バキ世界における強さランキングを真面目に考えてみた
どんもっす。
シャア専用ねこがお勧めする漫画シリーズ
記念すべき第十回目は
グラップラー刃牙、刃牙、範馬刃牙、刃牙道(ばばばばばばばばばばーん!!!)
…ついに来たよ…
この漫画に言及するときが。
はじめの一歩と並び、長期連載によりネタが尽きてしまい究極のグダグダに陥ってしまったこの漫画。
もはや編集が真面目な仕事をしていないのではないかと疑ってしまうくらいのぺらっぺらの薄い内容。
グラップラー時代は主人公・範馬刃牙の成長過程を描き、最大トーナメントで刃牙が異母兄弟であるジャックを倒して優勝するという典型的な少年漫画から、何でもありの「刃牙」時代を経て、究極の親子愛を描いた「範馬刃牙」後に、現在連載中の究極のグダグダである「本部道」へと昇華。
長期連載による弊害であるマンネリ化を防ぐために、本部道では主人公が青年・範馬刃牙から本部以蔵というオッサンに変わりました。
この本部以蔵というオッサンが活躍してしまうことにより、主役キャラたちの強さの序列がでたらめなことになってしまっており、ネット上で相当な物議をかもしています。
というのも、この本部以蔵というオッサンの真の強さが全然わからない、というところに原因があるんです。
この本部というオッサン、表社会での最強決定戦である最大トーナメントで一回戦で負けるという痛恨のミスを犯します。
当初は一人だけセリフのフォントが違う上に、周りの実力者たちも認める強キャラであったにもかかわらず、一回戦負け。
「今の貴様なら一分以内に殺せる…」
と武神・愚地独歩に喧嘩を売るも、同じ土俵にすら上がれないという伝説的なまでのかませっぷり。
ちなみに本部に勝った相手は二回戦で負け、本部に勝った相手に勝った相手は三回戦で負け…というカーストで言えば最下層的な負け方をしてしまったのです。
さらに、本部流柔術の門下生で唯一の免許皆伝、天才・花田は闇討ちに合って試合場にたどり着くことすらできないという体たらくぶり。
本部はザコ。
本部は解説役。
この評価が長らく定着していました。
その本部が、今現在作中最強格であったキャラ達に勝負を挑み、時には守護り、時には勝利しています。
これはドラゴンボールで言えば、ヤムチャがベジータや青年悟飯、ピッコロや悟空を相手にして勝てないまでも、「おおっ!?」と思わせる勝負を展開しているくらい不思議なことです。
あり得ないことなのです。
が、この「刃牙」という漫画は今までの格闘 or 戦闘系漫画ではあり得なかったシステムを取り入れているんです。
それが、「地形適応」「逆主人公補正」「強さのデフレーション」です。
これらのシステムが良い感じに働き、強キャラ達の強さのインフレがなんやかんやで抑えられているので、かつては弱キャラであった本部が活躍しても何ら不思議ではないんです。
そのシステムの一つ一つを説明しましょう。
刃牙世界における地形適応の凄さ
格闘漫画における、あってはならない設定の一つ。
それがこの地形適応。
闇夜とか、沼地とか水とか雷とか炎ではありません。
公園とかホテルとか。
強さが変わる要素は何一つないのにも関わらず、この漫画ではそこで闘うことにより強くなるキャラ、弱くなるキャラがそれぞれいます。
例として👇
・公園本部…公園内で闘うと本部は最強格のキャラに。
道場でも可。
最近は作者も意識しており、本部が負けられない戦いでは公園がステージとなる。
・ホテル勇次郎…ホテルにいる範馬勇次郎はその解放感からか、異常なまでに弱体化。
ドアノブ越しの力負け、アライJr.に逃げられる、本部にちゅどられると枚挙に暇がない。
逆主人公補正
通常の漫画であれば、主人公補正が有名です。
例えどんなに相手が強い能力や必殺技を持っていても、主人公であることによる補正が効きなんやかんやで勝利してしまう、これが主人公補正。
「範馬刃牙」ではこれを逆手にとって、逆主人公補正を使っています。
バキは作中でも最強格のキャラであるにもかかわらず、初見の相手にはとりあえず負ける、もしくは相当苦戦してしまうという不遇の扱い。
グラップラー時代はまだ良かったのですが、「刃牙」以降は初見には必ずと言っていいほど負け。
もしくはパンチを放つも相手はノーダメージ。
作中では単なる一般人といっても良い柴千春のパンチをもらっただけでダウンした時は
「へ?」
と開いた口がふさがりませんでした。
