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東京マラソン2016結果 日本がマラソンで勝てない理由を考察

どんもっす。

 

東京マラソン2016終了しましたね。

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で、男子の結果なんですけど…とりあえず第10位までを載せておきます👇

1位 フェイサ・リレサ      2:06:54
2位 マイケル・キピエゴ     2:07:34
3位 ディクソン・チュンバ    2:07:35
4位 スティーブン・キプロティチ 2:07:46
5位 アベル・キルイ       2:08:06
6位 エリウド・キプタヌイ    2:08:55
7位 エマニュエル・ムタイ    2:10:23
8位 高宮祐樹          2:10:57
9位 ハビエル・ゲラ       2:11:01
10位 下田裕太          2:11:34

 

ディクソン・チュンバ(大会記録保持者  2:05:45)選手やエマニュエル・ムタイ選手といった有力選手が目立ちます。

 

7位まで海外選手(というかエチオピアケニア)の独占状態。

日本人トップのタイムはサブテン(2時間10分切り)もできておらず、あらら…な状態です。

で、今年はリオデジャネイロオリンピックが開催されるわけですが、あまりにもレベルが低いので代表選手の選考に日本陸連は窮しているようです。

 

日本のお家芸といわれていた長距離の輝かしい歴史は今は昔。

女子も、有森裕子さん、高橋尚子さん、野口みずきさんといった超メジャーな方々以降、華々しい結果は残せていません。

※福士さんがモスクワ世界陸上で銅メダル獲得されてました。失礼いたしました。 

 

世界記録はここ10年で6度も更新されたというのに、日本記録は男女ともに10年以上更新できていません。

このまま日本のマラソン界は落ちぶれていくのであろうか…

それとも昔の栄光を取り戻す日が来るのか…

ということで、日本マラソン界がなぜ落ちぶれたのか(勝てなくなったのか)、復活するにはどうしたらいいのかを考察してみました。

 

結論から言うと、まず間違いなく日本は駅伝偏重にした方がいいです。 

この理由は後程。

 

 

そもそもエチオピアケニア勢が強すぎる

まず浮上してくるのが、日本がだらしないのではなく、エチオピアケニア勢が強くなりすぎたという説。

冷静に考えてみれば、今現在世界的にマラソンで強いのはこの2国だけで、他の国も飛びぬけて強い選手がうじゃうじゃいるわけではありません。

この二国の強さ&層の厚さが別格なだけです。

なお、世界歴代100傑のうち、95%がこの2国で構成されています。

Top50で言えば、この2国に完全に独占されています。

これ、一人の記録は複数あっても、そのうちの最高記録のみでカウントしています。

もしも、一人複数タイムでカウントしたら、Top100の記録にはこの2国以外は名前が上がらないでしょう。

 

 

なぜ、エチオピアケニア勢は強くなったのか?

ではなぜ、この2国が台頭してきたのか?

結論から言えば、黒人が長距離に目を向けだしたから、です。

 

以前、短距離の世界記録保持者ウサイン・ボルト氏をNHKが徹底取材して、その強さの秘密を徹底分析してました。

出てきた結果が

「黒人最強」

という我々日本人にとって悲しい結果でした。

 

近年のマラソンで、こと走ることに関しては、黒人は短距離も長距離もいける、ということがわかってきたということです。

 

 

皇帝ハイレ・ゲブレセラシエの存在

ひと昔前までは、マラソンで食べていくのは困難でした。

従って、世界の貧困層の中でマラソン選手を目指す方はそんなには多くありませんでした。

そんな中、エチオピアに英雄があらわれました。

そう、ハイレ・ゲブレセラシエ選手(かつての世界記録保持者)です。

 

彼は、近代マラソンで圧倒的な力を見せつけ、数々の記録を打ち立てました。

そして、地元エチオピアにお城のような御殿を建てて優雅に暮らしています。

マラソンに勝てばお金が手に入る、そんな夢を地元に与えたのです。

今アフリカ勢で活躍している選手の多くは、このゲブレセラシエを見て育った世代です。

 

加えて、世界中のスポンサーがこのアフリカ勢に目を付けました。

ここに投資をすれば勝ってくれる、ということに気づきだしたんです。

 

元々身体能力が優れている種族が、こぞって目を向けることで競技人口が増え、スポンサーを獲得することによって科学的なトレーニングや道具を手に入れることができるようになりました。

そりゃあ、強いです。

なんせ、国を挙げて才能ある選手を育成しているんですから。

他の国が勝てる訳がありません。

※他の国、と書きましたが、同様の事情の国はまだいくつか存在するので、それらの国もそのうち台頭してきて、優勝を争う構図になるでしょう。

 

 

日本記録はなぜ更新されないのか?

