長谷川豊アナがテレビ大阪の番組降板になって考えたこと
どんもっす。
フリーアナウンサーの長谷川豊さんがテレビ大阪を降板させられましたね…👇
事の経緯は、長谷川さんが自身のブログであまりにも過激な発言をしていたこと。
そしてそれが炎上してしまったこと。
私は長谷川さんのブログを読むのが好きで、毎回毎回楽しみに読んでました。
今回のような問題に発展してしまったのは非常に残念ですが、中にはやはり過激すぎる表現もあったので致し方ないことかも知れません。
今回の件、長谷川さんの主張を大まかに説明すると、
1.年々膨らみ続ける社会保障費はもう既に限界に達している
2.自業自得である人工透析患者については国が費用を負担すべきでない
これらに関する長谷川さんの主張&取材したことを世間に伝えるために、長谷川さんはあまりにも過激な表現を使っていました。
詳細は長谷川さんのブログである下記エントリあたりを参照してくださると良いかと。
医者の言うことを何年も無視し続けて自業自得で人工透析になった患者の費用まで全額国負担でなければいけないのか?今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!! : 長谷川豊 公式ブログ 『本気論 本音論』
で、今回の一連の件を横目で見ていて私なりに考えたことを記載しておきます。
①アナウンサーという言葉での伝達を生業としていたのに、やはり長谷川さんの表現は過激すぎた
長谷川さんのブログには度々、他人に対して「クズ」「馬鹿」「ゴミ」「殺せ!」などと言った過激な発言が出てきます。
やはりこれらの発言はあまりにも過激であったと言わざるを得ないでしょう。
長谷川さんがフリーで活動して、ブログを書いて世に主張しているのは、別に日本国民を馬鹿にしたい訳でもなんでもありません。
世間一般にはあまり知られていない事実を、長谷川さん自身の調査に基づいて広く周知し、そこに長谷川さんの見解を述べて、読者に、日本国民に自分たちで考えて欲しいだけなんです(と私は解釈しています)。
「日本はこのままではもうもたない」
「その理由は、これこれこれらの制度なり風習がはるか昔から変わらずに存在するから」
「皆さん、本当にこのままでいいんですか?」
と問うているわけです。
ネットなどで自身の意見を拡散させるためには、炎上が最も簡単です。
上記言葉を長谷川さんが炎上目的で使っていたのかどうかは知りません。
今回の炎上騒ぎで多くの方々が長谷川さんのブログ(コラム)に目を通したことでしょう。
しかし、炎上騒ぎのほとんどが当事者へのバッシングです。
つまり、長谷川さんの意見やブログに対して否定的な考えを持った方々による騒ぎなわけです。
長谷川さんのブログには確かな根拠が存在するし、その力強い物言いは確かに人々の心に響くかもしれません。
今回の件では、それがプラスでない可能性が極めて高い、ということです。
長谷川さんの書き方では、予期せぬ場所で敵を作ってしまう可能性が非常に高いです。
結果、今回は長谷川さんの言いたいことが1割も伝わらずにバッシングを受ける羽目になりました。
童話「北風と太陽」で北風は力づく、太陽は暖かい包容力で旅人の服を脱がしますが、長谷川さんの発言はまさに北風のそれです。
それでは多くの人間の心をプラス方向に揺さぶることはできません。
まさに、長谷川さんが自身のブログで言及しているように、「自業自得」の事態になってしまったわけです。
多くの方に、より強く伝えるための言葉が結果として、見る方々の心にバリアーを作ってしまったのは、やはり言い方がまずかったということでしょう。
②皆さん、他人の文章はきちんと読みましょう そして自分の頭で考えて、その上で主義主張 or 批判しましょう
人それぞれ考えがあるのだから、長谷川さんの考えに同調できないのは当たり前です。
それについては、なんの問題もありません。
しかし、長谷川さんのブログのコメントやYahoo!ニュースでのコメントを呼んでいると、きちんと文章を読まずに批判しているコメントばかり…
ちゃんと最初から最後まで読んでいれば、長谷川さんが主張したいことはわかるはずなのに、明らかに主張とは違う解釈をして、その点ばかり責めるようなコメントを必死こいてして…
全国腎臓病協議会から長谷川さんへ直接抗議がいったみたいですが、その内容もやはりブログをきちんと読んでおらず、主張をきちんと理解していない内容でした(抗議文は取り下げられたようです)。
全国腎臓病協議会からすれば、抗議したいのは当然でしょう。
私も同様の立場だったら、長谷川さんへ抗議していたかもしれません。
しかし、全国腎臓病協議会の抗議文は的を射ていないものでした。
恐らくは、ネットの騒ぎのみ(要は伝聞のみ)で、真偽を確かめずに抗議したのではないでしょうか。
何時から我々日本人はこんなにせせっこましくなったのでしょう。
何時から我々日本人はこんなに心の狭い国民になってしまったのでしょう。
何時から我々日本人は自分の頭で真偽を見極めきれなくなってしまったのでしょう。
理由はわかっています。
平均賃金は20年前から上がらず、少子高齢化は進む一方、人口も減少し始め、地方都市も国民も疲弊しきっている。
これでは、心が狭くなって当然です。
そうなってしまった原因は、長谷川さんのブログで事細かに説明されています。
そうなってしまった日本の構造について説明されています。
それら全てが正しいことではないでしょう。
それでも、長谷川さんはいち日本人として、警鐘をならして国民に問うています。
このままでいいのか?と。
それを、少々言葉遣いが過激だからと言って、最後まで文章を読むこともせず、騒ぎに便乗して気にくわないからという理由だけで叩いてしまって良いのでしょうか?
