どもども。
2015年の採用活動、経団連は8月1日から解禁だとか。
中小企業はもう既に内々定を出しているけど、8月1日から大企業の選考が始まるので、学生を取られないか心配しているようです。
7月1日時点で、大学生の50.6%が内定を得ている状況だとか。
一方で、今年も100社受けて、100社落ちるという学生もいるのでしょう。
関係記事で下記のような記事を見つけました。
「死ぬな就活生、内定ゼロでも逆転ある 暇な女子大生さん:朝日新聞デジタル」
この「暇な女子大生」さんは就職浪人して二年間で受けた企業は300社、内定は0だとか。
この記事の中で、「社会から全く必要とされていないと感じて自暴自棄になり、死んでしまおうと思った」という気持ちに陥ったとありますが、無理もないことかもしれません。
人は必要とされないと、生きる価値を見出せません。
20歳を超え学生でなくなると、他人から必要とされるには大多数の人間にとっては仕事しかなくなる。
その入口の時点で、はじかれているのですから。
ですが、私は声を大にして言いたい。
就職活動にうまくいかないくらいで、死ぬな! と
思い悩む必要はあるかもしれないけど、必要以上に自分を卑下したり、自暴自棄に陥る必要なんて、ない! と。
大企業に就職することだけが、人生ではない!
確かに、今現在大企業と言われる会社に入ったら、給与や待遇の面で安定できるでしょう。
それはまぎれもない事実。
でも、それらの企業に、君たち新入社員が定年まで勤めることはほとんどできないでしょう。
加速度的に進む少子高齢化で、将来的に定年は70歳、75歳へと引き上げられます。
70歳で定年を迎えると仮定しても、20~25歳で就職したら、約45~50年働くことになります。
その間、繁栄し続ける企業なんて、ありえないでしょう。
今あるほとんど全ての企業が数十年後には、名前を変え、企業規模を変え、拠点を変え… その間に、大規模なリストラが行われる企業もあれば、企業そのものがなくなる可能性もあり得ます。
私が新卒で就職活動をしたのはもう10年ほど前です。
当時はシャープやパナソニックは我が世の春を謳歌していました。
特にシャープは飛ぶ鳥を落とす勢いで、液晶と言えばシャープでした。
しかし、この数年の間に両企業ともに大赤字を出し、大規模なリストラを行いました。
今、シャープにいきたいと考える就活生は、相当少ないでしょう。
でも、当時その内定は皆が喉から手が出るほど欲しがったものです。
石油業界の再編も今まことしやかにささやかれています。
この業種も我々の時代では花形企業でした。
でも、車の燃費の向上及び、若者の車離れにより、売り上げは伸びず、再編を余儀なくされてしまっています。
でも当時はだれもそんなこと考えていませんでした。
たった、5~10年前のことです。
歯科医や弁護士は、我々が学生時代のころは、一生安泰な職業であると言われていました。
今、多くの歯科医や弁護士が、低年収で働き、廃業を余儀なくされています。
需要に対して、供給が増えすぎたためです。
これもここ5~10年の話です。
何が正解で何が間違いかは、誰にもわからなくなってきています。
私の知人で一流大学を卒業した人がいます。
その大学からは毎年誰もが知っている有名企業へ何人も就職していきます。
しかし、彼は希望した大企業へ就職できませんでした。
彼は大学院まで 進学したのですが、大学及び大学院の卒業自体、他人よりも数年長くかかってしまい、就活自体が不利だったからです。
そんな中、とある従業員50名以下の中小企業に内定が決まり、彼はそこへ就職しました。
1年後再開したとき、彼は最高の笑顔を見せてくれました。
「今の仕事があっている、本当に楽しい職場だ」と。
大学をストレートに卒業できず、就活もうまくいってなかった当時は本当に自殺するんじゃないかと心配になるほど病んでいました。
ですが、今の職場が本当に合っているのが、一目瞭然でした。
おそらく給料は大企業と比較すると、かなり低いでしょう。
もしも、彼が希望する大企業に就職できていたら、今現在の笑顔はそこにあったのか? それはわかりません。
でも、必ずしも大企業に就職できなかったからといって、幸せになれない訳ではないと、私に確信させてくれました。
※正確には彼は大学院を卒業できていません。修士論文が通らなかったからです。それでも、その企業の社長さんが「働きにおいで」といってくれたおかげで、彼は就職できています(大学院は中退の身分)。
もしもその企業を見つけることができなかったら?
