シャア専用ねこのブログ

鳥取の宣伝をメインに、日々の雑感や体験、出来事などをてきとうに記載

勇者の苦難 旅立ち編

 

 

前略 お母さん様

勇者です。

 

最初の街を旅立って、早数日、息災であることを心から祈っております。

私はというと、早くもこの旅に出たことを後悔しております。

 

魔物退治が辛くなったのではありません。

ひきつれるメンバーが、あまりにも個性的で、しんどいのです。

 

まずは戦士。

パーティ随一のインテリであり物知りです。

メガネをかけており、これ見よがしにクイッとやるのがイライラします。

 

勇者「…せ、戦士さんはメガネをかけてらっしゃるんですね」

戦士「ははは。お恥ずかしい。勉強のし過ぎで。」クイッ

勇者「えー! 勉強できるんですね! それは凄い。得意科目は?」

戦士「量子力学流体力学です。熱統計力学も得意としております。」クイックイッ

勇者「!! な、なんですか、その聞きなれない学問は…」

戦士「なあに。電子の存在確率を記述したり、水の流れを記述したり…」クイッ

勇者「そ、そうなんですね…。 あの、失礼ですが、剣術は…」

戦士「はっはっは。ご心配なく。もちろん剣術も得意ですよ」クイッ

勇者「そうですよね。剣術できないと戦士名乗れないですもんね」

 

 

と、会話だけ聞けばまともに見え、腕も確かなのですが、戦闘ではあまり役に立ちません。

常に、何らかの計算をしており、中々行動に移ってくれないのです。

 

戦士「むう。今の角度で切りつけると、ろっ骨を分断できないのか。これはよどみ点の計算が違ったか… もう一度計算しなおしてみるか。 ににんがし、にさんがろくすけ…」

勇者「あ、あの… 戦士さん?」

戦士「今計算中でしてね。質問なら後にしてもらってもよろしいですか?」クイッ

勇者「いや、戦闘中なので、計算を後にしてほしいんですけど…」

戦士「勇者殿にはこれが、単なる計算に見えるとでも? これはいかに魔物を効率よく倒すのかの計算式であり、ここから導き出された答えに従うことにより、なんやかんやで敵を効率よくほふりさることができ、なおかつ云云かんぬん…」クイックイックイッ

勇者「わ、わかりました! 計算に集中してください!」

 

といった始末。

 

お次は僧侶。

この僧侶が輪をかけて曲者でして…

 

勇者「こんにちは、よろしくお願いいたします。」

僧侶「俺をパーティーに加えるなら、一つだけ。俺の後ろには絶対に立つな」

勇者「え… それはなぜ?」

僧侶「理由を言わないといけないのか?」

勇者「いえ、そんなことは…」

僧侶「だったら話が早い。俺の後ろには絶対に立つな」

勇者「ま、まあ僧侶さんは後衛ですから… 最後尾で問題ありませんけど…」

僧侶「いついかなるときでも、だ。俺の後ろには絶対に立つな」

勇者「わ、わかりました」

 

こんな有様ですから、当然戦闘では役に立ちません。

 

勇者「ちょ、ちょっと僧侶さん、どうしてそんなに後ろにいるんですか! 戦闘に参加してください。岩に背中を預けるのは止めてください」

僧侶「戦闘に参加したら、背後を取られるだろう。それだけは絶対にできん」

勇者「わ、わかりました。 では、そこから補助呪文と回復呪文をお願いいたします」

僧侶「承知」

 

ちなみに、街の中に入っても、背後をとることを許しません。

街の中には人がたくさんいるので、背後を取られないように、常に建物を背にして歩いています。

一度地形を利用して背後を取ろうとしたら、失敗した挙句無言で詰め寄られました。

 

僧侶「………………………………………………………………………」ジーッ

勇者「あ、あう…」オクチパクパク

 

この状態で30分ほど。

逃げ出そうにも逃げ出したら殺されそうな表情で睨みつけられました。

 

僧侶「何度も言うが、俺の後ろには絶対に立つな。残り少ない寿命をさらに縮めることになるぞ」

勇者「は、はいぃぃ」

 

 

そんなこんなで、もう二度と僧侶さんの背後には立つまいと決心しております。

 

一番危ないのが、まさかの賢者さんです。

この人に関しては、もう何もかもがわかりません。

唯一、危ない人間だということだけはわかります。

 

勇者「あ、あの賢者さん」

賢者「ん、ん?  ななな、なんだな?」ヒィーッスヒィーッス

勇者「な、なんでナイフペロペロしてるんですか?」

賢者「ここ、これしてると、おちおちおちおちつくんだな」ヒィーッスヒィーッス

勇者「あ、危なくないですか?」

賢者「お、お、おでの、らちぇっとさらまんだーはともだちなんだな。ととともだちがきずつけることはないんだな、これが」ヒィーッスヒィーッスヒィーッスヒィーッス

勇者「いや、でもベロから血がしたたり落ちてますよ?」

賢者「ここ、これがすきんしっぷなんだな、うん。もも、もんだいないんだな、これが、うん。」

 

 

覚えている魔法の数も多く、魔法の腕は確かなのに、魔法を使ってくれません。

いつもいつもナイフやダガーや毒針といった、短射程の武器を持って敵陣に突っ込みます。

一度、爆弾岩の群れに遭遇した時は、死を覚悟しました。

 

賢者「きぇぇぇーーーーい!!  それっそれっそれっそれい!!」ザクッザクッザクッザクッ

 

満面の笑みを浮かべて、普段の活舌の悪さはどこへやら、テンションMAXで爆弾岩を毒針で削り始めました。

 

