シャア専用ねこのブログ

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男子400mリレー日本初の銀メダル! そしてウサイン・ボルトは伝説へ…

どんもっす。

 

日本男子400mリレー、ついに銀メダル! 

やりましたね!(わー、パチパチパチパチ)

 

日本史上最強ともいえる面子で挑んだ今回の400mリレー。

37秒60というアジア新記録&日本新記録でのメダル奪取でした。

 

 

上位3か国の結果を、それぞれの選手の自己ベストとともに確認してみましょう。

 

男子400mリレー結果と各国の選手の自己ベスト

1位:ジャマイカ 37秒27

第一走者:アサファ・パウエル   9.72

第二走者:ヨハン・ブレーク    9.75

第三走者:ニケル・アシュミード  9.90

第四走者:ウサイン・ボルト    9.58

 

2位:日本 37秒60

第一走者:山県亮太       10.05

第二走者:飯塚翔太       10.22

第三走者:桐生祥秀       10.01

第四走者:ケンブリッジ飛鳥   10.10

 

3位:カナダ 37秒64

第一走者:アキーム・ヘインズ 

第二走者:アーロン・ブラウン   9.96

第三走者:ブレンドン・ロドニー 

第四走者:アンドレ・ドグラス 

 

失格:アメリカ 37秒62

第一走者:マイク・ロジャース        9.85

第二走者:ジャスティン・ガトリン 9.74

第三走者:タイソン・ゲイ               9.69

第四走者:トレイボン・ブロメル    9.84

 

(カナダは情報不足のため、一部情報のみ)

 

これを見ると一目瞭然なのですが、他国の選手は全員100mの自己ベスト10秒切ってます(情報不足のカナダ除く)。

一方、日本は誰一人100mで10秒を切っている選手はいません。

にもかかわらず、タイムとしてはアメリカもカナダも抑えての堂々の二位!

 

なぜここまで各々のタイムが負けているにもかかわらず、総合では良い勝負ができるかというと、日本は圧倒的にバトンパスが上手だからです。

日本は下から差し上げるように行うアンダーハンドを採用しています。

手を伸ばし、上から振り下ろして渡すオーバーハンドのように利得距離(腕の長さの分、走らなくてすむ距離)は稼げませんが、渡す側と受ける側の双方がフォームを乱さずに走れることがメリットとなります。

さらに従来から改良し、受ける側の腕が後ろに伸びた際に手渡す形にしており、従来よりも利得距離を稼げるようになりました。

但し、その分リスクも大きいです。

 

見事なバトンパスワークで銀メダルを勝ち取りました。

この辺は、相当練習したのでしょう。

個々の力では敵わなくても、技術を磨き上げての勝利という非常に日本らしい勝利でした。

アメリカとか、あんまりバトンパスの練習しなさそうですしね。

 

ちなみに決勝戦を見てみると、最終走者がバトンを受けとって走り出したのは、ジャマイカアメリカ、日本はほぼ同時でした。

少し遅れてカナダ。

そこから一気にウサイン・ボルトが加速して、アメリカと日本を突き放してのゴール。

最終走者がウサイン・ボルトだったからこそ、ジャマイカが勝ったと言えます。

つまり、日本やアメリカの最終走者がウサイン・ボルトだったら、そのチームが勝ってました。

チーム競技において、個人の力で盤上ごと力づくでひっくり返したような強さを見せたウサイン・ボルト

さすがというほかはありません。

彼がジャマイカチームで走る限り、他の国に勝利は訪れないでしょう。

それくらい力の差があります。

 

しかし、東京オリンピックにはもうウサイン・ボルトは出ません。

今回で最後のオリンピックだと明言しているからです。

ということは…

そう! 次回東京オリンピックでは日本が金メダルを獲得できる最大のチャンスなんです。

これは本当にとってもおかしくありません。

今回、銀メダルを取った日本の4選手は飯塚選手が最年長の25歳、山縣選手が24歳、ケンブリッジ選手が23歳、桐生選手が20歳と全員若手です。

4年後の活躍も期待できるというもの。

嫌が応にも、東京オリンピックでは悲願の金メダル獲得を夢見てしまいます。

 

ぜひ、その夢が実現するところを見てみたい!

頑張れ、ニッポン!

銀メダル、おめでとうございます!!

 

 

そして伝説となったウサイン・ボルト

今回のリオデジャネイロオリンピックは色んな新記録が生まれています。

その中でも一際輝いているのが、ウサイン・ボルト選手の三種目三連覇でしょう。

・男子100m

・男子200m

・男子400mリレー

の三種目で、2008年の北京オリンピックから三連覇しています。

もうこの人に関しては、人外以外の何物でもないでしょう。

アスリートの神の領域に踏み込んでいます。

 

その功績をちょっとだけ、追ってみましょう。

  
2009年のベルリン世界大会の試合。

男子100mです。

ボルトが世界新記録9秒58という驚異的な記録で優勝しています。

ライトニング・ボルト(稲妻)の異名にふさわしい、走りです。

とにかく本気で走る場面が極端に少ないように見えるボルトも、この時は明らかに本気の走りです。

 
同じく、2009年のベルリン世界大会。

男子200m決勝です。

向こう100年は破られないと言われたマイケル・ジョンソンの19秒32という記録を、ウサイン・ボルトは19秒30という記録で塗り替えていたのですが、この200mでさらに縮めて、19秒19というこれまた驚愕的な数字で走っています。

余談ですが、マイケル・ジョンソンは200mと400mで圧倒的な力を誇っていました。

いつもぶっちぎりで勝利しており、向こう100年破られない記録とは比喩でも誇張でもなく、本当にその通りだと誰もが信じていたくらいです。

しかし、ウサイン・ボルトはあっさりとその記録を破りました。

生きているうちに彼の記録を抜く人間は現れるのだろうか…

もしも、現れたとしたら、それはもうアスリートとしてはほとんど神の領域に踏み込んでいます。

限りなく人類の限界速度に近づいた人間であることは間違いないでしょう。

 

 

このベルリン大会当時ボルトは若干23歳。

以降、記録を塗り替えることがなかったことからも、短距離選手のピークはこのあたりなのだろうと推測がつきます。

ボルトに関しては、本気で走ってない、本気で走ればもっと記録が伸びるという記載を良く見るのですが、おそらくそれは間違いです。

どの大会でも彼は決勝では明らかに本気の走りを見せています。

予選ではもちろん手を抜いて走っていますが、自分自身で記録を塗り替えられるとは思っていないのでしょう。

ただ、手を抜いて走っても圧倒的大差で勝ってしまうので、周りがそう錯覚しやすいだけだと思われます。

本気で走れば、記録更新できるのでは?ってね。

 

 

ということで、日本人初の9秒台を成し遂げられそうなのは、現在のところ10秒01という自己ベストをもつ桐生選手くらいでしょう。

他の選手は23歳を超えており、明らかにピークに達しています。

現時点で10秒切れないということは、これから先も不可能でしょう。

なんて言ったって、今後速くなる要素がありません。

ケンブリッジ選手は筋力アップに努めたとありますが、務めた結果現在のベストであり、今後さらにタイムを縮めるのは、相当困難だと思います。

桐生選手も、記録を狙うならここ2~3年が勝負。

これを過ぎると、記録更新はほぼ不可能でしょう。

 

 

話がそれましたが、色んな伝説が生まれたリオデジャネイロオリンピック

日本男子400mリレーは見事な銀メダル、ウサイン・ボルトは三種目三連覇!

素晴らしい試合をありがとうございます!