回くじが引けます!といった類のサービスをしっかり受ける。

 

…っていう、もはや嫌なお客と言うよりも軽い詐欺師みたいな感じ。

一体どういう育ち方をしたらこういう考えになるのか、心底知りたいです。

 

こんなお客様を相手にしないといけない店舗もカワイソスぎる。

店員も疲弊しきって、良いこと何もないですよね。

ホント、こういうお客様を軽く出入り禁止にしたり、店舗側や店員を守る手段を気軽に行使できる風潮が広がってもいいと思います。

 

で、今日書店に行って思ったんですけど、そこの書店は不要なレシート入れがなかったんですよ。

コンビニも、マックも、レストランも、何時の頃からか不要レシート入れってできましたよね?

物品を購入した後に、いらないレシートを入れるカゴみたいなやつ。

そこの書店にはなかった。

で、なんでないのか、考えてみた。

むしろほかの店舗には、なぜあるのか?

 

これってひょっとしてクレーマー対策になってるのか?とかちょっと思いました。

不要レシート入れがあると、反射的にレシート入れてしまいます。

そうすると、購入したものがわからなくなって、返品できなくなって、変なクレーマー対策になって…

 

もちろん、店舗固有のカードとか持ってたら購入履歴わかるんでしょうけど、カードもってない人案外多いんですよ。

で、そういうクレーマーとかってめんどくさがってカードとか作ってないんじゃないかと。

違いますかね?

 

レシートで思い出したんですが、レシートを受け取らないお客様は結構いますが、私がびっくりするのが、レジにお金を放り投げていく客。

で、店員が数え終わる前にすたこらサッサと店を出て行く。

この人種も頭がおかしいと私は思っています。

ってか、確実に頭がおかしい。

金額間違えていたらどうするんでしょう?

店員がわざわざレジから出て、店外まで追いかけていったら、レジが止まってしまって、後ろに並んでいる人々に迷惑がかかる!って思わないんですかね?

思わないんでしょうね、ああいう人種は。

 

金額間違えなんてないって?

どんだけ自分に自信があるんだ?

そういう奴が将来、判断力が鈍っているにもかかわらず車運転して、高速逆走とかやっちゃうですよ、大抵。

 

でも、そういう人種に限って、自分が待たされたら怒り狂う不思議。

 

 

不要レシート入れと言えば、クレーマー対策ではないかもしれませんが、都会のコンビニに何時の頃からかでき始めた、ここに並んでくださいを示す足マーク。

あれも、何時の頃からか、どこのコンビニも一斉にやりだしましたよね。

なんなんだ、あれは。

あの足マーク、田舎のコンビニでは見ないんですよ、不思議と。

田舎はコンビニの数や他店舗が少ないので、繁忙期の人の入りはむしろ都会より多かったりします。

だから、あの足マークは決して人が多すぎるから用意している、というわけではなさそう。

というか、店舗のすげえ中途半端な位置にあるので、物凄いジャマだったりします。

あれ、何のためにあるんでしょうね?

別に都会と田舎で、そんなに客層変わらない感じですが。

都会にも田舎にも変な客は大勢います。

 

当然あの足マークを守らずに、横から無言で新聞差し出すジジイとかがいて、余計にトラブってました。

今の世の中、性善説に基づいてオペレーションしたらまずいっつーこってす。

 

 

今日の結論。

お客様も店員も同じ人間なので、遠慮して生きていきましょう。

訳わからんクレーマーキチガイに対処しても文句言われない風土を形成しましょう。

 

んでは、今日はこの辺で。

 

りゅうちぇるの発言聞くとめっちゃ芯がしっかりしてた件

どんもっす。

 

昨日、日本テレビ系バラエティ番組『耳が痛いテレビ 芸能界カスタマーセンター』を見てたら、私のりゅうちぇるへの評価が一変しました👇

りゅうちぇる「2人で何もかも乗り越えていく運命」- ぺこへの愛にスタジオ涙

 

正直、このりゅうちぇるって子がテレビに起用されている理由が分かりませんでした。

奇抜なファッションとなよっとした感じのしゃべり方が、確かに今までの芸能人には少ないキャラだったので、一線を画すという意味で需要があるんだろうなぁ、くらいに思ってました。

私的には別に好きでも嫌いでもない。

面白いとも思わないし、チャンネル変えるほど嫌いでもない。

良くも悪くも、どうでもいいキャラって感じでした。

 

