社会全体で不妊治療への理解をもっと深めて、身近なものへ
どんもっす。
今までの通説を覆して、無精子症でも妊娠できる技術が話題になっています。
Yahooニュースの記事を一部引用します👇
精巣で精子がつくられない非閉塞(へいそく)性無精子症であっても成熟する前段階の「前期精子細胞(円形精子細胞)」を精巣から採取して体外受精を安定的に成功させられることを、セントマザー産婦人科医院が実証した。「同症の男性の精巣内には前期精子細胞は存在せず、不妊治療は第三者の精子を使うしかない」とされてきた通説を覆す成果
112人の赤ちゃんを誕生させることに成功2011年9月から14年12月までに、同医院は前期精子細胞を用いて112人の赤ちゃんを誕生させることに成功。うち14人は、別の医療機関で「不妊治療をするには第三者の精子を使うしかない」とされた男性から前期精子細胞を採取して出産にこぎつけた例という。
(Yahooニュース 通説覆す、無精子症でも赤ちゃん 112人の誕生に成功 福岡のセントマザー医院 より一部抜粋)
うーむ。
さすがはセントマザー産婦人科医院。
私が子供のころから、この産婦人科は高い技術で知る人ぞ知る産婦人科だったのですが、ついにここまできたか。
セントマザー産婦人科医院のHPはこちら👇
これは、子供を切望しているけど中々恵まれない家庭には本当に朗報ですね。
ちなみに、精子に何らかの問題がある人は10人に1人といわれ、不妊全体の原因の半分は男性側にあるとのこと。
どうですか、この数字。
10人に1人って結構な数字ではないでしょうか。
私は、1000人に1人くらいと勝手に思い込んでました。
私の知人でも結婚して5年以上経つのに、子供に恵まれない家庭がいくつか見られます。
本人たちも子供を欲しがっているので、こういう技術あるいはそれに付随した検査法などが向上するのは本当に良いことです。
んで、少子化対策には、こういう子供が欲しいけど中々恵まれない家庭に対して、もっと目を向けるべきだと記事読んでて思いました。
不妊治療をしやすくなるように政府も後押しすべきですよね。
今まで不妊で悩んでいた家庭が妊娠した症例が増えれば、悩んでいた夫婦の後押しにもなりますし、さらに踏み込んで第2子第3子を産んでくれる可能性も高い。
ということで、過去の不妊治療のデータを調べてみました。
2012年12月~2013年3月にインターネットを通じて実施したアンケート、1993人が回答した結果👇
◇年齢層
・30~34歳が27%
・35~39歳が37%
・40~44歳が21%
◇治療期間
・1年未満が15%
・1~2年未満が27%
・2~5年未満が43%
・5~10年(!)が13%。
◇通院を始めてからの治療費が100万円以上かかった人の内訳
・100万~200万円未満が25%
・200万~300万円未満が15%
・300万~500万円未満が11%
・500万円(!)以上が5%
経済的にも、治療期間的にもかなりの負担です。
こうした経済的な負担を考慮して、今年度から不妊治療の助成金額が変更されるようです👇
年齢や所得制限があるものの、不妊治療を望む家庭には良いニュースです。
不妊治療を望む夫婦はここ10年で10倍以上に増えているので、今後もさらなる手厚い助成が望まれます。
治療期間の問題も非常に大きいです。
なかでも、5年以上にわたって治療を続けられていらっしゃる方は精神的な負担が相当大きいでしょう。
加えて、女性の場合は体調も考慮する必要があります。
仕事をしている場合は定期的に休む必要が出てくるため、有休制度は非常に重要になってきます。
また、有休制度が充実していても、仕事の量や役職によっては気軽に休めない場合も多くあります。
不妊治療で…という名目で休みを取る(周りに知られる)のが憚られる夫婦もいらっしゃるはずです。
このあたりの問題をクリアするには非常に障壁が多いですが、何より周りの方々の理解が必要不可欠です。
不妊治療をすることは、決して恥ずかしいことでもなんでもなく、至って普通のことであるという風潮を社会全体で作り上げていく必要があります。
課題はまだまだ多いですが、今後の世間の動きに期待!ですね。