長谷川さんのやり方や主張が全て正しいとは言いません。
でも、長谷川さんは正しいことをやろうとしている。
そういう人間をやたらめったら叩いてお終い! で本当に良いんでしょうか?
批判は当然あります。
全て同調できるわけはありません。
しかし、批判するのであれば、きちんとブログを読んで、自分の主義主張を含めた、次に繋がるような批判をしましょう。
問題提起をした人間を叩いて終わり! では、甘い蜜を吸い続けている本当に倒すべき相手が得するだけです。
世の中、面白くないこと多いです。
だからといって、長谷川さんのような方を叩いて鬱憤晴らしをしていたのでは、本当にこの世の中を面白くなくしてしまった奴らが得をするだけです。
日本国民一人一人が真剣に考える時期に来ているのだと思います。
③今回の人工透析についての私の考え
最後に、今回騒ぎになった人工透析患者の負担についての私の考え。
長谷川さんの主張は、医者のいうことも聞かずに自堕落な生活を送ってきた自業自得な患者の分を社会保障費で賄う必要はない、なぜなら増加の一途をたどる社会保障費が持たないから、というものです。
要は、
①全員で仲良く貧乏になって、ゆっくりと死んでいくか
②自業自得と思われる人を切り捨てて、助けられる人間だけを助けるか
ということについて、長谷川さんの主張は②ということです。
これについては… 本当に難しい。
私も②の方でした。
皆で仲良く死ぬくらいなら、自助努力をしている人、先天的なものである人などを助けられるだけ助けて、自業自得と思われる人は切り捨てる…
しかし、長谷川さんのブログのコメントに以下のようなものを見つけました。
皆が皆、自業自得と言えるわけではない。
昔は必死こいて仕事していたが、ストレスなどにより働けなくなってしまった人は大勢いる。
そのような人たちが、精神的に病んでしまって自堕落な生活を送り、挙句に病院や社会福祉のお世話になることは不思議でもなんでもない。
そしてそれは全ての人間に起こりうる。
そうなんです。
人間って凄い弱い生き物なんです。
何時自分が精神を病んでしまって、同じような状態に陥るかはわかりません。
こればっかりは誰にもわからないんです。
自分が同じ状態に陥ったときに、同じようなことが言えるか…。
上記②の考えは明らかに、社会的強者の目線で話していることです。
しかし、世の中には決して自業自得ではないのに、他人から見たら自業自得としか言えないような状態に陥っている人もいる…。
こればっかりは、その人の人生全てとそれを取り巻いていた環境を振り返ってみないとわからないんです。
今回の件に限らず、例えば成人になって犯罪を犯す人々に対して、あるいは道を外す人々にとって、その方々の幼少期が原因でないとは誰にも断言できません。
でも、幼少期に自分を取り巻く環境なんてほとんどどうしようもないでしょう。
その場合も自業自得なのでしょうか。
これらのことを考えると、自業自得だから、と言う理由で切り捨ててしまうのは、やはり違うような気がします。
このことについて、色々と考えてはみたのですが、解はでませんでした。
ただ、ずっと考えていきたいと思います。
解のない問題をずっと考え続けていると、いつかその問題に直面した時に色んな行動がとれるからと信じているからです。
最後に、
長谷川さん、負けるな! 長谷川さん、頑張れ~!