勇者「あ、あわわわわわわわわわ」オクチパクパク

僧侶「オイオイオイ 死ぬわ、アイツ」

戦士「ほう、毒針攻撃ですか。大したものですね。毒針は一見非効率に見えて実に効率的な武器です。かのメタルスライムハンターも愛用しているとかいないとか」クイッ

僧侶「なんでもいいけどよぉ、相手はあの爆弾岩先輩だぜ」

戦士「計算したところ、我々の通常攻撃では、爆弾岩が爆発する可能性は、わずかに2.7%。生存確率のほうが圧倒的に高いです。が、ああやって毒針で1ダメージずつ与えていく場合、その確率は98.5%まで跳ね上がります。つまりほぼ爆発するということです。急所を探り当てることができれば、爆発する確率はグッと下がりますが…。いずれにしろあれだけの数の爆弾岩相手に毒針攻撃を仕掛けるとは、超人的な肝っ玉というほかはない」クイッ

勇者「な、なに感心してるんですか! 一緒に止めましょうよ!」

戦士「落ち着きましょう、勇者殿。古来、慌てる乞食は貰いが少ないといいます。計算したところ、爆弾岩の爆風に巻き込まれないポイントが、このフィールドにはいくつか存在します。我々はそのポイントに立って、やり過ごすとしましょう」クイックイックイッ

僧侶「俺は背後さえとられなかったら、何でもいい」

勇者「な、何言ってるんですか! このままじゃ賢者さんが死んじゃいます!」

戦士「彼はそれを望んでいるようにも見え…」

そのとき!

ちゅどーん!!

爆弾岩は粉々に砕け散った!!!

 

賢者「…おごぉっ!!」

賢者は息絶えた。

 

勇者「い、言わんこっちゃない」ガタガタブルブル

僧侶「俺はまだ蘇生魔法使えないから、教会行きだな」

戦士「早速まいりましょう」クイッ

勇者「なんでこの人たち、こんなに冷静なの?」

 

あたりに散らばった賢者さんの肉片をかき集め、教会で生き返らせてもらうことに。

 

賢者「い、い、いきかえらせてくれて、ありがとうだな、うん」

勇者「これに懲りたら、もうあんな危ないことは止めてくださいよ!」

賢者「そそ、それはできないんだな、うん。あのばくはつするしゅんかんがたまんないんだな、これが」

勇者「えええっ!! じゃあ、爆発するように仕向けたってことですか?」

賢者「あたあたあたりまえなんだな、これが。どくばりのじてんでさっしてほしいんだな、うん」

勇者「もうやだぁ」

 

なぜこんなことになってしまったのか…。

思えば、旅立ちの時から間違えていたような気がします。

 

現実は厳しいものです。

魔王を倒す旅に、キャッキャウフフの女の子たちなんか連れて行った日には、倒せるものも倒せません。

屈強な男たちでパーティを固めようと決心し、酒場に行ったのが間違いでした。

 

そこで勧められたのが、

「戦う漢のパーティ」

 

勇者「な、なんですかそれは…」

店主「戦う漢のパーティよん。命も省みず、敵陣に突っ込んでいってくれるわ」

勇者「ものすごく危ない気が」

店主「なーに言ってんの! 魔王を倒すんでしょ!? だったらこのくらい個性的なパーティじゃないとやってけないわよん」

勇者「それもそうですね!」

 

今は心底後悔しております。

が、パーティチェンジをしようものなら、自分の命が狙われるのではないかと不安で不安でたまりません。

仕方なく、しばらくはこのパーティで旅をつづけることにします(というか続けざるを得ません)。

 

またご報告いたします。

お袋様もお元気で。 

 

新井紀子さんの「AI vs 教科書が読めない子どもたち」を読んで

どんもっす。

 

AI開発者の第一人者である、新井紀子さんの著書

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」

を読みました。

 

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この本、今現在子育て中のご家庭はもちろん、教育現場で活躍されている方、教育に携わっている方々全てに読んでほしい本です。

内容を要約しますと、

人工知能はMARCH(明治、青山、立教、中央、法政大学)にはすでに合格レベルにあるが、東大には合格できない(即座に合格できる見込みもない)

人工知能が苦手とする分野は主に読解力であり、その分野は今現在の子どもたちも苦手とする分野なので、現在の子どもたちの能力は人工知能にとってかわられる

・シンギュラリティ(AIが自分自身を越えるAIを作り出すこと)は簡単にはやってこないが、AI恐慌がやってくる恐れがあり、それこそが最悪のシナリオである

 

となっています。

 

 

多くの子どもたちが苦手とする読解力について

本書では、子どもたちとAIが最も苦手とする能力の一つに読解力を挙げています。

要は文章が読めず、読んでも理解できないということです。

 

私自身、子どもたちの家庭教師(小学校~高校生)をしていて、ハタと思いつくことがありました。

私は理数系の国立大学を卒業しており、理数系が非常に得意です。

なので、理数系が苦手な子どもたちを抱えているご家庭からの依頼が多いです。

ご家庭の方々の認識は大体似通っており、曰く

「我が家の子どもは国語は得意なんだが、数学(算数)が苦手」

 

確かに、算数や数学は低年齢からの積み重ねであり、算数ができない子供は、絶対に数学はできません。

算数、数学は多くの方々が苦手とする分野なので、納得のいくところなのですが、実際に教え始めて???と思えることが多々ありました。

 

どの子も、計算問題は解けるんです。

時間がかかったり、ケアレスミスをすることはあれど、決して解き方そのものが間違っているとか、手も足も出ないということはありません。

おや?と思いつつ、文章問題を解かせてみると、途端に手も足もでなくなります。

例えば、小学3年生の以下のような

「午前9:15に学校に着き、午後15:15に学校を出ました。学校には何時間いたでしょう?」

というような問題に、小学5年生が答えられないんです。

 

答えは当然6時間です。

私が教えている生徒は、何を考えたか、9:15と15:15を足して、24:30と答えました。

小学3年生が、ではありません。

小学5年生です。

小学5年生が小学3年生の文章問題に全く歯が立たないんです。

 

最大の問題は、この子に対する周りの評価です。

「国語は得意だが、算数が苦手」

確かに、その子は国語は得意で、学校のテストは大体100点です。

算数になると、半分程度の点数になってしまいます。

 