日本の男子の最高記録は高岡寿成さんが2002年に出した2時間6分16秒です。

なぜこのタイムを更新することができないのか?

できるわけがありません。

このタイムは、シカゴマラソンで出たものだからです。

シカゴマラソンベルリンマラソンは世界でも有名な高速コースであり、世界記録の大半はこの2レースで出ています。

 

日本国内で、マラソン世界記録はでていないんです。

これが最大の理由です。

大半の選手が国内で活動している現状を考えると、日本記録更新は相当困難です。

ちなみに、東京マラソンで日本記録を更新しようと考えると、シカゴやベルリンでは、2時間4分台前半で走る力が必要になってきます。

 

高岡さんも、国内では2時間7分台を2回、9分台を2回出しているだけで、それ以外はサブテンできていません。

こう書くと、最近の日本選手が不甲斐ないわけではないということが明らかではないでしょうか?

それだけマラソンは難しいんです。

 

陸連は2時間6分30秒をオリンピック確定タイムにしていますが、日本国内では相当困難な数字です。

 

今、世界記録が度々更新されているのに、日本はだらしない…っていう意見、相当見ますが、そんな簡単に記録って更新できるものじゃありません(2年に一回のペースで日本記録が更新されたら、驚きでしょ? そんなスポーツ他にあります?)。

 

世界記録がここ10年で6度も更新されているのは、上述したのが理由です。

昔は身体能力に優れていても、マラソンを目指すアフリカ勢はほとんどいませんでした。

今は、相当多くの人がマラソン選手を目指しています。

イチロー田中将大選手のような選手が一定の割合で生まれてくるとすれば、当然エチオピアケニアにもマラソンに向いている選手が産まれてきます。

それらが、世界記録を更新しているにすぎません。

 

今、アフリカ勢の選手で名前を知っている人、ほとんどいないでしょう?

それだけ多くの選手が活躍しており、新しい有力な選手が次から次へと生まれてきているからです。

つまり、アフリカ勢にとってはあくまで横並びの状態。

逆にいえば、まだ底が見えてない状態ということです。

この中から、天才的にマラソンに向いている選手が出てくれば、2時間切りも不可能ではないでしょう。

 

 

駅伝偏重がマラソンで結果を出せないという大きな勘違い

日本が勝つためには、駅伝偏重をなくせというのは大間違いです。

良く見るのが、駅伝偏重のガラパゴス化が日本マラソンの凋落を招いたって記事ですが、なぜこんな勘違いが横行しているのか不思議でなりません。

日本の凋落と駅伝偏重は何の関係もありません。

 

これらの主張をする人の主張内容は、

・駅伝は1区間20km前後であり、マラソンとは距離が違い過ぎる。マラソンに勝つにはマラソンの距離の練習をしないとだめだ。

 

ってことだと思います。

マラソンの距離の練習をする必要がある、という意見には賛成ですが、駅伝偏重は関係ありません。

なぜか?

アフリカ勢はハーフマラソンも圧倒的に早いからです。

もし、ハーフマラソンの記録は肉薄しているのにもかかわらず、マラソンで圧倒的に負けているのであれば、上記主張は正しいでしょう。

でも、実はハーフマラソンでさえ、日本はアフリカ勢に手も足も出ません。

ハーフの世界記録は58分23秒、日本のハーフ記録は1時間0分25秒で、ハーフマラソンの時点で既に2分以上差をつけられています。

※ちなみに、ハーフ58分台のマラソン選手は、サムエル・ワンジル(若くして亡くなってます)、ハイレ・ゲブレセラシエパトリック・マカウなどの有力選手がいます。

 

つまり、フルマラソンでこれだけの差が出ているのは仕方のないことなんです。

今、実業団で駅伝中心の練習をしている日本人選手と、世界のフルマラソンのトップレベルの海外選手を、ハーフマラソンで競わせたら100%負けます。

駅伝偏重の練習しているにもかかわらず、ハーフの勝負でも勝てません。

そのくらい歴然とした力の差があるんです。

フルマラソンで勝てるわけがないです。

※余談ですが、箱根駅伝の1kmのペースよりも、フルマラソンの 1kmのペースの方が速いです。

 

 ただし、フルマラソンの練習を積んでレースに出れば、もっと安定して良いタイムが出せるようにはなると思います。

国内で2時間7~8分台がコンスタントに出せるレベルの選手を輩出できるようには持っていけると思います。

でも、世界で勝てるかどうかというのは全然別次元の話です。

 

 

日本が勝つにはどうしたらいいか?