勇次郎とほぼ互角の戦いをしている主人公にあるまじきヘタレっぷりです。
この作中最強格のキャラであるバキがちょいちょい負けるので、キャラクターの強さの序列の入り乱れに拍車をかけています。
強さのデフレーション
これまた斬新なシステム。
それがこの強さのデフレーション。
通常の漫画であれば、強さのインフレが起きてしまい、古いキャラたちは全然ついていけない状況が生まれてしまいます(ドラゴンボールがわかりやすい)。
刃牙シリーズではそこを逆手に取り、シリーズが進むにつれて主要キャラ達の弱体化にものの見事に成功しております。
初期では、核でさえやれないという評価のガイア、閉じ込められた金庫ごと破壊してしまう範馬勇次郎、武器を使うことはむしろ相手を気遣っているスペック、ヘリコプター相手に腹筋鍛えるオリバ、本物の槍でないと通らない腹筋を持ったジャック…とその強さは常軌を逸していたにも関わらず、最近では木刀でダウン、スペツナズナイフを止められただけでビビる、縄で捕縛と、強さのデフレが酷すぎる…。
刃牙世界では、「地形適応」「逆主人公補正」「強さのデフレーション」というこれら三つの要因が上手いこと絡み合い、何でもアリというルールを取り入れることによってかつての弱キャラである本部が活躍することに成功しているんです!
そしてここからが本題。
いよいよ刃牙世界の強さの順を私が考える順に挙げていきたいと思います。
第1位:範馬勇次郎
「範馬刃牙」におけるラスボス。
人呼んで地上最強の生物。
究極のツンデレ。
作中唯一負けの描写のない人物。
負けはおろか、苦戦もほとんどない。
ダメージを食らった描写でさえ少ない。
趣味は息子のストーカー。
息子の奇行を聞いてはエフっている。
振り向きざま裏拳は結構気に入ってるらしい。
「百聞は一見に如かず、百見は一触に如かず」は言わずと知れた名言である。
「アホウが…」
「ジャっ!」
「持ち味をイカせッ!!」
「俺を除く総て」
「おじゃま」
「イヤミか、貴様ッッッ!!」
「こ…の… 親孝行者めがッッッ!」
「なんで?」
「この馬鹿ぁ!!」
「殺してやるぅ~」
第2位:範馬刃牙
シリーズの主人公。
今作から主人公の座を本部に譲る。
範馬勇次郎に地上最強と認められた唯一の存在。
宮本武蔵に負けたのは、逆主人公補正の為。
ってか多分、勇次郎戦以外は本気で闘ってないし、そのことは本人も認めている。
師匠はゴキブリ。
妄想癖が凄すぎて、幻覚を常に見ている。
幻覚のカマキリと戦える。
相手の妄想レベルが同レベルだと自分が見ている妄想を対戦相手にも見せることができる。
「親父ぃ…わりいんだけど、洗い物やってくんね?」
第3位:宮本武蔵
本部道におけるボス。
江戸時代から復活した伝説の剣豪。
江戸時代という時代背景を考えたら、技はともかく、どう考えてもフィジカルは弱いはずなのに、最近ではそのフィジカル面でも最強になりつつある。
原始人であるピクルとの出てくる順番を明らかに間違っている。
どう考えてもこいつが先だろ。
強さの順序がでたらめになった一因を担っている罪深い人。
エア斬撃という手刀による斬撃を相手に与えて、ノーダメージで相手を敗北に追い込むという便利な技を持つ。
「あな不思議」
第4位:ピクル
塩漬けにされていたからピクル。
まんまのネーミング。
原始時代から蘇った原人。
恐竜たちを相手にしていただけあり、フィジカルでは最強。
技を身につけていないため上記三人には負けるが、他のキャラからはダメージを受けないと思われるくらい強いフィジカル。
範馬勇次郎と力比べして勝ってしまった唯一の人。
人かどうかは若干怪しい気もするが…。
最近ではフィジカル最強の座を宮本武蔵に譲ろうと虎視眈々とそのタイミングを狙っている。
「ハルル…」
第5位:郭海皇
御年140歳。
今なお現役。
範馬勇次郎と引き分けた数少ない人。
シャオリーという攻撃を無効化する特殊能力を持つ。
この能力のお蔭で、単なる脳筋どもは絶対に勝てない。
「この元凶、貴様ら武術省にこそある」
第6位:公園本部以蔵(武器アリ)
ついに出ました! 本部道の主人公。
宮本武蔵から仲間を守護らんとすべく色々動き回っているが、その全てが失敗に終わっているという恐ろしい人。
自分が勝てそうな相手には、武蔵の前に自分が闘って戦闘不能にしてしまうという新しい守護スタイルを確立させてしまったお茶目な人。
いや、守護れよ!