本書の、現在の子どもたちの多くが読解力がない、とする指摘がすんなり理解できました。

と同時に背筋がうすら寒くなったのを覚えています。

 

他の子も同様です。

小学校の算数はできていたが、中学校に入ったら途端についていけなくなった、という子もいました。

その子も文章問題を苦手としました。

その子が、中学に入って数学になった途端についていけなくなった理由は明白です。

算数と違い、数学は文章問題が圧倒的に多いからです。

 

高校生も例外ではありませんでした。

生物基礎がわからない、ということで勉強を見ていたのですが、教科書の文章を正確に読めないんです。

私は生物をとってなかったのですが、その私でも読めば理解できる内容でした。

教科書は読めば分かるように出来ているので、当然です。

特段、難しい内容でもなかったのですが、その高校生の子は読んで理解できてなかったのです。

 

これらの子たち全てに共通する問題が、本人やご家族含め、みな一様に

「国語は得意だけど、算数(数学、もしくは理系科目)が苦手」

と認識していることです。

これは非常に危険なことであり、由々しき事態です。

 

苦手分野は誰にでも存在するし、克服すればいいんです。

が、本人含め周りまでも、苦手分野を苦手と認識していなければどうしようもありません。

結果、全く関係ないように見える教科が不利益を被る現状は、何としても変えなくてはいけません。

 

また、学校教育も問題があります。

現行の国語教育では、読解力が全く身に付かないということです。

どの子も国語の点数は悪くはありません。

毎回100点を取ってくる子もいます。

最近ではそういう子たちに、国語のテストを私の監視下で解かせるようにしていますが、解き方を見ていると読解力がつかない理由が分かります。

文章なんて一切読まないんです。

問題を読んで、傍線部に近い部分から似たような語句を選ぶ、近い言葉の選択肢を選ぶというような解き方なんです。

これでは読解力は到底身に付きません。

これらの子たちに、この文章を要約してごらん?と言っても、全くできません。

文章を理解できていないからです。

 

つまり、何が書いてあるのかわからなくても、テストで100点を取ることができるということです。

これはテストはもちろん、現行の国語教育を見直す必要があるでしょう。

 

 

読解力を身につけるには?

読解力を身につけることができなければ、AIにとってかわられると本書では述べられています。

そうでなくても、読解力は全ての基本です。

高いことに越したことはありません。

 

では、どうすれば読解力が身につくのか?

 

新井紀子さんは、著書の中で読解力と日々の勉強量、読書量、生活習慣やスマホの使用時間といった様々な項目について相関関係を調べられていますが、目立った相関は見られなかったとのことです。

つまり、日々の勉強量や読書量などは、読解力とは関係ないという結論に達します。

 

本当にそうでしょうか?

 

所謂、日々の読書量や勉強量といったものは、主観的なものであり、客観的に測定できるものではありません。

数人であれば、数日客観的に見張ればできなくもないですが、統計的に有意な差を出そうと思えば、客観的に測定するのは不可能です。

 

例えば、現代はスマホで平易な文章やブログを簡単に読めますし、ラノベといった分野も台頭してきています。

これらも、見ようによっては読書でしょう。

勉強に関しても、漢字ばかり勉強していても読解力とは程遠いものです(漢字を勉強したら漢字検定に受かるので、勉強している子は多そう)。

つまり、相関関係の調査を受けている子供たちが、その真意を理解できていない可能性があるということです。

本人たちが勉強や読書であると認識していることでも、世間一般的には効果の薄いないようであったり、読解力とは関連の薄い分野ばかりであれば、アンケート調査は意味をなしません。

 

新井紀子さんは、多読ではなく、精読、深読にヒントがあるのかも、とも仰られておりますが、この通りだと思っています。

私の知る限り、私の知人で読解力があり、所謂一を聞いて十を知る能力を持っている方々は、例外なく読書好きです。

日常の読書量と読解力が無関係とは到底思えません。

 

が、やみくもに読む量を増やしても、全く意味がないでしょう。

大事なのは、精読、深読であり、完全に理解できるまで、一冊の本を読み込むことにあるのだと思います。

 

子どもたちに文章を読ませると、速読か!というくらいに早く読みます。

理解できない部分は飛ばして読むからです。

そして、内容はほとんど理解できていない。

理解できない部分を聞いたり、わからない言葉を調べようともしません。

これでは読解力は身に着かないでしょう。

 

ちなみに、文章を声に出して読ませると、驚くほどに間違いが多いです。

ほとんど棒読みであり、区切る場所もおかしく、飛ばしている単語があるのは日常茶飯事です。

本当の意味での読解力ではなく、単純な意味での読解力さえ持っていないのが現状なんです。

 

これが、現代の子どもたちが抱えている、能力なんです。

 

今現在、十代のお子さんを抱えていらっしゃるご家庭や、教育関係の方々は、ぜひとも今一度子どもたちと真摯に向き合って、子どもたちに何が欠けているのか、何が本当に苦手なのかを見極めてあげてください。

算数や数学が苦手な子どもたちも、多くはこの読解力がないためであるのではないでしょうか。

であれば、算数や数学が苦手と認識されることは、不幸以外の何者でもありません。

 

今一度、子どもたちと真剣に向き合うことをお勧めします。

 

長くなったので今日はこの辺で。

AI恐慌については、次回。

 

地方国立大学再編ついでに、お役所仕事も再編しましょう

どんもっす。

 

自民党が大学再編に手を付け始めました👇

国立大は規模縮小、学部再編を=自民部会が提言案:時事ドットコム

 

国立大学という不可侵領域とも思えるところにメスを入れ始めたということは、ついに日本も来るところまできたか、という感じがしてきます。

まあ、今の日本では国立大学といえど、偏差値50にも満たないような大学は行く価値がないので、再編よりも統合合併して数減らせって感じですね。

学部再編とかだと、結局色んな大学が相当数残ることになり、そこで働く職員の給料もなんやかんやで出さないといけないので、あんまり経費削減とかには寄与しない感じがしますが。

授業料上げて、各家庭や生徒に負担をしいるようであれば、笑ってやります。

こんな研究やっても、世の中のなんのためにもならんだろ、っていう研究室や教授はとっととぶっ潰すか解雇したほうが良いです。

 

で、公務員の数を減らすとか、自治体の再編を検討ということにならないということは、やはり公務員という地盤は美味しいからでしょうか?

