現段階でpepper(ペッパー)君は流行らない
どんもっす。
いやー、ペッパー君の販売が開始されましたねー。
法人向けに1000台、一般向けに1000台、販売開始から1分足らずで売り切れたとか。
凄まじい売れ行きです。
ですが、私は前回記事でペッパー君は普及しないと言及しました。
この勢いは最初の物珍しさが手伝っているだけで、一般家庭への普及は程遠いと思われます。
もちろん、ある程度の需要はあると思うのですが、アイボ(犬型ロボット)やアップルウォッチのように、ある程度時間が経てば廃れてしまうと思います。
理由について今回述べたいと思います。
なぜペッパーが普及しないか?
①日本の家屋に対して、でかすぎる上にタイヤ走行である
日本の家屋は狭い、段差が多い、部屋数が多いとまるでペッパー君を受け付けないかのような仕様です。ペッパー君にしても、最大移動可能段差が1.5cmて…
「もっと、頑張れよ! あきらめるな!」と思わず叫びたくなりますね。
こんなもんに狭い家の中をうろつかれると、相当邪魔だと思います。
せめて、二足歩行になればまた違うと思いますが。
②ペッパー君が重すぎる
重量28kgて…。こんな地震大国で安心して、飼うことのできる家庭はありますかね?
老夫婦や独居老人の家庭で、こんなもんに倒れられたら、たまったもんじゃありませんし、小学生以下の子供がいる家庭でも、倒れられたら…という不安があるでしょう。
一度倒れたら、起き上がれそうになさそうですし。
その辺、インターロックかかってんのかな?
③ペッパー君の維持費が高すぎる
本体価格=19万8000円
(通信料+保険料)×36=約97万円
↑これは三年間のパックですので、一か月あたり維持費が大体2万7000円くらいですね。
しかも、稼働時間が12時間程度とのことなので、毎日充電しないといけません。
電気代相当食うんじゃないでしょうか。
今、こんなに払う余裕のある家庭がどれくらいあるでしょうか?
はっきり言えば、若年世代には到底手の届かない買い物です。
最大の理由、スマートフォン、タブレットあるいはIoT(Internet of things)が既に普及していることです。
ソフトバンクのCMでは、今日の天気を聞いたり、スカイプやったり、ってな感じで、ペッパー君の使い道を説明してました。
って突っ込みいれたのは、私だけではないでしょう。
今よりも過去の時代において、未来の世界では携帯電話が普及しているという推測をしている映画や小説はたくさんあったのですが、そこにインターネットやカメラなどの機能がついていることを予測しているものはないんですよね(せいぜい、髭剃り機能付き)。
なので、そういった世界だったら、ペッパー君は重宝されると思います。
ですが、現実はそうはいかなかった。
携帯電話、スマートフォン、タブレットはもちろん、今ではあらゆるものにインターネットの機能が付きつつあります。
この状況では、ペッパー君のありがたみってそんなにありません。
もちろん、情報を蓄積する~だとか、学習する~だとか色々付加価値はあるのでしょうが、インパクトに欠けます。
簡単にいえば、ペッパー君に求める需要がもう既に別の形で供給されている、といったところでしょうか。
⑤CMがいけてない
現在のCMは、6人家族(祖父母、父母、子供)という構成でペッパー君を使うという風に作られていますが、今現在の日本で、こんな家族構成どれだけありますかね?
ほとんどが、4人家族以下、しかもこれから高齢者も、若い世代も単身世帯がどんどん増加するというのに、こんなCM見せられて、欲しい!!ってなりますかね?
単身世帯のペッパー君に対する需要そのものも低そうですし。
勉強を見てくれる、っていうのも、うーん、って感じ。
一緒にスポーツしてくれるというのであれば、相当需要ありそうですが。技術的にはまだ当分先でしょう。
⑥見た目がいけてない
物にはどれにも当てはまりますが、必ずデザインというものがあり、それは時に性能以上に重要な役割を持ちます。
でも、ペッパーは全部同じビジュアルのようです。
ううむ。
ネコ型ロボットや原子力型ロボット、二次元美男美少女のキャラとかだったら、まだ脈はあると思うんですけどね…。
ということで、現段階では、一家に一台とはならないでしょう。
ただ、ソフトバンク というか、孫正義氏の凄いところは、赤字覚悟で、上記値段で販売しているところです。
数万台は売れるでしょうから、そこからフィードバックして、次につなげるという姿勢ですね。
とりあえず、何代目か先のペッパー君の機能に期待!!です。
ロボホンについての記事も書きましたので、こちらもどうぞ👇
syaa-sennnyou-neko.hatenablog.com