どんもっす。
超久々に記事書きます。
超久々に記事を書こうと思った理由は、超久々に昔のゲームをやったからです。
そのゲームの名前は、
「天下統一(復刻版)」(ババンッ!!)
皆さん、このゲームをご存知でしょうか。
1989年にシステムソフトが出した、PC用のシミュレーションゲーム(国取り合戦)です。
PCゲームのフロッピーディスクが5inchの時代に出されたゲームです。
そもそもフロッピーディスクなんて知らない人(もしくは記憶の彼方に消え去っている人)の方が多そうですが。
私が子供のときに出たこのゲーム、全58大名の内から一つ選んで天下統一を目指すのですが、注目すべきはその難易度。
1990年当時、まだゲームという分野がそれほど確立されていなかった時代というのもあり、私の周りには誰一人クリアできた人がいませんでした。
というのも、このゲームは普通に進めていれば、天下分け目の関ケ原が必ずと言っていいほど起こります(復刻版は多少起きる可能性が減っている印象ですが…)。
周りの大名を蹴散らして成長した自国と、同じく周りの大名を蹴散らしてきて成長した他国の二大勢力が西日本と東日本の境目で、一族の存亡をかけた大バトルを繰り広げるわけです。
自分が西日本の大名で始めると、東日本は北条家、上杉家、武田家、里見家あたりのどこか一つが勝ちあがってきます。
自分が東日本の大名で始めると、西日本は龍造寺家、島津家、六角家あたりのどこか一つが勝ち上がってきます。
この勝ち上がってきた相手の大名がとにかく強い。
勝ち上がってきたのだから強いのは当然ですが、こちらの戦力と比較しても、圧倒的な強さを誇ることがしばしば。
このゲームの、大名が雇える武将は総大将自身も入れて48人。
この48人の武将一人一人が引き連れることのできる兵の数が、5000人(ゲームの表記上は50)がMAX。
で、相手の国はこのMAX5000人引き連れている武将がとんでもなく多い。
多いうえに強い。
倒しても倒してもワラワラと増援部隊を送り込んでくる敵。
最後は物量戦に負けて、あえなくGAME OVERを繰り返す私の友人ゲーマーたち。
一番最初に、というか唯一クリアできたのは私だけでした。
他の皆が諦めていくなかで試行錯誤を繰り返し、CPU側は北条、上杉、武田、龍造寺、島津、六角のどこかが出てくるということは、これらの大名が強い証拠であると決めつけ、スタート時の大名を決定しました。
中でも、九州の鹿児島に位置する場所からスタートできる島津家は、国土の半分が海に面しているため、攻められる心配が少ないだろうと考え、島津でスタート。
天下分け目に備えて、鉄砲隊をせっせと作成(普通の武将に鉄砲持たせているだけです)。
順調に勝ち上がっていき、天下分け目の関ケ原で東日本を勝ち上がってきた大名は北条家。
「またお前か!」
と内心思いつつも、鉄砲隊を中心に戦線を展開。
ちゅどーん!!
北条家は滅びた。
「あれ? 弱いよ?」
あんなに苦戦していたのは何だったのかと思いたくなるほどあっけなく勝利。
そう、このゲーム、鉄砲が実は滅茶苦茶強い(たりめーだ)。
一つの部隊に鉄砲をしこたま持った武将を紛れ込ませていれば、余裕で勝てます。
鉄砲隊で敵の兵力を削りつつ、別動隊が槍でコツン。
これにて、敵の軍隊は壊滅するのでした。
この戦法を確立してからは、小大名(初めから自国の支配率が100%の大名。開始直後から他国へ攻めることができる)と準小大名(開始直後は豪族だが、自国平定がさほど難しくない大名)で始めたら、大体の大名でクリアできるようになりました。
あれから25年…。
復刻版を見つけたので懐かしさのあまりに購入してプレイすることに。
このゲームと私の本当の闘いはここからでした。
このゲーム、しょぼい大名(ゲーム開始直後に豪族の大名)で始めると、とんでもなく難しいです。
クリアするためにはリセット&ロードの繰り返しという単なるマゾゲー(マゾの方が好き好んでやるゲーム)。
25年の月日がたち、ゲームの腕も知力も上がった私にとって通常の小大名でクリアしても何ら面白くありません。
ということで、子供の頃に
「いや、ぜってー無理だろ…」
と思っていた、しょぼい大名でゲームスタート。
あの頃の不可能を可能にしてやるぜ!!