ベクトルが全く違うから?

自治体の再編とかは各自治体任せだから? ←こんなもん、全然進まなそうですが。

 

今、各業界ではAIの導入による効率化が進んでいます。

バブル期のビジネスモデルではようよう立ち行かんということにようやく気付いたトップたちが、ようやく重い腰を上げて、AI導入、業務の効率化、人員削減による高収益化を目指しています。

銀行はその最たる例ですね。

なお、航空業界も最近機械化目覚ましいですね。

成田などに行くと、ものすごく感じます。

 

 

そんな中、昭和と全く同じ働き方をしている驚くべき機関が存在します。

そう、お役所です。

私、つい最近まで肩書上は公務員(相当特殊な仕事で今は公務員ではありません)で、お役所の方々と一緒に仕事してたんですけど、いまだに紙ベースにダウンロードして諸々記載して、ファイリングして…みたいなことを一日中やってます。

う~ん、それ税金使ってやる必要ありますかね?ってな仕事を延々やってるんです。

 

このお役所の仕事にメスが入らないのは、そういう国だから?

ある一定の雇用を確保しないといけないから?

 

はっきり言って、今現在のお役所で、人間が必要な仕事は4割程度でしょう。

つまり、AIや機械化による効率化を図った場合、お役所の6割近い人間が職を失うということです。

一日何人も来ないようなインフォメーションセンターに、人間おいてもしゃーないです。

人員削減と給与削減にぜひ取り組んでいただきたい。

税金を有効に使っていただきたい。

 

いまだに何らか申し込みするときは、申請書類をダウンロードしてFAXで送れ、なんてやってる国ですよ?

頭がおかしいとしか思えません。

 

その他、私がお役所との仕事でビビったことの一例

・休憩時間終了間際に外食から帰ってきて、休憩時間終了とともにタバコ休憩に行く

・どいつもこいつも、緊急の用でもないのにいちいち電話をかけてくる

・「この書類の書き方、皆間違えるんですよ~」などと言いながら、一向に改めようとしない

・基本的にボランティアを雇い、自分たちは公務で給料発生しているのに、ボランティアには一銭も払わない

・改革が大事だと言いつつも、前例のないことは絶対にやらない

・自分が職を追われることになるので、業務の効率化について話し合うようなことは絶対にしない

・上の言ったことは絶対であり、誰が考えてもおかしい命令にホイホイ従うしか能がない

・納期という概念が一切ない、そのくせやたらと急かしてくる

 

こんな仕事してる奴らが、夏冬しっかりボーナスもらい、20代のうちに車と家を買い、60で定年を迎え、退職金を何千万ともらっていることには納得がいきません。

彼らが、待遇に見合う働きをしているのであれば私は文句は言いません。

でも、今現在お役所で、待遇に見合う働きをしている人は一人もいません。

断言できます。

何とか再編していただきたい。

 

そもそも、お役所の仕事なんて「守り」の仕事で、攻めではないんです。

書類を作るのが仕事、市民活動の邪魔をするのが仕事みたいなお役所が好待遇で、求人に対する募集の倍率が10~20倍になるような国に未来はありません。

それでなくても、少子化の影響で人手不足になることが確定しているのに、こんなところに人員を割く余裕は一切ないはず。

名のある国立大学を卒業した人員が書類整理に勤しむ姿を見ていると、暗澹たる気持ちになります。

 

なんでこんなこと書いているかというと、最近やたらとお役所の方から、地方再生するにはどうしたらいいかとか、どうすれば経済が活性化するか~みたいな話を良くされるんですけど、いや、そこ悩むんだったら、まずは自分たちの仕事の再編しろよ!って思ったからです。

多分、お役所の7割くらいの人が感じていると思いますが、ほとんどが税金使ってする仕事ではありません。

お役所の人員と給与削減して、浮いた人員を何らか付加価値を生み出す仕事に、浮いた税金分を減税する、とかやったら相当な効果を生み出しそうなんですけど。

 

っつーわけで、お役所の仕事のAI、機械化及び人員削減、給料削減を切に望みます。

公務員の方々は、自分たちがもらっている給料と自分たちの仕事が見合っているかどうか、自戒してください。

また、ボランティアを雇うことを心の底から恥じてください。

いや、マジで。

 

登山時の隊列、登山でバテる主な原因について

どんもっす。

 

前回に引き続き、超初心者向けに登山とは何ぞや?ということに関して、記載していきます。

今回は、主に隊列、歩き方についてです。

 

 

登山時の隊列について

登山の隊列は一見無秩序に見えて、決まりごとがあります。

・先頭…道に詳しく、登山歴の長い人。通常、グループ内のサブリーダーが務める

・先頭のすぐ後ろ…グループ内において最もスタミナの無い人、もしくは技術が乏しい人

以下、後ろに行くに従って、より体力技術のある人が来るように並びます。

・最後尾…隊全体を見渡し、指示を出す人。通常グループ内のリーダーが務める

 

つまり、先頭と最後尾に経験者、レベルの高い人を配置します。

これは当然なのですが、重要なのが二番目に歩く人。

要は先頭のすぐ後ろ。

ここに、最も体力のない人(もしくは技術の乏しい人)を持ってくるのがセオリーです。

なぜならば、先頭のサブリーダー(もしくはリーダー)は自分のすぐ後ろを歩く、最も体力のない人にペースを合わせて歩くからです。

言い換えると、グループのペースメーカーは、どんなグループであれ、最も体力のない人になるということです。

 

