森のようちえんの凄さに感動!! とっとり森林環境フォーラムでの話
どんもっす。
11/29(日)に鳥取の環境大学で行われた「みんなの森で子どもを育てる」をテーマにした「とっとり森林環境フォーラム」に参加してきました👇
「とっとりグリーンウェイブ森林環境フォーラム」の開催/報道提供資料/とりネット/鳥取県公式ホームページ
午前と午後の二部構成で、
午前:若葉台里山塾“森のようちえんお散歩体験”
午後:森林環境フォーラム
というスケジュール。
非常に有意義で勉強になりましたので、写真付きでご紹介いたします。
※イベントとして肖像権はいただいております。
”森のようちえんお散歩体験”
そもそも皆さん、「森のようちえん」ってご存知でしょうか?
ドイツの主婦が考案して、全世界的に広がりを見せている森林歩きを中心とした幼稚園の一つの形態です。
この幼稚園、子供たちの自主性に任せて大人たちはほとんど手を出さない、手を貸さないというのが最大のコンセプトなんです。
しかも、森林歩きをメインとしているので、店舗というか、幼稚園という設備が全くない幼稚園もあります。
つまり、集合場所がその辺の公園で、解散場所もその辺の公園だったりするわけです。
もちろん、送迎は親御さんが担当されていますが。
前置きはこのくらいにして、イベントの紹介に入りたいと思います。
朝の会の説明の様子。
皆さん、場数を踏んでいるだけあって手際が良い。
このイベント自体、皆が顔を合わせたのは一週間前のたった一回だけなんですけどね…。
どんだけ、対応力あるんだよ、この人たち。
旗に掲げられたスローガン。
子供たちをたくましく育てるには、そのフィールドとなる森を守ることが大事なんですねー。
今回、参加してくださった森のようちえんの一つ、風りんりんさん。
興味がある方は、ぜひとも風りんりんさんのブログを読んでみてください。
多分、子育てに対する考え方が変わります。
あるいは、目覚める(笑)
今回のイベントの発起人である方。
「とっとりおやじの会」というものに所属しているらしく、背中で熱く語っています(笑)。
今回のフィールド。
…マジ?って感じでしょ?
この、崖というか壁を幼稚園児が登るんですよ!
ロープにしがみついて。
さすがにヘルメットはつけていますが、大人は一切手を貸しません。
上から見た図。
角度が急になっている部分から下が見えないです。
ってか、大人でもここ登れない方、いくらでもいると思います。
こんなちっちゃい子も登ってます。
この子は確か2歳だったかな。
オイオイ!って感じですよね。
でも、子供たちの力って大人が考えているよりも全然大きいんです。
この体験したらそれを思い知らされます。
こんなところ登ってます。
もちろん、この崖を登るのは強制ではなく、任意なのですが…
行列が(笑)。
二週目の子もいました。
子供たちの好奇心、冒険心、チャレンジ精神は本当に凄い!!
別の場所では、子供たちが何やらしゃがんでいますが、何をやっているんでしょう?
正解は野イチゴを取っていた、でした。
皆大騒ぎで探して、取って、もちろん食べます!
自然を本当に満喫しています。
この森のようちえんは2015年現在、鳥取には9園ほどあるようですが、経営している方々とお会いして、自分の価値観と常識が完全に崩れ去るのを感じました。
一言でいうと、すげえ!!
脱帽です。
鳥取で一番に森のようちえんを開催された方は、森のようちえんをやるには
・設備投資がいらないから、お金はいらない
・子供たちを見守るスキルがあればよい
・情熱さえあればできる
と仰ってましたが、本当にその通りでした。
冒頭にも書きましたが、ようちえんの設備が一切ない園もあるんです。
ってか、それが基本みたいです。
………金がないとか仕事がないとか、才能がないから起業できないなどと政府を恨む怨嗟の声が世間では上がっていますが、嘘だよね、ってのがわかる。
今のご時世、そんなもの必要ないです。
やりたいことがあるという信念と、挫折から這い上がる心、そして最初の一歩を踏み出せるほんの少しの勇気さえあれば、何でもできる。
また、ほとんど園児たちの自由に行動させるので、大人のいうことを聞かなくなったり、協調性が育まれないないのではないかという心配の声が上がるみたいですが、心配無用とのこと。
まず、大人たちは命にかかわるような、本当に危険なときだけ声や手をだすとのこと。
なので、園児もそれがわかってるいるので、大人たちが指示するときはしっかりいうことを聞くようになるとのことです。
そして、園児同士で協力しないとできないことが多いので、勝手に協力しあって、一人ではできないこともみんなで力を合わせてやるようになるとのこと。
子離れできていない、俗にいうモンスターペアレントとかが、子供の就職先にまでついてくるみたいな話聞きますけど、本当に笑っちゃいます。
この親たちは、何がしたいんだ?ってね。
森の幼稚園には本当に勉強させていただきました。
”森林環境フォーラム”
これは午後の部。
鳥取環境大学にて開かれました。
フォーラムと同時進行で行われた、木育遊園地。
親御さんたちがフォーラムを聴講している間に、ボランティアの学生や保母さんたちが子供たちをここで預かってくれてました。
木育というだけあって、全て木でできています。
木のアスレチックに、
木でできたキッチンと食器。
良くできています!
木でできたパズルゲーム。
皆さん、遊び方ご存知ですか?
ピラミッドを反対側の棒に移すんですが、移す際に小さいわっかの上に大きいわっかが来てはいけません。
どんな状況でも、下にあるわっかほど大きくないと駄目です。
5つくらいの奴もあるので、どこかで見つけたら、チャレンジしてみてください。
皆仲良く、積み木を組み立ててます。
確かに、おもちゃを取り合いしているような光景はなかったです。
皆仲良く遊んでました。
これはロールシャッハテストの一部。
物は人によって見方が変わってくる、ってやつですね。
人によっては、この写真キリストに見えるとか。
私は犬しか見えませんでした(笑)
体験学習の 循環過程の図。
PDCAと同じですね。
P:計画(plan)
D:実行(do)
C:調査(check)
A:改善(action)
以下PDCA繰り返し…
こうすることでしか、成果って出ないんですよね。
計画して、実行してみて、効果を検証して、フィードバックをかけて改善…そしてまた計画…
これ、どこの企業でも学ぶ基本中の基本なんですけど、これが驚くほどできない。
基礎の基礎ほどおろそかにされがち。
体験学習も同じ手法みたいです。
結局、全て基本は同じところにあるんですね。
そして、空山ぼくじょうようちえんの事例発表。
ここも通常のようちえんではありません。
なんと、お馬さんがいます。
経営者?の方が、以前の職場で退職金代わりに馬を4頭いただいたので、始めたとか…
凄い世界だ…
もう、私の常識が全然通用しません。
退職金の代わりに、馬て…。
そして、鳥取の森のようちえん創始者、まるたんぼう代表者の今後の夢。
どんだけエネルギーがあるんだ、この人。
というわけで、色々と刺激を受け、自分の小ささを思い知り、自分の常識なんかなんの価値もないということを知らされた、非常に有意義なフォーラムでした。
世界は広い!!