ロイヤルホストが24時間営業を止めるので思い出を語る
どんもっす。
ついにロイヤルホストが24時間営業を廃止することを決めました👇
ロイヤルホスト、24時間営業廃止へ 定休日も導入検討:朝日新聞デジタル
記事の一部を引用します👇
ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングス(HD、福岡市)は、来年1月までに24時間営業をやめることを決めた。早朝や深夜の営業短縮も進めており、定休日も「考えるべき時代が来ている」として導入を検討していく方針。
外食業界は、深夜営業を減らす傾向だ。人手不足で賃金が上がり、売上高がコストに見合わなくなってきているためだ。また人が集まらない中で無理に営業すれば、従業員に長時間労働を強いることにもなる。生活習慣の変化で、深夜の利用客が減っているという事情もある。
いや、これはどんどん検討していただきたい事項です。
24時間いつでもどこでもレストランが開いてて、食事することができるなんてどう考えても異常です。
皆さん、もっと人間らしい生活を取り戻しましょうよ!
24時間営業のお店を減らして、人間らしい生活を取り戻そう - シャア専用ねこのブログ
私にとっては、ロイヤルホストがこの英断に踏み切ったのは非常に感慨深いものがあります。
というのも、私は学生時代にロイヤルホストでアルバイトをしていたからです。
私とロイヤルホストの思ひ出
もう今から10年以上前、私は九州のとあるロイヤルホストで働いていました。
当時そこのロイヤルホストは24時間絶賛営業中であり、立地上の関係で九州のロイヤルホスト店で最も忙しい店舗でした。
超巨大なモールと駐車場の一角にあり、イベントの時などはそこの駐車場に皆さん車を止めていき、帰ってきたタイミングで食事をするという寸法。
このシステムのおかげで、人が来るわ来るわ。
伝票が端から端までずらっと並ぶ…×3ターンくらいやってもまだ人の波が押し寄せて来ます。
イベントと重なる日は滅茶苦茶な量の食材が出るので、前もって大量の食材を準備しておくのですが、生憎この年のオーナーはこの店舗に初めて来てしまった方。
当然、その忙しさなんて知る由もなく、通常通りの食材の発注。
当然、最終的にはほとんど全ての食材が枯渇する羽目に。
皆さんファミリーレストランに行って、食材ないからこのメニュー作れないんですよ…なんて事態に遭遇したこと、あります?
もちろん、一度や二度はあるかと思いますが、最終的にこの店舗にはマジでほとんど何もなかったんですよ!
キノコスパゲッティなのに、キノコない、みたいな。
カニグラタンなのに、カニない、みたいな。
オードブルなのに、前菜ない、みたいな。
それでもキッチンスタッフはあの手この手で工夫して、注文に対応していました。
残った食材だけで対応していたので、当日だけのオリジナルのメニューが出来上がる!っていう感じです。
それでも、キノコが完全に尽きた時はどうしようもなく、キノコスパゲッティ止めてくれ!ってウェイターに頼んだのに、性懲りもなく注文を取ってくる始末。
最終的に、キノコ無しのキノコスパゲッティ出してやりましたよ、ええ。
ホールから
「いや、キノコのってないんだけど…ってお客様から言われたんだけど」
って言われても
「だから、ねえ!っつってんだろーが!」
っていうやり取りをガチでやってました。
ファミレスでガチのやり取りをするスタッフ…。
あの時は若かった。
最終的にメニューの半分くらいを止めたのは、今となってはいい思い出です(なんちゅうレストランや…)。
その後は、近隣の同店舗に食材を求めて、事なきを得ましたが。
あの注文を、私含めてたったの3人でこなしていたキッチンスタッフ。
あの時のお二人はお元気だろうか。
このときの3人は、当時の全ロイヤルホスト店にて仕事捌けるトップ10に入っていただろうと今でも自負しております、ええ。
オーナーなんてパニックに陥って、
「明日は周辺ロイヤルホスト店の全職員大集結だ!」
とかいって、翌日大量の助っ人呼んでましたから。
ところが、翌日はイベント終了して普通の平日。
通常の人員で余裕で捌ける人数。
いつもそこで働いているロイヤルホスト店員は、助っ人もいるので余裕で仕事してましたが、助っ人曰く
「滅茶苦茶忙しいね」
…マジ?
その時、初めてその店舗が異常なのだと思い知りました。
当時のその店舗で何が一番の恐怖だったかというと、24時間営業なので明確な終わりが見えなかったこと。
客の出入りが少ない時間帯(22:00以降とかね)に翌日の朝食の時間帯のメニューの仕込みをある程度やっておかないといけないのですが、忙しい日は深夜まで途切れることなくお客様が来店されます。
その後に仕込みするから、終わるわけがない。
私は当時20:00~24:00の時間帯でバイトする契約だったのですが、最終的に18:00~6:00になってましたから、ええ。
朝日を浴びながら帰路についていた毎日が今でも忘れられません。
大体こういう店舗では、日付が変わってからがようやく本番みたいなところがありますから。
もちろん、私の契約上は24:00までだったので帰ろうと思えば帰れたのですが、チーフ1人残して帰るのはさすがに気が引けます。
また、その店舗に来るチーフリーダーは皆そろいもそろって良い人なんだ、これが。
そのリーダーを置いて帰って、明日食う飯が美味いかよ!ってね
ちなみに、24時間なのに、キッチンのチーフは二人で回してました。
必然的に一日12時間労働(大体15時間くらい働いてたみたいです)。
しかも、10日働いて1日休み、みたいな。
ブラックにもほどがある。
私も週6で勤務していた(というかシフトを組まれていた)んですが、毎日チーフと会ってましたから。
研究室に配属されていたのに、大学教授よりもバイト先のチーフと会っている時間の方が長かったのは本当にいい思い出です。
私が辞める直前になって、その店舗は24時間営業を止めました。
さすがに全人員の限界に来ていたのだと思います。
まあ、そんなわけで、真面目に働いてくれるる人たちの善意と犠牲の上に成り立つ店舗営業は長くは続かないから、とっととやめた方が良いですよってことです。
全くもって余談ですが、当時は死ぬほどオムライス作っていたので、プライベートでも大好評のふわふわのオムライスを作ることができるようになりました。
今はもう作れませんが。
なので、アルバイト先としてこういう場所は非常に有りだと思います。
んでは、今日はこの辺で。