これは律速点と同じ概念で、考えてみれば当然なのですが、グループとしてまとまって行動している以上は、全員が無事に下山するまでは、登山終了とは言えません。

早く降りてきた人から順次解散なんて、グループとは言えません。

よって、グループ内で最も体力のない(遅い人)がゴールするまでは、登山終了ではないからです。

 

仮に、グループ編成を、体力のある順に並べてしまうと、登山中に隊列が伸びきってしまう恐れがあります。

これは、マラソンを思い浮かべていただくとわかりやすいと思います。

ラソンは、早い人から順次ゴールしていきますが、先頭と最後尾では物凄く時間が開きます。

都市部で行われるマラソンではそれでも問題ありませんが、非日常である登山では、これは好ましくありません。

問題があったときに、対応できない恐れがあるからです。

 

なので、良く体力がないから…他の人に迷惑をかけるから…といって、最後尾に行こうとする人がいますが、今すぐやめてください。

非常に愚かな行動です。

そういう人ほど、前の方に来てください。

誰もそれを迷惑などと思わないし、仮に周りの人が迷惑であると感じるようなグループならば、脱退したほうがましです。

 

 

登山においてバテる主な原因

登山でバテる原因は主に以下の通り

1.体力・筋力不足 ⇒ 心配機能、筋持久力不足によるもの

2.技術不足 ⇒ 歩き方、荷物の背負い方、ペース配分などからくるもの

3.エネルギー不足 ⇒ 水や食料の摂取の仕方

4.準備・知識不足 ⇒ 体調管理、コースの下調べ、天気・気温への対処の方法

5.重すぎる荷物 ⇒ 初心者は余分な荷物を携行しがち

 

このうち、致命的になるのが、体力・筋力不足とエネルギー不足です。

体力・筋力不足については、何となく理解できると思いますし、重要性も理解していただけるとは思いますが、案外注目されてないのが、エネルギー不足。

 

特に足をつりやすい方は注意してください。

体力・筋力不足ではなく、エネルギー不足である可能性があるためです。

通常、人間が汗をかくと、

汗 = 水分 + 塩分

となっており、水分(H2O)と同時に、ミネラル(ナトリウム、カリウムマグネシウム亜鉛などなど)も同時に体外へ発散されます。

 

ここで気を付けたいのが、水分補給時に何を飲むかということ。

お茶や水ばかり補給していると、水分しか補給されないことになります。

水分とミネラルが同時に消費されているのに、水分ばかり補給していると、体内のミネラルバランスが崩れてしまい、それが足の痙攣などに繋がってきます。

体内のミネラルバランスが崩れると、人間の身体は死を選んでしまうことが研究で明らかになっています。

たった数種類の元素のバランスが崩れただけで、人間は死んでしまうんです。

 

これを食い止める前段階として、それが体の痙攣として現れます。

足をつるのは、その最たる例で、これ以上運動して、汗をかいて体内のミネラルバランスが崩れるのを、身体が止めようとするからなんです。

 

なので、登山中もしくは運動中に足をつったことがある方は、体力・筋力不足だけでなく、エネルギー不足である可能性が高いため、そちらも疑うようにしてください。

対処法は言うまでもなく、ミネラルを含んだ水分の補給です。

 

また、バテ(疲労)を軽減させる3つの方法は以下の通り

1.ゆっくり歩く

2.エネルギーを補給する

3.水分を補給する

 

 

休憩について

歩行50分に対して、10分程度取るのが望ましいです。

また急登を30分ほど登ったら、5分程度取るようにしましょう。

ここで言う急登とは30分で200m以上登る場合を指します。

人間の身体は、運動し始めが最もきつくなるようになっているため、一定のリズムで取ってあげると良いでしょう。

季節や天候、標高に応じて適切な場所で休憩を取るようにしましょう。

雨や風をしのぐことができ、見晴らしが良いなど、急な天候変化にも対応できる場所が望ましいです。

 

一日の歩行時間は長くても8時間程度にとどめておきましょう。

また、15時をめどに行動が終了するように、その日の行動予定を立てましょう。

15時を過ぎてくると、予期せぬトラブルに遭った場合、リカバリーするのが困難になってきます。

また、冬場では薄暗くなってくる山域もあり、精神的にもストレスを感じてしまいます。

それを防ぐ意味で、15時には行動終了するように予定を立てましょう。

 

 

今日はこの辺で。

 

過去記事は以下👇

これから登山を始める超初心者の方々へ - シャア専用ねこのブログ

登山超初心者~初級者にお勧めの登山スタイル - シャア専用ねこのブログ

 

老後余生を楽しむのは不可能なので、今を楽しむべき

どんもっす。

 

定年を65歳以上に引き上げた企業の割合が18%になったという記事を見つけました。

記事を一部引用👇 

 少子高齢化による労働力不足が深刻になる中、定年を65歳以上に引き上げた企業の割合が平成29年に約18%にのぼり、10年あまり前の約3倍に増えたことが12日、分かった。人材を確保したい企業と、できる限り長く働きたいシニア世代の意欲が背景にある。

平均寿命が延び「人生100年」といわれる時代となり、国家公務員についても政府が定年延長の検討を始めている。

 

これ、元ネタは産経新聞の記事なのですが、新聞社っていまだに国家の犬なのね、ってことが分かりやすいほど前面に出てて、非常に面白いです。

 

記事を要約すると

・定年延長している企業が増えている

・働きたいと思っているシニアが増えている

・国家公務員も定員延長するかも

ということを記載していて、

「ほらほら、定年後も働くのは簡単ですよ~ 60歳で定年迎えて、余生を楽しむ人はごく一部なんですよ~ 皆働きたがってるんですよ~ ですから、年金貰えなくても文句言うのやめましょうね~」

っていう意図が見え隠れしてます。

 