宮本武蔵と相対して酷いことになった人は数少ないため、むしろ何でもアリのこいつと闘う方が厄介だったりする。
「斬られていましたよ、勇次郎は」
とか言いながら、実際斬られた自分がノーダメージなことに対してツッコんだら負けです。
「だから私、本部以蔵なのです」
第7位:ビスケット=オリバ
人一人を丸飲みできる人。
「…丸飲みだよ…」
アメリカでもっとも腕力の強いオッサン。
筋肉馬鹿ではあるが、勇次郎にもバキにも力で負けた悲しい人。
当初はショットガンが効かず、日本刀でさえ心臓を貫くことができないというとてつもない強キャラ臭を出していたが、あえなく雑魚化してしまった。
色々やっているので、中国拳法に明確なアンチテーゼをそれなりに示すことはできた。
「俺ハ俺デ色々ヤッテイルノサ」
「ITEッッ!!」
第8位:ジャック=ハンマー
クシャおじさん。
一日30時間の鍛錬ができるという色々と矛盾した人。
そのおかげでステロイドを越えることができた。
学習能力がなく、血も薄いため、実父の範馬勇次郎からは見放されている。
超絶アッパーを食らった相手がその場で大回転するという、アッパー大車輪を必殺技にもつ。
対ピクル戦では自分が食らって、自分で大回転して見せるという荒業を放つ。
それを見ていた人曰く、…回ったという…
「祖国の明日など夢見る貴様が、現在(いま)しか認めぬ俺に勝とうなどと…」
第9位:烈海王
ピクルに足を食われ、ボクシング編は道半ばで終わり、宮本武蔵に胴切りされて死ぬという、レギュラー陣中最も不遇な人。
バキの潜在能力を引き出したという点では非常に優秀。
人一人背負って水の上を走ることができる。
刀が半分以上顔面にめり込んでも死なない。
奥の手はぐるぐるぱんち。
刃牙のことが大好き。
「キサマは中国武術を嘗めたッッッ!」
「わたしは一向にかまわんッッ」
「復ッ活ッ 範馬刃牙 復ッ活ッ」
「救命阿(ジュウミンア)」
第10位:渋川剛気
合気の達人。
相当強いはずなのだが、その強さを遺憾なく発揮している場面が少ない。
「柳…お茶…」
第11位:愚地独歩
この人も目をつぶされ、手首切断され、ダイナマイト顔面に食らって、顔面刀食らって、と不遇な扱い。
初期に範馬勇次郎といい勝負をしたのはもはや忘れ去られている。
「勝たないことにはお話にもなりゃしない」という名言中の名言を放つ。
番外編:刃牙において出てきた意味が全くなかった方々
1位:ウィルバー=ボルト…云わずと知れた、短距離世界王者がモデルの人。
烈のボクシング編という話引き延ばし(時間稼ぎ)の為だけの不必要なストーリーに出てくるも、烈とは一度も戦うことがなかったという不必要極まりない人。
2位:マウス…一般人3人組。
バキのかませのオリバのかませのゲバルのかませになった方々。
全然ゲバルtueeeeeeにならなかったので、心底出てきた意味がなかった。
3位:郭春成…かませ中のかませ。逆主人公補正が働いているバキ相手に、2秒で負けるというかませにも程がある負け方を披露。
そういう意味ではかませの鏡とも言える。
こいつも血が薄そう。
とまあ、色々書きましたけど、バキ好きです。
毎週チャンピオン楽しみにしています。
でも、単行本は買いません。
単行本で見ると、内容薄っ!ってビックリします。
2016/11/07追記
本部勝っちゃったよ!
何なの、この糞展開。
どうすんだ、この後の展開。
2018/04/01追記
武蔵昇天しましたね。
チャンピオン、読むものがなくなっちゃいました。
コメントで、「ニワカが」「読んでない」 と揶揄されてますが、ちゃんと読んでますよ~。
なぜそう判断されたのか?
覚醒克己を入れてないから?
