吉田沙保里が敗北したけど、それでも銀メダルという伝説中の伝説
どんもっす。
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
「朝起きてニュースをチェックしたら、吉田沙保里が負けていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何が起きたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
日本中がこんなポルナレフの名言で埋め尽くされてそうな今日の出来事。
リオデジャネイロオリンピックは、日本にとっては色んな輝かしい記録が生まれました。
男子競泳や男子卓球団体戦は日本にとって初の銀メダル!
素晴らしい快挙が次々に生まれています。
そしてこの人にとっても、オリンピックでは初の銀メダルでした。
そう、吉田沙保里その人です。
今日は日本中に激震が走りました。
吉田沙保里がオリンピックで初の敗北を喫したのです。
負けた直後のインタビューは涙無くしては見れません👇
やり取りを抜粋
ー素晴らしい試合でした。今の気持ちを振り返ってください。
「(号泣しながら)たくさんの方に応援していただいたのに、銀メダルで終わってしまって申し訳ないです…」
ーそんなことないですよ。素晴らしい戦いでした。
「日本選手の主将として金メダルを取らないといけないところを… ごめんなさい…」
ー決勝戦非常に厳しい戦いでしたが、敢えて敗因を挙げるとしたらどんなところでしょうか。
「自分のやっぱり気持ちが、最後は勝てるだろうと思ってたんですけど、取り返しのつかないことになってしまって………」
ーそんなことは誰も思ってないと思います。ご家族のほうに行きました。どんな言葉をかけられましたか。
「泣かんでいい。大丈夫だと。ここまで連れてきてくれたんだからありがとうと言ってくれました」
ーでも、最後は応援団に向かって手を振られました。
「もうこんなにたくさんの方に遠いところまで来ていただいて、日の丸の重さや声援も凄い聞こえてきたんですけど… 最後自分の力が出し切れなくて…申し訳ないです」
ー日本中拍手を送っていると思います。素晴らしい銀メダルでした。おつかれ様でした。
「はい。ありがとうございます」
私はもう、号泣しながらこのインタビュー見てました。
見てない方は、ぜひとも見てほしい。
吉田沙保里さんの人となりがわかります。
インタビュアーも中々うまいです。
日本中の気持ちを代弁してくれてる感じです。
素晴らしいインタビューでした!
ってか、銀メダルで申し訳なくて泣きじゃくるってなんだよ。
オリンピックに出られるだけで偉業なのに、長年トップに君臨し続けて、たまたま運悪く負けただけなのに…。
銀メダルでここまで悔し涙が流せるのは世界中を探してもこの人だけでしょう。
この人の涙を見ていると、マラソンは負けて当然だなって感じ。
もはや出ることに意味がある!って感じだもの。
勝ちにいってないもの。
惜しくも銀メダル(←?)でしたが、今年のリオデジャネイロオリンピックは吉田沙保里さんにとっては初めて尽くしでした。
・父親がいない初めてのオリンピック
・選手団の主将を初めて務めた
・初めて四連覇(←???)がかかっていた
・伊調選手が先に四連覇(←???)を達成していた
選手団の主将として、父親がいないオリンピックで、後輩たちが次々と金メダルを獲得していく中、金メダルを取って当たり前!という重圧の中での試合。
そのプレッシャーは想像を絶するものだったでしょう。
通常の選手だったら、そのプレッシャーだけで何もできずに潰れていたかもわからんね。
選手団の主将は、オリンピックの表彰台に立てない!っていうジンクスも見事跳ね返しました。
そのジンクスがあったから銀メダル?だったのか。
あったにも関わらず、銀メダルだったのか?
主将じゃなかったら、余裕で金メダルだったかもわからんね。
っつーか、金メダル取って当たり前!ってなんだよ。
それって、53kg級で地球最強ってことですからね。
地球最強で当たり前ってなんだよ。
どれだけの努力と血と汗を流したらそのレベルに到達できるんだよ。
もはや、漫画よりも漫画のレベル。
範馬勇次郎と並び称されていますけど、範馬勇次郎、漫画のキャラですからね!
ちなみに、吉田沙保里を破ったヘレン・マルーリス選手は12年前の12歳の時に、アテネオリンピックで金メダルを取った吉田選手に憧れて、吉田選手を倒すためだけに研鑽を積んできた、これまた強者。
吉田選手を避けて他の階級に多くの選手が移る中、この人は打倒吉田を掲げて血反吐を吐いてきた。
この人に負けるなら、諦めもつくというもの(吉田選手本人は納得してないだろうけど)。
ってか、
・吉田選手が強すぎて階級上げた伊調選手が四連覇
・吉田選手が強すぎて階級下げた登坂選手が金メダル
・吉田選手が強すぎてルール変更するも、誰も勝てず
・12年、吉田沙保里選手を倒すことを夢見た選手がついに吉田選手に勝つ
って伝説以外の何物でもないでしょ。
皆、吉田選手に憧れて、吉田選手を目指して強くなってきた。
特に日本の選手は、吉田選手と階級替えた途端に金メダルラッシュ。
今年のリオデジャネイロの日本女子レスリングのメダルは、全て吉田選手が生み出したといっても過言ではないです。
吉田選手が圧倒的な強さを誇っていたからこその階級変更であり、その結果、強者が散らばって金メダルラッシュをもたらしました。
吉田選手が中途半端な強さだったら、一つの階級に強者が集中して、ここまで金メダルは独占できなかったでしょう。
年齢も33歳という、全盛期を明らかに過ぎた年齢。
10年以上にわたって研究され続けてきた自身のスタイル。
初めて尽くしのオリンピック。
負ける要素はそこかしこにちりばめられていたので、仕方のないことかも…。
それでも銀メダルを獲得するあたりは、さすが!の一言に尽きます。
だからこそ、胸を張って帰ってきてほしい。
この人を責める人なんて誰もいないし、責めることなんて何一つない。
どのインタビュー見ても、負けて申し訳ない…って言ってますけど、いやいや、いうて銀メダルですからね?
