どんもっす。
どうやら高校の普通科の見直しが行われている模様👇
キャリア育成など4分類=高校普通科改革で提言-教育再生会議:時事ドットコム
記事を一部引用します。
現在の高校教育が「生徒の個性や社会の人材需要に基づいた学校の特色を発揮しきれていない」と強調。全ての高校に対し、教育理念の明確化と、理念に沿った生徒の受け入れ、教育課程の編成、修了認定に関する方針づくりを義務付けるよう求めた。
その上で普通科については、教育の方向性に応じた「分類の枠組み」を国が設け、各校がどのタイプの普通科とするか選ぶ仕組みを導入。
教育理念を明確化して、社会の人材需要に基づいた学校の特色を発揮するように!っていうお達しが基本理念みたいですが、その割には国側が枠組み決めちゃってます。
結局は国が気に入る人材、国にとって都合の良い人材を育成しろってことでしょうか。
で、その国が決めた4つの枠組みが以下の四つ。
(1)グローバルに活躍するリーダーの素養の育成
(2)科学技術分野でのイノベーターとしての素養の育成
(3)地域課題の解決などを通じた探求的な学び
(4)自身のキャリアをデザインする力の育成
突っ込みどころ満載ですね。
というよりも、今の国が抱えている問題を若い十代の子供たちに押し付ける気満々ですね。
一つずつ見ていきましょう。
(1)グローバルに活躍するリーダーの素養の育成
これは今までと変わりません。
要はトップ文系の人材を育成するということ。
旧帝大や難関国立私立大学へ行く文系人材を育成しろということ。
将来は官僚、政治家、国家公務員といったところでしょうか。
一部理系も含まれると思います。
(2)科学技術分野でのイノベーターとしての素養の育成
これも今までと変わりません。
要はトップ理系の人材を育成するということ。
旧帝大や難関国立私立大学へ行く理系人材を育成しろということ。
メーカー勤務ですね。
(3)地域課題の解決などを通じた探求的な学び
これは高齢化対策ですね。
従順な若者を騙して、介護要員を増やそうという目論見です。
これからの日本で地域課題というと9割が少子高齢化による人手不足であり、残りの1割の課題も突き詰めると高齢化が原因です。
介護はもちろん、行政その他あらゆる場面で人手が足りなくなります。
特に若者の流出が激しい田舎地域で顕著であり、そこに住む高齢者たちは普段の買い物すらままならない or 今後そうなっていきます。
限界集落などもどんどん増えていきます。
ので、この視点は中々素晴らしい。
普段から力が有り余っている10代の力を遊ばせておく手はありません。
何も知らない10代の子供たちを、地域課題解決という何だか良くわからない餌をぶら下げて、何だか良くわからないけど面白そうだな!と思わせておいて、老人介護に向かわせるという手法。
政府的には、どうせFラン大学なんて出ても出なくても意味がないんだから、いちいち都会に出てこなくて、田舎に引っ込んでて高齢者の面倒を見とけ!ってところでしょうか。
トップクラスの大学に行く人材以外は、どうせ普段勉強しないんだから地域課題でも解決しとけ!ってことでしょう。
さらに、高齢者は若者と触れ合えるので、良い政治じゃのう…とかいうことになって、選挙の時の票が増えることも期待できます。
どうでもいいけど、こんな案を考えておいて良く子供たちの個性が~とか言えますね。
この案を考えた方々全員、子供たちの目を真っ直ぐ見つめて、
「君たちのために、真剣に考えたんだ!」
って言えるのかどうか問いたい。
問い詰めたい。
(4)自身のキャリアをデザインする力の育成
こっちは従順でない若者向けのプラン。
要は、キャリアデザインする力を育成させてあげるから、自分の将来は自分できちんと決めろよ、ということ。
将来悪い世の中になったとしても、政府が~!とか年金が~!とか決して文句言っちゃだめですよ、ちゃんとキャリアデザインする力あるでしょ? 自分でデザインしたキャリアでしょ? 絶対に文句言っちゃダメだよ?っていう作戦。
大きなお世話だ!
ってか、キャリアデザインする力ってそんなに重要?
というか、それって育成しないといけないもんなの?
大体の人間って、自分自身でキャリアデザインする力を持っていると思えるんですけど…
って書くと、大体
「今の世の中情報が氾濫してて、何をやりたいかが明確になってない人が多くて~」
みたいなしょうもない意見出てきそうですけど、大体の人間はやりたいこと決まってると思います。
お金持ちになって、やりたいことだけやって何不自由ない生活を送りたい、でしょ。
それを実現するだけの力やお金がない、もしくは世相的にそうなってないのが問題であって…
で、とある大学のキャリアデザイン学部の内容を見てみると、「人の専門家」を育てることを目的としていること。
なるほどね~。
これも(3)の少子高齢化と同じですね。
これからの日本は、高齢化と延びていく寿命により、孤独な老人、独居老人、引退して暇を持て余した老人が爆発的に増えていきます。
しかもネットも使えず、元気で暇を持て余しているような老人は本当に手に負えません。
そういった方々に、まだ20年以上ある余生をどう過ごすか、どう過ごすべきかを示すのは、意味があるといえばあるのでしょう。
つまり、政府が考える、これからの日本に欲しい人材とは、
いわゆる難関大学に合格して、日本経済を支える人材
老人の相手をしてくれる人材
の二つに分かれるってことです。
すげー国だな。
で、この政策に対する批判の声は本当に厳しいです。
ネットの反応見てるとわかります。
余計なことすんな!
って感じの意見が多い。
というか、賛成意見が皆無。
普段、色んな所で目にする意見としては、
「高校の勉強は大学受験のために偏り過ぎているので、良くない」
っていう意見が多いのですが、今回は
「基礎学力を身につけさせて、将来どんな進路になっても大丈夫なように教育すべき。そもそも難関大学を出て、役に立たない人材なんて本当に一握り。大多数は非常に優秀な人材ばかりなので、大学受験のための勉強でも何ら問題ない」
っていう意見が非常に多かったです。
つまり、世間の方々は大学に行くための勉強が悪いとは、本心では全然思ってないってことですよね。
受験のための勉強を批判している方々は、学歴コンプレックスでも持っているんでしょうか…。
ところで、高校の勉強って本当に大学受験にしか役に立たないのでしょうか?
実生活に、就職してからも役に立つ能力、力って何なのでしょう?
このあたりについては思うところがあるので、また後日書きます。
今日は長くなったのでこの辺で。
続きは👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com