どんもっす。
12/5(土)に鳥取県福祉人材研修センターで行われた、「クリスマスレクチャー 2015 in とっとり」に参加してきました👇
このイベントは親子づれ、主に子供たちをターゲットにした科学の実験教室です。
鳥取大学や環境大学の生徒と教授がブースを作って、子供たちに科学の面白さを教えていました。
当日はスタッフとして参加してきましたので、写真付きで紹介いたします。
※イベントとして肖像権はいただいております。
オープニングは、岩美高等学校のジャズバンドの演奏です。
ルパン三世や赤鼻のトナカイといった誰でも知っている曲から、(私が)聞いたことない曲も色々とアレンジして演奏してくださいました。
部長と顧問が漫才みたいな駆け引きやってましたが、会場の反応は…(笑)
息がぴったりそろってました。
突然起きたアンコールの嵐にも動じずに、応えてくれました。
素晴らしい演技でした。
これは、「ハンドベルの自動演奏」
ハ、ハンドベルを自動演奏!!と驚いてしまいますが、パソコンでプログラミングして、BGMにあわせてハンドベルを自動で演奏するという仕組み
全然違和感なかったです。
選曲はエヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」とか北斗の拳の「愛を取り戻せ」といったアニメソングが中心でした。
これはなんだかわかりますか?
これは「ダイラタンシー現象」を応用した遊び。
片栗粉と水を適量で混ぜてあげると、圧力を加える(手で握っている)状態だと団子の形を保つのですが、圧力を加えるのをやめると、さーっと水に溶けていきます。
これは、圧力を加えていると水分の移動が起きないため個体の状態を保てるのですが、圧力を加えるのを止めると水分の移動が起きて水に溶ける、という面白い現象です。
ご家庭でも簡単にできるので、ぜひやってみてください。
水と片栗粉の分量は1:1くらいですが、適当に混ぜていけば感覚でわかるようになります。
これは木に釘をさす実験。
写真ではわかりにくいですが、釘が刺さっている部分と両サイドの山部分は同じ高さです。
さて、どうやって釘を刺したのでしょうか??
正解は👇
ちょっと説明が抜けているので補足しますと、木片の山の片方を万力で縮めておきます。
こうすると、縮めた側から釘を通すことができますね。
その後、お湯で温めてあげると木の中の水分が熱膨張して、元の形に戻るんです。
木の性質を利用した実験ですが、綺麗に元通りになります。
試しに、木を万力でつぶして、温めてみて下さい。
木って結構可逆性があるんだな、ってことに驚くと思います。
これは「エコドライブシミュレーション」
画面に映る仮想のコースをドライブして、エコロジーな運転方法を学ぶというもの。
ハンドルとアクセル、ブレーキが割と本物に近いので、子供たちはおっかなびっくり運転してました。
中には、平均時速10kmくらいで運転している子も!
これは、「念力ふりこ」
持ち手の部分をもって、ゆらゆらゆらしても、全部同じ動きはしません。
特定のふりこだけを動かすこともでき、念力で動かしているように見えることから、この名前がついています。
なぜこのようなことが起きるか、わかりますか?
キーワードは、紐の長さと周期、そして共振です。
でました、「ペットボトルロケット」!!
科学の実験の定番といえば、これ。
私も小学生の頃に何度もやりました。
もう20年以上前ですが(笑)。
当然、飛距離がある方が面白いのですが、飛距離を出すには、
・中に入れる空気の圧力
・中に入れる水の量
・ペットボトルの大きさ
などが重要になってきます。
実験してみてどの条件が最も飛ぶのか、試してみて下さい。
そして、なぜそうなるのかも考えてみてください。
推進力になっているものの原理が何なのか、考えたら理解が深まります。
ヒントは、「作用反作用」です。
ここのブースでは、子供たちに万華鏡の作り方を教えて、作らせてました。
これが実際に作った万華鏡。
良くできていて非常に綺麗です。
これはちょっとわかりにくいのですが、特殊な表面の斜面の上にスポイトで水を垂らして、水を球体のまま滑らせてます。
これも科学の実験でおなじみの「表面張力」の実験ですね。
水が、その表面積を最も小さくしようとする性質のことです。
これを応用した遊びは??
そう、シャボン玉づくりです。
正直子供たちは表面張力についてはよくわかっていないようでしたが、シャボン玉は大はしゃぎで作って遊んでました。
うんうん、いつか表面張力のことをわかる日が来るよ、きっと。
これは「サザエの解剖」の写真。
講師の先生が、「これが耳でこれが目です。意外に可愛い顔しているんですよ、サザエって。」
と説明したら、子供たちも
「ホントだー!」
って言ってましたが、私には何が可愛いのか全然わかりませんでした(笑)。
これは「放射線の観察」
お皿に入った物質が放射線を出しています。
とはいっても別に危険物質ではなくて、空気中の放射性物質を取り込んでいるというもの。
α線やβ線が観察できたのですが、写真ではわかりにくいですね。
ちなみに、良くテレビやネットで「放射能が漏れる」って言ってますが、間違いです。
放射能とは、放射線をだす放射性物質のもつ性質のことであって、正しくは「放射線が漏れる」もしくは、「放射性物質が流れる」とかこんな感じです。
光合成は皆さん、ご存知ですよね?
では、太陽の持つ光のうち、光合成には必要ない、というよりも葉っぱが吸収できない波長の光はご存知ですか?
そう、緑色の波長の光です。
葉っぱは緑色の光を吸収できないので、緑色の光を反射しています。
その反射された光が人間の眼に入ってくるので、葉っぱは緑色に見えるんですね。
ちなみに、光の色はそれぞれの波長、というかそれぞれの光のもつエネルギーに対応しています。
これもちょっとわかりにくいですが、発泡スチロールのボールに紙でできた羽をつけて、扇風機の風を受けてクルクル回転させながら飛ばすという実験。
子供たちは風を多く受けるために、羽を90°くらい曲げてましたが、それでは飛びません。
飛ばすコツは、「揚力をいかに上手に発生させるか」がポイントです。
飛行機が空を飛ぶ原理ですね。
昔、伝次郎先生がやっていた授業が最たる例なんですが、科学の面白さや不思議さがどこにあるのかというと、肉眼では見えない力を利用していること、がポイントです。
空気の力や重力、磁力、電気等々。
ここさえ理解していれば、不思議に思える現象も大体理解できます。
目に見えないだけで、確かに力は加わっているのですから。
他にも、こんな実験コーナーがありました。
・レーウェンフックの顕微鏡
・紫外線の原理と影響
・紙飛行機
・ウィルバーホースの振り子
・リサージュ図形
・圧電フラッシュボール
・ホッカイロの原理
・光る星座パネル
等々。
スタッフやってて、時間の都合上全部は回れなかったのですが、ご家庭でもできる実験が多くありましたので、ぜひやってみてください。
※各実験のやり方などはネットの実験教室などに詳細が載っています。