電力自由化による市場の変化 お勧めの電力料金比較サイト
どんもっす。
2016年4月から法律の改正により家庭などに向けた電力小売りが全面自由化されます。これにより、従来の地域ごとの電力会社だけでなく、さまざまな企業が電力を消費者に直接販売できるようになります。
(参考URL:https://enechange.jp/articles/liberalization)
んで、参入しようとしている企業の記事の一部を引用します👇
来年4月からは、一般家庭でも電力大手以外から電気を買えるようになる。東京ガスや東急電鉄系など、異業種の会社が続々と電力の小売りに参入を表明している。12月21日の時点で登録された会社は89社あり、さらに100社以上が申請中だ。
もう面白すぎる…。
今現在、一般電気事業者とされる電力会社は以下の10企業。
・東北電力
・東京電力
・北陸電力
・中部電力
・関西電力
・中国電力
・四国電力
・九州電力
・沖縄電力
今までは、これらの電力会社がほぼ全ての電力販売を担っていました。
これに対し、現時点で89社の企業が電力小売りに名乗りを上げて、さらに100社以上の企業が参入予定。
面白すぎません?
今まで大手電力会社がどれだけ甘い蜜を吸ってきたのかが良くわかる。
上記大手企業は日本に住んでいれば誰もが一度は名前を聞いたことがある一流(と呼ばれている)企業です。
それら企業が今まで独占していたのに、法改正が起きるとわかった途端に、100社以上の企業が参戦を表明。
つまり、多くの企業が大手電力会社を相手にしてなお、大手電力会社との価格競争に勝つ自信がある、と言っているんです。
この業界が今までどれだけ法に守られていたかがわかる。
こんなこと、他の業界ではあり得ません。
通常、他の業界は自由競争です。
一個人や企業が他の業界に参入するのを止める術はありません。
それでも、それぞれの企業が他の業界に参入しないのは、今現在その業界でトップを走っている企業に勝ち目がないから。
ノウハウがないからと言い換えてもいいかもしれません。
でも、電力販売ではこれが起きた。
電力会社の方々、なめられてますよ!
まあ、正直に言って電力会社はぼろ負けするでしょう。
電力会社ほぼ全社で一般社員の年収が200万くらい下がるんじゃないかな。
取締役なんかは半分以下になってもおかしくない。
今回の電力自由化を受けて、東京電力と中部電力がとった対策は、お互いに燃料を共有し合って、量的政策に出るというもの。
つまり販売する燃料を多く確保して、コストダウンを図ろうということです。
元になる原材料は多く仕入れるほど、kg当たりの単価は安くなります。
商売の基本です。
法改正で今頃こんなことやってもね…。
ってか、こういうコストダウンの方法がありながら今まで怠ってきた電力会社が、必死こいてコストダウンして企業収益を少しでも上げようと努力してきた企業に勝てる訳がない。
ひょっとしたら、法改正されるまでは、電力会社同士も結託できなかったのかもしれませんが、それは詭弁でしょう。
コストダウンする方法が幾らでもありながら、法のせいにして改善に踏み切らなかった政府及び電力会社の体質で、今後戦っていける訳がありません。
ちなみに、電力の自由化が起きたら一般の消費者には以下のデメリットがあると考えられています。
・電力の安定供給が断たれる
・自由競争により、価格が高騰する
二つともアホらしくて議論する必要さえありませんが、一応言及しておきます。
電力の安定供給が断たれると問題か?
要は、今まで電力供給をやったことがなかった企業が参入するため、ノウハウが少ないので度々停電を起こすのではないかということ。
…これ、問題か?
はっきり言って、諸外国ではしょっちゅう停電起きてます。
でも、何の問題もない。
ノウハウが少ないというのであれば、今後積んでもらえばいいだけの話。
何でもかんでも最初から上手くいくというものはありません。
試行錯誤繰り返すだけ。
自由競争により価格が高騰するか?
今現在、大手電力会社の電力料金は政府が適正とする金額内でなければなりません。
独占状態であるため、金額を勝手に決めることができないのです。
これが自由化されると、金額設定は自由になります。
が、結論から言うと価格は高騰しません。
適正な市場判断により、絶対に電力料金は安くなります。
そもそも、政府の適正とする金額って何を根拠にしているのでしょう?
我々が支払っている電気料金は、当然電力会社の利益となっています。
が、電力会社の給与体系は日本でもトップレベルです。
東日本大震災で東京電力のお偉いさん方が数千万円の給料を削減とかしていましたが、信じられますか?
どんだけ貰ってんだよ!ってビビりませんでした?
彼らの給料は電力会社の自助努力によるものではありません。
単純に電気料金から得ているものです。
一般社員でも平均年収700~800万円台…。
電力会社という保守管理が主な仕事の企業に、これだけのお金を収めさせるのが、政府の考える適正金額らしいですよ(天下り先や癒着するための企業には多く金が入る必要があるので)。
…あり得ないでしょ。
電力会社の平均年収が200万下がると私が考えたのは、この辺が大きな理由です。
まあ、電力会社の平均年収は大体500万前後が妥当じゃない?って感じで。
というわけで、電力自由化が始まった場合のメリットというか考えらえる変化は以下の一点のみ。
サービスが向上し、電気料金が市場の考える適正価格になる
他の企業が参入してきたら絶対に価格は下がります。
だって、今現在の値段よりも安く設定してくるから。
それが当たり前になったら、電力会社の高い電気料金に誰も金払わなくなるでしょ。
そうなると、電力会社も値段を下げざるを得なくなる。
電気って凄い特殊で、生み出すには色んな方法がありますが、買う場合は値段以外はどこから買っても同じ。
見た目とか、耐用年数とか全然関係ない。
色んなオプションつけたりサービスつけて、お得なものが一番良く売れるってだけ。
全然難しくないです。
それが、他の企業が参入しようと考える大きな理由でしょう。
自治体によってはもう既に電力小売りに向けて色々と設備を整えている自治体も多くあります。
太陽電池や風力発電などで発生した電気を地元住民向けに販売しようという考え。
大手電力会社に獲られていたお金を少しでも地元に還元しようと努力しています。
電力会社の電力プランを比較できるWEBサービス
色々調べたら、以下の二つがいい感じみたいです👇
エネチェンジ
もともとイギリスの電力自由化で同様の世帯と企業をマッチングするサービスを展開してきた会社。
面倒なことは苦手なのでシステムにオススメをお任せして選んで欲しいというヒト向け。
日本独自の老舗価格比較サイト。
より細かいプランまで候補にしてくれます。
細かい部分は手動で絞り込んでいくので、必要なインフラを取捨選択したり、ビッグデータを元にした標準的な家庭とはちょっと違うハズという場合は、こちらがオススメ。
ということで、皆さんも色々と調べてみてください。
電気料金は絶対に安くなるはずです。
※2016/01/10 追記
東電の新料金プラン、お得なのは多消費世帯だけみたいですね。がっかり。