どんもっす。
ドラクエ1~6のラスボスが集まって会議したら、たぶんこんな感じ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
デスタムーア「諸君、お集まりいただきありがとう。これより第一回魔王会議を始める。議題は誰が一番魔王らしいか」
ゾーマ「あ、魔王会議じゃなく、大魔王会議にしてもらえると助かる。魔王だとカバのほうになるし」
竜王「相変わらず気にしぃだな、ゾーマは。大魔王の名が泣くぞ」
ゾーマ「べ、別にいいじゃん。カバのせいで、何となく影薄いし…」
ミルドラース「にしても有名じゃんか。あの登場はインパクトあったし。画期的だよ~。俺なんか、めちゃめちゃ影薄いし、最弱のラスボスとか言われてるし」
シドー「……………」
デスピサロ「相変わらずシドーは無口だな。キャラ設定抜きにして喋れば?」
シドー「じゃあ、遠慮なく。影の薄さとか言い出したら、俺なんて一言も喋らないからなぁ。何より、姿現す前に戦闘に入っちゃうし」
シドー「そりゃそうだよ。何喋ろうとか、どんな登場シーンにしようかな、とか色々考えてたら、いきなり戦闘だもん。やんなっちゃうよ。え、え? もう出番? ちょ、5分だけ。あと5分だけ待って、みたいな。ゾーマみたくカッコいいセリフ言いたかったのに~」
竜王「登場シーンで思い出したけど、やっぱりある程度凝ったものにしようとか、皆思ってるワケ? 俺なんて椅子に座って鼻ほじってたら、普通に勇者来て、慌てて色々喋っちゃったけど…」
ゾーマ「そりゃそうだよ。やっぱりインパクト与えたいし。勇者達驚かしたいじゃん。カバがやられてからは、勇者達驚いてくれるかなーって、ずっとドキドキしながら、スタンバってたから。結果上手くいったよ~」
デスピサロ「………今の発言もそうだけど、皆勇者達を喜ばせようとしてない? 勇者たちを抹殺する気ある?」
ミルドラース「いやいや、失敬な。勇者たちを喜ばせようなんて微塵も考えてないけど。抹殺する気満々だぜぃ」
デスピサロ「それならいーけど。皆自分のダンジョンに、強力な武具や回復ポイント作ってるよね。あれは何なの?」
デスタムーア「何って…ちゃんと勇者たちが自分の所まで辿り着けるように配慮しているんだけど… 無駄にダンジョン長いし、配置している自軍キャラも強いし…」
ミルドラース「そうそう。配慮大事」
デスピサロ「抹殺する気ないじゃん」
ミルドラース「いやいや、そんなワケないじゃん。きちんと自分のところまで来て欲しいからだよ。来なかったら、自分の強さをアピールするチャンスないじゃん。せっかく考えた登場時のセリフや演出も無駄になっちゃうし」
デスピサロ「それで負けたら、元も子もなくない?」
ゾーマ「いや~。部下はともかく、自分が負ける絵は想像できないんだよねぇ、不思議と」
ミルドラース「そうそう」
デスタムーア「そういうこと」
デスピサロ「ふ~ん。なら、いーけど」
シドー「俺は召喚された直後だからなぁ。全部ハーゴン任せだ。まあ、かなりきついダンジョンだから満足してるけど」
竜王「俺は結構シビアな感じだぞ。二択問題だして、間違えたらアウトだし」
デスピサロ「世界半分こしよう、っていうアレだろ? あれ、ひっかかるかぁ?」
竜王「あんまり。どうせ戦闘だろ?って考えてる奴がたまにひっかかるくらい。でも、抹殺しようという意思は伝わるでしょ」
デスピサロ「う~ん。あんまり」
デスタムーア「その点デスピサロは画期的だよなぁ。いきなり勇者の住む村滅ぼしちゃうんだから」
デスピサロ「まーね」
竜王「でも、結局倒せなかったんでしょ?」
デスピサロ「そうなんだよ~。まさかのモシャス使いがいたからねぇ」
ゾーマ「それは仕方ない。まあ、でも勇者に恐怖を与えたという点では、デスピサロが一番だね」
シドー「恐怖といえば…デスタムーアは、あれは狭間の世界に逃げ込んでた的な雰囲気になってない?」
デスタムーア「ぎくり」
竜王「そうそう。しかも狭間の世界や自分の世界に来る手段を破壊してたよね? あれは勇者たちにビビってたとも取れるんだけど」
デスタムーア「い、いや、そんなワケないじゃん。部下が優秀すぎてさぁ。やることなかったんだよね。仕方なくペガサス封印したりしたけど…」
ミルドラース「あ、部下が優秀だと、困るよね。大魔王あるあるだわー。」
シドー「部下といえば、ゾーマ、ミルドラース、デスタムーアはかなり慕われているよね。上司の鏡だ。ゾーマに至っては、部下が骨になっても守ってくれてたしね」
ゾーマ「あ、ああ、うん…」
竜王「どしたん? 嬉しくないん?」
ゾーマ「いや、お陰で一層影薄くなってる気がして…あのカバ、兄弟もウジャウジャいるし、ゾンビになっても動くしで、めちゃめちゃ目立ってない?」
ミルドラース「気のせいだよ~。そんなこと言い出したら、俺の部下の骸骨みたいな奴、やりたい放題だったからね。俺の出番が本当になくなるくらい」
竜王「あ~、あれは酷かった。空気読めよ、みたいな。マジ大魔王サイド、ドン引きだったから」
デスピサロ「にしても、タイトル通りドラゴンなのって竜王だけだよね。しかも変身後の形態だし。その点凄まじくインパクトある」
竜王「ありがとう。ってか、シドーってドラゴンじゃないん?」
シドー「いやー、どうだろ? ドラゴンって言いきってしまえばそれまでなんだろうけど。 ドラゴン要素皆無だしなぁ」
ゾーマ「変身形態あるのは羨ましいなぁ。無いのは俺とシドーだけ?」
ミルドラース「そういやぁそうか。デスピサロに至っては、7段階変形でしょ? 凄すぎるよ~」
デスピサロ「どもども」
シドー「ほんと、色々画期的だよなぁ、デスピサロは」
ゾーマ「そういえば、デスタムーアは本体はあの玉なんだよね? 爺じゃなくて」
デスタムーア「そうそう。だから爺口調辞めたよ」
ミルドラース「自分を自分でぶん投げてなかった? 痛くないん?」
デスタムーア「ちょっとだけ。キラーマシン2やはぐれメタルがいたら、かなり痛い」
竜王「自分を投げるっていうのも画期的だなぁ」
シドー「画期的という点では、ゾーマの凍てつく波動でしょ。補助呪文の効果を全てかき消すって凄すぎる」
ゾーマ「いやぁ…それほどでも…」
ミルドラース「今日はカバのこと気にしてか、元気なかったから心配だったんだよね。元気出たみたいで良かったよ~」
ゾーマ「ありがとう! 画期的ではないにしろ、シドーのベホマやデスタムーアのザオリクも中々じゃない?」
シドー「う~ん。自分で使っておきながらなんだけど、ラスボスがベホマはどうかなぁ…ザオリクはまだ許せる気がする…」
竜王「そう? 良い感じにラスボスの存在感示せてるから、いいじゃん。ザオリクは複数キャラありきだし」
デスタムーア「そうそう。ザオリク使い勝手が悪いしね。使い手が真っ先にやられる羽目になるし」
ミルドラース「みんな色々工夫してるんだなぁ。見習わないと」
こうしてとりとめもない話で、大魔王たちの夜は更けていくのであった。
to be continued