が、この『耳が痛いテレビ 芸能界カスタマーセンター』見て、りゅうちぇるへの評価が180°変わりました。

率直に言って、この子滅茶苦茶凄い。

とても21歳とは思えない。

 

この番組で私が凄いと思った点は以下三つ

①テレビ番組内で、ぺこへの永遠の愛を誓ったこと

②自分のやりたいことをやっていること

③間違ったことを間違っているとはっきり言えること

 

 

①テレビ番組で永遠の愛を誓ったこと

はっきり言えば、結婚した後で永遠の愛を誓うのは当たり前。

不倫に走る人間どもは死んでいいと私は思っています。

なぜなら、不倫は誰一人幸せになれないから。

本人たちが一時の欲望に身を任せているだけであって、そんなものはサル以下だから。

 

でも、りゅうちぇるはまだ結婚していないにも関わらず、番組で永遠の愛を誓いました。

絶対別れない自信があったから、テレビに出たとも言ってました。

これ、ほんと凄い。

 

これが本当かどうかはわかりません。

が、今の世の中でこんな宣言をした後で別れようものなら、誹謗中傷とバッシングの嵐です。

それも覚悟のうえで、りゅうちぇるは宣言したんです。

21歳の子が、ですよ?

付き合いだして間もないころで脳内お花畑の状態であれば、勢いで言ってしまった、みたいなところはあると思うんです。

でも、そんなに短い付き合いでもないはず。

 

確かに、別の番組のドッキリでも、りゅうちぇるはそういう対応をしていました。

タイプの女性が握手を求めてきたときにどういう対応をするのか?

握手には快く応じていたりゅうちぇる。

でも、番号交換には応じませんでした。

しかも、握手が終わって女性の姿が見えなくなった途端にトーンダウン。

ああ、さっきまでの握手のテンションは演技だったのね、って一発でわかります。

この子、本当に芯が強い。

 

この点において、今年不倫で話題になったベッキーさん、川谷さん、円楽さん、安村さん、宮崎さん、乙武さん、ファンキー加藤さんは、人間として圧倒的に負けている。

この人たちは、りゅうちぇるよりも圧倒的に人生経験が豊富なのに、人生において何が大事か全然わかってない。

もう人としての器からして負けてます。

この不倫した、下衆でクズで人間のカスどもは、りゅうちぇるの爪の垢を煎じて飲んだほうがいいです。

 

 

②自分のやりたいことをやっていること

何の話の流れでそう言ってたのかは忘れましたが、

「自分のやりたいことをやって生きたい。テレビに出られなくなっても全然かまわない」

と言ってたことには本当に感動しました。

あれくらいの年頃であれば、テレビに出てちやほやされたら、絶対にそのポジションを死守しようと思うはず。

りゅうちぇるにはそういう気持ちがなく、自分の本当にやりたいことをやりたいと。

これだけ聞くと、カッコいいこと言おうとして嘘ついてるのでは?と思うかもしれませんが、前後のやりとりを見ていると、本当に心の底から言ってるんだろうな、ってことがわかります(その前後のやりとりを示すことはできませんが…)。

 

今の10~20代の子たちって、本当に自分たちのやりたいことをやろうとしているのが目に見えて、本当に素晴らしいです。

我々30~40代が若いころなんて、安定しているか、給与が良いところで働くのが当然!みたいな感じだったのに。

 

この意味で、この若者には拍手を送りたいです。

是非とも自分の信じる道を進んで、自分のやりたいことやって生きてほしい。

 

ちなみに、共演者でりゅうちぇるの倍ぐらいの年齢の方が

「テレビにしがみつこうとは思ってないんや」

ってとんちんかんな言葉を吐いていましたが、発想自体がもう笑える。

しがみつくとかいうことしか考えられないのは、あんたらが芸No人だからだろって感じ。

りゅうちぇるの倍生きてこの程度の発言しかできないとは。

 

 

③間違っていることをはっきりと間違っていると言えること

これも、文章にすると当たり前のことのように見えますが、この当たり前のことが中々できないですよね、人間って。

 

番組の中のドッキリ企画で、打ち合わせに遅れてきた担当マネージャーが、遅れてきた原因を後輩のマネージャーに押し付けるというシナリオ。

ちなみに遅れてきた理由は100%担当マネージャーに原因があります(そういう設定です)。

で、りゅうちぇるの前で、このマネージャーが色々と言い訳して、後輩マネージャーの段取りの悪さを指摘し、あまつさえ後輩マネージャーを泣かせてしまうんですが、このときのりゅうちぇるの対応が神がかってた。