何を申し訳ないと思う必要があるのか…。
悔し涙を流すのは仕方のないことかもしれませんが、誰に対しても申し訳ないと思う必要は1mmたりともありません。
どうか笑顔で帰ってきてほしいと夙に願います。
今後、東京を目指してトレーニングするのか?
はたまた引退して、伴侶を見つける旅にでるのか?
この人の性格上、勝って引退!ってなりそうだから、東京では再び王者に返り咲き!ってのが見られるかも。
引退撤回!ってな感じで。
でもそうなったら他の海外の選手は
「またアレを倒すために血反吐吐くトレーニングせにゃならんのか… ごくり…」
とか言ってそう。
今日朝の2chは吉田選手敗北の報でもちきりでした。
普段は、その圧倒的な強さを色んなサイトでネタにされている吉田選手。
その全ては愛があってこそ、です。
「霊長類最強女子」なんて、多少毒のある愛称もありますが(笑)。
この人自身もそれを知ってか知らずか、自分のキャラの位置づけ意識してコメントしている部分も見られます。
こんなに国民全員に愛されたアスリートもまた珍しいでしょう。
「吉田沙保里」のさおり部分って、珍しい「沙保里」なのに、変換一発ですからね!
皆どれだけ吉田沙保里変換してるんだよ。
どんだけ吉田さん好きなんだよ。
我々は、日本人だから、ではなく、吉田沙保里が吉田沙保里だから、心の底から応援できるんです!
どうかどうか、日本に帰ってきたら笑顔を見せてほしい!
とにもかくにも、吉田さん、お疲れ様でした。
おめでとう、銀メダル!
吉田沙保里の名言集
・女に生まれて良かった。男に生まれていたら試合できっと人を殺していた
・ライバルたちはみんな私のタックルを研究して対策をしてくるので、タックルで倒した
・(怖いものは?)おばけとかジェットコースターとかダメです
・鍛えるポイントはまだまだありますよ
・カワイイ外国人選手と戦う時は集中力が上がりますね。『こいつ、何でこんなにカワイイんだ』って。すぐに倒したくなります。燃えてきますね。『ブン投げてやる』って
・勝ちたいという感情ですら邪念
・プレッシャーは勝ちたければ勝ちたいほど強く持つもの
・試合が終わったとき、私の手が上がっていればいい。大事なことは、表彰台の一番上に立つことだけ
・私は勝ち続けることで成長したんじゃなく、負けて強くなってきたんです
・金メダルの数は忘れました
・よく、試合後に負けはしたけれど強敵相手に善戦できて満足みたいなコメントをする人がいますが、冗談じゃありません。勝負は勝たなければダメ
・もしあえてケガをしているほうを攻めたとしても、卑怯でもなんでもないと私は思います。ケガをしたのは自分の責任だし、棄権せずに出てきたのは、戦えるってことでしょ
・それ以外の遠慮や優しさは、マットの上では必要ない、というか、はっきりいって邪魔なだけです
・目標や夢は、早い内からあるとチャンスが広がります。最後まで諦めない人になってください
・目標、夢は口にした方がいい
・常に全力でやる!集中して一生懸命やる!
・目標を決めたらわき目もふらず、進んでいく
・練習場に何をしに来たのか!を自分に問いかけながら練習に取り組む
吉田沙保里の戦績
・全日本女子選手権 51kg級 準優勝(1998年) 3位(1997年)
- 全日本女子選手権 56kg級 3位(2000年、2001年)
- 全日本女子選手権 55kg級 優勝(2008年、2009年)
- 全日本選手権 53kg級 優勝(2010年、2012年、2013年、2014年)
- 全日本選手権 55kg級 優勝(2002年、2003年、2004年※、2005年、2006年、2007年、2008年※、2009年※、2015年)=※は男子も含めた大会最優秀選手・天皇杯獲得
- 全日本選抜選手権 55kg級 優勝(2010年、2011年、2013年)
- 全日本選抜選手権 53kg級 優勝(2014年、2015年)
- 世界ジュニア選手権 58kg級 優勝(2000年、2001年)
- 世界学生選手権 59kg級 優勝(2002年)
- ジャパンクイーンズカップ 55kg級 優勝(2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年)
- ワールドカップ55kg級 優勝(2003年、2004年、2005年、2006年)
- 世界女子選手権 55kg級 優勝(2002年、2003年、2005年~2015年)
- アテネオリンピック 女子レスリング55kg級 優勝(2004年)
- ユニバーシアード 55kg級 優勝(2005年)
- 北京オリンピック 女子レスリング55kg級 優勝(2008年)
- ロンドンオリンピック 女子レスリング55kg級 優勝(2012年)
- リオデジャネイロオリンピック 女子レスリング53kg級 準優勝(2016年)
(出典:吉田沙保里 - Wikipedia)
獲得メダル
金20個、銀1個、銅0個
偉大すぎる記録ですね。