あと、こっそり国家公務員の定年延長を検討(延長するとは言ってない)とか書いてますけど、いやいや、検討じゃなく、実施しなさいよ。

もう公務員の定年も70歳でいいでしょう。

そうじゃないと、ますます若者の公務員志向がすすんで、この国は滅びますよ、冗談じゃなく。

 

記事に対するコメント欄にはそれに対するバッシングが多く見られ、全然騙せてないのが笑えます。

ってか、こんな記事で今更騙される人はほとんどいないと思いますが。

いい加減、国家は国民をバカにするのを止めた方がいいです。

 

こういう記事載せる新聞社も少しくらい恥を知った方が良いと思いますよ。

 

で、記事に対するコメント見てて思ったのが、皆さん定年(60~65歳くらい?)後、年金もらって悠々自適な生活、アクティブな生活を送りたいんだなってこと。

 

ふむ。

頑張って、企業に忠誠を誓って、休みが少なくても文句も言わず、趣味ややりたいことを我慢して、定年まで汗水流して働いてらっしゃる方々が多い日本なので、気持ちは分からないでもないです。

 

でも、皆さん、そこまでやりたいことを我慢して、20歳から40~50年働いて、人生の半分以上を仕事に費やして、今更老後に何かやりたいことがあるんですかね?

皆さん、老後にやりたいことがそんなにあるんでしょうか?

逆に、今それほどやりたくないことをやってるんでしょうか?

 

ちなみに、私は老後にやりたいことなどありません。

今やってるから。

今やってることが楽しいから。

 

なぜこんなことを書いているかというと、定年後にアクティブに活動している人、悠々自適に生活している人なんて、ほとんどいないからです。

 

私の知る限り、定年過ぎた人は大体ゲートボールやってるか、日向ぼっこしているか。

もしくは暇を持て余していて、誰彼構わず話し相手を探しているか。

 

それが本当に、若い時にやりたかったことですか?

汗水流して働いて、若いころに我慢に我慢を重ねた対価と釣り合ってますか?

 

別にゲートボールや日向ぼっこが悪いと言っているわけではありません。

それが本当に若い時にやりたかったことなのか?と聞きたいんです。

だって、若い時に趣味がゲートボールです!なんていう人や、日向ぼっこが大好物です!なんていう人、中々いないでしょう。

少なくとも、私の友人には一人もいません。

 

今現在我慢している趣味などを老後にやりたい!と思っている方々もいるでしょう。

その趣味を老後楽しむのは不可能です。

断言できます。

 

なぜなら、老後(ここでは65歳以上と仮定)は、気力、体力、集中力と全てのパラメーターが20~40代の時と比較して、爆発的に落ちているからです。

感受性も当然低下しています。

なので、老後に趣味を再開しても、イマイチ盛り上がりに欠ける展開になるはずです。

趣味が日曜大工とか、ウォーキングとかいう人は別です。

そういう人はしっかり楽しめるでしょう。

 

新しい技術を習得するのも、若い時に比べて相当時間がかかります。

最近、60~70歳の方々を相手に、運動の講師を行うことがあるのですが、皆さんビックリするくらい身体が動かず、

「こんなはずじゃなかった…」

と嘆かれてます。

もう運動自体が苦痛のレベルまで、体力・筋力が落ちているんですね。

 

結果として、皆簡単なゲートボールや日向ぼっこに走るわけです。

もう一度聞きますが、それが本当に若い時にやりたかったことですか?

 

 

中には、非常に若々しく生き生きと動き回っているご年配の方もいますが、そういう方は決まって仕事続けています。

しかもかなり重要な地位にいたり、特別な技術をもっていたり…

で、結局仕事やりたいのね、ってなるわけですよ。

 

つまり二極分化されるわけです。

・若い時にとりたててやりたいわけではなかったことをやる方々

・結局仕事を続ける方々(仕事のみが生きがいの方々)

 

老後にやりたいことやって楽しむなんて、金があろうがなかろうができません。

そんなものは幻想です。

 

若い時にやりたいことは、若い時にやったほうがいいです。

老化というものを舐めてはいけません。

体力、気力、精神力、集中力、感受性が落ちてしまったら、若い時のように楽しむのは不可能なんです。

今現在の仕事にやりがいや生きがい、面白さを見いだせず、65歳以上も続けるなんて考えられない!って方は、ぜひ転職をお勧めします。

 

思い立ったが吉日。

皆さん、やりたいことがあれば今日からやりましょう。

 

今日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学べ。

先人は本当に良いことを言います。

 

 

似たような自分のエントリですが👇

syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com

 

日本百名山の谷川岳に残雪期登山してきました

どんもっす。

 

2018年5月5日に百名山の一つ、谷川岳に登ってきたので、紹介しておきます。

 

【登った山】谷川岳

【標高】1977m(オキの耳)

【ルート】天神平駅(1308m)より天神峠を通り、頂上へ

【標高差計】登り:898m  下り:898m

【歩行時間】5時間前後

【天候】晴れ  気温は15℃前後(体感は10℃前後)

【登山レベル】中級向け

【技術度】★★★☆☆(5段階中3) ※残雪の量により変動

【体力度】★★★☆☆(5段階中3)

【登山適期】6月中旬~10月下旬

【植生】ショウジョウバカマサンカヨウ、イワカガミなど

高山植物も多く見られます

【備考】ロープウェイは年中無休、3分間隔で運営しているため、時間を調べていく必要はありません(但し、17:00まで)。

往復大人2060円、子供1030円。

ロープウェイのチケットを持っていけば、湯の陣ホテルの日帰り温泉割り引き(980円⇒590円)。但し、温泉はそこら中にあり、他の温泉施設は概ね500~700円程度なので、このホテルにこだわる必要はありません。