簡単です。

国を挙げて選手を育成するんです。

 

インセンティブも相当刺激する必要があります。

例えば野球選手なんか年俸億単位の選手がごろごろいます。

でも、マラソンでは皆無です。

野球少年がプロを目指すことは多々あっても、少年ランナーがオリンピックを目指して~、というケースは非常に少ないです。

この点を改善する必要があります。

要は、子供のころから、マラソンすれば一生食っていけて、なおかつヒーローになれるというドリームを植え付ける必要があるということです。

もちろん、日本人しか参加できない賞金レースももっと作る必要があります。

そうして、子供のころから英才教育を施す。

そうすれば、数百万人に一人くらいの割合で、アフリカ勢と互角に戦える選手が出てくるでしょう。

但し、アフリカ勢は毎年そのレベルがうじゃうじゃ出てくるので、勝つのは至難の業です。

 

と書いたんですが、日本は既に野球やサッカーがメジャーすぎて、なおかつそれ以外のスポーツも最近は有名になってきており、かつ少子化ということで、この作戦を取るのは事実上不可能でしょう。

 

ということで、日本が今後フルマラソンで勝つことはないでしょう。

残念。

 

そもそも、短距離は黒人選手の独壇場です。

日本が活躍しなくても、誰も何も言いません。

なぜマラソンだと不平不満が起きるのか?

理由は簡単。

かつて世界で活躍できたからです。

でも、ご心配なく。

今までは、限られた地域の国だけで戦っていたから勝っていたというだけの話です。

今後は、本気になった黒人勢がいやでも参戦してきます。

 

なので、もうあきらめましょう。

それよりも、駅伝偏重にして国内で駅伝勝負楽しんだ方がいいです。

タスキがつながったー、とか、繰り上げスタートだー、といった、涙あり感動ありの、記録よりも記憶に残るレースを楽しみましょう。

フルマラソンは別のスポーツとして、海外選手が活躍するのを楽しみましょう。

 

んでは、今日はこの辺で。

 

 

2017/02/27追記

東京マラソン2017終わりました!!

2017年から東京マラソンはコースが変わり、ハイスピードコースになった模様。

で、結果👇

 

男子

  1.  2:03:58 ウィルソン・キプサング(日本国内レース最高記録)
  2.  2:05:51 ギデオン・キプケテル
  3.  2:06:25 ディクソン・チュンバ
  4.  2:06:42 エバンス・チェベト
  5.  2:07:39 アルフェルス・ラガト
  6.  2:08:10 バーナード・キピエゴ
  7.  2:08:14 ヨハネス・ゲブレゲルギシュ
  8.  2:08:22 井上 大仁(MHPS)
  9.  2:08:45 ツェガエ・ケベデ
  10.  2:09:12 山本 浩之(コニカミノルタ)
  11.  2:09:27 設楽 悠太(Honda)
  12.  2:09:31 ソロモン・デクシサ
  13.  2:09:46 服部 勇馬(トヨタ自動車)
  14.  2:11:02 今井 正人(トヨタ自動車九州)
  15.  2:11:04 野口 拓也(コニカミノルタ)
  16.  2:11:05 高宮 祐樹(ヤクルト)

 

女子

  1.  2:19:47 サラ・チェプチルチル(日本国内レース最高記録)
  2.  2:21:19 ベルハネ・ディババ
  3.  2:23:09 アマネ・ゴベナ
  4.  2:27:08 藤本 彩夏(京セラ)
  5.  2:27:37 マルタ・レマ
  6.  2:28:26 サラ・ホール
  7.  2:33:00 中野 円花(ノーリツ)
  8.  2:34:44 高山 琴海(シスメックス)
  9.  2:35:11 吉冨 博子(メモリード)
  10.  2:39:33 井野 光子(CR2西日本)

 

 

ま、結論だけ言うと、

「あかん」

ってこってすな。