任天堂とGoogleがポケモンGOでコラボ! Googleがついに本気になった件
どんもっす。
皆さん、「イングレス」というゲームをご存知でしょうか?
Googleが開発した、全世界参加型の陣取りゲームです。
ゲームの説明を少しだけ引用します。
プレイヤーは2つの勢力のうちのどちらかに属する。世界各地に存在する「ポータル」を自勢力の所有とし、ポータル同士を「リンク」して三角形を描くと、その内側が「コントロールフィールド」と呼ばれる自陣になり得点が加算される。その合計値を競う。
最大の特徴は、ゲームフィールドが世界そのもの、現実のGoogle マップによる地図そのものだということである。ポータルは全て現実世界に存在する建造物やモニュメントなどに割り当てられており、ゲーム中でポータルを確保するためには、実際にその場所まで行かなければいけない。そのため、スマートフォン上で衛星測位システム(GPS)機能を有効にすることがプレイの前提となっている。スマートフォンでインターネット接続と位置情報の取得ができれば世界中どこでもこのゲームをプレイすることができる。
キャッチコピーは、「The world around you is not what it seems.」(あなたの周りの世界は、見たままのものとは限らない)
要は陣取りゲームなので、現実世界でスマートフォンを持って、拠点に実際に行かなければなりません。
拠点は現実世界の建造物やモニュメント。
恐ろしく簡単に言えば、その辺の博物館や動物園、遊園地、観光地となっている場所が陣取りゲームの拠点になっており、どこでもいいのでその場所に行って相手方の拠点を攻めて上手くいけば、自分たちの陣地になります。
こうして、自分たちの陣地を増やしたほうが勝ち。
このゲームの最大の特徴は、現実世界の拠点に実際に自分で行く必要がある、という点です。
友人がはまっていて、「はえ~、さすがはGoogle。面白いもん考えるな」とその時は簡単に考えていたのですが、後日こんな記事を…
任天堂とGoogleが大きな賭けに:『ポケモンGO』スタジオに2000万ドルを投じる
これ、イングレスのポケモンVer.です。
皆さん、日本を代表するゲームである「ポケモン」はご存知ですよね?
ゲームの主人公がゲーム世界を旅して、ゲーム世界の各地にいるポケモンと呼ばれる敵キャラクターを捕まえて、図鑑を完成させる、というゲームです。
捕まえたポケモンは自分で育てることができ、他のプレイヤーのポケモンと戦わせることもできますし、普通にストーリーを進めてゲーム上の敵ボスを倒してゲームクリアすることもできます。
ポケモンは当然のことながら、ゲーム世界での生息地が決まっており、ゲーム世界を隅から隅まで探検しないと多くのポケモンを集めることができません。
そのポケモンゲームをGoogleが全世界参加型にしようとしている…
どういうことか皆さん、わかりますか?
つまり、実際の現実世界の、とある場所に行かないと、(おそらくは貴重な)ポケモンが捕まえられない、手に入らないようにしようとしている、ということです。
私はGoogleの意図するところを知ったときに、素直に「やべぇ!」って叫んでしまいました。
これ、Googleと任天堂が、任意の場所に意図的に人を集めることが可能になることを意味しています。
例えば、どこかの遊園地で何かのイベントを行ったとしましょう。
その遊園地のオーナーがGoogleと任天堂に、こんなイベント行うから、って説明します。
そうすると、Googleと任天堂は、該当日にその遊園地の指定の場所に行った人にだけ、貴重なポケモンを配信します、といったことをするわけです。
…どうなると思います?
遊園地なんて入場するだけでお金取られます。
貴重なポケモンを入手するだけの為に、遊園地に用事もないのに行くやつがいるか!って思いますか?
この手のゲームは相当数マニアも存在しており、全ポケモンを捕まえるためには手段を選ばない、って人もいます。
また、たまたまその遊園地の近くに住んでいるだけの人も行くことが可能です。
結果、大多数の人間がその遊園地に押し寄せることになりますよね。
イングレスはそのゲームの特性上、勝った負けたがわかりにくいです。
認知度も低く、達成感もわりかし小さいため、そこまで多くのユーザーがいるわけではありません。
このイングレスでさえ、プロモーション用に色んな企業がGoogleと提携を結んでいます。
一方で、ポケモンは今や全世界で遊ばれているゲームです。
知名度も相当高く、新しいシリーズを出すたびに、ソフトがバカ売れします。
そのポケモンで、全世界参加型を行うのです。
以前、任天堂は映画会社とタイアップして、ポケモンの映画を見に来た人だけに、貴重なポケモンを劇場でプレゼントするというイベントを行いました。
この任天堂の狙いは当たり、ポケモンの映画は大成功を収めました。
当然、純粋にポケモンの映画を見に来た人は多かったでしょう。
しかし、貴重なポケモンを入手するためだけに映画館を訪れた人も当時一定数いたはずです。
これが全世界で行われるようになる…
凄すぎると思いません?
Googleだから成せる業、です。
今までのリアルな社会は、国対国がメインであり、その国がどの程度経済的に大きな力を持っているかが非常に重要なファクターを占めていました。
今までは当然、アメリカが世界で最も大きな経済力を持っており、影響力もあった。
これが、変わりつつあると私は感じています。
1企業が、とてつもなく大きな経済力と影響力を持とうとしている。
イングレスのようなゲームを、あるいは機構をGoogleが出し続ければ、Googleと提携を結ぼうとする企業は爆発的に増えるでしょう。
現時点で、車の自動化に向けて多くの自動車会社がGoogleと共同で開発を行っています。
Googleという企業に全世界から資金と技術と情報が集まりつつある。
もはや1企業の枠組みを完全に超越しています。
企業という概念を完全に覆している。
私は、Googleという企業に、これまでに3度度肝を抜かれています。
1度目は、Googleという検索エンジンの存在を知ったとき。
ネットが普及し始めた時期です。
そして、3度目が今回の件。
もう既に、現代社会はGoogleとそれ以外、という構図が出来上がりつつあります。
これから先の世界は、Googleが牛耳るようになるのは間違いないでしょう。
大変な世の中だ。
※2016/7/13追記
もう既にアメリカでは社会現象になっているポケモンGO。
現実世界を実際に歩き回ってポケモンを集める必要がある(時速10km以下で移動しないと移動したとみなされないみたいです)ため、歩き回る人が爆発的に増えているとか。
で、肥満対策になっているらしいです。
すげぇ!!!
肥満まで解消するとか…。
ポケモンのブランドと仮想現実が上手く融合した結果ですね。
何てーか、工夫次第で色んな誘導ができそうです。
やっぱり、仮想現実とエロは世界を救う!んですかね。
これからの動向に注目です。