覚醒克己なんて、誰も倒してないわけで。
ピクル相手に善戦したようにも見えますが、ピクルはノーダメだったわけで。
そもそも、タイトルからして、「真面目に考えてみた」って無理だろ!
っていうツッコミまちですからね。
バキ、強さのランキングつけるの、もう無理でしょ。
勇次郎が一番強い、これは揺るぎません、今までも、そして恐らくはこれからも。
それ以外は、もう無理。
理由はちゃんと読めばわかります。
2018/10/1追記
最凶死刑囚編について
最近アニメの第二期が満を持して開始されましたね。
バキなので、メインは最凶死刑囚、大擂台賽編、神の子激突編。
武器の使用は駄目という、一応ルールが存在する最強トーナメントが終わったので、今度は何でもありの最凶死刑囚編へと突入したわけですが、敢えて上記で触れなかった理由は一つ。
訳が分からない、からです。
最凶死刑囚編では、もう誰が強くて誰が弱いのか全然分かりません。
何でもありが悪いというわけではないですが、死刑囚たちの擬態が鬱陶しいやらめんどくさいやら。
そもそも、何でもアリの戦いであれば、作中で一番強いのはボッシュ(アメリカ大統領)という結論になっちゃいますからね(核などの兵器や軍隊使用前提であれば、日本を焼け野原にするほどの爆撃を行えば、さすがに勇次郎も無理でしょ)。
とはいえ、魅力的なキャラクターがいるのも事実なので、ここでキャラクター紹介しておきます。
・スペック…実年齢97歳、見た目年齢50歳のオッサン。
花山薫と名勝負を行ったことはあまりにも有名。
ベストバウトトップ5に入るであろう名勝負を繰り広げる。
が、こいつが死刑囚がやりたいこと(武器使用、負けたふり、ふいうち等々)を全部やってしまったため、残りの死刑囚戦がグダグダになってしまうという、ある意味戦犯でもある。
・ドリアン…末堂と遊園地でのバトルは結構熱い。
とはいえ、こいつもスペックと同じで色々やりすぎたので、残りの死刑囚のやることが本当になくなってしまった。
腕に仕込んだ爆弾で独歩を倒したので、一応独歩よりかは強い…のか?
実は、人生で一度も勝ったことがないということを悟ってからは、自我が崩壊してしまった可哀そうな人。
・ドイル…最終的に克己と心を通わせた。
物理的なダメージでは、絶対に負けを認めないというある意味厄介なやつ。
オリバに対して、「Mrアンチェインハ君ダケジャナイノダヨ」とか言っていたが、オリバのそれは純粋な強さの意味で、ドイルの場合は婦警に化けて誰にもばれない的意味なので、全然意味合いが違う。
・シコルスキー…ダヴァイッッ
・柳龍光…恐らくは、死刑囚最強の男。
過去では渋川剛気にも勝っており、渋川を隻眼にしてしまったほどの腕前。
毒手の使い手。
渋川に不意打ちで勝利、人体の欠点をついた低酸素攻撃で刃牙をノックダウン、死刑囚で最後まで残る、刃牙に毒を植え付ける、と大活躍している。
覚醒した刃牙に、シコルスキーと二人がかりで挑んでももてあそばれる、公園本部に腕を切断される、勇次郎の必殺振り向きざま裏拳に全く反応できずに撃沈、とこいつも強いのか弱いのかよくわからない。
刃牙にやられたあと、悔しさから泣いていたにも関わらず、敵方と馴れ合ってしまったドイルに制裁を加えることは忘れない。
・マホメド・アライJr…言わずと知れた、モハメド・アリがモデルであるマホメド・アライの息子。
一応神の子とか言われていたが、こいつも強いのか弱いのかいまいちわからん。
大擂台賽まではそれなりに存在感を示しており、独歩や渋川にも一度は勝ったのだが、ジャックに負けてからは、化けの皮が剥がれたかのように、連戦連敗。
ちなみに渋川が最初負けたのは、渋川曰く「決闘ではなかったから負けもアリかと思ったから」らしい。
独歩にも再戦では、ケガを言い訳にできないほどボロボロにやられている。
刃牙には一方的にやられたあと、チョークスリーパーを食らっている最中に親父に助けてもらうという情けないにもほどがある負け方をしている。
恐らく、作者は飽きていたであろう。
バキのSS考えてみた👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com
バキ道をドラゴンボールに例えてみた👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com
もう一つ、あまりお勧めできないギャグマンガ👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com