5月はその年により残雪の量が大幅に変動する(下手すれば雪が降る)ため、自信の無い方は6月まで待った方が無難です。

5月に登る場合、軽アイゼンもしくはピッケルが必要になってきます。

稜線に出ると非常に風が強く、また地形的に天候が変わりやすいために、雨具や防寒具は必須です。

谷川岳の頂上付近の小屋は、5月上旬~11月上旬までやってます。

積雪期でなければ初級者でも登れる山ですが、人の多い時期に登りましょう。

また、ひたすら登り、ひたすら下りが続き、標高差計も大きいため、膝を痛めている人などは注意が必要です。

一般に、谷川岳魔の山と恐れられがちですが、これは積雪期の西黒尾根からの登山ルート(日本三大登りの一つ)です。

無雪期の天神尾根ルートは非常に快適かつ安全に登れます。

 

以下、写真付きにて谷川岳を説明

 

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 ロープウェイ天神平駅より朝日岳方面を望む。

群馬県の山は、この時期でも雪に覆われている山が多く、圧倒されます。

 

 

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 道中綺麗に咲いていたイワカガミの群生。

低山でも咲くようですが、ここまで綺麗に咲いているのを見るのは初めてです。

 

 

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登山道より、谷川岳山頂方面。

この辺りから見ると、登るルートが不安になるくらい雪に覆われているように見えます…。

 

 

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日当たりの悪い(北向き)の斜面はこんな感じ。

歩行に自信のない方は、無理は止めましょう。

一度ツルッと行ってしまうと、果てしなく滑り落ちてしまい、命の保証はありません。

 

 

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天神平駅~山頂ルートの中間ほどに位置する熊穴沢避難小屋。

避難小屋の写真撮るの忘れましたけど、至って普通の避難小屋です。

この辺りは南向きの尾根が続いているため、雪融けが進んでいます。

 

 

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天神尾根より、右側の丸いピークがオジカ沢の頭で、中央のとんがって見える山が俎嵒(マナイタグラ)山(なんちゅう名前や)。

登山道はありませんが、稜線がずっと続いています。

 

 

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天神尾根より南部方面。

かすかにみなかみ町が見えます。

中央にぽこっと出ている霞んで見える山が子持ち山で、向かって左に伸びている尾根でつながっているように見えるのが鍋割山や黒桧山。

向かって右側のはるか遠くに雲取り山が見えてます(遠すぎて何が何だかわかりませんが)。

 

 

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熊穴沢避難小屋~頂上までの中間ほどに位置する天狗の留まり場。

全行程の3/4ほどに位置します。

 

 

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天狗の留まり場上から見た図。

大きな岩があり、そこが天狗の留まり場になっている模様。

見て分かる通り、付近にはまだまだ多くの雪が残っています。

 

 

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天狗の留まり場からの道。

 

 

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雪渓が素晴らしいので、撮ってみました。

中央付近の稜線が伸びている山が万太郎山で、そこから左奥方面に稜線が伸びている山が仙の倉山です。

 

 

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頂上まであと少しのポイントで現れる雪渓の急斜面。

下りは皆さん、ほとんど滑り落ちてました。

南向きで登山者も多いのに、これだけの雪が残っているのは素晴らしいです。

 

 

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大雪渓を越えたら、小屋まではすぐです。

ここから山頂(トマの耳)まで10分程度。

そこから最高峰(オキの耳)まで10分程度。

それにしても、太陽電池設置した山小屋増えましたね。

貴重な電力源です。

 

 

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西黒尾根方面。

確かに、積雪期はかなり危なそう。

残雪期でも身震いしてしまうような山容です。

中央遠くに見えているのが尾瀬方面、至仏山笠ヶ岳

 

 

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山頂(トマの耳)から山頂(オキの耳)を望む。

雪渓の残り方とか見てると、高さを感じずにはいられません。

この辺の雪、簡単に手に届いたり、上に乗れる位置にある(実際に乗った場合、命の保証はありません)ため、リアルな怖さを感じます。

右に見えているのは朝日岳

 

 

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谷川岳頂上から北側には一ノ倉岳(手前の雪のないピーク)や茂倉岳(奥のピーク)が続いています。

 

 

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山頂付近より、西側方面。

谷の深さが物凄いスケールですね。

中央付近で遠くに見える、雪に覆われている付近が苗場山妙高山火打山です。

 

 

天気も非常に良く、絶好の登山日和でした。

5月だとやはり雪に苦しめられるため、雪が完全に融けた季節に登ることをお勧めします。

 

 

おまけ:日本一のモグラ駅 土合

この谷川岳近辺の路線に、日本一のモグラ駅である土合(どあい)駅があることを皆さんご存知でしょうか。

2017年の一度は行ってみたい駅No.1に選ばれたこの駅、地下深くに作られた駅なんです。

何が凄いって、上りは普通のホームなのに、下りは地下鉄仕様になっていて、何考えてこんなところに駅作ったんだ?ってツッコまずにはいられない点です。

 

 

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土合駅の説明看板。

階段数462段+24段の計486段、駅舎と下りホームの標高差計70.7m、改札口まで所要時間10分という、恐ろしい駅です。

新宿とかのダンジョン駅とは全然違う深さです。

一本道だし。

 

 

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上から階段見た図。

比喩や誇張でなく、マジで下が見えません。

 

 

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今度は下から見た図。

本気で上が見えません。

本当にダンジョンです。

 

所々に休憩用のベンチが設置されているんですが、ベンチ本当に必要です。

というか、膝が悪い人とか、運悪く降りる駅間違えた高齢者とかは行き倒れても何ら不思議でない駅です(次の電車が3時間後とかなので)。

 

駅のホームは防空壕か?ってな感じで非常に怖い。

あそこで電車を待つのは勇気がいります。

 

 

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見た目と上りホームは普通の駅です。

 

なお、無人駅なので下りホームへは自由に行くことができます。

観光客もかなり多かったので、入場料100円くらいとってれば、そこそこ儲かりそうなんですけどね。

適当にBOX設置して、半年に一回くらい回収するだけでもかなりの収入が見込めそうです。

 

ということで、見どころ満載の谷川岳登山でした。

 

登山超初心者~初級者にお勧めの登山スタイル

どんもっす。

 

前回の登山記事に引き続き、超初心者向けに登山とは何ぞや?ということに関して、記載していきます。

 

 

登山者のレベルについて

この記事は超初心者向けに記載しておりますが、そもそも初心者、中級者、上級者の違いと何でしょう?