 

まず、後輩マネージャーが資料を先に配っていない点については、

「僕が漢字読めないから、資料要らないって言ったの」

と、自分に非があるように見せかけて、後輩マネージャーをかばってました。

さらに、後輩マネージャーが泣き出したときに、

「この人、泣かせないとわからない人なんですか?」⇒泣かせる必要は全くないでしょうという訴え

 「遅刻してきたのは100%あなたの責任。遅刻してきたその理由を正直に言ってくれれば、僕も怒らない。でも、それを他人のせいにするのは絶対にダメ」

ということをやんわりと、それでいて怒りが伝わるようにしゃべってました。

 

見ていて、おいおい、これが本当に21歳の対応力か?と驚嘆しました。

21歳なんて人によってはまだ学生。

会社勤めしていたとしても、大半の方が1年目とかでしょう。

世の中の事なんて何にもわかってない。

そんなときに皆さん、こんな対応できますか?

 

私には絶対に無理。

私も間違ったことは間違っていると正直に伝えるタイプですが、滅茶苦茶熱くなる人間なので、絶対に冷静には伝えきれない。

結果相手には言いたいことが伝わりません。

 

りゅうちぇるの諭し方は本当に神がかってました。

 

芸能界で、大御所と呼ばれてふんぞり返ったり、わめき散らして切れまくってるおっさんおばさん連中は、本当にりゅうちぇるを見習った方が良い。

無駄に50年、60年と生きている方々よりも、この子の方がよほど立派。

比べること自体、りゅうちぇるに失礼なくらい。

 

 

というわけで、今の若者は訳わからん恰好や言葉遣いで、最近の若者は…とか言って嘆いている場合ではありません。

彼らの根っこと芯は、驚くほどしっかりしています。

それこそ、言われたことしかやってこなかった、何の信念もない方々よりも、ね。

 

若者、頑張れ!

 

山岳救助に過失!? 最高裁の判決は正しかったのか?

どんもっす。

 

雪山で遭難した男性を助けに行った救助隊の過失が認められました👇

「山岳救助に過失」賠償確定=死亡男性遺族、北海道警訴え-最高裁:時事ドットコム

 

記事の一部を引用します。

北海道積丹町積丹岳(1255メートル)で2009年、道警による救助活動中に遭難者の男性=当時(38)=が滑落し死亡した事故をめぐり、男性の両親が道に約8600万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(大谷剛彦裁判長)は道側の上告を退ける決定をした。決定は11月29日付。計約1800万円の賠償を命じた二審判決が確定した。

男性は09年1月、スノーボードをするため入山して遭難。道警の救助隊が発見して下山する途中、男性を乗せたストレッチャーがくくり付けた木から離れ、滑落した。男性は発見されたが、凍死が確認された。

 

要は、

①スノボーやってた男性が遭難した

②救助隊が助けにいったけど、ストレッチャーが木から離れて男性滑落&死亡

③遺族が道警を訴えたら、遺族側が勝ち、賠償金1800万円獲得

 

ってことなんですけど、皆さんこの判決どう思います?

この件、誰が悪いと思いますか?

 

スノーボードやってて遭難した男性?

②救助に行っておきながら、失敗した道警?

 

①の男性が悪いとする意見は、自己責任タイプの方ですね。

雪山に勝手に行って勝手にスノーボード滑ってたんだから、当然自分が悪い。

被害者遺族は感謝こそすれ、賠償金を請求するなんてもっての外!っていうタイプの方々でしょう。

 

②の、救助に行っておきながら失敗して、男性を死なせた道警は言語道断!という意見は、なんらか仕事をする方々は、例え己の命を危険に晒してでも職務を全うすべきであり、失敗するなんてありえない、と考えているタイプ。

特に命を預かる職に就いている人々は失敗なんかするはずがなく、当然その失敗は許されるべきではなく、今回の賠償責任は当たり前だ!と思っている方々ですね。

 

あなたはどっちのタイプですか?

