大企業に勤めたらキャリア形成されるという無意味な幻想
どんもっす。
先日地域おこし協力隊についての記事を書きました👇
「ちきりん」と「きのりん」の生You tubeトークを聞いて考えたこと - シャア専用ねこのブログ
地域おこし協力隊の仕事って凄い特殊で、自治体によっては地方高齢者の家庭見回りとか雪かき、雪下ろしがメインの仕事!みたいなところもあります。
先日の記事の中でも触れましたが、そういう仕事に20~30代の貴重な3年間(地域おこし協力隊の通常任期)を費やしてしまうと、キャリア形成できないのではないのか、という懸念点。
下手すると、モラトリアムともとられかねない期間になります。
もちろん、仕事内容によってはきちんとキャリアとしてカウントできる仕事もあるんですが、そうではない任務も多々あるのはいかがなものか、という議論。
これが世間一般に言われている地域おこし協力隊のデメリットなわけです。
ふむ。
では、大学卒業後に一流と呼ばれる企業に就職して、モラトリアムの期間なんか一切存在せず、世間的に見てきちんとしたキャリアを築いてきたらどうなるのか?
そんな方々の末路がこちら👇
どうでしょう?
もう、通常の企業に勤め上げたらキャリアが形成されるってのは幻想以外の何物でもないよね。
だったら、若いうちの3年間、キャリア形成とか関係なしに、地域おこし協力隊やあるいはそれ以外のやりたいことやって過ごすのって全然ありだと思います。
え?
上の記事は極端すぎるって?
安定している企業で定年まで勤めあげればOKって?
安定している企業なんてありますかね?
今の30代、40代、50代で定年まで職場変わらず勤めあげられる!って断言できる方、どのくらいいます?
シャープ、東芝、パナソニックといった大企業が今現在これだけリストラしている現状を5年前に想像できた方、どれくらいいます?
10年前には?
大企業に入って、
「よっしゃよっしゃ、これで一生安泰や」
とか考えていると、あっさり梯子外されます。
「まあ、リストラされても大企業におったんやから、再就職先には困らんやろ」
とか思っていても、40~50代の再就職状況なんて悲惨なものです。
よほど輝かしい業績を持っていない限りは。
私自身、以前は通常のサラリーマンで研究開発をやっていました。
当時私が勤めていた企業は、人数的には大企業に属する企業でした。
資金的にも余裕があり、福利厚生といった待遇面は他の大企業に負けず劣らずです。
その企業に勤めてて、転職して賃金UPできる人は稀といわれるくらいでした。
私も、会社の経営状態をみて、定年まで勤めて年金いっぱいもらえるんだろうなぁ、とのほほんと考えていました。
が、リーマンショック以降の1ドル70円台という驚異的な円高の影響を受け、あれよあれよというまに会社の決算は赤字化し、高給取りの40~50代の社員の大多数がリストラされました。
その中には輝かしい業績を誇っていた方も当然いました。
が、再就職には相当な期間を要し、また再就職後賃金は半分程度になった方も大勢いました。
私は会社に残ることができたのですが、その理由は
「若くて、賃金も安いから」
ただ、これだけの理由です。
要するに運が良かっただけ。
実力でもなんでもありません。
また、輝かしい業績を誇っていた方々が次々とリストラされ、
「これ、さらに業績悪化するんじゃね?」
と心配していましたが、そんなことはなく、会社は今まで通り滞りなく通常運転していました。
企業なんて、組織なんてそんなもの。
もうリストラされずに定年まで勤めあげるのなんて、幻想でしょ。
今の20~30代なんて、残り40~50年くらい働かないといけないんですよ。
無理でしょ。
はっきり言えば。
企業に属していれば、キャリアが形成されるとか、技術が身につくとか、遠い過去の話です。
そうであれば、若い時期にやりたいこと、面白いことに挑戦するのは何も間違っていないと私は思います。
そもそも、若いうちに企業に勤めて、老後に安泰な人生送りたいって考えおかしくない?
若いうちにやりたいこと、いっぱいありません?
身体や思考能力が低下している老後で楽しめることって限りなく少ないと思います。
ましてや今の若い世代なんて、年金なんかほとんどもらえないことが確定しているようなもんだし。
要するに、何が言いたいかというと、モラトリアムとかキャリア形成が~とか、人生設計が~とか言ってる暇があれば、やりたいことやって今が面白ければいいんでない?ってことです。
若干最初の主張から外れているような気がしますが、言いたいことは伝わると思います。
では、今日はこの辺で。