登山には級や段がないし、それをそもそも付与する団体もないので、中々判断が難しいところですが、概ね以下のような目安で考えると良いかと思います。

 

・初心者 ⇒ 無雪期の生涯登山日数が300日以下

・初級者 ⇒ 無雪期に森林限界を超える山への生涯登山日数が50日以下

・中級者 ⇒ テント泊で一泊以上の生涯登山日数が50日以下

・上級者 ⇒ 積雪期を含め、あらゆる状況で登山を行ったことがある

 

結構ハードルが高いですね。

特に、初心者から初級者へのレベルアップがかなりハードルが高いです。

年に50日以上登山を行っても、初心者から初級者へのジョブチェンジは、6年後…。

初心者脱出に6年かかるスポーツって中々ないですね。

それだけ、登山は難しいということです。

 

なお、登山する場合も、同じ山、同じルートで何回も登っていても、あまり良い経験値が溜まりませんので、可能な限り違う山、違うルート、違う季節に登りましょう。

 

登山は、山毎に、また登る日ごとに全然違うアプローチが必要になってくるので、色んな経験をする必要があります。

生涯登山日数が300日を超えてくると、大体の日帰り登山の経験は積むことができたと考えてよいでしょう。 

 

また、中級者を脱出するには、テントで一泊以上の山行を何度も行う必要があります。

日帰り登山と、テントで宿泊する登山では、荷物の量が劇的に変わります。

宿泊する登山では、長期間山の中に滞在するため、天気も崩れやすいし、エスケープルートといった概念も必要になってきます。

ぜひ色んな山行で、良い経験値を貯めましょう。

 

 

登山の形態について

登山の形態には大きく分けて4つあります。

・往復型…

下りと登りで全く同じ登山道を通ってくるスタイルです。

同じ道を帰ってくるので、下りは安心感がありますし、計画を立てやすいです。

一方で、変化が少ない…という欠点もあります。

 

・周回型…

スタートとゴールが同じですが、登りと帰りで別のルートを使うスタイルです。

できる山が限られる(とはいえ、大量にありますが…)のですが、行きと帰りで景色が変わるので、楽しい登山が可能です。

アクセスも容易なのが特徴です。

 

・縦走型…

複数のピークを踏破する、最も人気のあるスタイルです。

ピークハントに向いています。

一方で、多くの体力や技術を必要とし、滞在時間が増えるので事故なども起きやすくなります。

 

・定着型…

ベースキャンプを決めて、そこを中心に複数の山に登るスタイルです。

宿泊を伴いますが、荷物をベースキャンプにおいておけるので、登山自体は非常に快適です。

できる山が限られます(それでも大量にある)が、快適な登山をめざうならこれ。

重い荷物背負って登る必要はどこにもありません。

 

 

標高差計という概念

初心者の方は、とにかく登る山の標高を気にしがちですが、標高差計をもっと気にすべきです。

確かに、山の標高が高くなればなるほど危険度は相対的に増していき、気温は絶対的に下がります。

これは紛うことなき事実です。

が、低い山だから安全、高い山だから危険と二極分化するのはいただけません。

 

低い山でも危険な山やルートは多く存在しますし、3000m級の山でも天気とアプローチが良ければさらっと登れる山も存在します。

 

それよりもむしろ、標高差計に注目してください。

標高差とは、登山口から頂上までの標高の差です。

登山口が300mで頂上が1000mであれば、その差は700m。

登山口が2500mで、頂上が2800mであれば、その差は300m。

どちらがきついかは、言うまでもありません。

 

また、標高差計とは、その上り下りの差の合計です。

山は、ひたすら登って頂上にたどり着き、帰りはひたすら下る…という方がルート的には珍しいです。

それよりも、上りと下りを繰り返して頂上につき、上りと下りを繰り返して登山口に戻ってくる…というルートが圧倒的に多いです。

 

標高差計はこの合計です。

この合計の値が大きくなればなるほど、相対的にきつい登山になります。

縦走では、この値が大きくなりがちです。

なので、頂上の標高だけでなく、標高差の合計にも注意して山行計画を立ててください。

 

 

初心者~初級者へお勧めの山選び

上記の事及び前回の記事を踏まえて、初心者から初級者の方が選定すべき山の目安を記載します。

【標高】1000m以下の山 ※標高差計にも注意

【季節】4~11月(無雪期)

【時間】歩行時間が概ね5時間以下で日帰り

【施設】アクセスが容易である、登山口に水場やトイレがある

【形態】往復型もしくは周回型

【コース】岩場などが少なく、基本的に整備されている山

【その他】ある程度認知度があり、当該季節に登山者が多い山

 

この辺りを参考にしつつ、登る山を選びましょう。

 

なお、登る前には、ガイドブックやインターネットなどで登る山の事を調べましょう。

最低限、

何という山の、どこから(どのルートから)、どこまで登って、どこに降りてくるのか

は調べていきましょう。

 

遭難して、自分の現在地が分からないときはどうすれば良いですか?

と聞かれたことがあるのですが、これは登山計画書などをしっかりと書いておくこと、としか言えません(登山計画書についてはまた別の記事で書きます)。

自分が登った山の名前もルートも分からない場合、はっきり言ってお手上げです。

GPS機能付きの機器を持っていれば別ですが、それがない場合は、本当の本当にアウトです。

 

ですので、事前に登る山を調べていきましょう。

何度も言いますが、登山は自己責任の世界です。

今はネットが普及して、調べるのは非常に簡単になってます。

手間暇かけて安全対策を行うか、何も考えずに登るか…

どちらがお勧めかは言うまでもありません。

 

ではこの記事はこの辺で。

 

質問があれば答えます。

 

過去記事はこちら参照👇 

syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com