 

私は当然①の、自業自得、自己責任なんだから道警が賠償金を払う必要はなく、遺族はむしろ感謝すべきだと思っているタイプです。

訴えるなんて言語道断です。

 

確かに、道警がミスをしたことは否めないでしょう。

しかし、ミスなんて人間である以上絶対にあります。

しかも雪山での救助活動。

一体、日本在住のどれだけの人が、正確に確実に雪山での救助活動を遂行できるのか。

答えは0人です。

はっきり言えば、雪山なんて何が起こっても不思議ではありません。

救助隊も己の命を危険に晒して、要救助者を助けに行かないといけないんです。

100%救助可能な案件なんてあるわけがないんです。

これは、私自身ガイド業をやっているので断言できます。

ガイド業は救急法や救助法を学びます。

何度も何度も何度も…。

でも、所詮そんなものは街中での講習であったり、想定内の範囲でしかできない訓練です。

実際にそういう場面に出くわしたら、訓練通りなんて絶対にできません。

当然です。

ありとあらゆる状況が異なるんですから。

 

それでも、命の危険も省みず救助に行ってくれる救助隊には拍手を送りたいと思います。

 

②の、救助隊が失敗するなんて言語道断!という考えの方々は、ぜひとも考えを改めてほしい。

人間なんです。

ミスは当然ある。

今回はそれが人命に直結していたという話。

 

もちろん、職務怠慢による失敗は許されないでしょう。

今回の件も、詳細はわかりません。

が、雪山で活動する、それだけでも人間の思考力も行動力も低下します。

これは、どんなに訓練を受けていても、防ぎようのないことなんです。

 

救助隊なんだから救助できて当然!という考えは、どんな状況下でも100%成功すべし!と言ってるようなもの。

これはあまりにも傲慢な考え方です。

もしもこの考えを容認してしまったら、世の中は相当生きづらくなります。

そこのところは理解してほしいところです。

こういうあるべき論は、必ず誰かを不幸にしてしまいます。

 

 

では、両親の行動は間違っていたのか?

これもNoだと思います。

ご両親の感情として、道警を訴えたくなるのは非常にわかる。

なんせ息子が死亡しているんですから。

 

きちんとした対応がなされていたのか?

ひょっとしたら、ミスがなければ息子は自力で帰ってこれたのではないか?

明かな道警のミスではないのか?

 

息子を失った状態の遺族が、冷静な判断を下せる訳がない。

両親が道警を訴えたことが世間から糾弾されるようならば、これまた世知辛い世の中と言わざるを得ません。

最愛の息子を失ったんですよ?

皆さん、そんな時に冷静な判断できますか?

断言できます。

絶対に無理。

なので、この両親の訴えそのものは至極当然と思えます。

 

 

では、この事件何が間違っていたのか?

私は、最高裁の判決であったと思っています。

司法として毅然とした態度を示して、冷静に判断すべきだったのではないか…。

 

助けに行った道警も人間なんです。

人間なんだから、失敗もするでしょう。

それが、遺族からは恨まれ、司法からは責め立てられ…

これでは助けに行った道警の方があまりにも不憫です。

助けたかったに決まっています。

男性が滑落して死んでしまい、自分達を責めたに違いありません。

その結末がこれでは、助けに行った道警の方々があまりにも報われません。

 

 

ちなみに似たようなケースとして、日本では医師免許を持っていない人間が医療行為(人工呼吸や心臓マッサージは含まれません)を行った場合、罰せられます。

つまり、目の前で苦しんでいる人がいたとして、その人を助ける技術や知識があったとしても医師免許がない場合助けてはいけないんです。

ほうっておいたら死んでしまうとわかっていても、法律上は放っておいて死ぬのを待つ、が正しいんです。

 

医師免許を持っていない人が医療行為を行い、その結果人が死んだ場合、そのとき行われた医療行為が原因で死んでしまった可能性が否定できないからです。

 

…なんだかねぇ、って思いませんか?

助けることができる、もしくはできたのに見ていることしかできない、ってのは、その見ていることしかできなかった人達の心にも大きな影を落とすと思うんですよね。

もちろん、医療行為に制限がなくなってしまったら、そこかしこで誤った医療行為が行われて、死亡する人が増えてしまうという可能性も否定はできないです。

 

この辺、どうなるんでしょうか?

AIの出現で、解決されるんだろうか?

 

今回のこの事件の判決を機に世間が考えをめぐらすようになり、世の中がより良い方向に進むことを願わずにはいられません。

 

最後に、亡くなられた男性のご冥福をお祈りします。