シャア専用ねこのブログ

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非正規社員の給料が正社員の給料の8割になる意味

どんもっす。

 

非正規社員の賃金を正社員の8割にすべしという提案がの記事がありました。

 

働き方改革実現会議」発足に向けて以下の4案が考えられている模様。

(1)同一労働同一賃金の実現

(2)長時間労働の是正

(3)高齢者の就労促進

(4)障害者やがん患者が働きやすい環境の整備

 

今回は(1)の同一労働同一賃金の実現に当てはまるようです。

同一労働同一賃金と言っておきながら、8割なのはどういうことなのかというツッコみはおいておきます。

これでも政府は頑張った方でしょう。

 

非正規社員でも意味不明なくらい責任が重い仕事を任されていたり、正社員10年やってても言われたことしかできない社員もいるので、同一労働同一賃金には大いに賛成です。

 

というか、今後労働力の機械化が進んでいく上で、同一労働同一賃金は必須項目だと私は思っています。

正社員と同じ給料になるように非正規社員の給料が底上げされるのではなく、非正規社員の給料と同等になるように正社員の給料が抑えられる方向に進むのではないかと。

 

今様々な企業で人材不足が問題になっていますが、単純にIT化や機械化が遅れているだけであり、しばらくすると市場は労働力が余るようになると私は思っています。

正確に言えば、付加価値を生み出せず単純作業の繰り返しである労働は、になります。

そうなると、市場に労働力があまりまくるわけですよ。

結果的に、自分で付加価値を生み出せる人以外は、ほとんどが機械とのコスト競争になります。

今現在のコストだったら圧倒的に機械が勝ちますが、正社員の給料⇒非正規社員の給料に近づいていったら、将来的には機械と人件費の超低価格競争が始まるかもしれません。

一億総中流階級ではなく、一億層下流階級ってことです。

これについては、日本だけでなくすべての国で起こりうる現象だから、心配しても仕方ありません。

自分で稼ぎたかったら、可能な限り機械には真似できない分野に進む必要があります。

そんな分野が存在したら、ですが。

 

 

高齢者の就労促進は世の中を不幸にする

働き方改革実現会議発足に向けての案の一つである高齢者の就労促進。

年金が全然足りないから、高齢者になっても働ける社会を作るのは肝要です。

 

高齢者の就労促進がもたらすものは、結局のところ若者層からの仕事及び賃金の搾取に他なりません。

仮に定年延長した場合、各企業に定年延長後も同じ給料で雇うだけの余裕がないので、現役時代にいただける給料が減るだけです。

今までは30年でもらっていた給料が40年、50年かけてもらえるという構造に変化します。

定年そのものは延びても、生涯賃金は変わらないという悲しい結末が待っています。

若者の将来は暗い。

 

では、定年延長させずに他の単純作業などにつかせる場合、もしくは定年延長したとしても低賃金で雇う場合はどうでしょう?

人間は人に必要とされることを求める生物です。

これは特に高齢者ほど顕著と言えます。

生きがいややりがいを求めて、低賃金で単純作業や、今までの賃金の1/3程度で同じ職に就く方々が大勢いても不思議ではありません。

そうなると、若者の活躍の場が奪われてしまうことになります。

そもそも高齢者は長い社会系経験を積んでいるだけあって、スキルや人脈が豊富です。

加えて若者が嫌がるような単純作業やめんどくさい作業も厭わない場合が多い。

しかも給料は多くを望まない。

人によっては、お小遣い程度稼げればいいという人もいるでしょう。

 

なぜなら、彼らはお金を稼ぐことには大して興味がなく、人の役に立てるのが何より嬉しいんですから。

そんな労働力が市場に溢れるようになったら?

若者は高齢者たちが押し寄せる市場で勝てるでしょうか。

少なくとも、彼らと同じお小遣い程度の賃金で働くことを余儀なくされる業界もでてきそうです。

 

若者の将来は暗い。

 

どうする、若者!?