どうなっていたのかはわかりませんが、人の縁とは本当にわからないものです。
だから、私は声を大にして言いたい。
就活生たちに伝えたい!!
面接で落とされても、悲観することは決してない!!
落ち込んでもいいけれど、その日だけにしろ!!
酒でも飲んで、次の日には忘れろ!!
自分を落とすなんて、なんて人を見る目のない企業だ!! くらいに思え!!
実際、人事部は一生懸命採用活動しているけれど、彼らの見る目が正しければ、企業にとって優秀な人材しかいないはず。
でも、企業内を見渡せば、居眠りしている人、上手くさぼっている人、手を抜いている人… 挙句に3年以内に辞める人、大勢います。
もっと言えば、企業にとって必要で優秀な人材しかとってないなら、企業が赤字になんてならないはず。
でも、大多数の企業が赤字になっている。
なぜか?
人事部の見る目がないから。
就職活動なんて、そんなもの!
それよりも、君たちの持つ若いエネルギーをこんなことで浪費してほしくない。
君たちはまだわからないだろうけど、20代というのは本当に可能性とエネルギーと希望に満ち溢れている年代です。
落ち込んでもいい。
でも立ち止まっている時間はないはず。
ぐずぐずしてたら、あっという間に30代は来ます。
30代を迎えた時に笑っていられるかどうかは、大企業に就職できたかどうかなんてほとんど関係ない。
断言できる。
そして、大企業に就職できたかどうかは、その後の人生の幸・不幸にはもっと関係ない。
だから、どうか自分を必要以上に卑下することは辞めてほしい。
どうか、自分をしっかり見つめなおして、希望をもって生きてほしい。
君たちを必要としている企業は必ずある。
君たちが気づいていない、見つけることができていないだけ。
20代のうちはいくらでも修正がききます。
とりあえず働いてみるのもいい。
向いてないと思ったら、転職するのもいい。
それは逃げでもなんでもない。
自衛です。
どうかどうか、自分の命を大切にしてください。
君たちの命は、半分は君たちのものだけど、もう半分は君たちを支えてくれている人たちのものだということを覚えておいて。
この記事が少しでも多くの就活生たちを救える事を願って。
で、話は変わって企業側に言いたいこと。
オワハラなんてくだらないことしてんじゃねぇ!
例年よりも採用解禁が4か月遅くなったことで、企業も戦々恐々としているようですが、そんななか、「就職終われハラスメント(オワハラ)」が問題になっています。
もう既に学生に内定を出した企業が、大企業に学生を取られまいと色々と試行錯誤しています。
その内容がこちら
・内定と引き換えに就職活動を終われと要求
・内定を辞退するときに人事担当者がキレてくる
・面接時期をわざと延ばして他の企業の面接を受けられなくさせる
などなど。
これらの行動が、学生にとってどれだけ精神的ストレスになるのか、企業側は理解しているのでしょうか?
そんなことをしてくる企業に誰が入りたいと思うでしょう?
あるいは、こんな企業に入社した後で気持ちよく仕事してくれると本気で思っているのでしょうか?
ていうか、そんなんだったら、政府や経団連に文句言ったら?
なぜ、学生にしわ寄せがくる?
政府や経団連もこうなることを予想できなかったんですかね?
本当にこういう未来になることを望んでいたんでしょうかね?
疑問が尽きません。
まあ、いずれにしろ、この国は立場の弱い人間をいじめるのが上手ですからね。
ツケもどんどん、子や孫の世代に回しとけ!!ってな国ですからね。
でも、本当にいいの?
ほんとーに、それでいいの?
今就活をしている学生たちは、今現在の日本で最も若く、最も早く戦力になってくれる、社会人予備軍です。
学生というのは、これからの日本を担う、いわば「日本の宝」です。
その学生たちに、こんなわけわからんところでプレッシャーかけてどーすんの?
もう一度聞きますが、本当にこれが、政府、経団連あるいは日本全体の望む方向何ですかね?
というか、政府の案を試行するとろくなことにならないんで、適当にアンケートでもとって仕事しているフリでもしていてください。
企業の皆さん、オワハラなんてやってる暇があったら、自分たちの企業の魅力を少しでも磨いてください。
オワハラなんてやってる間はいい学生なんて入ってきません。
あるいは、政府や経団連に直訴でもしてください。
余計なことしてんじゃねえ、と。
皆で、自分たちの器量のなさのツケを学生に向けるのはやめましょう。
学生たちへ、オワハラなんてやってる企業は切っていい。
100%大したことない企業だから。
以上です。