ちゅどーん!!
わが軍は全滅しました。
「いや、ぜってー無理だろ…」
あの頃と何ら変わらない結論(笑)。
開始30分経たずに攻め滅ぼされる我が軍。
強い小大名がいる場所でスタートすると、すぐに攻め込まれてあっという間に滅ぼされてしまいます。
かといって、周りに強い小大名がいない四国とかだと、城レベルに対してこちらの戦力が低すぎるので自国平定する間に周りがあまりにも強大になりすぎており、全く歯が立ちませんでした。
そんな中、私が目を付けたのは一色家。
国内の城が2つしかないので、平定するのはさほど難しくなさそう(2つのうち1つは自国の城なので)。
周りにもそこまで強い大名はおらず、朝倉家さえ攻めて来なければ何とかなるんではないか、という思いでスタート。
春と冬は朝倉が攻めてこないように、大雪が降るまでリセット。
チクチクと独立勢力の戦力を削って行き、見事自国の平定に成功。
小大名になって喜ぶのもつかの間、あっという間に朝倉家に攻め込まれてしまいます。
万事休す、進退窮まって何を思ったのか朝倉家の武将の引き抜きを行う。
武将の引き抜きに成功しました!!
あれ?
成功したよ?
これにはめっちゃ驚きました。
なんせ、朝倉家は我が軍の10倍近い戦力を保有しており、朝倉家がその気になればあっさり蹂躙される運命に我が軍はあったのです。
アメリカVS北朝鮮で、アメリカ軍の兵士が北朝鮮側に寝返るくらいあり得ないことなのです。
そんな国にわざわざ引き抜かれてやってきた武将。
死に場所を求めているとしか思えません。
相当マゾイな、こいつぁ。
成功率0%だと思っていたのに…。
ですが、可能性が0でないなら諦める必要はありません。
翌ターン以降もどんどん武将の引き抜きを慣行。
さすがに失敗しましたが、そこはリセットを繰り返して寝返るまでチャレンジ。
朝倉家の猛攻に耐えつつ、徐々に自軍に兵士を引き入れて行きます。
気づくと、朝倉家の大半の武将が自軍の武将に。
戦力が逆転してからは、朝倉家を蹂躙するのはわけの無い作業でした。
それからは、他国の武将を引き抜きながら勢力拡大していって、ほどなく天下統一を。
そう、このゲームは武将の引き抜きがチートレベルで有効なんです。
自国の総大将や跡継ぎは交渉できません(恐らくは、引き抜きに総大将がのこのこ出ていくのはおかしいという考えに基づいていると思われる)し引き抜くこともできませんが、その他の武将が1人でもいれば、そいつを中心にどんどん兵力を増やすことができます。
この戦略を確立してからは、もう怖いものなしです。
小大名にさえなれれば武将の引き抜きが可能になるので、小大名になれば勝ち確です。
これで、全部の大名でクリアできる!!
…と思っていたのですが、そんなのんきな考えもここまでです。
ここから先は、真なるマゾのためのマゾゲー。
何度プレイしても、クリアできない大名が存在しました。
私がクリアしていない(できない)大名はいくつかあるのですが、そのうちの最高峰が、富樫家と石見小笠原家。
特に富樫家は絶対不可能と思っていました。
なんせ、自国の兵力1500人に対して、独立勢力が10000人。
しかも自国の武将が二人とも最弱ときています。
何十回リセットしても、ゲーム内で1年越すことができませんでした。
ちなみに、富樫家の国にいる独立勢力は二つとも一向一揆。
開始直後に一揆に滅ぼされる大名て…。
どんだけ国民に嫌われてんだ。
ということで、絶対クリア不可能な大名がいると思っていたのですが、何と攻略しているサイトを見つけてしまいました(それも二つも(笑))👇
①http://www.geocities.jp/oyabin4078/tennkaf/tennkaf.htm
開始直後に疫病イベントを起こし、その後は条件が整うまでリセットの繰り返し。
リセット総数が何千~何万回にもなるらしいです。
すげえ…。
色々とマゾい。
あ、念のため、私はチャレンジする気はありません(笑)。
もう十分お腹いっぱいです。
ということで、このゲームは、マゾのマゾによるマゾのためのゲームでした。
システムが簡単なだけあって、中毒性が物凄いゲームです。
その辺に、マゾの方々の人気の秘密があるのでしょう。
マゾの方は、是非ともプレイしてみてください。